「全能ゼンノー」の全てがわかるガチ解説

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「全能ゼンノー」の全てがわかるガチ解説

はじめに

10月19日に発売された「必殺!!マキシマム THE MASTERパック」

その中で最もプレイヤーたちに重宝されたのは、12枚のマスターカードでもなく、美しく光るスーパーレアでもなく、光り物の中では最も格下の、とあるベリーレアのカードでした。

《全能ゼンノー》名前の通り、手にしたものに全能感すら与えるそのカードはGRゾーンに革命をもたらしました。

今回はそんな《全能ゼンノー》に注目し、その特性、どんなデッキで活躍するかなどを詳しく解説していきます!

目次

『全能ゼンノー』の能力について

全能ゼンノー

相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。

出典:デュエルマスターズ

《全能ゼンノー》は複雑な能力をいくつも持っているわけでもなく、

他のカードと組み合わせてド派手なコンボをする!ということもありません。

その能力は、この上なく単純明快。

「相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない」(原文ママ)

このカードを見たことがないという人にもわかりやすくなるよう言葉を変えてみようと試みてはみたのですが、元のテキストの状態がすでに誤解を生む余地のないほど簡単なものでした。

相手のスピードアタッカー、およびマッハファイター等の無効化。

このシンプルな能力は、味方にスピードアタッカーを付与して攻撃する《BAKUOOON・ミッツァイル》が猛威を振るう現環境において、極めて強力です。

《BAKUOOON・ミッツァイル》環境において強い。しかし、この言葉は少し不十分です。《魔神轟怒ブランド》《龍装チュリス》《蒼き団長ドギラゴン剣》《ゴリガン砕車ゴルドーザ》《ガンバトラーG7》《ジョット・ガン・ジョラゴン》《勝利のガイアールカイザー》《轟轟轟ブランド》……

ゴリガン砕車ゴルドーザ

スピードアタッカーこのクリーチャーは、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)

相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。

出典:デュエルマスターズ

ジョット・ガン・ジョラゴン

このクリーチャーを召喚する時、ジョーカーズを好きな数バトルゾーンから自分の手札に戻し、その数だけ、召喚コストを1少なくしてもよい。スピードアタッカー W・ブレイカーこのクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、その後、手札を1枚捨てる。ジョラゴン・ビッグ1:ジョーカーズを自分の手札から捨てた時、その「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を1つ使ってもよい。

出典:デュエルマスターズ

ガンバトラーG7

バトルゾーンに自分のジョーカーズが4体以上あれば、このクリーチャーを召喚するコストは5少なくなる。W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、自分のクリーチャー1体のパワーを+7000する。自分のジョーカーズは、バトルゾーンに出たターンの間、相手プレイヤーを攻撃できる。

出典:デュエルマスターズ

デュエルマスターズというゲームにおいて、タイムラグなく攻撃を仕掛けられるスピードアタッカーという能力は極めて強力で、環境の花形として活躍してきました。

そしてこれらの能力が、この先環境が変わっても強力であり続けるということはプレイヤーの皆さんの想像に難くないところでしょう。

《全能ゼンノー》は、その強みをただそこにいるだけで消してしまうことができるのです。

スピードアタッカーの活躍が確実ならば、その対抗策となるこのカードの躍進もまた続くことでしょう。

《全能ゼンノー》の登場経緯

ヤッタレロボ

自分のジョーカーズを召喚するコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

出典:デュエルマスターズ

「GR召喚なるものが誕生し、そこからはこんなクリーチャーが出る」

GRクリーチャー化した《ヤッタレマン》《ヤッタレロボ》の登場を知り、当時のプレイヤーたちは非常に色めき立ちました。

パラリラ・セーリング

GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)カードを1枚引く。

出典:デュエルマスターズ

kamase-burn

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)GR召喚する。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。そのGRクリーチャーと、選んだ相手のクリーチャーをバトルさせる。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

出典:デュエルマスターズ

様々なおまけ効果つきで現れるGRクリーチャー、GR召喚というシステムは非常に強力で、プレイヤーの注目の的となったのです。

純白の意志ヴィンチ

(ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

出典:デュエルマスターズ

しかし、12枚で形成されるGRゾーンの中には効果のないいわゆるバニラクリーチャーも含まれるなど、GR召喚を行う中でハズレが出ることもありました。

グッドルッキングラボ

マナドライブ4(火):このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンのカードが4枚以上で火文明があれば、このクリーチャーの各ターン最初の攻撃の終わりに、これをアンタップする。

出典:デュエルマスターズ

エナジーcx-20

マナドライブ6(水):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で水文明があれば、カードを3枚引いてもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

出典:デュエルマスターズ

しかしその問題もカードプールの拡張に伴い解決され、

どれが出ても当たりといえるようなGRゾーンを組むことも容易になりました。



ここでGR召喚というシステムについてですが、これは2コスト弱で行うことができるものとされています。

tokko-boon

GR召喚する。このターン、そのGRクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターン、そのクリーチャーが攻撃する時、攻撃の後、それを破壊する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する) (「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)

出典:デュエルマスターズ

サーフaka無敵

GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)バトルゾーンに自分のGRクリーチャーが3体以上あれば、次の自分のターンのはじめまで、自分のGRクリーチャーは攻撃もブロックもされない。

出典:デュエルマスターズ

2コストでGR召喚+αの効果を行えることがそれをわかりやすく示しています。

GR召喚するカードのコストが2ということは、すべてのGRクリーチャーのコストを2ということもできます。

しかしこれまでに現れた強力GRクリーチャーたちの能力は、到底2コストのそれではありません。

これらの効果は一定数のマナと文明を要求するマナドライブというシステムによって縛られ、最序盤からその力を使うことは不可能でした。

しかし、《全能ゼンノー》は違います。

その強力な能力を、一切の縛りなく序盤から発揮することができるのです。

効果のないものすら含まれたGRクリーチャーは戦略の幅を与えられ、それは多くのマナを要求する代わりに派手な効果をもたらすマナドライブと、コスト以上の効果をデッキを選ばず確実に発揮するタイプへと進化していきました。

