変化・変身の意味を持つ言葉、「メタモルフォーゼ」を捩ったとされるテーマ「メタルフォーゼ」は、その名の通り柔軟性が高く、自身で展開する陽キャなデッキになれるポテンシャルを持ちながら、展開デッキの補佐役になるときもあれば、罠を取り込んで陰キャにもなり得る変幻自在のテーマとなっています。
こんにちは、ぺぴゃと申します。
第二回トレカライターコロシアムの3つ目の記事は、ファンデッカーとしての私が送る、「メタルフォーゼデッキの考察」です。
さて、これを読んでいる方の中には、「破壊された場合」に何か効果を発動する新規カードが出る度にメタルフォーゼに入れることや、メタルフォーゼを主張させることを考えた方も少なく無いのでは無いのでしょうか。(「無い」が多すぎて意味わかんねえな)
破壊をギミックとしないカードでも、「メタルフォーゼと相性良いのでは?」と思えるカードは多々あり、寧ろ「メタルフォーゼにこれは絶対入らない」と言い切れるカードは存在しないとまで思えてしまいます。
そんなテーマ、「メタルフォーゼ」の平和な日常は、突然終わりを迎えました。
2017年3月25日
新マスタールール施行
昔は多くのプレイヤーから支持を得ていたメタルフォーゼも、今では輝きを失い、どマイナーデッキと成り果てています。
そんなメタルフォーゼですが、この記事を読んで「組んでみようかな」と少しでも考えて貰えたら幸いです。
目次
「メタルフォーゼ」カードの紹介
まずは、メタルフォーゼを知らない人のためのカード紹介です。
メインデッキに入る「メタルフォーゼ」モンスターは全てペンデュラムモンスターで、《レアメタルフォーゼ・ビスマギア》以外は全て通常モンスターです。
また、メインのモンスターは全員共通で、「1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。」と言うペンデュラム効果を持ち、この効果で自分フィールド上の表側表示カードを破壊して「メタルフォーゼ」魔法・罠カードをセットすることで、「メタルフォーゼ」融合モンスターや後続を用意しながら闘います。
《メタルフォーゼ・ヴォルフレイム》
星 7 / 炎 / サイキック族 / 攻2400 / 守2000
【P効果 青8/赤8】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
メインの最上級モンスターです。
効果欄のフレーバーテキストからは「真竜」と対峙していたらしいことが分かりますが、そう考えると「真竜」と「メタルフォーゼ」を組み合わせたデッキは「元々敵同士だった者たちが共闘する」と言う激アツ展開みたいで素敵ですね。
《メタルフォーゼ・ゴルドライバー》
星 4 / 炎 / サイキック族 / 攻1900 / 守500
【P効果 青1/赤1】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
レベル4でありながら1900と言う高めの攻撃力を持つモンスターです。
このステータスの高さは流石通常モンスターと言った所でしょうか。
ランク4のエクシーズモンスターには優秀なカードが多いので、エクシーズ素材としての活躍も期待出来ますね。
フレーバーテキストでは「ドリフト走法で敵をなぎ倒す」と言う、どうでも良い情報が書いてありますね。
良い子は真似しちゃいけませんよ。
《メタルフォーゼ・シルバード》
星 3 / 炎 / サイキック族 / 攻1700 / 守100
【P効果 青1/赤1】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
1700と言う少し低めのステータスを持ちながら「レベル3」と言う様々な恩恵を受けられそうなモンスターです。
フレーバーテキストからは「常識を越えるスピードで疾走りながら敵を狙撃する」との情報が...
あれ?
ゴルドライバーより強そうじゃない?
