はじめに
どうも◆ドラ焼きです。
今回紹介するのはオリジナル環境の【白緑巨大天門】です。
その名の通り、《巨大設計図》で稼いだアドバンテージを《ヘブンズ・ゲート》での展開に生かす、というこれまでに無かったような戦い方の天門デッキとなっております。
天門デッキと言えば受けが固く、ずっしりと構える印象のあるデッキですが、このデッキはそうではありません。受けはそこまで強くなく、その分アグレッシブに自分から動いていくデッキです。
このデッキはどんな特徴があるデッキなのか、詳しく解説していきますので是非最後までお付き合いください。
目次
【白緑巨大天門】特徴
4ターン制圧デッキ
【白緑巨大天門】は3or4ターン目まで、《巨大設計図》による手札補充、およびマナブーストを行っていきます。
そして、十分にリソースが整ったターンに《スターゲイズ・ゲート》、または《ヘブンズ・ゲート》から光のブロッカーを展開していくデッキとなっています。
最速で4ターン目に《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》、《我怒の鎖 パンサーベア》といった相手の行動を制限するカードを繰り出し盤面を制圧する、アグレッシブな印象のデッキとなっています。
実は受けは薄い?
天門デッキと聞くとトリガーが多く入っていて速攻デッキ等には強いだろうと思われがちですが、【白緑巨大天門】は違います。
今回のサンプルリストではトリガーは《ヘブンズ・ゲート》の4枚のみ。多く入っていたとしても《ドレミ団の光魂Go! 》が追加で1枚入っているくらいです。
4枚採用のカードが少なくとも1枚シールドに入る確率は約43%。5枚なら約50%となっており、2回に1回か、それ以上はノートリガーとなります。
そのため、愚直に攻めてくる【赤単速攻】のようなデッキに対して勝ち越すのは難しいデッキとなっています。
また相手がジャスキルを作ったような場合でも、分の悪い勝負をさせられることとなります。
その分、《ヘブンズ・ゲート》という一度踏めば致命傷となり得るトリガーが採用されているわけなので、踏ませさえすれば勝てるとも言えますが、歴代の天門デッキの中でも受けは強くないデッキと言えるでしょう。
このデッキを使う上でも、相手にする上でも、常にこのことを意識して立ち回らないといけなくなります。
【白緑巨大天門】サンプルリスト
採用カード解説
フィニッシャー
《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》
【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー10500 / コスト9
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、光の「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
【呪文】
カード名:スターゲイズ・ゲート
文明:光
コスト:5マナ
■光の「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
呪文面の《スターゲイズ・ゲート》は5マナの代わりに踏み倒すのが1体になった《ヘブンズ・ゲート》、というようなカードでこのデッキの展開の要となります。《巨大設計図》で回収出来る点も優秀なカードです。
クリーチャー面も毎ターン手札からブロッカーを踏み倒せるようになるため、2枚以上引いた際には1体は呪文として、もう1体はクリーチャーとして使うことが多いカードとなっています。
《スターゲイズ・ゲート》から、《闘門の精霊ウェルキウス》→《光の兄妹 るる&ルシファー》→《我怒の鎖 パンサーベア》、というような流れで展開していくのがこのデッキの理想の動きです。
《闘門の精霊ウェルキウス》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー7500 / コスト9
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。その後、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
出た時と、自軍がバトルに勝った時にブロッカーを踏み倒すことが出来るカードです。
マッハファイターの《我怒の鎖 パンサーベア》と相性が良く、更なる展開も見込めるカードとなっています。
ただし、1ドローの能力が強制であることには十分注意しましょう。
《闘門の精霊ウェルキウス》を3枚、4枚と場に出しすぎた場合、山札切れが問題となります。山札切れにならないようにするための工夫は「回し方」の項で詳しく解説していきたいと思います。
また、今回は採用していませんが《∞龍 ゲンムエンペラー》も踏み倒すことが出来るカードとなっています。《我怒の鎖 パンサーベア》ではなく、そちらを採用する形のリストも存在しています。
《光の兄妹 るる&ルシファー》、《我怒の鎖 パンサーベア》
このデッキのフィニッシャーである、《我怒の鎖 パンサーベア》と、それを踏み倒すための《光の兄妹 るる&ルシファー》です。
《我怒の鎖 パンサーベア》で相手がプレイ出来るカードを1枚に限定し、アバレチェーンによって増大した打点を生かして殴りきるのがこのデッキの勝ち方です。
《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》
【 クリーチャー 】
種族 オラクル・ドラゴン / オラクリオン / 文明 光 / パワー9500 / コスト7
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》以外のクリーチャーの名前を1つ選ぶ。
■選んだ名前を持つクリーチャーの能力をすべて無視する。
■相手がクリーチャーを選ぶ時、バトルゾーンに自分の他のオラクルがあれば、このクリーチャーは選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
《我怒の鎖 パンサーベア》は確かに強力なロック性能を持っていますが、革命チェンジ、侵略と言った召喚ではない踏み倒しギミックは弱点です。
《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》によって、《百族の長 プチョヘンザ》、《SSS級天災 デッドダムド》といった厄介なカードの能力を消すことでこちらの盤面をより強固なものにしていきます。
その他にも特定のカードに依存しているようなデッキに対してキーカードとなるカードの能力を消し、有利に対戦を進めることが出来るようになっています。
・初動
《巨大設計図》、《超七極 Gio/巨大設計図》
展開に必要なマナブースト、大型ブロッカー、《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》を集めていくためのカードです。
このカードを使うための自然文明のマナとなる点が《我怒の鎖 パンサーベア》の強みです。
