皆さんこんにちは、はみるとんです。
今回は最近僕が仲間内で遊んでいる「99環境」という特殊ルールについて紹介したいと思います!
現代遊戯王とは全く違った古代の遊戯王、果たしてどんな環境なのでしょうか?
目次
ルール
前置きとして、このルールは完全に1999年当時の物を再現しよう!という物ではありません。
当時はルールがガバガバな部分が多々あり、また環境的にも禁止・制限カードが殆ど存在しない無秩序な状態だったため、多少整合性の取れるルールをこちらで考えて整備しました。
完全に当時のルールで遊びたい!という方はエキスパートルールについて調べてみてください。
1.1999年に発売したカードのみを使用する
主な使用カードは後述します。
2.「マスタールール」を採用
当時採用されていたエキスパートルールはかなりガバガバな所が多いため、「マスタールール」を採用します。
先行ドローアリ、召喚時の起動効果の優先権アリ、2020年4月に適用された誘発効果まわりの裁定は適用されません。
3.個々のカード裁定は現在の物に準拠
当時の裁定では事務局にルール確認が出来ないため、このような措置を取ります。
《クリッター》が墓地で発動したりしません。
4.9期以降に大幅なエラッタが行なわれたカードについてはエラッタ前の物を適用する
《クリッター》《黒き森のウィッチ》《死のデッキ破壊ウイルス》などが対応します。
5.禁止制限は2000.04.01の物を適用する
制限カード
- 《封印されしエクゾディア》
- 《封印されし者の左足》
- 《封印されし者の左腕》
- 《封印されし者の右足》
- 《封印されし者の右腕》
- 《強欲な壺》
- 《心変わり》
- 《サンダー・ボルト》
- 《ブラック・ホール》
- 《遺言状》
準制限カード
- 《死者蘇生》
- 《天使の施し》
- 《ハーピィの羽根帚》
これは1999年ではなく2000年の禁止制限リストですが、1999年時点での禁止・制限リストは《強欲な壺》や《天使の施し》なども無制限の状態でかなり無秩序な状態だったため、直近の2000年4月に大幅にヤバいカードが規制された状態の環境で遊びます。
超パワードローソースを大量につかってみたい方は1999年の制限リストで遊びましょう。
使用可能カード
1999年12月31日までの時点で販売・配布されているカードを使用可能とします。把握が難しいと思うので以下にリストを作りました。
Vol.1~Vol.6 および BOOSTER1~BOOSTER6
Vol.7は2000年に発売したパックなので、《聖なるバリア -ミラーフォース-》などはまだ登場していません。
LIMITED EDITION1
―遊戯パック
- 《くいぐるみ》
- 《トビペンギン》
- 《千年の盾》
―海馬パック
- 《2人3脚ゾンビ》
- 《タクリミノス》
- 《ヤランゾ》
―城之内パック
- 《メガソニック・アイ》
- 《ヤマドラン》
- 《妖精の贈りもの》
PREMIUM PACK 1
- 《時の魔術師》
- 《カエルスライム》
- 《クレセント・ドラゴン》
- 《コスモクイーン》
- 《大砲だるま》
- 《ダンシング・エルフ》
- 《ツルプルン》
- 《メテオ・ドラゴン》
- 《きまぐれの女神》
- 《封印されしエクゾディア》
PREMIUM PACK 2
- 《カオス・ソルジャー》
- 《カオスの儀式》
- 《ゼラ》
- 《ゼラの儀式》
- 《スーパー・ウォー・ライオン》
- 《ライオンの儀式》
- 《デビルズ・ミラー》
- 《悪魔鏡の儀式》
STARTER BOX
《サンダー・ボルト》など
遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記Dark Duel Stories
- 《究極完全態・グレート・モス》
- 《ホーリー・ナイト・ドラゴン》
- 《火器付機甲鎧》
- 《サイバー・ボンテージ》
- 《サラマンドラ》
- 《シャイン・キャッスル》
- 《ハーピィの羽根帚》
- 《鎖付きブーメラン》
- 《死のデッキ破壊ウイルス》
- 《硫酸のたまった落とし穴》
遊戯王真デュエルモンスターズ 封印されし記憶
- 《デビルゾア》
- 《ハーピィズペット竜》
- 《メタル・デビルゾア》
- 《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》
- 《メタル化・魔法反射装甲》
大会賞品
- 《女剣士カナン》
- 《ゲート・ガーディアン》
- 《マジシャン・オブ・ブラックカオス》
- 《千年原人》
- 《エビルナイト・ドラゴン》
- 《トライホーン・ドラゴン》
- 《ファイヤー・ウイング・ペガサス》
- 《メテオ・ブラック・ドラゴン》
- 《青眼の究極竜》
書籍付属カード
- 《スカルライダーの復活》
- 《スカルライダー》
- 《地獄の裁判》
- 《エルフの剣士》
- 《深淵の冥王》
- 《タートル・タイガー》
