はじめに
どうも◆ドラ焼きです。
今回紹介するのは【ジャイアント・メクレイド】です。新弾で強化されたデッキの一つでもあり、以前よりも詰め性能や展開力の面で強化がなされた種族となっています。
今回はそんな【ジャイアント・メクレイド】についてデッキの特徴から、サンプルリスト、回し方など徹底的に解説していきます。
環境デッキとも渡り合えるパワーを持ったデッキとなっていますので、ぜひ最後までお付き合いくださりますと幸いです。
目次
【ジャイアント・メクレイド】特徴
強み
【ジャイアント・メクレイド】の特徴はメクレイド8の手軽さと、その出力も高いことです。
メカ・メクレイドやマジック・メクレイド、アビス・メクレイドの8を使うための条件はかなり重く、それ専用の構築を組むとなるとデッキの速度が落ちたり、対応力がなくなったりすることもあるでしょう。
しかし、【ジャイアント・メクレイド】に関しては、メクレイド8の条件が相手依存であることを引き換えにかなり緩い《チアスカーレット アカネ》というカードのおかげで、序盤から大型クリーチャーを踏み倒していくことが可能です。
勿論、相手がバトルゾーンにクリーチャーを出してこない場合は《チアスカーレット アカネ》は使いづらさが目立つカードにはなります。
しかし、それを補うのに余りあるリソースカードの豊富さも【ジャイアント・メクレイド】のウリの一つです。《氷打の妖精/巨打設計図》、《雲の超人》といったアドバンテージを取ることに長けたカードと、《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》と《チアスカーレット アカネ》の実質の無限リソースを用いてゲームを有利に進めましょう。
アビス・レボリューション第2弾での強化ポイント
ここまで話してきた【ジャイアント・メクレイド】の強みはアビス・レボリューション第1弾の頃からあった強みになります。第2弾で変わったこと、それは詰め性能の強化と、展開力の強化です。
この後紹介するサンプルリストの中で採用されている新弾のジャイアントは《超球の超人/父なるタッチダウン》、《乱振!アルバトロス・タランチュラ》2種類のみですが、これらによってデッキの仕組みが大きく変わりました。
まず、《超球の超人/父なるタッチダウン》はこのデッキが苦手だった最後の詰めを可能にしてくれたカードです。単体での運用でも呪文型の【水闇サガ】などには致命傷をあたえるほか、《とこしえの超人》や《首領竜 ゴルファンタジスタ》と組み合わせて使うのも良いでしょう。
さらに《乱振!アルバトロス・タランチュラ》に関してはそこまで多く採用しなくても《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》や《チアスカーレット アカネ》が入っているこのデッキでは活躍の機会は多いです。
《乱振!アルバトロス・タランチュラ》をはじめとする9マナのW・メクレイド8のシリーズは使い勝手が難しいカードたちなのですが、《乱振!アルバトロス・タランチュラ》に限っては自然文明のマナが伸びやすい性質を生かすことで活躍の機会も多くなることでしょう。
このように強化された【ジャイアント・メクレイド】について、より細かく採用カードを見ていくこととしましょう。
サンプルリスト
採用カード解説
メクレイド8関連カード
《首領竜 ゴルファンタジスタ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 自然 / パワー25000 / コスト8
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする。)
このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、自分はこのクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。
■このクリーチャーがブロックされた時、このクリーチャーは相手のシールドを3つブレイクする。
■このクリーチャーが離れる時、かわりにカードを4枚、自分のマナゾーンから墓地に置いてもよい。
《チアスカーレット アカネ》から出す大型ジャイアントとして、ひとまずこれを出せば安心というカードです。
このカードの着地によって1ターンを得て、そのターンで殴り切るのがこのデッキの戦い方のひとつと言えるでしょう。場持ちも抜群によいため、次のターンで強引にゲームを決めにいくことも可能です。
2ターン連続で展開することも強力かつ、《チアスカーレット アカネ》の出力を安定させるためにもしっかりと枚数を採用するべきカードです。
《チアスカーレット アカネ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト5
■W・ブレイカー
■マッハファイター
