目次
はじめに
突然だが、皆さんは【コード・トーカー】というデッキをご存じだろうか?
このデッキは簡単に言うとサイバース族最強のカード《サイバネット・コーデック》を使用して、EXリンクを行う人畜無害、平和なデッキである。
しかしながら、そんな平和なサイバース世界に不穏な影が忍び寄ってきた……。
そう、《原始生命態ニビル》である。
一度これを発動されれば、善良なサイバース族たちは皆墓地に送られ、フィールドは無駄に攻撃力だけが高い謎のトークンを残して焼け野原になってしまう。
なんて恐ろしいカード……。
こんなもの一度でも受けてしまえばトラウマを植え付けられ、5体以上特殊召喚したらフェイズ移行ができない体にされてしまうことは想像に難くない。
怖い……怖すぎる。
いや、でも、待て。まだ方法はある。
そう、5体以上特殊召喚しなければいいのだ!
デッキ内容
こちらが今回紹介するデッキである。
このデッキのコンセプトはズバリ、手札リンクを活用することにある。
What's 手札リンク
さて、突然手札リンクなどという謎の単語が出てブラウザバックの準備を始めた方のために説明をしておこうと思う。
【
効果モンスター 】
星
1 /
闇 /
サイバース族 /
攻300
/
守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。
②:このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サイバネット」魔法・罠カード1枚を手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合にはその1枚をサイバース族・レベル4モンスター1体にできる。
サイバース族には、このカードのようにコードトーカーモンスターをリンク召喚する場合に限り、リンク素材にすることができるモンスターが存在する。
現在は《マイクロ・コーダー》《コード・ジェネレーター》《コード・ラジエーター》《コード・エクスポーター》の4種類であり、これらをまとめて、手札リンクと個人的に呼んでいる。
この手札リンク、かなり多くのメリットがあるのだが今回はその中の一つである「リンク素材にするために場に出す必要がない」点が大きく関わってくる。この性質を利用して、《トランスコード・トーカー》と《コード・トーカー》を相互リンク状態で4特殊召喚以内に場に並べることができるのだ。
①フィールドのサイバースと手札リンクで《コード・トーカー》をリンク召喚
②《コード・トーカー》と手札リンクで《トランスコード・トーカー》をリンク召喚
③《トランスコード・トーカー》の効果で《コード・トーカー》を蘇生
このデッキはこの展開を基本としてその他のカードで補佐をしつつ戦うビートダウンデッキになっている。
これが強いぞ! サイバース!
さて、続いては各カードの紹介に移っていきたいと思う。
【 カウンター罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「コード・トーカー」モンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし除外する。次のターンの終了時まで、相手はこの効果で除外したカードと元々のカード名が同じカードの効果を発動できない。
まず《サイバネット・コンフリクト》はこのデッキの主力カードと言えるカードだ。
《墓穴の指名者》と《神の宣告》を足し合わせたような良質なカウンターであり、発動条件も場にコードトーカーを出すだけと非常に軽い。
その上、サイバネット罠のため先述した《マイクロ・コーダー》でサーチする事も出来る強力なカードとなっている。
ちなみに除外することが出来なかった場合は同名カードが使用可能になってしまうので注意が必要だ。
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / サイバース族 / 攻1700 / 守1400
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル3以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。
今回準制限になった《レディ・デバッガー》は言わずと知れたサイバースの汎用サーチカードだ。
勿論、このデッキに於いても強力なカードであり、
①《レディ・デバッガー》を召喚、《マイクロ・コーダー》をサーチ
②前2枚で《コード・トーカー》をリンク召喚、《サイバネット・マイニング》をサーチ
③《サイバネット・マイニング》で手札リンクをサーチ
④《コード・トーカー》と手札リンクで《トランスコード・トーカー》をリンク召喚
という風にこのカード+なんでも1枚で基本展開を成立させることができる。
それ以外にも後述する《プロフィビット・スネーク》を手札に加えたり、《コード・エクスポーター》で回収して次のターン再使用したりすることが出来、応用の効くカードであると言える。
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / サイバース族 / 攻0 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。EXデッキのリンクモンスター1体を相手に見せる。このターンにリンク召喚する場合、このカードは見せたモンスターと同じカード名・種族・属性の素材としても扱える。
②:このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからレベル5以上のサイバース族モンスター1体を手札に加える。
【 効果モンスター 】
星 5 / 風 / サイバース族 / 攻500 / 守2300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。②:このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合には手札に加えず効果を無効にして特殊召喚できる。
《フォーマッド・スキッパー》はリンク素材にする事で《コード・エクスポーター》をサーチすることが出来るカードである。更にサーチした《コード・エクスポーター》の効果で《フォーマッド・スキッパー》を回収すれば次のターン、また2体分として使用することができる。
このループを成立させることで毎ターンリソースを回収することができるのはこのデッキの強みの一つだ。
また、《ワン・フォー・ワン》で出せばコストにしたモンスターを《コード・エクスポーター》で回収できるため実質ノーコストにする事もできる。
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / サイバース族 / 攻1300 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。
②:このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから攻撃力1200以下のサイバース族モンスター1体を墓地へ送る。
フィールドのこのカードを素材とした場合には墓地へ送らず手札に加える事もできる。
【 効果モンスター 】
星 2 / 光 / サイバース族 / 攻500 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のサイバース族リンクモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。
②:このカードが墓地に存在し、自分のサイバース族モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分の墓地からカード1枚を除外し、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
《コード・ジェネレーター》は手札リンクとしての役割が多いが、墓地送り効果も無視できない。墓地に送ったカードを《コード・エクスポーター》で回収し擬似サーチとして使ったり、《プロフィビット・スネーク》を墓地に送り回収することによって、サイバース族リンクモンスターでバウンスしたりする事もできる。
《プロフィビット・スネーク》自体にも墓地回収効果があるためそちらを目的に使用してもいいだろう。
また、《コード・ジェネレーター》は召喚することによって、手札に《マイクロ・コーダー》などのカードを手札に加えられるため、第2の《レディ・デバッガー》とも言える。
【 効果モンスター 】
星 7 / 炎 / サイバース族 / 攻2500 / 守2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地のサイバース族モンスター2体を除外した場合に特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力より高い攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをエンドフェイズまで除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。
【 効果モンスター 】
星 6 / 光 / サイバース族 / 攻2200 / 守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドのサイバース族リンクモンスターが相手によって破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。②:手札から魔法カード1枚を捨て、自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン直接攻撃できない。
こんな大人しいデッキじゃ満足出来ねぇという方は《デグレネード・バスター》や《サルベージェント・ドライバー》を入れてみても面白いかもしれない。
これら2枚のカードは《コード・エクスポーター》によって手札に加えることが出来、それぞれが優秀な効果を持っているため非常に使いやすい。高いとは言えないデッキパワーを底上げすることができるだろう。
終わりに
今回紹介した【コードトーカー 】デッキは私がEXリンクを隕石によって吹き飛ばされた怒りによって作ったデッキである。
《原始生命態ニビル》や《増殖するG》にいじめられ、「もぉムリ、サィバースゃめょ…」となってしまったプレイメーカーの諸兄も諦めず、是非使ってみてほしい。