使いやすいモンスター
カードプールが膨大で把握が難しいと思うので、まずざっくりと強いカードを紹介していきます。まずは環境の中心を構成するモンスターです。
最上級モンスター
《聖なるバリア -ミラーフォース-》や《サンダー・ブレイク》などの着地後のモンスターを除去する罠が存在しない99環境では打点の高いモンスターを置いて殴る行為が純粋に強く、《死者蘇生》が2枚積めるため《天使の施し》などから落として最上級を蘇生という動きがシンプルに強いです。
また、《和睦の使者》や《光の護封剣》でリリース要因を生き残らせてアドバンス召喚を狙う事も出来ます。
通常モンスター
カード名 | 星 | 属性 | 種族 | 攻撃力 | 守備力 |
《青眼の白龍》 | 8 | 光 | ドラゴン | 3000 | 2500 |
《千年原人》 | 8 | 地 | 獣戦士 | 2750 | 2500 |
《エビルナイト・ドラゴン》 | 7 | 闇 | ドラゴン | 2350 | 2400 |
《トライホーン・ドラゴン》 | 8 | 闇 | ドラゴン | 2850 | 2350 |
《ホーリー・ナイト・ドラゴン》 | 7 | 光 | ドラゴン | 2500 | 2300 |
《ブラック・マジシャン》 | 7 | 闇 | 魔法使い | 2500 | 2100 |
《暗黒騎士ガイア》 | 7 | 地 | 戦士 | 2300 | 2100 |
《真紅眼の黒竜》 | 7 | 闇 | ドラゴン | 2400 | 2000 |
効果モンスター
《水魔神-スーガ》効果モンスター 星7/水属性/水族/攻2500/守2400 このカードが相手のターンで攻撃された場合、 そのダメージ計算時に発動する事ができる。 その攻撃モンスター1体の攻撃力を0にする。 この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
カード名 | 星 | 属性 | 種族 | 攻撃力 | 守備力 |
《水魔神-スーガ》 | 7 | 水 | 水 | 2500 | 2400 |
《雷魔神-サンガ》 | 7 | 光 | 雷 | 2600 | 2200 |
《風魔神-ヒューガ》 | 7 | 風 | 魔法使い | 2400 | 2200 |
打点は《青眼の白龍》などに劣るものの、「攻撃してきた相手の攻撃力を0にする」という効果を一度使えるので、どれだけ格上の相手にも殴り負けないという非常に強力な効果を持っています。
上級モンスター
リリース1体の確保であれば下級モンスターが1ターン生き延びるだけで成立するため、最上級と比べ戦術に取り入れやすいです。
ただ、この時期の上級モンスターはレベルとステータスが見合っていない物も多く、種族などによる差別化も少ないので採用可能な物は限られてきます。ここでは一部を紹介します。
通常モンスター
《デーモンの召喚》【 通常モンスター 】星 6 / 闇 / 悪魔族 / 攻2500 / 守1200闇の力で心を惑わす。悪魔族ではかなりのレアカード。
上級で最も高い攻撃力を持つのはご存知《デーモンの召喚》です。
《黒き森のウィッチ》でサーチでき、リリース1体で高打点を叩きだせるので、最上級モンスターのようにリリース確保用のギミックを大量に積まなくても戦術に取り入れやすいです。
《千年の盾》通常モンスター 星5/地属性/戦士族/攻 0/守3000 古代エジプト王家より伝わるといわれている伝説の盾。 どんなに強い攻撃でも防げるという。
リリース1体で《青眼の白龍》の攻撃にも耐える最強の壁。《クリッター》でもサーチ出来ます。
打点が0で、このモンスターだけでは攻めに転じる事が出来ないのでこのカードだけで勝ちに向かう事は出来ませんが、コンボデッキの時間稼ぎなどに非常に有用です。
効果モンスター
《竜殺者》
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2000/守2100
このカードがフィールド上に召喚・反転召喚された時、
表側表示のドラゴン族モンスター1体を破壊する。
ドラゴン族限定ではありますが、召喚時に直接除去を行えるというこの時代の効果モンスターにしては非常に強力なモンスターです。
ドラゴン族には《青眼の白龍》や《青眼の究極竜》などの強力なモンスターが数多く存在するため、上級を複数枚採用する場合の選択肢として良いでしょう。
《機械王》効果モンスター 星6/地属性/機械族/攻2200/守2000 フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスター1体につき、 このカードの攻撃力は100ポイントアップする。
自身の効果で元々の打点は2300あり、上級の打点としては《デーモンの召喚》に次いで高いモンスターです。
場の機械族全てを参照するので相手の場に機械族がいる場合にも打点がアップします。
機械族には《デビル・フランケン》《メカ・ハンター》など優秀なモンスターが多いので、機械族中心で組むのも良いでしょう。
