はじめに
こんにちは、みりおんです!
今回の記事は、2022年11月12日に大阪で開催される遊戯王OCGの公式イベント「YCSJ」直前ということで、
「シングル戦を考えた構築とは?」
「シングル戦で勝ち続けるには?」
といったことに焦点を当てて、YCSJでのデッキの選び方、構築の考え方、YCSJ大阪でオススメのデッキなどを紹介していきたいと思います!
YCSJで勝ち上がりたい人必見ですので、最後までよろしくお願いします!
目次
YSCJで勝ち上がるには?
構築などの話に入る前に、まず勝ち上がるための条件についてのお話です。
予選
1デュエル戦(スイスドロー7回戦)
制限時間1デュエル25分
ダブルエリミネーション形式(2敗した時点で敗退)となります。決勝
引用元:https://www.yugioh-card.com/japan/event/ycsj/osaka2022/
1デュエル戦(トーナメント6回戦 [64名] )
制限時間1デュエル25分
予選で7回戦、決勝トーナメントで6回戦、と最大13回戦あります。
決勝トーナメントに上がるためには、7回全勝する、もしくは6勝1敗でオポネントが64人の残りの枠に入れるほど高い必要があります。
「オポネントって何?」 という方もいるかもしれませんね。記事の趣旨とは外れるので詳しい解説は省きますが、
ざっくり説明すると『勝利数が同じ人が複数人いる場合に、より強い人に勝利している方が上位である』
という判断基準のための数値です。
大型大会に出ている人は「オポ」「オポ落ち」などの用語を聞くこともあるかと思いますが、このオポネントのことを指します。
要は6勝1敗という戦績だったとしても決勝トーナメントに上がれるかはわからない、かなりシビアな勝ち数を要求されます。
YCSJでのデッキ選択や構築について
勝ち上がるための前提条件として、予選もほぼ無敗で突破しなければいけないことを先ほどお伝えしました。
それを踏まえてデッキ選択・構築を考えなければならないのですが、押さえておきたいポイントが3つほどあります。
YCSJがシングル戦であること
「YCSJはシングル戦であること」これが勝利することへのハードルをかなり上げています。
先攻でも後攻でも勝ちを拾わないと、1本勝負なのでもし負けてしまうと勝ち上がるための条件がかなり厳しくなってきます。
日本選手権などではマッチ戦が採用されており、マッチ戦では特定のデッキへのメタカードや先攻用カード、後攻用カードを2本目以降サイドデッキから積むことができます。
例えば現環境のメタカードであれば《浮幽さくら》、先攻用カードであれば《紅蓮の指名者》、後攻用カードであれば《精神操作》《拮抗勝負》などたくさんのカードが挙げられます。
しかしYCSJではシングル戦なのでそうはいきません。
2本目以降にサイドデッキから相手に合わせたカードを投入する、といったことができないので、先攻展開の安定を担保しつつ後攻でも相手の展開を捲れるデッキ選択が求められます。
以前「シングル戦で勝つこと」についての記事を載せていただいているので、そちらも参考にどうぞ!
