※2020年1月に 《BAKUOOON・ミッツァイル》《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》 《音精 ラフルル》が殿堂入り及びプレミアム殿堂入りした為、現在このデッキは公式大会や店舗大会では使用する事は出来ません。
はじめに
「零誕!魔神おこせジョルネード1059!!」に収録されたGRクリーチャーは、そのパックの名の通り環境の台風の目となりました。
マナを十分にためることで真価を発揮するこれらのGRクリーチャーは、まるで魔法のような鮮やかさでリソースを増やし、見る見るうちに場を展開していきます。
この強力なGRクリーチャーたちの力を最大限利用したのが「シータミッツァイル」というデッキです。
現在のデュエルマスターズの環境を牽引する新時代のGRデッキについて、詳しく解説していきます!
目次
「シータミッツァイル」のデッキレシピ
「シータミッツァイル」とは
シータミッツァイルは、5マナ、6マナ以上のマナがあるとその力を使えるようになるGRクリーチャーの能力を活かして一気にリソースを確保、場を展開
《単騎連射マグナム》《音精ラフルル》《「本日のラッキーナンバー!」》などでトリガーを封じ、一気に攻め切るデッキです。
その展開力はすさまじいものがあり、何もなかった状態から1ターンで十数体のクリーチャーが並ぶということも珍しくありません。
1枚のカードから大量に横に広げることができるため、手札破壊などの妨害を受けにくくいというのも強みです。
「シータミッツァイル」の回し方
①マナを増やす!
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
出典:デュエルマスターズ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
出典:デュエルマスターズ
このデッキに採用されているGRクリーチャーはどれも非常に強力なものばかりですが、十分なマナ(6マナ)と、そのクリーチャーに対応する文明がマナゾーンになければその能力を発揮することはできません。
何はともあれマナを増やすということに注力してください。
シールドトリガーから出た際に強力な《オコ・ラッタ》のマナドライブ5を達成し、次のターンにチャージすれば6マナになるので、3ターン目終了時に5マナまで伸ばしておくのが理想です。
②GRクリーチャーを展開!
自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)カードを1枚引く。GR召喚する。相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
出典:デュエルマスターズ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、GR召喚する。自分のGRクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。
出典:デュエルマスターズ
6マナたまったら、いよいよGRクリーチャーの出番です。
GR召喚を行えるカードからバトルゾーンに呼び出しましょう。
自分のターンに能動的にプレイするのであれば、2枚展開できてマナも残すことができる《知識と流転と時空の決断》が強力なことが多いです。
相手の場を削らないとまずいという場合には《DROROOON・バックラスター》からプレイしましょう。
手札補充、盤面除去、クリーチャー展開。
マナをためてしまった後は、何が出ても強力なはずです。
問答無用の当たり枠《 続召の意志 マーチス 》が出た場合、そのターン中の《 BAKUOOON・ミッツァイル 》召喚も狙えます。
積極的に目指していきましょう。
満足いく打点が形成できず攻めに行けない場合でも、《天啓CX-20》などの効果が発動し、損することは少ないです。
*各GRクリーチャーをチェックしよう!
ここで、このデッキに採用されている6種のGRクリーチャーについてみていきましょう。
マナドライブ 5 (光):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが5枚以上で光文明があれば、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する) (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
どれもこれも強力なこのデッキのGRクリーチャーですが、最もおかしいのはこのカードではないでしょうか。
GR召喚によって出てきたGRクリーチャーが、その能力で再びGR召喚をする。
このあまりの能力に驚いたのはきっと私だけではないでしょう。
「3マナの呪文が3マナの呪文を踏み倒す」《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》に似たものがありますが、あのカードとは明確に違うのが、手札消費もなく本当に無条件に場のクリーチャーの数を増やすという点です。
ランダム要素が強いゆえにかなりコストパフォーマンスが高く設定されているGRクリーチャーですが、このカードを用いることで実質的な分母が10となり、狙ったカードが出せる可能性も高まります。
GRゾーンのランダム要素を薄める、非常に強力なカードです。
(このカードが1番の当たりとなり逆にランダム要素を高めているともいえるかもしれません)
このデッキで最も不足しがちなのが《続召の意志 マーチス》が必要とする光文明です。
《神秘の宝箱》などを用いて、マナドライブを達成できるよう工夫しましょう。
マナドライブ6(火):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で火文明があれば、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがコスト6以下の進化ではないクリーチャーならバトルゾーンに出す。それ以外なら山札の一番下に置く。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見て、そのうちの1枚を自分の山札の一番下に置く。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
《ダダダチッコ・ダッチー》は強力な効果を持っていますが、このデッキにはその効果で出せないものも少なくなく、約半分の確率で失敗してしまいます。
そこで組み合わせたいのが《オレちんレンジ》です。
山札の上を操作し、《ダダダチッコ・ダッチー》で強力なクリーチャーを出せる確率を上げましょう。
《オレちんレンジ》で確認した2枚とも満足いかない場合、《天啓CX-20》でドローしてデッキトップを変えるのも手です。
マナドライブ5(水):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが5枚以上で水文明があれば、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
《オコ・ラッタ》は、シールドトリガーからのGR召喚で出ると非常に強力なカードです。
自分のターン中も、相手のメタクリーチャーを除去するなどして展開の助けとなります。
バウンス効果は強制なので、その点は注意しましょう。
(「シータミッツァイル」を相手にする場合、《レッド・ABYTHEN・カイザー》などの選ぶと効果を発揮するクリーチャーを出しておくと相手のGR召喚を牽制することができます)
マナドライブ6(水):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で水文明があれば、カードを3枚引いてもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
その名の通りGRゾーンに天啓、もとい天恵をもたらした革命児。
このクリーチャーの登場により、GR召喚は新たなステージへと移りました。
圧倒的なリソースをもたらす1枚です。
マナドライブ6(自然):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で自然文明があれば、コスト5以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト5以下のオーラ1枚を、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
クリーチャー、オーラを踏み倒す超強力カード。
《ハリケーン・クロウラー》でマナを起こしたり、《単騎連射マグナム》《音精ラフルル》を出してフィニッシュに貢献したりと、デッキの中核を担う1枚です。
疑いようもなく強い能力を持っていますが、多用しすぎるとマナゾーンのカードが減り、のちのマナドライブが達成できなくなる場合もあります。
あえて使わないという選択も状況によっては必要です。
③《BAKUOOON・ミッツァイル》で一斉攻撃!
このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
出典:デュエルマスターズ
GRクリーチャーたちの活躍で場数を並べたら、それらを破壊して《BAKUOOON・ミッツァイル》を召喚しましょう。
4体以上のGRクリーチャーが現れれば、その効果でバトルゾーンの数はさらに膨れ上がるはずです。
それらを再び破壊して2枚目の《BAKUOOON・ミッツァイル》を出すもよし。
《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》の効果を駆使すれば「単騎ラフルル」を揃えることもそう難しくはありません。
あるいは、《ハリケーン・クロウラー》でアンタップさせたマナで《「本日のラッキーナンバー!」》をプレイしてもよいでしょう。
強化されたGRクリーチャーたちにより、《BAKUOOON・ミッツァイル》の召喚はほぼ確実な勝利と同義となりました。
抵抗力をなくした相手を一気に倒し切りましょう!
「シータミッツァイル」と相性の良いカード
S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)**Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
出典:デュエルマスターズ
このリストでは《 ♪ 奏でよグローリー》を採用していますが、1枚のシールドトリガーから大量のクリーチャーが並びやすいデッキの性質上、《Dの楼閣メメント守神宮》も相性の良いカードといえます。
《 ♪ 奏でよグローリー》は自身の効果でGR召喚ができるというメリット、発動後に出てきたGRクリーチャーにはブロッカーがつかないというデメリットがそれぞれあります。
環境、好みに合わせてどちらを採用するか決めてください。
《Dの楼閣メメント守神宮》を選択する場合は、デッキ内の光文明の枚数を少し増やすと手札からも展開しやすくなり使いやすいです。
W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
出典:デュエルマスターズ
《ダダダチッコ・ダッチー》の効果で出ると非常においしいパワーカードです。
《知識と流転と時空の決断》《「本日のラッキーナンバー!」》など強力な呪文を採用しているので、召喚して使ってもしっかり活躍します。
また、下の呪文面は同系戦において無類の強さを発揮します。
「シータミッツァイル」デッキの対策カード
《BAKUOOON・ミッツァイル》の強さを消す!《アイアン・マンハッタン》
J・O・E 2 (このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)スピードアタッカー W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドを2つ選ぶ。このクリーチャーは、相手のそれ以外のシールドをすべてブレイクする。その後、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、次のターン、相手は2体以上クリーチャーをバトルゾーンに出せない。
出典:デュエルマスターズ
クリーチャーを大量展開することがコンセプトであるこのデッキに対して、《アイアン・マンハッタン》の召喚制限はあまりに重いです。
このカードの影響下では、《BAKUOOON・ミッツァイル》は味方を犠牲に現れる独りよがりのアタッカーになり下がります。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》召喚からの《アイアン・マンハッタン》起動が《BAKUOOON・ミッツァイル》召喚の1ターン前に間に合うことが多く、「ジョラゴンジョーカーズ」は「シータミッツァイル」に有利に出れるデッキであるといえます。
ただし、《アイアン・マンハッタン》のブレイクから大量のGR、通常クリーチャーが現れて返すターンに普通に殴り切られてしまうということもあるので過信は禁物です。
押し寄せる大群も意味なし!《六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》
W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
出典:デュエルマスターズ
先ほど「シータミッツァイル」と相性の良いカードとして紹介した《 龍装艦 チェンジザ/ 六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》ですが、このカードは「シータミッツァイル」に対する防御札としても活躍します。
シールドトリガーならいくらでも止められる「シータミッツァイル」ですが、既に発動した《六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》を突破することはできません。
シールドが残っている状態でこのカードをプレイすれば、ダイレクトアタックされることは絶対にありません。
うまく時間を稼ぎ、逆転の1手につなげましょう。
まとめ
今後も間違いなく、環境で活躍を続けるであろうシータミッツァイル。
その強さは折り紙付きで、ランダム要素とクリーチャーの連鎖は使っていて非常に楽しく、プレイヤーに興奮を与えます。
GRクリーチャーが増えるたびに強化が期待できるこのデッキは、将来性も抜群です。
超天篇の顔ともいえるこのデッキ、ぜひ使ってみてください!
ライター:西川航平