■自分のターン中、ジャイアントを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のジャイアントを1つ、マナゾーンに置いてもよい。そうしたら、ジャイアント・メクレイド8する。(ジャイアント・メクレイド8:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト8以下のジャイアントを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
このデッキの核となる展開カードですね。マッハファイターが起動する前提のスペックとはなっているので、相手依存な側面はありますが、相手に強烈な裏目を突きつけながらゲームを進めることができる強力な1枚です。
マナからジャイアントを召喚できる能力も強力で、自分のリソースを減らさず、いやむしろ増やしながらクリーチャーを横に展開していくことが可能です。
中盤でジャイアント・メクレイド8を狙うのは勿論、終盤で《とこしえの超人》、《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》、その他大型クリーチャーなど状況に応じて展開を行っていきます。
さながら革命チェンジカードなしで強力に運用できる《切札勝太&カツキング -熱血の物語- 》、といったカードです。
《超球の超人/父なるタッチダウン》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント / ジャイアント・スキル / 文明 自然 / パワー12000 / コスト8
種族:ジャイアント
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを1つ選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
■相手はコスト5以下の、クリーチャーではないカードを使えない。
────────────呪文────────────
カード名:父なるタッチダウン
文明:自然
コスト:5マナ
種族:ジャイアント・スキル
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。その後、そのクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
上面は今流行中の【水闇サガ】をはじめとする環境デッキの一部を封殺するスペックをもったフィニッシャーカードであり、下面は困ったときの除去やメクレイドの当たりとしても扱える無駄のないカードです。
【5cコン】のようなデッキを相手にする場合は《超球の超人/父なるタッチダウン》+《とこしえの超人》、のような盤面を目指し、確実な勝利を狙います。
《乱振!アルバトロス・タランチュラ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー13000 / コスト9
■自分のパワー6000以上のクリーチャーが2体以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
■T ・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時、ジャイアント・W・メクレイド8する。(ジャイアント・W・メクレイド8:自分の山札の上から6枚を見る。その中から、コスト8以下のジャイアントを2枚まで、コストを支払わずに使う。残りを好きな順序で山札の下に置く)
■自分のジャイアントが破壊される時、墓地に置くかわりマナゾーンに置いてもよい。
《アシスター・サイネリア》、《チアスカーレット アカネ》といったカードが場にいるだけでコスト軽減がされるため、見た目よりも召喚しやすいカードです。
また、《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》、《チアスカーレット アカネ》といったカードのおかげでマナに落ちたこのカードを使い、一気にゲームを自分有利に変えるようなことも可能です。
そうはいっても腐る場面もあるカードですし、序盤に引いたらワンチャン使える、終盤にマナか手札にあれば詰めが楽になる、というカードなので1枚か2枚の採用で十分活躍させることが可能でしょう。
《輝跡!シャイニング・ロードマンティス/輝跡の大地》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・インセクト / ジャイアント・スキル / 文明 自然 / パワー13000 / コスト8
種族:ジャイアント・インセクト
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手は自身のクリーチャーを2体選び、残りの自身のクリーチャーをすべてマナゾーンに置く。
■自分のターンのはじめに、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:輝跡の大地
文明:自然
コスト:7マナ
種族:ジャイアント・スキル
■S・トリガー
■コスト8以下の、進化ではないジャイアントを1枚、自分のマナゾーンから出す。その後、このようにして出したのがクリーチャーなら、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。
