【次回の記事】【魔術師の種明かし②】2019年7月制限 対環境デッキに対する立ち回りについて
目次
自己紹介
皆様はじめまして、ヒマワリと申します。
この度、カーナベル様よりお声がけ頂きまして、ガチまとめのゲストライターとして記事を書かせて頂くことになりました。
簡単に自己紹介させて頂きますと、私はTwitterとamebaブログを中心に活動しています。
平日はサラリーマンなので仕事をしているため自由に行動できませんが、土日は公認大会や大規模非公認大会に参加し遊戯王を楽しんでおります。
今回私がこの場をお借りしてお話させて頂く内容としましては、私が丸2年使用している【魔術師】デッキについてです。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / サイキック族 / 攻1800 / Pモンスター2体
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。
③:自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
2017年11月に発売されたリンクヴレインズパックに収録された、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の登場により爆発的に人気が出たデッキですが、《慧眼の魔術師》が準制限から無制限に変わった2017年7月よりEM魔術師を触り、研究をしていました。
2年間に度重なる制限改訂でダメージを受けたにも関わらず、大きな大会でも戦え、触り続けれる魅力を今回の記事で伝えられればと思います。
参考レシピと展開方法
2019年1月制限より《クロノグラフ・マジシャン》が制限カードになった後、半年使い続けている私の魔術師の構築になります。今回の記事内では、この構築ででの話をさせて頂こうと思います。
- いるかCS2人チーム…3位
- はっちcs×ドラスタ杯…3位
- オービス杯…2位
- ガロスCS2人チーム…1位
- はっちcs2人チーム戦…4位
- 高槻CS with はっちCS個人…1位
- オービス杯…1位
- Yu-Gi-Oh! World Championship 2019 西日本選考会…ベスト16
- 第4回ウォルニ杯個人戦…2位
- はっちcs×本の森杯-個人戦…1位
2019年1月から記事公開までの主な成績です。
直近の大規模非公認の構築は、メインエクストラ変わらずで、サイドはこんな感じですね。
メインデッキやエクストラデッキのカードが大幅に規制をくらっても様々な展開は可能で、まずはこの構築の目指すべき展開をご紹介させて頂きます。
これが、基本的な展開例になります。《賤竜の魔術師》で制限カードの《虹彩の魔術師》を使いまわし、《星霜のペンデュラムグラフ》と《時空のペンデュラムグラフ》どちらも獲得しながらリソースをかき集め、3ターン目の勝ちを強く意識した形です。
できあがった盤面で何ができるかというと、
①表側モンスター全破壊か1枚発動無効
《覇王眷竜クリアウィング》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
チューナー+闇属性Pモンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
②:1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター2体をリリースして発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
《水晶機巧-ハリファイバー》で《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出してレベル6モンスターを墓地に送り、《アストログラフ・マジシャン》とシンクロ召喚➡︎《覇王眷竜クリアウィング》か《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を出していきます。
《覇王眷竜クリアウィング》を出すと相手の表側のモンスターをすべて破壊できます。相手の展開途中で出すと、すべての表側のモンスターが破壊されるわけですから相手にとっては大きな痛手になることは間違いないでしょう。
また、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》も出すことができ、なんでも1枚無効にできますので、状況に合わせてそちらを出すこともできます。
ちなみに、《シューティング・ライザー・ドラゴン》でデッキから墓地に落とすカードを《クロノグラフ・マジシャン》にしておくと、次のターン《黒牙の魔術師》で蘇生できるので無駄がないですね。
②魔法無効と攻撃吸収
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
レベル8モンスター×2
①:1ターンに1度、魔法カードの効果がフィールドで発動した時に発動できる。その効果を無効にし、そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。
②:相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。
③:自分フィールドのXモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターの攻撃力は、破壊されたそのモンスター1体の元々の攻撃力分アップする。
①の状態にプラスして、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》で魔法無効ができます。どのデッキでも魔法カードはよく使い、強力な効果のカードが多いのでそれを止めれる安心感がありますね。
また、エクシーズ素材を取り除き、攻撃対象を自身に変えることができます。《水晶機巧-ハリファイバー》への攻撃を守れ、【オルターガイスト】の《オルターガイスト・メリュシーク》や、【閃刀姫】の《閃刀姫-ハヤテ》の直接攻撃をこのモンスターに変えることもできます。
③《時空のペンデュラムグラフ》による破壊
《時空のペンデュラムグラフ》
【 永続罠 】
「時空のペンデュラムグラフ」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は罠カードの効果の対象にできない。
②:自分のモンスターゾーン・Pゾーンの「魔術師」Pモンスターカード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果でカードを2枚破壊できなかった場合、フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る事ができる。