下級モンスター
通常モンスター
カード名 | 星 | 属性 | 種族 | 攻撃力 | 守備力 |
《ヂェミナイ・エルフ》 | 4 | 地 | 魔法使い | 1900 | 900 |
《メカ・ハンター》 | 4 | 闇 | 機械 | 1850 | 800 |
《ランプの魔精・ラ・ジーン》 | 4 | 闇 | 悪魔 | 1800 | 1000 |
《シーザリオン》 | 4 | 水 | 水 | 1800 | 800 |
《アックス・レイダー》 | 4 | 地 | 戦士 | 1700 | 1150 |
《ミノタウルス》 | 4 | 地 | 獣戦士 | 1700 | 1000 |
《魔法剣士ネオ》 | 4 | 光 | 魔法使い | 1700 | 1000 |
《アクア・マドール》 | 4 | 水 | 魔法使い | 1200 | 2000 |
《ハープの精》 | 4 | 光 | 天使 | 800 | 2000 |
《ホーリー・エルフ》 | 4 | 光 | 魔法使い | 800 | 2000 |
攻撃力は《ヂェミナイ・エルフ》の1900が最大で、そこから1850、1800と続きます。
1850と1900の差は大きく、後述の《幻影の壁》を越えられるラインである《ヂェミナイ・エルフ》は非常に優秀です。
効果モンスター
《クリッター》【 効果モンスター 】 星 3 / 闇 / 悪魔族 / 攻1000 / 守600 このカードがフィールド上から墓地に送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を選択し、お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。
《黒き森のウィッチ》【 効果モンスター 】 星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1100 / 守1200 このカードがフィールド上から墓地に送られた時、自分のデッキから守備力1500以下のモンスター1体を選択し、お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。
戦闘破壊や除去によるアドバンテージ獲得が重要なこの環境において、除去でも戦闘破壊でもアドバンテージを失わず後続を確保できるこられのカードは非常に万能です。
また、この環境の強い効果モンスターは大体ステータスが低いので、状況に応じて様々なカードにアクセスできます。
《デビル・フランケン》効果モンスター 星2/闇属性/機械族/攻 700/守 500 ①:5000LPを払って発動できる。 エクストラデッキから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
現代融合でも使われる火力最強モンスター。《青眼の究極竜》を出して4500でブン殴れます。
このカード自身が《落とし穴》に引っかからず、尚且つ特殊召喚なので出す先も引っかからないという優れもの。ライフを一気に失うので返しのワンキルが怖いですが、一発でゲームを決めに行ける便利なカードです。
《幻影の壁》効果モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻1000/守1850 このカードを攻撃したモンスターは持ち主の手札に戻る。 ダメージ計算は適用する。
「99環境」で意識すべき重要なモンスターのうちの1枚です。守備力が1850もあり、《ヂェミナイ・エルフ》以外の下級では突破できない壁モンスターな上、突破しようとするとそのモンスターを手札に戻されてしまいます。
つまり、上級モンスターで突破しようとするとリリースに使った枚数分損してしまうわけです。
このカードをいかに消費枚数を抑えて突破できるかを考えるのがこの環境における構築上で意識すべき点です。
リバースモンスター
強い効果モンスターの多くがリバースモンスターです。
《人喰い虫》リバース・効果モンスター 星2/地属性/昆虫族/攻 450/守 600 ①:このカードがリバースした場合、 フィールドのモンスター1体を対象として発動する。 そのモンスターを破壊する。
ステータスが低く殴り殺されやすいですが、どんな強力なモンスターとでも1:1交換できる優秀な除去カードです。
《幻影の壁》と違って自分で反転召喚しても良いので、《雷魔神-サンガ》などの自分から攻め込み難いモンスターの除去にも役立ちます。
《ペンギン・ソルジャー》
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 750/守 500
リバース:フィールド上のモンスターを
2体まで選択して持ち主の手札に戻す事ができる。
《人喰い虫》と違いバウンスですが1枚で2枚分の処理が可能で、自分のモンスターをバウンスして再利用する事もでき、便利なカードです。
