どうせ書くならテッペン取ろうぜ!~よりよい記事を書きたいあなたへ~

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どうせ書くならテッペン取ろうぜ!~よりよい記事を書きたいあなたへ~

目次

はじめに ~いい記事って何だ?~

お久しぶりです。あるいは、はじめまして。ガチまとめ運営スタッフの北白河と申します。第二回トレカライターコロシアム(デュエマ部門)優勝を経てガチまとめに所属することになり、現在は主にデッキビルダーコンテストの担当をしております。

今回はデッキや豆知識ではなく、現在ガチまとめで行われている(そしてたぶんこれからも行われ続けるであろう)デッキビルダーコンテスト・トレカライターコロシアム等のライター企画における「よりよい記事の書き方」について語っていこうと思います。基本的な記事の書き方そのものについてはそれらをまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。

ところで、良い記事とは一体どういうものを指すのでしょうか。様々な意見があるとは思いますが、今回はライター企画がテーマということもありこちらからひとつ定義します。

「賞金がもらえる記事」です。

お金は素晴らしいですわ

いきなり大きく出ましたが、概ね事実です。ですがこれではどんな記事を書けばいいのかわかりませんね。では、「賞金がもらえる記事」をどんどん言い換えていきましょう。賞金をもらうためには、読者に投票をしてもらう必要があります。投票をしてもらうためには、記事を読んでもらい、さらに気に入ってもらう必要があります。そして記事を読んでもらって気に入ってもらうには、最低限「記事を最後まで読み終わってもらう」必要があります。

つまり冒頭の「良い記事」の定義を極限まで縮めると、こうなります。

良い記事とは、「読者に最後まで読んでもらえる記事」です。

これができてやっと、「賞金がもらえる記事」の第一歩です。というわけで、今回は記事そのものや題材の面白さは一回置いておいて「どうすれば最後まで読んでもらえる記事が書けるか」についてやっていきます。

その1:規約を読むべし!

いきなり正論で殴ってしまって申し訳ないのですが、間違いなく一番重要なポイントです。なぜかというと、これはライター企画唯一の「足切り」となる要素であるからです。追って説明します。

ライター企画に参加すると、まず企画の説明事項をまとめたメールが届きます。(迷惑メール欄に振り分けられてないか必ずチェックしてください!)そこにあるルールや注意事項をまとめたpdfを開きます。するとそこには概ねこんなことが書かれています。

  • 記事の目的は「記事を読んだユーザーのトレカライフをより豊かにすること」です
  • 記事の文字数は最低○○○○字以上です
  • 盗用や流用は禁止です
  • 目次を作ってください
  • カードの名称は《》で囲んだ正式名称で書いてください
  • 指定のサイズのアイキャッチ画像を用意するか運営に作成を依頼してください
  • 必ず投稿前にプレビューしてセルフチェックしてください

難しいこと書いてませんね?守れますよね?大丈夫ですよね?

この時点であなたは、全参加者の上位三割くらいにいます。

これはマジです。すでに書いてあるルールや規約に引っかからずに初稿が通る確率が体感でだいたいこれくらいです(たまに権利関係や文章そのもののミスとかでルールや規約を守ってても差し戻されることもあります)。

そしてルールに引っかかるとどうなるかというと、「記事として最低限のクオリティに達していない」とされて修正箇所の指摘をされた上で差し戻されます。実際初回の投稿でリテイク食らって記事を書くのをやめてしまう参加者もそれなりにおり、モチベーション的にもだいぶダメージを受けてしまうと思われます。

当然のことながら修正して再度レビュー申請をするまで記事は公開されず、それまで読者はそれを読むことができませんしあなたに投票もしません。そういうことです。規約、読みましょう。守りましょう。

とはいえ、どんなに規約を読み込んで守ろうとしてもうっかり見落とすことは誰にでもあります。それが原因で「ここ規約守れてませんよ」と言われて差し戻されたら、訂正して提出しなおせばよいのです。よほどでない限り、そこだけ直せば記事は通ります。めげないことと、きっちり直すこと。それさえ守れば大丈夫です。

規約は読み得

その2:読者のことを考えるべし!

その1さえ守れば記事は公開されます。というか、記事自体のクオリティが低くても規約さえ守っていれば基本的には公開されてしまいます(よほどひどいものについてはさすがにこちらで差し戻しますが)。そうして公開に至る記事ができたとしても、まだまだライバルはたくさんいますね。投票されるには、その中からなにか読者の目に留まる何かがなければなりません。どうすれば読者の目に留まるのでしょうか。

そのためには読者のことを考えなければなりません。何を書いたら喜ばれるか、何を書いたらより読みやすくなるか、何を書いたら最後まで読んでもらえるか……そういったことを考えて記事を修正していきましょう。

そのためには、書いたものを読者の目で読み返してみる必要があります。記事を書いたあなたが読者としてその記事を読んだ時「ウワッつまんね」となったら、読者はその数倍「ウワッつまんね」を感じています。直しどころです。

同じように「この文章読みにくいな」と思ったら文章運びを修正する必要がありますし、「タイトル地味じゃね?」は間違いなくタイトルが地味なので目立たせましょう。「【デッキ名】解説」とかだと、マジで他の記事の中に埋もれます。そんなふうに作者が読んで気付くようなことには読者はすぐに気付きますし、評価にも直結します。

