はじめに
本日午前、マジック:ザ・ギャザリングの新商品「Mistery Booster 2」の全カードリストが公開されました!
超大量の再録カードや特殊枠カードの登場で(MTGプレイヤーの間で)大きな話題となったこのパック。
アメリカのイベントで先行発売される都合上英語版商品しかありませんが、すでに輸入サイトでは大盛り上がりとなっています。
で、そんな他所のゲームをなぜ今回取り上げるかと言いますと……
その中に、なんとあの《 ボルシャック・ドラゴン 》……もとい《 Bolshack Dragon 》が収録されているというのです!これにはびっくりですね。
果たして、別ゲームに転生を果たしたボルシャックはどんな姿をしているのでしょうか!
新デッキの発売日なんだから、もうちょっとそれっぽいものを……
ネタがないよりマシでしょ
目次
実際のカード画像
《 Bolshack Dragon 》
【 クリーチャー 】
クリーチャー-Armored・ドラゴン/ コスト(5)(赤)
6/6
W・ブレイカーストライク(二段攻撃)
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火赤のカード1枚につき+1000される。
※記事執筆者による非公式翻訳
※画像はウィザーズ公式サイトのカードギャラリーから引用
なんだこれ!?
デュエマのテキストを強引にMTG向けに書き換えた打消し線だらけのテキストに加え、既存のカードの上にシールを張り付けただけのカードレイアウト……どこから見ても普通のカードではないことはわかって頂けると思います。
そう、このカードは通称「プレイテストカード」の一枚。
「プレイテスト中に仮に作ったカード」という設定で、通常のゲームでは許されない実験的な効果やセルフパロディ、はたまた未来のカード・ギミックの先取りなどが含まれた「公式オリカ」なのです。要するに、BBPシリーズのジョークカードみたいなもん。
手抜き…というか特徴的なカード枠についても、「テストプレイ用にモノクロ印刷のシールを既存カードの上に貼り付けている」という演出なわけですね。
もちろん構築においては使用不可(下の方に英語で書いてますね)ですが、このパックを使用するシールド戦やブースター・ドラフトにおいてはきっちり使用可能……というわけですね。
この「Mistery Booster 2」というパック自体が「ランダム性の高い多種多様な再録カードによる、カオスドラフト・シールド用パック」という側面を持つこともあり、これらのカードはそこに加えるおもしろスパイスになるというわけです。
ちなみにこの《 Bolshack Dragon 》、MTGのルールにおいては(ドラフトとかに限れば)シンプルながら相当強いです。
デュエマと違ってMTGではパワーの数だけ直接プレイヤーにダメージが入り、20点のライフを失うと負けになります。
で、W・ブレイカーの代わりに得たW・ストライク(二段攻撃)は、端的に言うと「1回の戦闘で2回ぶんダメージを与える」能力。
つまり、墓地に火文明赤のカードが4枚あるだけでこいつのパワーは10になり、初期ライフの相手を10点×2でワンパンできちゃうわけですよ。暴力!
実運用上は相手のブロックを突破する手段(MTGにおいては全てのクリーチャーがブロック可能です)や何らかの耐性を与える手段が要求されるでしょうが、少なくともデュエマの《 ボルシャック・ドラゴン 》よりは強いと思います。
ちなみに、今回の「プレイテスト・カード」にはこんなカードも。
《 Lich's Duel Mastery 》
【 クリーチャー 】
伝説のエンチャント/コスト(3)(黒)(黒)(黒)
呪禁(いわゆるアンタッチャブル)
《 Lich's Duel Mastery 》が戦場に出た時、ライブラリーの上から5枚をシールドとして裏向きのまま追放する。
あなたがライフを失うなら、代わりにシールドを1枚手札に加える。そうできなければ、《 Lich's Duel Mastery 》を生け贄に捧げる。
《 Lich's Duel Mastery 》 が戦場を離れた時、あなたはこのゲームに敗北する。
※記事執筆者による非公式翻訳
※画像はウィザーズ公式サイトのカードギャラリーから引用
なんと、MTGのルールをこっちだけデュエマに変えてしまうカードの登場です。
MTGには《リッチの熟達/Lich's Mastery》という自分の敗北条件を書き換えてしまうカードが存在し、それのパロディとして作られた形ですね。いくら元カード名に「Master」が入ってるからってこんな直接的にダジャレにすることあるか?
ちなみに、「ライフを失うたびにシールドが1枚剥がれる」ので、先ほどの《 Bolshack Dragon 》のW・ストライクで2回ダメージを受けると元のテキスト通りW・ブレイカー気分が味わえます。
シールドが1枚しかない状態で攻撃を受けると(デュエマと違って)そのまま負けますが、まあ誤差です。
現在海外(特に北米)でのデュエマの再復活は絶望視されているようですが、これらのカードの存在を見るに開発にもちゃんとデュエマファンは残っているようです。
相互にギミックのやりとりをする兄弟ゲームとして、これからも(デュエマはもちろんとして)MTGのことも見守っていきたいものですね。
今回のまとめ
- ウィザーズは、なんだかんだでデュエマが大好き
- 「Mistery Booster 2」、手に入ったら遊んでみてね(英語しかないけど)
- それはそれとして、海外勢はデュエマネタわかるんだろうか
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
「ユニバースビヨンド:デュエル・マスターズ」とかやらない?
日本以外で売れなさそう