目次
はじめに
先日、名古屋においてYCSJが行われたのは皆さん記憶に新しいと思う。《儀式魔人リリーサー》を用いて相手の特殊召喚を封じる【リリソラドラグーン】や《宵星の騎士ギルス》の登場で初動の増えた【オルフェゴール】、コードトーカーからパクりやがった《オルターガイスト・プークエリ》という手札リンクで先攻盤面の強化に成功した【オルターガイスト】など多くの強力な環境デッキ達が凌ぎを削った。
だがしかし、そんな強力なデッキ達を倒し、撃滅し、破壊し、あと、えーっと、けちょんけちょんにして、準優勝に輝いたのは【コードトーカー】であった。
皆さんはこれが表す事実に気付いただろうか?
そう、これはまさしく革命の時が来た証拠に他ならない。《コード・トーカー》が誕生してから約3年。他のデッキをリンクのパワーで押さえ込み、【コードトーカー】が環境トップとなる日が、遂に、やってきたのだ──!!!
え、新ルール? F、S、XはEXモンスターゾーンに置かなくてもいい?
えぇ……。
おさらい
と、まぁ嘆いていてもしょうがないので今回はサイバース族新規が大量に発売されて強化された【コードトーカー】についてお話ししていきたいと思う。
前提として今回のデッキはCSに持ち込む用の所謂ガチデッキであり、対環境を重く見た構築である事を明記しておく。
まず【コードトーカー】とはなんぞやというおさらいからであるが、基本的にはこんな感じの盤面を作るデッキである。
基本にに関してはオオニシ氏の「エクストラリンクのすヽめ」に分かりやすく説明されているため、そもそも動き方がよく分からないという方は是非こちらを読んでからこの先を読んで頂きたい。
デッキ構築
とりあえずデッキ紹介記事という体なので一応置いておくまずこれを見て前までの【コードトーカー】との違いを感じて欲しい。
違いも何も見たことないカードが多過ぎてそもそも分からん、という方も安心を。次の章で注目すべきカードについて説明しようと思う。
注目カードはこれだ!!
・《フォーマッド・スキッパー》
最初に解説するのはこちらの《フォーマッド・スキッパー》である。というかこのカードの解説のためにこの記事を書いてます。シンプルに、好き。
で、このカードのどこに注目すべきなのかというと、リンク素材になるとレベル5以上のサイバースをサーチ出来る点である。
たった1枚で3つの役割を自在に使い分けることが出来てとても器用。更にステータスもレベル1であり《サイバース・ガジェット》で蘇生ができる。その上に光属性であるため、《サイバネット・コーデック》さえ貼ってあれば《コードトーカー・インヴァート》をリンク召喚することによって、サーチし即特殊召喚することができる。うーん、強い!
あと一応名前を《転生炎獣ベイルリンクス》にすることで《転生炎獣スピニー》を蘇生できる。後述する《デコード・トーカー・ヒートソウル》のリンク素材になるために属性も変えられる。嬉しいね。
《パラレル・エクシード》
つよーーーーーーい! 説明不要!!
【コードトーカー】で扱う場合、基本的には《転生炎獣ガゼル》のようにリンク値を伸ばすために使うのだが、こちらはSS条件がかなり緩く墓地も経由しないため非常に使い勝手がいい。
手札誘発のため《コードトーカー・インヴァート》の効果を無効にさせてからコイツを出す事で妨害を無駄打ちさせられるのも利点である。(非公開領域で効果が誘発した場合、一度相手に優先権が移った後に発動するため)
ただし2枚手札に来ると破りたくなる。
《ガッチリ@イグニスター》
好きなタイミングで手札からSSできて使い勝手が良く、その他の効果も有用性が高い。
サイバース族への耐性付与はEXリンクの強度を上げてくれるだけでなく、後攻で相手の妨害を避けながらワンキルする時に自分の展開を守ってくれる。
地属性であることもポイントで、これまで《コード・ジェネレーター》を引いていた場合スルーするしかなかった《トランスコード・トーカー》でのサーチをこのカードにすることができるようになった。
あと墓地に送られた時の耐性付与は別にサイバース族でなくても良いため《原始生命態ニビル》を受けた後もトークンに耐性を付ければ高打点トークンで相手を倒せる……かも?