上級を戻せるのが理想ですが、特殊召喚手段が少なく召喚権が重要なこのルールでは下級のバウンスも立派な除去になってくれます。
《聖なる魔術師》【 効果モンスター 】星 1 / 光 / 魔法使い族 / 攻300 / 守400
「聖なる魔術師」の表示が表になった時、自分の墓地から魔法カード1枚を手札に加える。
《強欲な壺》や《天使の施し》、《サンダー・ボルト》など数多くの宇宙最強カードを繰り返し使う事が出来ます。
《死者蘇生》を回収する事でリリースを確保して上級展開に繋げたり、とにかく幅広い用途が期待できます。
《闇の仮面》効果モンスター 星2/闇属性/悪魔族/攻 900/守 400 リバース:自分の墓地の罠カード1枚を選択して手札に加える。
《死のデッキ破壊ウイルス》を回収できる点が非常に強力で、このカード自身もそのコストになれます。
また、《和睦の使者》を再利用する事で最上級を出す為のリリース確保に貢献してくれます。
《メタモルポット》【 効果モンスター 】 星 2 / 地 / 岩石族 / 攻700 / 守600リバース:相手と自分の手札を全て捨て、お互いデッキの上から5枚カードを引く。
うまく活用すれば大量のアドバンテージを稼ぐ事が出来ます。
《血の代償》と相性が良く、増やした手札でそのまま攻め込んだり、相手のエンドステップに出すことで安全に任意のタイミングでリバースしたり出来ます。
このカードの存在により、裏守備を殴る際にメイン1で魔法・罠をセットするプレイも重要となってきます。
《ドッペルゲンガー》 【 効果モンスター 】星 3 / 闇 / 戦士族 / 攻650 / 守900「ドッペルゲンガー」の表示が表になった時、全フィールド上に裏向きの魔法・罠カードが2枚以上ある場合、2枚を選択し破壊する。
強制2枚なので少しクセがありますが1枚で2枚分の除去になるカード。ダメステに発動する事でチェーンを許さないため相手の罠を確実に減らす事が出来ます。
《死のデッキ破壊ウイルス》のコストになる点も優秀です。
魔法カード
制限・準制限カード
- 《強欲な壺》(制限)
- 《心変わり》(制限)
- 《サンダー・ボルト》(制限)
- 《ブラック・ホール》(制限)
- 《遺言状》(制限)
- 《死者蘇生》(準制限)
- 《天使の施し》(準制限)
- 《ハーピィの羽根帚》(準制限)
規制されるだけあって全てのカードがめちゃくちゃ強いので思考停止でフル投入して良いと思います。
《『守備』封じ》通常魔法 ①:相手フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターを表側攻撃表示にする。
《人喰い虫》などのリバースモンスターを展開前に表にする事で効果を不発にさせたり、《幻影の壁》などの守備力が高いモンスターを縦にして突破したり、モンスターのセットという行動が強いこの環境では非常に優秀なカードです。
《光の護封剣》通常魔法 このカードは発動後、フィールドに残り続け、 相手ターンで数えて3ターン後の相手エンドフェイズに破壊される。 ①:このカードの発動時の効果処理として、 相手フィールドに裏側表示モンスターが存在する場合、 そのモンスターを全て表側表示にする。 ②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、相手モンスターは攻撃宣言できない。
《『守備』封じ》同様裏守備モンスターのチェックが出来る上、3ターンの間相手の攻撃を防ぐことが出来ます。
条件指定の無い単体除去で、リバースモンスターを効果を発動させずに突破したり、打点での突破が難しい最上級モンスターを処理したりするのに役立ちます。
《地割れ》【 通常魔法 】相手フィールド上モンスターの、表向きになっている中で攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。
《死者への手向け》と違ってコストが不要ですが、裏守備モンスターを倒せない点がネックです。
とりあえず引いて腐る場面はあまりないので最上級の突破が難しデッキなどには良いでしょう。
罠カード
《落とし穴》通常罠 ①:相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚・反転召喚に成功した時、 そのモンスター1体を対象として発動できる。 その攻撃力1000以上のモンスターを破壊する。
言わずと知れた便利な除去カード。上級の展開はアドバンス召喚が主なのでこれで対応出来ます。
《死のデッキ破壊ウイルス》自分フィールド上の攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。 相手フィールド上のモンスター、相手の手札、 相手のターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、 攻撃力1500以上のモンスターを破壊する。