《メタルフォーゼ・スティエレン》
星 2 / 炎 / サイキック族 / 攻0 / 守2100
【P効果 青8/赤8】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
守備力2100と言うかなり高めの守備力を持つレベル2モンスターです。
フレーバーテキストには《錬装融合》の召喚口上が書かれていますね。
メタルフォーゼを使う際には、是非覚えて使ってみたい物です。
《レアメタルフォーゼ・ビスマギア》
星 1 / 炎 / サイキック族 / 攻0 / 守0
「レアメタルフォーゼ・ビスマギア」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、デッキから「メタルフォーゼ」モンスター1体を手札に加える。
【P効果 青8/赤8】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
メインモンスター唯一の効果モンスターです。
レベル1であることからこのカード自体のペンデュラム召喚は難しいですが、「破壊されたターンのエンドフェイズにメタルフォーゼモンスターをサーチできる」効果から、採用価値は十分にありそうです。
次に、魔法・罠カードの紹介です。
《錬装融合》
【 通常魔法 】
「錬装融合」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、「メタルフォーゼ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
メタルフォーゼの主力とも言える一枚です。
メインモンスターの効果により、簡単にデッキからセットでき、使った後は自身の効果でデッキに戻れるため、一枚採用するだけでかなりの活躍を期待出来ます。
《重錬装融合》
【 速攻魔法 】
①:自分の手札・フィールドから、「メタルフォーゼ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
《錬装融合》の速攻魔法バージョンです。
《錬装融合》と比べると、メインモンスターの効果でセットしたターンには発動出来ない点や、自身の効果でデッキに戻れない事から若干の使いづらさはありますが、速攻魔法であることから「バトルフェイズに融合して追撃できる」と言う点や、「相手ターンに融合出来る」と言う点だけで採用する理由としては十分そうですね。
《メタモルF》
【 フィールド魔法 】
①:自分フィールドの「メタルフォーゼ」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
②:自分のPゾーンに「メタルフォーゼ」カードが存在する限り、効果モンスター以外の自分フィールドの「メタルフォーゼ」モンスターは相手の効果を受けない。
「メタルフォーゼ」モンスターに300の打点アップと、効果耐性を付与するカードです。
後述する《フルメタルフォーゼ・アルカエスト》に効果耐性を付与すれば、無力化される心配無く相手モンスターを装備できますね。
「メタルフォーゼ」の名前を持たず、メインモンスターの効果でセット出来ないため、安定して発動出来ない点や、《重錬装融合》で相手ターンに融合することにより、《夢幻泡影》等のカードを受けること無く《フルメタルフォーゼ・アルカエスト》の効果を発動出来る事から、「メタルフォーゼ」デッキにはあまり採用されないカードです。
《メタルフォーゼ・コンビネーション》
【 永続罠 】
①:1ターンに1度、融合モンスターが融合召喚された場合、その融合モンスターよりレベルが低い、自分の墓地の「メタルフォーゼ」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「メタルフォーゼ」モンスター1体を手札に加える。
罠であるため1ターンのラグがありますが、融合召喚した際に、墓地からそのモンスターのレベルより低いレベルを持つ「メタルフォーゼ」モンスターを蘇生する協力な効果を持っており、これで手札から融合素材にしたモンスターや、墓地の融合モンスターを蘇生することで打点を確保したり出来ます。
ここで注意するべきなのが、条件が「融合モンスターが融合召喚された場合」であり、融合召喚されるのが「メタルフォーゼ」モンスターである必要は無いと言うことです。
②効果はメタルフォーゼモンスターをサーチする効果となっており、このカードを墓地に送ることでペンデュラムスケールを揃えるコンボも存在しますが、その話は後程。
《メタルフォーゼ・カウンター》
【 通常罠 】
①:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「メタルフォーゼ」モンスター1体を特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のエクストラデッキから表側表示の「メタルフォーゼ」Pモンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
フィールドのカードが破壊された場合にデッキから「メタルフォーゼ」モンスターを特殊召喚する効果を持っています。
この効果で、壁やアタッカーを用意する事が出来ますが、このカードはそれだけでは終わりません。
②の効果は、墓地から自身を除外することで、エクストラデッキ・墓地から一枚「メタルフォーゼ」モンスターを回収すると言う効果です。
新マスタールールが施行され、エクストラデッキにペンデュラムモンスターを貯めるメリットが薄れた現在、この効果でスケールを揃える動きや、ペンデュラム召喚出来るモンスターを増やす動きが非常に強力になっています。
続いて、エクストラデッキのモンスターです。
《メタルフォーゼ・カーディナル》
【 融合モンスター 】
星 9 / 炎 / サイキック族 / 攻3000 / 守3000
「メタルフォーゼ」モンスター+攻撃力3000以下のモンスター×2
「メタルフォーゼ」融合モンスターの最上級モンスターでありながら、「メタルフォーゼ」モンスターの中で最も高い攻撃力と守備力を持つモンスターです。
「メタルフォーゼ」モンスター+攻撃力3000以下のモンスター×2と言う、緩い縛りの素材で出すことが出来るため、《超融合》の採用も考えられます。
《メタルフォーゼ・オリハルク》
【 融合モンスター 】
星 8 / 炎 / サイキック族 / 攻2800 / 守2200
「メタルフォーゼ」モンスター×2
①:自分の「メタルフォーゼ」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
やはり注目するべき効果は、「守備倍貫通」効果でしょう。
この効果も勘違いされがちなのですが、守備倍貫通が付与されるのは、自身だけではなく、自分の「メタルフォーゼ」モンスターなんです。
そして、②効果は、フィールドから墓地に送られたらフィールドのカード1枚を破壊する効果です。
この効果を生かすために、先行でこのカードと《重錬装融合》を構えて、相手ターンの好きなタイミングで墓地に送りたい所なのですが、これがなかなか難しいんですよねぇ...
