こんにちは、はみるとんです。
突然ですが、皆さんは「遊戯王しりとり」をした事がありますか?
遊戯王カードは《青眼の白龍》や《ブラック・マジシャン》など多くのモンスターが「ん」で終わるため、なかなか難しいです。今回は、そんな「遊戯王しりとり」を使って構築をしていく「しりとりドラフト」について紹介していきます!
しりとりドラフトとは
しりとりドラフトとは、その名の通り「しりとり」を使って「ドラフト」を行う特殊ルールです。
プレイヤー数は2人~4人程度で遊びます。
1.遊戯王のカード名を使ってしりとりをする
2.全員がメインデッキのカードを20種類いうまで続ける(自分が20種類取り終わっても誰かが20種類未満の場合続行。20種類目を最後の1人が取った周の1巡が終わった段階で終了とする)
3.自分の宣言したカードを1~3枚必ず使ってデッキを構築する
4.構築したデッキでデュエル
こういった手順でデッキを組んでいきます。
通常の環境とどう違う?
普通、遊戯王のデッキというのは「コンセプトと相性の良いカードは可能な限り積む」というのがデッキ構築の上での鉄則です。
しかしこのルールは「いくら相性が良くとも一度もその文字回ってこない場合は出来ない」という大きな制約を抱えています。
よって、「単体で機能するカード」「狙ったカードが取れなくとも完全に腐るわけではないカード」というような評価軸が最も重要となってきます。
ですので、基本的には「1枚でアドバンテージを取れる除去カード」「高打点を持つアタッカー」というようなカードが中心のビートダウン環境になっていく事が多いです。
「エクストラに逃がす」という選択肢
このルールでは「取ったカードは必ず1枚入れなくてはならない」という縛りがあります。
そこで、「その文字の取りたいカードが何も思い浮かばない際、エクストラデッキのカードを取っておく事で、とりあえずメインに不要なカードは入れなくて済む」というような回避の仕方を取る事が出来ます。
なるべく多くエクストラのカードを頭に入れておきましょう。
通常のドラフトと違う所
通常のドラフトは、購入してきたパックなり事前に用意したドラフトプールなりをシャッフルして配る事で誰がどのカードを取れるのか不確定要素が生まれますが、しりとりドラフトはある意味「最初からどの文字を言えばどのカードが取られ得るのか分かった状態で行う」という異質なゲームです。
よって、「このカードは強いが終わりの文字があのカードに結びついてしまう」というような駆け引きが生まれ、カード知識だけでなくどのようなプランでデッキを完成させていくのかが問われます。
メジャーな文字の対策を考えよう!
遊戯王カードは「この文字で終わるカードが多い」という傾向があります。
順番に見ていきましょう
「あ」で始まるカード
「ウォリアー」で終わるカードが軒並みこの文字を導くので後半に多く回って来やすいです。
・アーティファクト
単体では機能しづらいものの、《アーティファクトの神智》ともう1枚のアーティファクトが取れるだけで2セットで機能するのでオススメです。
カードパワーとしても高い水準の妨害が期待できます。
《アーティファクトの神智》
【 通常罠 】
デッキから「アーティファクト」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
「アーティファクトの神智」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
また、このカードが相手によって破壊された場合、
フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
・アマゾネス
《アマゾネス訓練生》や《アマゾネスの賢者》などの単体で機能するカードを複数取っていきつつ、枚数が取れそうなら寄せていく事も出来ます。《アマゾネスの急襲》を取ることが出来れば戦闘面ではかなり強いです。
・「悪」「暗黒」から始まる魔王系カード群
《悪魔嬢リリス》《闇黒の魔王ディアボロス》《悪王アフリマ》《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》といったカードたちは共通の名前を持つカテゴリではないものの、リリースに関する強いシナジーを持ち、なおかつ全員「あ」から始まります。
《闇黒の魔王ディアボロス》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2000
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカードをリリースできず、効果の対象にもできない。
③:自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。相手は手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。
「す」で始まるカード
「ザウルス」「フェニックス」「ケルベロス」などカタカナで終わる単語に多く含まれるため、非常に頻度の高い文字です。想像の3倍ぐらい回ってくるので、「す」が来た時に何を取りにいくかはかなり大きなポイントとなります。
・スクラップ