モンスターの妨害以外にも、罠としてフリーチェーンで相手の動きに合わせて妨害ができます。
《時空のペンデュラムグラフ》で破壊する対象を《紫毒の魔術師》にすれば、《紫毒の魔術師》の効果で追加でもう1枚破壊を行うことができます。
《星霜のペンデュラムグラフ》
【永続魔法】
「星霜のペンデュラムグラフ」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は魔法カードの効果の対象にできない。
②:表側表示の「魔術師」Pモンスターカードが自分のモンスターゾーン・Pゾーンから離れた場合に発動する。デッキから「魔術師」Pモンスター1体を手札に加える。
また、《星霜のペンデュラムグラフ》もあるので、《時空のペンデュラムグラフ》で魔術師カードを破壊した後、さらに新たな魔術師カードをサーチすることができます。また、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が場にいる状態で、スケールの魔術師カードを破壊した場合は、さらに1ドローすることができます。
妨害しながら次のターン用のカードも用意できるのは良いですね。
1番基本的な展開をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
相手に合わせた妨害、次のターンのリソース…
魔術師デッキは多くのカードが規制されていますが、枚数が減っただけでやれることは然程全盛期と変わりません。
難しそうだけどやってみたい!という方は是非是非回して遊んでみて頂きたいです。
次は、【魔術師】デッキの主要なカードの紹介をさせて頂きます。
主要なカードの紹介
《アストログラフ・マジシャン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 7 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2000
①:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、このターンに破壊されたモンスター1体を選び、その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
②:フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【P効果 青1/赤1】
「アストログラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
このデッキの要のモンスターです。制限カードですが、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をリンク召喚した際にデッキからエクストラデッキに送ることができるため、1枚でもあれば機能するカードです。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果でスケールを破壊し、《アストログラフ・マジシャン》を手札に回収。その後《アストログラフ・マジシャン》の効果を起動し、割ったカードを回収することによりアドバンテージを広げていきます。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守2000
闇属性Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:1ターンに1度、このカード以外の自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、元々のカード名・効果を得る。このターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
2019月7月制限時点では、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》は制限カードですので、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》➡︎《アストログラフ・マジシャン》のコンボは1度しかできません。
しかし、出した《アストログラフ・マジシャン》と闇ペンデュラムモンスターで《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出せば、効果で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果をコピーできるので、再度手札を増やしながら《アストログラフ・マジシャン》を出すことができます。
さらに場に闇ペンデュラムモンスターがいる場合はもう一度繰り返すことができます。使い終わった《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》2体でランク8モンスターも置くことができ、無駄がありません。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果をコピーするだけでなく、場・墓地のカードであればなんでもコピーできるので、自分のモンスターだけでなく相手の強力なモンスター効果も奪うことができます。
召喚条件も緩く出しやすいモンスターですので、色々な場面に対応できる優秀なモンスターです。
《虹彩の魔術師》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1000
このカードはルール上「ペンデュラム・ドラゴン」カードとしても扱う。
①:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ペンデュラムグラフ」カード1枚を手札に加える。
【P効果 青8/赤8】
①:1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。このターンそのモンスターが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。その後、このカードを破壊する。
《虹彩の魔術師》というカード名ですが、「ペンデュラム・ドラゴン」としても扱うため、《デュエリスト・アドベント》でサーチすることができるモンスターです。
モンスター効果ですが、自身が破壊されるとデッキから「ペンデュラムグラフ」カードをサーチできます。
《星霜のペンデュラムグラフ》は、貼るだけで毎ターン魔術師カードをサーチできるようになる、ゲーム展開を左右するリソース源です。《時空のペンデュラムグラフ》は、毎ターンフリーチェーンで相手のカードを破壊でき、ゲームを優位に進めることができます。