《メタルフォーゼ・ミスリエル》
【 融合モンスター 】
星 6 / 炎 / サイキック族 / 攻2600 / 守1000
「メタルフォーゼ」モンスター+Pモンスター
「メタルフォーゼ・ミスリエル」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の「メタルフォーゼ」カード2枚とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。
墓地の対象のカードをデッキに戻し、フィールドの対象のカードを持ち主の手札に戻す。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のエクストラデッキの表側表示の「メタルフォーゼ」Pモンスターまたは自分の墓地の「メタルフォーゼ」Pモンスター1体を選んで特殊召喚する。
メタルフォーゼの中でもテクニカルな動きが出来る要員です。
①のフィールドのカードを手札に戻す効果は、相手だけでなく、自分のカードも戻せるので、これで《盆回し》等で相手フィールドに送りつけたカードを回収したり、ペンデュラム効果使用済みのメタルフォーゼを戻して再度使ったり、セットした《重錬装融合》を手札に戻してバトルフェイズ中に発動して追撃することでライフを取りに行ったり出来ます。
ペンデュラム召喚する前に、このカードを出すことで妨害を踏みに行ったり、仮に除去されたとしても②効果で後続を残せたり出来るのですが、手札をそれなりに消費してしまうのが難点です。
《メタルフォーゼ・アダマンテ》
【 融合モンスター 】
星 5 / 炎 / サイキック族 / 攻2500 / 守2500
「メタルフォーゼ」モンスター+攻撃力2500以下のモンスター
効果を持たない融合モンスターです。
レベル5と言うステータスを利用した展開に使えたり、素材の縛りが緩いことから、墓地に送りたいモンスターがいる時に融合で墓地に送れたりする便利なヤツなので、一枚は採用したいですね。
《フルメタルフォーゼ・アルカエスト》
【 融合モンスター 】
星 1 / 炎 / サイキック族 / 攻0 / 守0
「メタルフォーゼ」モンスター+通常モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
①:相手ターンに1度、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その効果モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
②:このカードの守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
③:このカードが「メタルフォーゼ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを装備している場合、その装備カードをその融合モンスターの融合素材に使用できる。
相手ターンに妨害出来る、メタルフォーゼの中でも貴重な効果を持つカードです。
ただ、このカード自身が攻守0と言う、最高に脆いモンスターであり、殴ってから展開しようとして来て、自分の望まないタイミングで効果を使わされるのがオチなので、《重錬装融合》で自分の好きなタイミングで融合召喚したいところです。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / サイキック族 / 攻1800 /
Pモンスター2体
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。③:自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
【LINK-2:左下/右下】
魔術師デッキに採用されている印象が強いカードですが、「メタルフォーゼ」モンスターです。
このカードのおかげで、ペンデュラムモンスター2体を揃えるだけで「メタルフォーゼ」モンスターを1枚生成出来るため、融合素材を確保しやすくなりました。
勿論、《アストログラフ・マジシャン》や《クロノグラフ・マジシャン》とのコンボは、このデッキにおいても強力です。
【 ペンデュラムモンスター 】
星 7 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2000
①:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、このターンに破壊されたモンスター1体を選び、その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
②:フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【P効果 青1/赤1】
「アストログラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
【 ペンデュラムモンスター 】
星 6 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2000 / 守1700
①:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。
②:フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【P効果 青8/赤8】
「クロノグラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「時読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
メタルフォーゼと相性の良いカード
相性の良いカードと言っても、上げていたらやはりキリが無いので、あくまでメタルフォーゼをサポートするカードだけの紹介になります。
《PSYフレームギア・γ》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / サイキック族 / 攻1000 / 守0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。
ペンデュラムデッキではお馴染みのこのカードですが、勿論このデッキとも相性が良いです。
手札誘発としてのパワーの高さや、相手の手札誘発を防ぐ機能もありますが、「メタルフォーゼ」モンスターがサイキック族であるため採用しやすい、《緊急テレポート》によって、レベル2チューナーとして展開に絡ませる事も可能になると言う、メタルフォーゼならではの採用価値もあります。
【 速攻魔法 】
自分の手札またはデッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
また、私は一時、「メタルフォーゼ」モンスターがサイキック族であることを利用して、《PSYフレームロード・Λ》がフィールドに存在する状態で「メタルフォーゼ」モンスターを除外することでこのカードをサーチするコンボも使っていました。
↑※実際に使ってたのとはちょっと違うけどこんな感じ。
動画では《捕食植物オフリス・スコーピオ》を使っていますが、《バオバブーン》や《レスキュー・ラビット》等でも《彼岸の堕天使・ケルビーニ》を特殊召喚出来ます。
《エキセントリック・デーモン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 3 / 光 / 悪魔族 / 攻800 / 守1000
【P効果 青7/赤7】
「エキセントリック・デーモン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカード以外のフィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードとこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
「エキセントリック・デーモン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースし、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
セットした《メタルフォーゼ・コンビネーション》をこのカードの効果で破壊する事で「メタルフォーゼ」モンスターをサーチできたり、相手の妨害を踏みに行ける、メタルフォーゼではお馴染みの万能カードです。
このカードの効果を発動する際にモンスターゾーンには残らないので、打ち消し効果を持つモンスターに対して《PSYフレームギア・γ》が発動出来るのもポイント高いです。
《機関重連アンガー・ナックル》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 地 / 機械族 / 攻1500 /
機械族モンスター2体
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。このカードはリンク素材にできない。①:自分・相手のメインフェイズに、自分の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の機械族・レベル10モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを特殊召喚する。
【LINK-2:右/下】
昔メタルフォーゼを使っていた人はあまり知らないカードだと思います。
《SRベイゴマックス》や、《幻獣機テザーウルフ》等の、自分フィールドに機械族モンスターを2体用意できるカード+「メタルフォーゼ」モンスター1枚の手札で、このカードを出した後、メタルフォーゼで破壊して《メタルフォーゼ・コンビネーション》をセットし、墓地に送って《機関重連アンガー・ナックル》を蘇生することで、《メタルフォーゼ・コンビネーション》の効果でスケールを揃えられる上に、《機関重連アンガー・ナックル》の右向きリンクマーカーにより、エクストラデッキから特殊召喚出来る枠を二つに増やすことが出来ます。
【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / 機械族 / 攻1200 / 守600
「SRベイゴマックス」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「SRベイゴマックス」以外の「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。
【 効果モンスター 】
星 4 / 風 / 機械族 / 攻1700 / 守1200
このカードが召喚に成功した時、「幻獣機トークン」(機械族・風・星3・攻/守0)1体を特殊召喚する。