一見とても強そうに見えますが、《スクラップ・ワイバーン》《スクラップ・ドラゴン》《スクラップ・ツイン・ドラゴン》《スクラップ・デスデーモン》《アトミック・スクラップ・ドラゴン》とエクストラのモンスターがすべて「ん」で終わっているため取る事が出来ません。
とはいえ、《スクラップ・キマイラ》や《スクラップ・ファクトリー》のような優秀なカードで固める事が出来、大量に集める事が出来れば強力なデッキになるでしょう。
・SR
こちらも一見強力なテーマですが、《HSR-GOMガン》や《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》などの一部の強力なエクストラのカードが取れない事と、シンクロ体は「ハイスピードロイド」なので「す」が沢山回ってくるだけでは取れない事、そもそものシンクロテーマの宿命として「チューナー、非チューナー、シンクロモンスターがバランスよく取れないといけない」というこういった限定構築戦では厳しい条件であるという事などが挙げられ、なかなか本来のポテンシャルを発揮するのは難しいです。
とはいえ、《SRベイゴマックス》《SRタケトンボーグ》などは単体でも強力なので、ランク3テーマと混ぜるなどして出張気味にとりつつ、「す」の枚数が稼げそうなら舵を切っていく形も良いでしょう。
・SPYRAL
《SPYRAL-ダンディ》や《SPYRAL-タフネス》が単体で機能しつつ打点も効果も優秀なモンスターであることから気軽に取りやすく、2枚目以降は《SPYRAL RESORT》をピックする事で起動効果によって毎ターンモンスターを供給できる強力なエンジンとなります。
また、大量にSPYRALカードに触れる事が出来そうなら《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》や《SPYRAL-ジーニアス》などどんどんSPYRALに寄せていく事が出来、数が集まれば集まるほど強くなっていきます。
単体で強く集めても強い、まさにしりとりドラフトにおける理想的なカテゴリです。
《SPYRAL-タフネス》【 効果モンスター 】星 4 / 風 / 戦士族 / 攻1900 / 守1500
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「SPYRAL-ダンディ」として扱う。②:1ターンに1度、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。相手のデッキの一番上のカードをお互いに確認し、宣言した種類のカードだった場合、対象のカードを破壊する。
「た」で始まるカード
《インスペクト・ボーダー》や《ユニオン・ライダー》のような「〇〇ダー」というような締めの名前が多く、回る頻度が高いです。
・「ダーク」モンスター
《ダーク・シムルグ》、《ダーク・クリエイター》、《ダーク・グレファー》など闇属性に関する効果を持ったモンスターが多く存在するため、闇主体のデッキを組みにいくことが出来ます。
・ダイナレスラー
《ダイナレスラー・パンクラトプス》はもちろんのこと、《ダイナレスラー・カパプテラ》も単体で除去を行える優秀なモンスターです。
また、恐竜全般のサポートである《魂喰いオヴィラプター》も「た」のモンスターなので組み合わせていく事が出来ます。
「と」で始まるカード
「レッド」「バード」「ライト」など多くの単語が「と」で終わるので頻繁に回って来ます。
・トロイメア
実質《トロイメア・フェニックス》と《トロイメア・ケルベロス》の2種類ですが、召喚条件、効果ともに非常に使いやすく汎用性が高いです。「と」で困ったら迷わず取りましょう。
《トロイメア・フェニックス》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / 悪魔族 / 攻1900 /
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの相互リンク状態のモンスターは戦闘では破壊されない。
【LINK-2:上/右】
・トリックスター
後続を途切れさせずにモンスターを出し続ける事が強いこの低速気味な環境において、《トリックスター・キャンディナ》と《トリックスター・ライトステージ》による後続供給は非常に魅力的です。また、召喚権がダブつきやすく罠に頼りがちになる事も予想されるため、《トリックスター・ライトステージ》も良い仕事をします。
・ドラグマ
前述のとおり、このルールは「困ったらエクストラに逃がす」事が多いため弾には基本的に困らない《ドラグマ・パニッシュメント》は優秀な除去カードとして機能します。
《ドラグマ・パニッシュメント》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスター1体を自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
これを取っておくことで二巡目以降《教導の聖女エクレシア》によって枚数を嵩増し出来るようになり、どこかのタイミングで《灰燼竜バスタード》を取る事が出来ればループギミックとなります。
純粋にドラグマモンスターの1枚1枚もビートダウンの上で優秀な効果を持っているので固めれば強力なデッキになるでしょう。
実際の試合ログ