シングル戦で重要視したいデッキの要素
シングル戦において重要視したいデッキの要素は「デッキの初動が太い」「展開が強力」、主にこの2点です。
デッキの初動が太い
「初動が太い」は何なのかを説明すると、デッキを回す上で様々なパターンの初動がある、初動に妨害を当てられても動けるパターンが多い、などの安定感を指す言葉です。
メインギミックの枠が多く取られているデッキにこの「デッキの初動が太い」傾向があります。
現環境では、《ティアラメンツ・レイノハート》からの1枚初動が存在しつつ《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・クシャトリラ》などから複数の展開ルートを持つ【ティアラメンツ】がこれを満たしているデッキだと言えます。
初動が太いとデッキの安定感に繋がるので、複数回の勝利数を要求されるYCSJでは大事な要素の一つです。
展開が強力
これは当たり前のことだとは思うのですが、展開が強力であればあるほど盤面が返されにくいです。
サイドデッキがない1本勝負のYCSJにおいては強力な展開が通ってしまえば、相手の盤面を返すためのカードもマッチ戦より少ないわけで、そのまま勝てることも多いです。
【竜剣士】や【60グッドスタッフ】などの展開系デッキがこれに該当します。
環境メタの考慮
シングル戦ならではの話になりますが、YCSJは1本勝負なのであまり尖りすぎたメタカードを積むのは少し憚られます。
先ほども挙げた《浮幽さくら》がいい例でしょう。
例えば【ティアラメンツ】を使うのであれば、【ティアラメンツ】ミラーになった場合では《浮幽さくら》は相手のEXデッキの《ティアラメンツ・キトカロス》などを除外できるので、かなりミラーで有効なカードであるといえます。
しかし、ミラー以外に当たった場合を考えると、《浮幽さくら》が手札にきたときには役割がほぼ持てないカードとなってしまいます。様々なデッキと当たる可能性があるYCSJでは腐ってしまうことが多いと予想できます。
さらに言えば、《浮幽さくら》の効果の発動条件は『相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合』です。つまり後攻からだと使いやすい発動条件なのですが、こちらが先攻を取れて展開したときには【ティアラメンツ】ミラー戦になったとしても手札で浮いてしまう可能性が非常に高いです。
このように、場面を選ぶ尖ったカードを採用するのはシングル戦ではなかなか難しいです。
一方で《皆既日蝕の書》などの、相手の盤面を捲れるカードの採用は視野に入れる必要があります。
相手に先攻を取られて、展開を許してしまったとき。マッチ戦では盤面を捲れずその試合に敗北したとしても、2本目以降で挽回すれば良いです。
安定感のあるデッキであれば、2、3本目で勝つことも難しくはないでしょう。
しかしシングル戦においてはそのまま敗北となります。
そしてさらに今回考えるのはYCSJ。勝ち上がるための前提条件は「予選をほぼ無敗で突破しなければいけないこと」。
そのためには後攻を強めに意識したカードの採用も検討しなければなりません。
YCSJで目指すのは「普段の無難な構築」というより「一本勝負で勝つ構築」だと言えます。
オススメのデッキ
これらを踏まえた上で、YCSJオススメのデッキを2つ紹介します!
【ティアラメンツ】
まず紹介するのは【ティアラメンツ】です!
【ティアラメンツ】はシングル戦においても安定感を見せてくれます。
複数の初動・攻め手を持っているデッキは勝ち上がるための大事な条件でもあるのでオススメのデッキとなっています。
先攻でハンデス、後攻でコントロール奪取、先攻後攻どちらの場面でも使いやすい2ドローのいずれかの効果を選べる《三戦の才》を2枚採用しています。このように先攻でも後攻でも使えるカードを採用するのも一つの手です。
また後攻時の捲りのカードとして《皆既日蝕の書》も採用しています。
【クシャトリラ】の使う《クシャトリラ・アライズハート》《クシャトリラ・シャングリラ》を主に意識し、【ティアラメンツ】など他のデッキの展開後の捲りにも有効であることが多いための採用です。
後攻時の捲りの他にも、「自分のモンスターが効果無効系のカードの効果を受けそうになった場合にこのカードを使い効果を通す」といった使用法もあるので完全な後攻用カードではないのもポイントです。
【クシャトリラ】
次に紹介するのは【クシャトリラ】です!
《クシャトリラ・ユニコーン》の1枚初動の動きや、様々な組み合わせからの初動が存在していて、申し分ない安定感のあるデッキです。
《クシャトリラ・アライズハート》がサイドデッキから投入されやすい《サンダー・ボルト》《精神操作》などの汎用カードに弱いことが多いのですが、シングル戦であるYCSJにおいては採用されることも少ないと予想されるため活躍できると踏みました。
こちらの構築は捲りのためのカードというよりは《ディメンション・アトラクター》や《朔夜しぐれ》など手札誘発系のカードを多めに採用しています。
手札誘発系のカードは先攻後攻問わず一定の活躍は見込めるため、先ほど紹介した【ティアラメンツ】でも《朔夜しぐれ》など手札誘発系のカードを採用するのもアリです。
おわりに
YCSJ大阪開催直前ということで、今回YCSJを見据えたデッキ構築やオススメデッキなどを紹介させていただきました。
この記事を読んで、YCSJに向けた構築を今一度見直して参考になったと思っていただければ幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!