《スプラッシュ・メイジ》
これはもう、強い。
効果が無効化されても墓地で発動する効果は無効化されないため好きに効果が使える。《トランスコード・トーカー》の蘇生対象でもあるため、墓地に送ってしまっても再利用ができるのも利点だ。
しかも、リンク値2が3になる。これがどういうことかというと、《トランスコード・トーカー》をリンク召喚出来るということだ。そしてそれは、リンク値2が4になるという事でもある。そしてリンク値が4になるということは……?
《アクセスコード・トーカー》
コイツが出るということである。
後攻の鬼。最強の後攻。【コードトーカー】の切り札。
打点、荒らし能力、どちらも100点満点であり、物凄く強力。
《スプラッシュ・メイジ》を使えば、リンク値2から攻撃力5300、カード破壊4発のコイツをリンク召喚出来るため、【コードトーカー】の後攻がとても強くなった。
仮に効果を使う前に除去されてもコードトーカーであるため、《トークバック・ランサー》で蘇生ができる点も魅力。
《デコード・トーカー・ヒートソウル》
「コードトーカーはよく分からんがこのカードだけ持ってる」みたいな人も多そうな1枚。
炎属性でコードトーカー名称を持つ以外に特筆すべきところは無いが、フリーチェーンでドローを行うことが出来るため「EXリンク出来ない初手の時にとりあえず出しておく」事でワンチャンを掴むことができ、互いに事故った場合滅法強い。YCSJにおいて【コードトーカー】が使っていたのをご存じの方も多いのではないだろうか。
豆知識として、コイツの効果でコードトーカーモンスターをSSした場合でも《サイバネット・コーデック》の効果が誘発するので覚えておいて損はない。
《転生炎獣ミーア》
新弾のカードではないが、《デコード・トーカー・ヒートソウル》の登場によって使いやすくなったカードなので紹介したい。
主な役割は「リンク値の調節」で《デコード・トーカー・ヒートソウル》をリンク召喚時に《転生炎獣ガゼル》のリンク値2とサーチしわけることである。
また、今とても流行っている【オルターガイスト 】の《オルターガイスト ・シルキタス》などによって初動を潰されてしまってもこのカードを《サイバネット・マイニング》などで手札に加えれば、そのままSSすることが出来るため貫通力の上昇にも役立つ。
自身に転生炎獣カードを捨ててSS出来る効果も持っているため、素引きしてしまっても《転生炎獣ベイルリンクス》の効果で《転生炎獣の聖域》を持ってきて捨てればSS出来て腐りにくいのも魅力である。
さいごに
今回は新弾で出たサイバース達を使った、CSに出るための【コードトーカー】を紹介させて貰った。今の構築は貫通力も制圧力も充分環境に通用するレベルであり、それなりの結果を残すことが出来ると自負している。4/1になる前に、是非、一度、Praymakerになってみていただきたい。
おまけ〜反逆者の貴方へ〜
4/1という終焉の日、ハルマゲドンが決まっている【コードトーカー】ではあるが、しかし、そんな世界の決まりに反逆したいアウトローな方も読者の皆様の中にはいると思う。なので、オマケとして新ルール下でも戦う術を紹介したいと思う。
と言っても現実的なのは2つしかなく《トロイメア・グリフォン》を出すか、《夢幻崩界イヴリース》を相手に押し付けるかである。
しかし、《トロイメア・グリフォン》は相手ターンに《I:Pマスカレーナ》を使ってリンク召喚しなければならないためEXデッキが圧迫されるし、《夢幻崩界イヴリース》はメインデッキを圧迫してしまう上、バトルフェイズに自爆特攻されるとメイン2で好き勝手されてしまう。
どちらを使うかは自由だが、【コードトーカー】が大きく弱体化するのは避けられないのであった。南無。