エラッタ前の《死のデッキ破壊ウイルス》です。
リリースを必要としますが、攻撃力1500以上のモンスターを全体除去でき、しかも裏守備のモンスターや手札を確認する事が出来ます。
セットカードが強いこの環境で手の内を確認できる情報アドバンテージは非常に重要で、打てれば強いカードの1枚です。
《幻影の壁》《クリッター》《デビル・フランケン》《闇の仮面》など強い対応カードが多いので採用難易度はさほど高くないです。
《和睦の使者》通常罠 ①:このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されず、 自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
ライフを守ったりモンスターを守ってリリースに使ったり、《雷魔神-サンガ》の効果を使わせるのに使ったりと色々小回りの利くカードです。
《幻影の壁》を守る事でバウンス効果を再度使わせるなどの使い道もあり、直接アドバンテージを取るカードではないものの腐りづらい優秀な防御カードです。
《硫酸のたまった落とし穴》通常罠 ①:フィールドの裏側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを表側守備表示にし、守備力が2000以下の場合は破壊する。 守備力が2000より高い場合は裏側守備表示に戻す。
唯一のフリーチェーン除去罠カード。裏守備モンスターの処理に使う事が出来ます。守備力2000以下限定ですが、守備2000を超えるモンスターが裏守備で出される事はアドバンスセット以外無いので確実に除去を行う事が出来ます。
リバース効果は発動されてしまいますが、《幻影の壁》などの厄介なモンスターを確実に除去する事が出来、逆に自分のリバースモンスターに撃ってフリーチェーン発動とする事も出来ます。
《血の代償》
永続罠
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。
この効果は自分のメインフェイズ時及び 相手のバトルフェイズ時にのみ発動できる。
言わずと知れた禁止カード。ライフコストは重いものの召喚権に捉われず大量展開出来るため、上級を展開するデッキで採用するのがオススメです。
《神の宣告》
カウンター罠
①:LPを半分払って以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
現代遊戯王でも使われる万能カウンター。
《サンダー・ボルト》や《ハーピィの羽根帚》などの暴れ魔法カードたちを止める事が出来るので優秀ですが、ライフコストが重いので構築面で工夫が必要です。
罠を使わないデッキなら相手の罠を一方的に腐らせる事が出来ます。《サイクロン》などが存在しない環境なので割られにくいです。
《血の代償》などのギミックにがっつり関わるカードも無力化できます。
サンプルレシピ
《ドラゴンを呼ぶ笛》軸ドラゴン族
《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》と《ドラゴンを呼ぶ笛》によるコンボで最上級ドラゴンの展開を狙っていきます。
《死者への手向け》のコストで切っておいて《死者蘇生》で特殊召喚、といった動きも狙う事が出来ます。
ハイビート
打点の高いモンスターと除去で戦うスタンダードなハイビートです。
戦闘でアドを稼ぎ最上級は除去で処理するというシンプルな戦い方ですが、どこを引いても安定して強いです。
《死のデッキ破壊ウイルス》軸
《闇の仮面》で《闇のデッキ破壊ウイルス》を使いまわして繰り返し相手の手札と場をボロボロにしながら《デビル・フランケン》でワンキルしにいくパワフルなデッキです。やはり元禁止カードは強い……!
遊んでみた感想
ハイパワーな禁止カードが使えたり、意外なカードが強かったりと現代の遊戯王とは一味違った楽しみ方が出来る上、大会のデッキレシピなども残っていないため、未知の環境を開拓していく手探り感が楽しめます。
最近のカードを知らない友達とも遊ぶ事が出来るほか、これ以上カードプールが増えようがないので、長いスパンで研究していく事が出来、競技的にも面白いのではないでしょうか。
カードを集めるのがやや大変ですが、対戦環境としてとても面白かったため、大会などを開いてみるのも面白いかなと思いました。
是非サンプルレシピを真似したり自分でデッキを組んで遊んでみてください!
そして面白いと思ったら2デッキ分組んで友達に貸し出して遊ぶなどして布教してもらえるとありがたいです!
爆アド.comでの動画公開なども予定しており、本腰を入れてはやらせていきたいルールですので、興味を持った方は是非考えてみてください。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!
【前回の記事はこちら】【はみるとんのデッキビルドTips】第20回 儀式デッキの作り方