初手にあった場合にはチャージすることが多いため、そういう意味でも《我怒の鎖 パンサーベア》は4枚採用を推奨しています。
《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》、《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
これらのマナブーストは3ターン目までには1回は使いたいカードとなっています。そうすることで《スターゲイズ・ゲート》を4ターン目に使用できます。
また、ブーストカードをこれ以上少なくすることは推奨していません。1,2ターン目に引いたブーストカードは《巨大設計図》を使う為にチャージしないといけないことも多いです。
ブーストカードを減らしすぎると 、《巨大設計図》でもう1枚ブーストカードを回収しにくくなってしまうので、出来る限りブーストカードは多めに採用した方が良いでしょう。
・受け札
《ヘブンズ・ゲート》
【 呪文 】
文明 光 / パワー- / コスト6
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
進化クリーチャーではない光の「ブロッカー」を持つクリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。
《ヘブンズ・ゲート》は展開用のカードというよりも、受けの役割が大きいカードとなっています。
《巨大設計図》では回収出来ないカードですので、使う場合には素引きしないといけないからです。
回し方
相手に合わせて展開をしていく
【白緑巨大天門】は4ターン目から展開が出来るという風にこれまで紹介してきましたが、実際は相手に合わせて展開するターンや、展開の内容を変えていくことが重要になります。
例えば相手が【JO退化】の場合、とにかく早く相手の《未来王龍 モモキングJO》の効果を止めにいきたいため、クリーチャーを大量に展開することよりも《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》を出すことが重要です。
そのため、4ターン目に《スターゲイズ・ゲート》を使って《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》を出すことを目指します。
逆に、4ターン目でなくても5ターン目の大量展開が求められる対面も存在します。
【5cコン】のような中途半端な展開では切り返されるおそれのあるデッキに対しては《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》と《我怒の鎖 パンサーベア》を両方並べることが必要となる場合があります。
そのため手札を溜め込んでから、5ターン目に一気に展開していくような動きが求められます。
手札を溜め込んで、《スターゲイズ・ゲート》、《闘門の精霊ウェルキウス》、《光の兄妹 るる&ルシファー》、《我怒の鎖 パンサーベア》、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》が集まってから展開する、というようなプランも必要になるでしょう。
このように相手に応じて展開の仕方を変えられるのかは重要になってきますし、勿論相手によってマナチャージも変わってくるでしょう。
《星門の精霊アケルナル》は出しとこう
このデッキは最速で4ターン目に盤面を制圧し、そこからは十分に打点が揃ってから攻撃していくデッキとなっています。そのときに便利なのが《星門の精霊アケルナル》です。
《我怒の鎖 パンサーベア》や《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》で相手を縛り、相手が動けない間にこちらは展開を繰り返し行っていきたいです。
そのため、《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》をクリーチャーとして出しておけていれば毎ターン踏み倒し呪文無しで展開が可能です。
《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》を2枚引いたときに勿論片方をチャージすることもありますが、両方をキープすることも重要になってきがちです。
山札切れへの対策方法
《闘門の精霊ウェルキウス》の強制ドローに注意しないといけないことは既に解説しましたので、その対策方法を紹介していきます。
対策方法は以下の4つ
- そもそも《闘門の精霊ウェルキウス》を出し過ぎない
- 《お清めシャラップ》を自分に対して使い、山札を回復する
- 《闘門の精霊ウェルキウス》の踏み倒し効果で《超七極 Gio》を《闘門の精霊ウェルキウス》の上に進化させる
- 《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》で《闘門の精霊ウェルキウス》を宣言する
これらの方法を駆使すれば山札切れすることは殆ど無いでしょう。
おわりに
【白緑巨大天門】、いかがだったでしょうか。
単純明快なコンセプトのデッキですが、最終的には攻撃してゲームを決めないといけない点、独特のマナカーブを持っている点から意外にプレイングが出るデッキだとも考えています。
相手のデッキが変わればハンドキープや目指すべき盤面が変わってくることを意識して、それを楽しみながら練習してみてください。
また、このデッキはほぼそのままアドバンス構築でも戦えるデッキとなっているので、アドバンスも遊ぶことがある人にもオススメです。
アドバンスで使う場合は、超次元に《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX》を採用してください。
【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 光 / パワー12000 / コスト6
■進化:光のクリーチャー1体の上に置く。
■P侵略:自分の光の、サイキックではないコマンドが攻撃する時、自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、超次元ゾーンに置き、その後、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
このカードのおかげで面倒だった《闘門の精霊ウェルキウス》による山札切れをP侵略によってケアすることが可能となっています。
また、《我怒の鎖 パンサーベア》に頼らずとも相手の盤面を除去することが可能となっていたり、打点生成能力が向上されるなど、純粋に強化されています。是非お試しください。
ここまでこのデッキを解説してきましたが、そもそもアドバンスで戦っていけるくらい強力な基盤のあるデッキだと自分は考えています。
《巨大設計図》による莫大なアドバンテージ獲得と、そこからの大量展開。現代のデュエルマスターズを象徴する良いデッキになっていますので、是非この記事を参考に遊んでいただけると幸いです。