このカードのレベルは自分フィールド上の「幻獣機トークン」のレベルの合計分だけ上がる。
自分フィールド上にトークンが存在する限り、このカードは戦闘及び効果では破壊されない。
また、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ時に1度だけ、トークン1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
また、《機関重連アンガー・ナックル》は毎ターン蘇生が可能なため、このカードが墓地に存在してさえいれば、常にエクストラゾーンから二体以上のモンスターを出す枠を確保出来るため、一度出しておくと比較的有利にゲームを進めることが出来ます。
リンク素材に出来ないことや、《メタルフォーゼ・コンビネーション》によって「メタルフォーゼ」モンスターをサーチする際に、フィールドにこのカードが存在することになるため、《PSYフレームギア・γ》の発動条件を満たさなくなってしまうことに注意が必要です。
《天威の龍拳聖》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 光 / 幻竜族 / 攻2600 /
リンクモンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは効果モンスターとの戦闘では破壊されない。
②:自分フィールドに他の効果モンスターが存在しない場合に発動できる。
自分の墓地及び自分フィールドに表側表示で存在する、効果モンスター以外のモンスターの数まで、相手フィールドの効果モンスターを選んで破壊する。
【LINK-3:左下/下/右下】
下向きのリンクマーカーが3つある事も嬉しいのですが、それ以上に、このカードが登場する前までは処理が難しかった、《幻創龍ファンタズメイ》を簡単に処理出来るのが最大のポイントです。
《幻創龍ファンタズメイ》一枚を処理できないまま押し切られて負けるパターンもよくあるので、一枚はエクストラデッキに入れておきたいカードです。
《PSYフレームロード・Ω》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 光 / サイキック族 / 攻2800 / 守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選び、そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外する。
②:相手スタンバイフェイズに、除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地に戻す。
③:このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードと墓地のこのカードをデッキに戻す。
このカードの強みは何と言っても、②の、毎ターン除外されているカードを墓地に戻す効果です。
この効果で除外されている《メタルフォーゼ・カウンター》を墓地に戻す事で、毎ターン墓地・エクストラデッキから「メタルフォーゼ」モンスターを回収できます。
《チキンレース》
【 フィールド魔法 】
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
②:お互いのプレイヤーは1ターンに1度、自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。
手札一枚を引きながら、「メタルフォーゼ」モンスターのペンデュラム効果の対象にする事で、デッキを二枚分圧縮出来る、無駄の無いカードです。
相手ターンに残したく無いカードであり、デッキ構築の段階で、他に「メタルフォーゼ」モンスターのペンデュラム効果で破壊したいカードとのバランスが難しい面もあるため、慎重に採用を考えたい所です。
また、似たような役割を持つカードに、召喚権を使うものの、2マリガン出来る上に、破壊されたら1ドロー出来る、《エア・サーキュレーター》も存在します。
【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / 水族 / 攻0 / 守600
このカードが召喚に成功した時に発動する事ができる。自分の手札2枚をデッキに加えてシャッフルし、デッキからカードを2枚ドローする。このカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
《超融合》
【 速攻魔法 】
手札を1枚捨てる。自分または相手フィールド上から融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
《メタルフォーゼ・カーディナル》の存在から、メインデッキで採用できるカードです。
先攻なら優秀な妨害札に、後攻なら捲り札になってくれるカードです。
メタルフォーゼの強み
メタルフォーゼの強みと言えば、やはり以下のようなポイントでしょう。
- 高い持久力
- 簡単に出てくる高打点
- 多種多様な除去方法
- 様々な要素を取り込める
の、はずでした。
ところがどっこい。今となってはこの強みを更に上回るデッキが溢れているのです。
順に説明しましょう。
まず、高い持久力について
メタルフォーゼの持久力の源は、「ペンデュラム召喚」と言う召喚方法と、《メタルフォーゼ・ミスリエル》による、「メタルフォーゼ」カードをデッキに戻すギミックにあります。