名前 | 未来屋マサル | はみるとん | ヴァイロン・オメガ | 牛乳帝国 |
1巡目 | 《魔宮の賄賂》 | 《ロード・ウォリアー》 | 《暗炎星-ユウシ》 | 《死者蘇生》 |
2巡目 | 《インスペクト・ボーダー》 | 《ダイナレスラー・パンクラトプス》 | 《スクリーン・オブ・レッド》 | 《教導の聖女エクレシア》 |
3巡目 | 《悪魔嬢リリス》 | 《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》 | 《スプラッシュ・メイジ》 | 《紫宵の機界騎士》 |
4巡目 | 《月の書》 | 《妖仙獣 鎌壱太刀》 | 《超古深海王シーラカンス》 | 《翠嵐の機界騎士》 |
5巡目 | 《つり天井》 | 《ヴァイロン・オメガ》 | 《カッター・シャーク》 | 《水晶機巧-ハリファイバー》 |
6巡目 | 《ハーピィの羽根帚》 | 《銀河戦士》 | 《闇の増産工場》 | 《ヴェルズ・サンダーバード》 |
7巡目 | 《トラップトリック》 | 《黒き森のウィッチ》 | 《超量機獣グランパルス》 | 《スキル・プリズナー》 |
8巡目 | 《奈落の落とし穴》 | 《No.61 ヴォルカザウルス》 | 《スターダスト・チャージ・ウォリアー》 | 《アームズ・エイド》 |
9巡目 | 《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》 | 《ライトロード・ハンター ライコウ》 | 《海原の女戦士》 | 《召命の神弓-アポロウーサ》 |
10巡目 | 《サンダー・ボルト》 | 《トライデント・ウォリアー》 | 《アビス・ソルジャー》 | 《やりすぎた埋葬》 |
11巡目 | 《ヴェルズ・ヘリオロープ》 | 《幻影霧剣》 | 《トロイメア・フェニックス》 | 《SPYRAL-ダンディ》 |
12巡目 | 《異次元の女戦士》 | 《獅子王アルファ》 | 《アクセスコード・トーカー》 | 《灰燼竜バスタード》 |
13巡目 | 《トワイライトロード・シャーマン ルミナス》 | 《SPYRAL-タフネス》 | 《水霊術-「葵」》 | 《威嚇する咆哮》 |
14巡目 | 《ヴェルズ・サラマンドラ》 | 《ライトロード・マジシャン ライラ》 | 《ランタン・シャーク》 | 《水晶機巧-シトリィ》 |
15巡目 | 《一回休み》 | 《音楽家の帝王》 | 《くず鉄のかかし》 | 《機界騎士アヴラム》 |
16巡目 | 《無限泡影》 | 《ヴァイロン・キューブ》 | 《フィッシュボーグ-ランチャー》 | 《八汰烏の骸》 |
17巡目 | 《六武衆-ザンジ》 | 《シャーク・フォートレス》 | 《水神の護符》 | 《幻影剣》 |
18巡目 | 《トワイライトロード・ファイター ライコウ》 | 《ヴァイロン・シグマ》 | 《海晶乙女コーラルアネモネ》 | 《ネクロ・ガードナー》 |
19巡目 | 《No.101 S・H・Ark Knight》ナイト | 《ドラグマ・パニッシュメント》 | 《トロイメア・ケルベロス》 | 《スターライト・ロード》 |
20巡目 | 《トリオンの蟲惑魔》 | 《魔導師の力》 | 《ライトニング・ストーム》 | 《月光舞猫姫》 |
21巡目 | 《砂塵の大嵐》 | 《邪竜星-ガイザー》 | 《三戦の才》 | 《インヴェルズ・ローチ》 |
22巡目 | 《徴兵令》 | 《生きる偲びのシルキィ》 | 《一撃必殺!居合いドロー》 | 《六武衆-イロウ》 |
23巡目 | 《虚無空間》 | 《SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド》 | 《トポロジック・ゼロヴォロス》 | 《透破抜き》 |
24巡目 | 《旧神ヌトス》 | 《SPYRAL-ジーニアス》 | 《素早いビーバー》 | 《バージェストマ・ディノミスクス》 |
25巡目 | 《スターダスト・ウォリアー》 | 《アームド・チェンジャー》 | 《屋敷わらし》 | 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》 |
26巡目 | 《クリッター》 | 《ダーク・バグ》 | 《水晶機巧-アメトリクス》 | 《スターダスト・アサルト・ウォリアー》 |
27巡目 | 《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》 | 《虹光の宣告者》 | 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》 | 《スカー・ウォリアー》 |
28巡目 | 《闇黒の魔王ディアボロス》 | 《SPYRAL リゾート》 | 《盗賊の七つ道具》 | 《水晶機巧-クオンダム》 |
29巡目 | 《無謀な欲張り》 | 《リビングデッドの呼び声》 | 《炎舞-「天キ」》 | 《禁じられた一滴》 |
30巡目 | 《クロノダイバー・ベゼルシップ》 | 《フォトン・スラッシャー》 | 《夜叉》 | 《闇の誘惑》 |
では順番に解説していきましょう。
・1巡目
最初のピックは今後の方針を決める重要なチョイスとなります。未来屋マサルは《魔宮の賄賂》を選択し、汎用性を高めて様々な方向へ行けるようにしました。