近くに友達がいるなら、一度プレビューページを読んでもらうのも手です。あえてボロクソに言ってもらったほうが修正点がよくわかってかえって手間が省けます。友達がいない人(北白河とか)は自分でやりましょう。

これは北白河の主観に過ぎないのですが、「カードテキストを読めばわかる事実」をわざわざ説明するのはやめたほうがいいです。カードのテキストを「へぇ~、このカードは1枚カードを引けるのか、知らなかった~」と感心しながら読む層を想定するのはいくらなんでも虚無です。せっかく書くなら、他のカードの組み合わせや組んだ本人しかわからないテクニックなどを書くと同じ文字数でも格段に実用性と面白さが増します。

同じ理屈で、「あいさつ→デッキリスト→カード説明→回し方→いかがだったでしょうか?」みたいなまとめブログ構文の記事も「必要な情報だけ詰め込みました!」みたいな雰囲気で味気ない感じです。せっかく記事にするのだから、あなたにしか書けない記事を書きましょう。

この作業により「書きたいものを書いた記事」は「書きたいものを書いた上で読まれることを意識した記事」に生まれ変わります。こうすると、読者が記事の途中で脱落する現象もかなり減ってくれます。ここまでやるともうほぼ上位一割です。

読者の視点を調査せよ

その3:良くしようとすべし!

ここからはぶっちゃけ精神論なのですが、記事は良くしようと思わなければ絶対に良くなりません。面白くしようとしなければ面白くならないし、他の多数の記事から抜け出そうとしなければ抜け出せません。

書き上げた後は執筆者にとって一番満足感がある時間であり、そのままレビュー申請を投げて布団に入ってゆっくり寝たくなる(北白河調べ)と思いますが、その前にもう一度だけ規約を開いて、プレビューから確認してみましょう。

断言します。何かしらの粗が見つかります。取りましょう。

粗を取ったら一度寝たりして間をおいてから、もう一度プレーンな脳で見返して文章のまずいところや誤字、追記できる場所やネタを見つけて改善していきましょう。

おすすめなのは他人(できれば上手い人のがいいです)の同じような記事を読んでみて、「あっちにはあるのにこっちにはない要素」を足すとかですね。逆に「こっちにだけある要素」があればぜひ伸ばしていきましょう。オリジナリティや自分のスタイルの確立は大事です。

そんな感じでブラッシュアップしてからレビュー申請を投げましょう。公開されてからでは遅い(よほど重大な書き直しが必要になった場合、運営に相談いただければ一度非公開にして修正することは一応可能です)ので、申請前に全てを終わらせるのです。

おまけ:コメントを返すべし!

実は記事が公開された後にも、まだできることがあります。

記事を読んで投票をしてもらう以上、読者からの好感度は高く高く保つ必要があります。そこでおすすめなのがコメント返しです。

あなたがつけたコメントに返信が来ればなんだかちょっとうれしいように、あなたの記事に読者がつけたコメントに返信してあげると、読者もうれしいのです。こうやって地道に一人ひとりの好感度を上げていくと、少しずつ最終的な投票数ににつながってきます。そもそもコメントしてくれる人=ちゃんと記事を読んでくれた人なので、投票してくれる確率がわりと高いです。

あと、コメントやいいねが伸びるとページ内ランキングに載り、そこから新しい読者がやってくるという副次効果もあります。実際お得なので、コメント返信はやり得です。やれ。

あ、だからといって自演コメはダメですよ!運営にはバッチリバレてますからね。

おわりに ~できる範囲で、最高のものを~

というわけで、応用ライティング記事でした。とはいえ、これ全部やるのはけっこう骨だと思います。実際自分が記事を書くときも全部できてるとは言い難いですし。その時は、できる範囲でいいのでやってみてください。

こんなあとがきで言うのもアレですが、この記事は主に「書いてみたい記事はあるけど右も左もわからない」という層に向けて描かれています。というか何も言わなくてもめちゃくちゃクオリティの高い記事を投げてくるライターさんにとっては「何を今更」と思われる内容に仕上がっていると思っています。

……実際、遊戯王部門は記事の平均レベルがめちゃくちゃ高くてデュエマ畑の人間からするとめちゃくちゃ羨ましいんですよね。界隈が積み重ねてきた文化を感じます。

とりあえずこの記事のメインターゲットである方々については、この記事に書いてることを実行すれば確実に記事としてのクオリティは上がります。文章力や発想力といった根本的な所を鍛えずとも、小手先の技術だけで質が上げることができるのです。そしてちゃんとした記事を書いて経験を積めば、確実にその根本的な所も強化されていきます。やり得です。

全ての参加者がクオリティの高い記事を書けるようになると何が起きるかというと、まずガチまとめというサイト全体のクオリティが上がります。さらに視野を広げれば、TCG業界に良質な記事を書けるトレカライターが増え、界隈の活性化にもつながります。界隈が活性化すると、公式も張り切って新商品を作ってくれます。つまり、あなたが良い記事を書けば、回り回ってあなたにとって面白いものが供給される可能性が上がります。これぞTCG革命!Tレボ!

……みたいなことを、上司さんが言ってました。遠大な目標ですが、少しずつやっていきましょう。やりましょう。やろう。やれ。

それでは、次のあなたの記事の査読完了メールでお会いしましょう。北白河でした。


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