ペンデュラム召喚については、ペンデュラムスケールさえ揃えられれば、毎ターンモンスターが湧いてくると言うものですが、これは「新マスタールール」によって破滅に追い込まれたと言う認識で問題ないでしょう。
次に「デッキに戻す」と言うギミックですが、「ABC」デッキや、「青眼」デッキが流行していた頃には、このギミックが殆ど無かったため、メタルフォーゼデッキの強みとして捉える事が出来たのですが、今となっては、「サンダー・ドラゴン」デッキの《雷龍融合》や、「転生炎獣」デッキの《転生炎獣Jジャガー》や、《転生炎獣サンライトウルフ》などにより、ほぼ永久的なリソースの維持を実現しているデッキが多々存在しているのです。
次に、簡単に出てくる高打点について
(´;ω;`)
多種多様な除去方法については、
リンク召喚の導入により、《トロイメア・ユニコーン》によるデッキバウンスや、《セキュリティ・ドラゴン》によるハンドバウンスなど、どのデッキでも簡単に出せるリンクモンスターで様々な方法による除去が可能となったため、「メタルフォーゼデッキの強み」とは言えなくなりました。
最後の、「様々な要素を取り込める」点ですが、
これは健在でしょう。
「セフィラ」や、「魔術師」のような他のペンデュラムデッキとは違い、デッキの必要パーツが少なく、「メタルフォーゼ」モンスターを多少減らしても機能するため、自由枠が比較的多めに確保出来ます。
つまり、メタルフォーゼデッキを組むなら、「メタルフォーゼ以外のカード」が鍵になり、これが個人的に一番面白い点だと思っています。
構築サンプル紹介
さて、ここまで話したところで、構築紹介です。
とは言っても、メタルフォーゼデッキは個性が出るデッキであり、その個性を尊重するべきだと思っているので、本当は紹介する必要が無いと思ってるのですが、まあ一応軽く紹介しようかなって程度です。
▼△▼△▼遊戯王デッキレシピ▼△▼△▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デッキ名:【メタル】
メインデッキ:40枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ:0枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 モンスター 】28
アストログラフ・マジシャン
エキセントリック・デーモン ×2
エフェクト・ヴェーラー
メタルフォーゼ・ゴルドライバー ×3
メタルフォーゼ・シルバード ×3
メタルフォーゼ・ヴォルフレイム ×3
レアメタルフォーゼ・ビスマギア ×2
レスキューラビット ×2
増殖するG ×2
幻獣機オライオン
灰流うらら ×2
霞の谷の巨神鳥 ×2
PSYフレームギア・γ ×3
PSYフレーム・ドライバー
【 魔法 】7
緊急テレポート ×2
苦渋の決断
超融合 ×2
重錬装融合
錬装融合
【 罠 】5
メタルフォーゼ・カウンター
メタルフォーゼ・コンビネーション
大捕り物 ×2
虚無空間
【 エクストラ 】15
ヴァレルロード・S・ドラゴン
PSYフレームロード・Ω
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム
機関重連アンガー・ナックル
水晶機巧-ハリファイバー
PSYフレームロード・Λ
トロイメア・ユニコーン
天威の龍拳聖
フルメタルフォーゼ・アルカエスト
メタルフォーゼ・アダマンテ
メタルフォーゼ・ミスリエル ×2
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
メタルフォーゼ・オリハルク
メタルフォーゼ・カーディナル
【サイドデッキ】0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このデッキは「構築王」によって作成されました。
はい、こんな感じです。
《機関重連アンガー・ナックル》を出す方法ですが、《幻獣機テザーウルフ》だと、トークンの生成効果が強制であり、《増殖するG》を打たれた時に止まりにくく、《PSYフレームギア・γ》を打つタイミングを作れないため、必要枚数が一枚多くなっても《緊急テレポート》等で《増殖するG》などに対して《PSYフレームギア・γ》を打つタイミングを作りながら動けた方が良いかなと思ったため、《水晶機巧-ハリファイバー》から《幻獣機オライオン》を出す方法を選びました。
手札次第では更に妨害も増やせますしね。
まあ後は適当です。😉
未完成すぎるぞメタルフォーゼ
さて、長くなってしまいましたが、ここまで読んでみて如何だったでしょうか?
私自身、メタルフォーゼは「全然完成されていないデッキ」だと思っています。
何故かって?
考えている人がいないからです。
考えている人がいないからです。
大事なことなので二回言いました。
もう一度言っときましょうか?
やっぱやめときます。
世の中には数々の洗練されたデッキがありますが、そのデッキは多くの人が考えた事が凝縮されて成り立っています。
それに比べ、メタルフォーゼは全然考察されておらず、発達段階のデッキであると言えます。
そこで、この記事を読んで少しでもメタルフォーゼに興味を持った方は、是非メタルフォーゼデッキを考えてみて欲しいです。
多くの人に考察される事で、メタルフォーゼは進化します。
メタルフォーゼデッキを完成させるのは、あなたたちです。