はみるとんは「ろ」から始まる有効なカードが思いつかず《ロード・ウォリアー》をチョイス。前述した「エクストラに逃がす」択で初手は様子見。
ヴァイロン・オメガは《暗炎星-ユウシ》をチョイス。好きな方に一気に舵を取っていきました。
牛乳帝国はパワーカードである《死者蘇生》でデッキパワーを高めていく順当なチョイスです。
初手からだいぶ性格が割れました。
・2巡目~3巡目
《インスペクト・ボーダー》に対して《ダイナレスラー・パンクラトプス》という定番の決まり手から、《スクリーン・オブ・レッド》で「と」が回ってきたところをすかさず《教導の聖女エクレシア》で今後の「と」の方針を寄せる牛乳帝国。この先「と」を回し続ければ際限なくドラグマパーツが集まっていくという事で、ヴァイロンオメガの手が動きづらくなります。
《悪魔嬢リリス》、《紫宵の機界騎士》と順調にメインギミックになりうるカードを取っていく未来屋マサル・牛乳帝国に対し、はみるとんは《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》をピックしのちの布石とします。
このように「エクストラに逃がしておき、後々取れそうならそのテーマを取り、無理そうなら単にエクストラを1枠つぶして終える」という手法はメインデッキに後々腐るカードが発生しづらいため有効な手段となります。
・4巡目~8巡目
ヴァイロンオメガは4巡目の《超古深海王シーラカンス》をきっかけに水属性主体に方向性を確定させ、《カッター・シャーク》などを取っていきます。
また、牛乳帝国・ヴァイロンオメガ両名は「す」から始まるカテゴリに触れに行かなかったため、それぞれ《スターダスト・チャージ・ウォリアー》《スキル・プリズナー》などの汎用カードに逃がしています。
・9巡目~11巡目
繰り返し回ってくる「と」に対し、未来屋マサルは「トワイライトロード」で対応していく事に決定。はみるとんは光属性の優秀なモンスターを中心にピックし《銀河戦士》のコストを確保しつつ、出す先であるランク5《No.61 ヴォルカザウルス》をピックします。ヴァイロンオメガは《海原の女戦士》《アビス・ソルジャー》と順調に水属性に染めていきます。
・12巡目~15巡目
牛乳帝国が《灰燼竜バスタード》をピックした事で、《ドラグマ・パニッシュメント》や《天底の使徒》さえ取れればギミックが完結する状態になりました。
一方はみるとんは《SPYRAL-タフネス》を取り、単体機能しつつもテーマで取りに行く際の受け入れを意識し、これ以降の「す」を全て有効にしました。
・16巡目~22巡目
はみるとんは《ヴァイロン・キューブ》、《ヴァイロン・シグマ》、《魔導師の力》とヴァイロン側に寄せていき、ヴァイロンオメガは《海晶乙女コーラルアネモネ》を手に入れた事で水属性同士のシナジーを強め、《ランタン・シャーク》《水神の護符》などで補強していきます。
・23巡目~24巡目
はみるとん、《SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド》《SPYRAL-ジーニアス》の順で一気にSPYRALに寄せ、一方ヴァイロンオメガは「す」に対する回答として今後「素早い」に寄せるため、《素早いビーバー》をピック。
《海晶乙女コーラルアネモネ》を取っておいた事で《素早いビーバー》1枚からの仕事が確約されたため、これ以降「す」が回ってこなくても成立する地盤を確保しました。
・25巡目~28巡目
「す」のテーマに触れていない未来屋マサル・牛乳帝国が《スターダスト・ウォリアー》《スカー・ウォリアー》《スターダスト・アサルト・ウォリアー》など怒涛のエクストラ逃がし。
ここで「あ」が大量に回ってきた未来屋マサルは《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》《闇黒の魔王ディアボロス》を確保し、魔王デッキとしての地盤を完成させます。
・29巡目~30巡目
終盤を意識してデッキの締めに入る段階。ここではみるとんが《リビングデッドの呼び声》をピックしたことにより、ヴァイロンオメガが《炎舞-「天キ」》をピック。コンボが成立して幕を閉じた。
実際の遊び方
しりとりを行って使うカードが決定してからその場でカードを用意するのは難しいため、あらかじめ通話やチャットなどでピックを行っておき、後日集まるまでにデッキを組んでおくというような遊び方が現実的だと思います。
また、対戦をせず単に「遊戯王ニューロン」などを使ってデッキの構築のみ行い、誰のデッキが強そうか、面白そうか競うというような遊び方でも面白いと思います。
また、「ん」以外にも「る」や「の」など一部の文字はその文字から始まるカードが極端に少なくなってしまうため、追加で禁止するというのもアリです。実際、爆アド.comの動画内で遊ぶ際はこれらの2文字を追加禁止としています。
というわけで、今回は「しりとりドラフト」の紹介でした!
「カードの名前」という普段あまりスポットの当たらない部分に着目し、カード同士の横のシナジーを見つける非常に面白い遊びですので、是非皆さん構築部分だけでも遊んでみてください!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!