このデッキで速攻に勝つためのメタカード、兼、メクレイド8でめくれたときに自分のマナのカードに自由にアクセスできるカードとして採用しているカードです。
4枚採用することで、デッキ内の各カードへのアクセス率を上げてくれる潤滑油のようなカードであり、受けにもなる無駄のないカードです。
相手次第では上面がロングゲームの鍵になることもありますね。
ジャイアントコンセプトカード
《氷打の妖精/巨打設計図》、《雲の超人》
ジャイアントでデッキを組む理由です。3マナ3ドロー、4マナ3ブーストは現代からしてもコスト論的にぶっ飛んでいるカードです。
これらのカードを強く使うためにも、2コストのブーストor軽減カードはしっかり枚数を採用したいですね。
メタカード
《とこしえの超人》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / 文明 自然 / パワー4000 / コスト1
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
【水闇サガ】をはじめ様々なデッキに出していくメタカードです。それだけでなく、1マナでデッキの動きの中で場に送り出しやすく《チアスカーレット アカネ》のコストとしても優秀であることから、しっかり枚数を採用しています。
《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / ACE / 文明 自然 / パワー12000 / コスト4
■T・ブレイカー
■このタマシードが出た時、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の墓地をシャッフルし、山札の下に置く。
■自分のターン中、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
■自分の自然のクリーチャーまたは自然のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んで持ち主のマナゾーンに置き、その後、自分の山札の上から2枚までマナゾーンに置く
墓地メタだけでなく、自分の限りあるリソースを回復してくれるカードでもあります。呪文として使い終わった《配球の超人/記録的剛球》、《超球の超人/父なるタッチダウン》などをデッキに戻して、ロングゲームを見据えやすくします。
自然のクリーチャー4体を場に出すことは計画的に行いたいところです。できるだけ盤面に維持して、ここぞのタイミングでクリーチャー化させて攻撃していくことも重要です。
回し方
爆発的なリソースで圧倒
ジャイアントデッキの象徴である2種類のリソースカードを用いてビッグアクションの準備を作っていきます。
《超球の超人/父なるタッチダウン》の呪文面、《乱振!アルバトロス・タランチュラ》のように新弾で出来ることが増え、よりマナや手札の伸ばした後の選択肢が増えてきました。
メクレイドと合わせて自分の動きの再現性を上げていけるので、相手の動きに対してそれに強い自分の動きをぶつけやすいデッキだと言えるでしょう。
《チアスカーレット アカネ》で大暴れ
上記で紹介したリソースカードに頼らずとも、相手が安易にクリーチャーを展開してきた場合、《チアスカーレット アカネ》で盤面を作っていきます。
そのためには場にジャイアントが必要になるので、《とこしえの超人》、《アシスター・サイネリア》といったカードを場に出しておきます。
基本は《チアスカーレット アカネ》から《首領竜 ゴルファンタジスタ》を出しつつ自分の場を整え、次のターンに《チアスカーレット アカネ》のマナから展開する能力を生かしてさらなる展開をつくっていきます。最終的には《超球の超人/父なるタッチダウン》のようなカードでフィニッシュしていきます。
詰め盤面をしっかり作る
例えばビートデッキには《首領竜 ゴルファンタジスタ》を毎ターン出せる状態をつくる。呪文主体のデッキには《超球の超人/父なるタッチダウン》を出すなど、相手に応じた詰み盤面を作っていきます。
言うまでもなく《とこしえの超人》も強力な詰めカードの一枚。マナから召喚できる《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》や《チアスカーレット アカネ》の効果を活かして、2体3体と複数枚展開するのも重要です。
おわりに
【ジャイアント・メクレイド】いかがだったでしょうか。
個人的には1枚採用の《乱振!アルバトロス・タランチュラ》が大好きですね。あるのとないのとだと、詰み盤面を作るまでの速度が速くなっています。
最初にも話した通り、このデッキの場合は簡単にコスト9で出すこともできるので、W・ジャイアント・メクレイドを活かして、デッキを一周させやすくもなています。
メクレイドの良さはやはりデッキを一周してから、狙ったカードをメクレイドしていくときです。やっとジャイアントでもそんな戦い方ができるようになってきました。
楽しいデッキでありながら、環境デッキとも場合によっては渡り合える性能を持つこのデッキ、ぜひ試してみてください。