《全能ゼンノー》は、その後者の筆頭にあるカードです。

ここからGRクリーチャーがどのような進化を遂げるのか、それを占う意味でも大きな意味を持つ1枚であるといえます。

《全能ゼンノー》の使い方

《全能ゼンノー》は疑う余地なく、防御、妨害用のカードです。

では、どのような使い方をすると強いか。

通常通り自分のターンに出して、相手のターンの動きに備えるというのももちろん強力です。

しかしこのカードは《異端流しオニカマス》のような除去耐性を持っておらず、非常にもろいカードでもあります。

(マッハファイターに対しては耐性がありますが)

なのであくまでこのカードは複数ある防御手段の1つとしてとらえ、あまり過信しないほうが良いです。

パス・オクタン

相手のターン中、相手が自分の他のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

出典:デュエルマスターズ

同じGRクリーチャーであり味方を選べなくする《パス・オクタン》と同時に展開できると、除去耐性がぐんと上がるので、合わせて採用するのもよいです。

オケ狭間寛兵

ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)このクリーチャーは攻撃できない。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

出典:デュエルマスターズ

《オケ狭間寛兵衛》から出すと、2種類の防御を同時に行え、防御力に難のあるジョーカーズでは重宝します。

除去されやすい《全能ゼンノー》

なのでその力が真に発揮されるのは、シールドトリガーからこのカードが現れる時です。

凄腕プロデューサー

ブロッカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時またはバトルゾーンを離れた時、GR召喚する。

S・トリガーこのカードをバトルゾーンに出す。このターンの終わりに、このカードをバトルゾーンから自分のマナゾーンに置く。

出典:デュエルマスターズ

ダイレクトアタックまで行けると踏んで攻撃したら、《全能ゼンノー》の効果で大半のクリーチャーが止まってしまう。

これは全く珍しい話ではありません。

攻撃時に能力を使え、その効果で《全能ゼンノー》を処理できるというクリーチャーもそもそも攻撃ができなくなってしまうので、攻撃段階で出た《全能ゼンノー》を処理するのは至難の業です。

自分が攻撃を行う場合は、相手の《全能ゼンノー》の被害を最小限で抑えられるよう、そのターン出したクリーチャーから攻撃していきましょう。

《全能ゼンノー》はどんなデッキと相性が良い?

先述した特性を踏まえると、《全能ゼンノー》を最も活かせるのはシールドトリガー付きGR召喚カードを採用しているデッキであるといえます。

バライフ

S・トリガー(このオーラをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

出典:デュエルマスターズ

奏でよグローリー

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)GR召喚を2回する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)次の自分のターンのはじめまで、自分のGRクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)

出典:デュエルマスターズ

この条件を満たすデッキとしては、環境王者の「シータミッツァイル」があげられます。

「シータミッツァイル」は速度の問題で「赤単ブランド」に対して弱いですが、その「赤単ブランド」の《罰怒ブランド》プラン、《BAKUOOON・ミッツァイル》プランの両方に対して《全能ゼンノー》は有効で、出せた場合ほぼ確実に1ターン返してもらうことができます。

少し戦いづらい相手である「ジョラゴンジョーカーズ」に対しては、前もって出しておくだけで《ジョット・ガン・ジョラゴン》が登場したターンに攻撃できなくなるので、有利に戦えるようになります。





その「ジョラゴンジョーカーズ」においても、防御役として活躍します。

こちらも速攻デッキをやや苦手としているので、かなり効率的に時間を稼ぐことができるこのカードは重宝します。

《全能ゼンノー》はジョーカーズであるため、《ジョット・ガン・ジョラゴン》の軽減に貢献できるのも魅力的です。




シールドトリガーからプレイすることはできないものの、防御手段が少し心もとない「赤青ミッツァイル」においては、展開の速度を落とすことなく防御のための動きができるカードとして活躍します。

魔神轟怒万軍投

マスターG・O・D・S(ルビ:ゴッドオーバーダイナマイトスペル)(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)GR召喚を3回する。

出典:デュエルマスターズ

前述した《オケ狭間寛兵衛》との組み合わせはもちろん、《魔神轟怒万軍投》を撃ったはいいもののうまく回らなかった、という場合にもこのカードが場にあるだけで不慮の敗北に陥るという危険は大きく下がります。

今環境で活躍する中で《全能ゼンノー》と相性の良いデッキは主にこれらが挙げられますが、雑な言い方をしてしまうと、GR召喚というギミックを採用している、超速攻以外のデッキ以外にはとりあえず入れてもいいといえるほど汎用性の高いカードです。

あなたのお気に入りのデッキにも、この《全能ゼンノー》を採用する余地があるかもしれません。

ぜひ検討してみてください!

《全能ゼンノー》の値段

カードの写真を撮影するだけで、該当カードの買取価格を検索できるツールができました。

《全能ゼンノー》以外にもデュエル・マスターズ全てのカードの買取価格をチェックすることができるので、是非使ってみてください。

まとめ

高速化が進み、3ターン目に生きている保証はないと言われる現代デュエルマスターズを戦い抜くために、相手の動きをピタリと止める《全能ゼンノー》はまさに必需品!

GR召喚によるこのカードの出現を祈ることがデュエリストの共体験となる日は、すぐそこに迫っています。

あなたも《全能ゼンノー》を手に入れ、新たなGRのステージを体感しましょう!!

ライター:西川航平


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