先行で2枚とも貼れた場合、《時空のペンデュラムグラフ》で魔術師カードと相手のカードを破壊➡︎《星霜のペンデュラムグラフ》で魔術師カードをサーチの流れを作れるので、優位にゲームを進めることができます。
2枚の「ペンデュラムグラフ」を揃えるために、1ターンに2回割ってサーチ効果を2回使いたいのですが、虹彩の魔術師は制限カードです。
《賤竜の魔術師》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 6 / 風 / 魔法使い族 / 攻2100 / 守1400
「賤竜の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の、「賤竜の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスターまたは「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
【Pスケール:青2/赤2】
「賤竜の魔術師」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合に発動できる。自分のエクストラデッキの表側表示の、「賤竜の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスターまたは「オッドアイズ」Pモンスター1体を選んで手札に加える。
しかし、《賤竜の魔術師》のスケール効果により、エクストラデッキの虹彩の魔術師を回収できます。
上記の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と《アストログラフ・マジシャン》、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》のコンボにより手札を増やしながらスケールを割り続けることが可能のため、回収後に《虹彩の魔術師》を再度割ることができます。
《虹彩の魔術師》のスケール効果は、先攻ではバトルフェイズが無いため使うことが出来ませんが、後攻であればペンデュラム前に使用できます。
それにより、《星霜のペンデュラムグラフ》を獲得し《調弦の魔術師》をサーチできるので、ペンデュラムの質が一気に上がります。
ペンデュラムに召喚無効を当てられても《虹彩の魔術師》が召喚無効で破壊されたので《時空のペンデュラムグラフ》をサーチでき、スケールの《黒牙の魔術師》の効果で相手のモンスターの攻撃力を半分にしながら、召喚無効された墓地の闇属性魔法使い族モンスターを蘇生することができます。
ちなみに、この動画のパターンだと、表側カードを2枚破壊しながら1500+2800+2800+2500+1200=10800(※すべて守備貫通)のライフをとれるので、十分ライフを取り切れますね。
《慧眼の魔術師》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
①:このカードを手札から捨て、自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。
【P効果 青5/赤5】
①:もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
さて、ここまでの展開動画や内容を見て頂いて薄々気がついたかもしれませんが、この《慧眼の魔術師》こそ魔術師デッキの核になります。
デッキ内の全ての魔術師スケールになり、必要なスケール数に変わってくれます。
《アストログラフ・マジシャン》で何度も回収し、その度に必要な魔術師スケールに変わるので、初動で握りたいカードナンバーワンです。
《EMペンデュラム・マジシャン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 4 / 地 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守800
「EMペンデュラム・マジシャン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊し、破壊した数だけデッキから「EMペンデュラム・マジシャン」以外の「EM」モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。
【P効果 青2/赤2】
①:自分フィールドに「EM」モンスターがP召喚された場合に発動する。自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
こちらも初動で握りたいカードの1枚です。名前に「ペンデュラム」とつくので、《デュエリスト・アドベント》でサーチ可能の為、6枚体制です。
《デュエリスト・アドベント》⇩《EMペンデュラム・マジシャン》⇩《EMドクロバット・ジョーカー》⇩《慧眼の魔術師》
という形で《慧眼の魔術師》にタッチしていけ、《アストログラフ・マジシャン》で《慧眼の魔術師》を回収するパターンに入ることができます。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 12 / 光 / ドラゴン族 / 攻? / 守?
このカードは通常召喚できない。手札からのP召喚、または自分フィールドのドラゴン族の融合・S・Xモンスターを1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
①:このカードを手札から捨て、500LPを払って発動できる。デッキからレベル8以下のドラゴン族Pモンスター1体を手札に加える。
②:このカードの攻撃力・守備力は相手のLPの半分の数値分アップする。
③:1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。このカード以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
【P効果 青12/赤12】
①:自分はドラゴン族モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
②:自分の墓地のドラゴン族の融合・S・Xモンスター1体を対象として発動できる。このカードを破壊し、そのモンスターを特殊召喚する。
サブギミックの1つで、制限カードの《覇王眷竜ダークヴルム》と《竜剣士ラスターP》をサーチすることができます。
スケールの効果も優秀で、《水晶機巧-ハリファイバー》から出した《シューティング・ライザー・ドラゴン》や、その先のシンクロの《覇王眷竜クリアウィング》等、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》2体で出した《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》も蘇生できます。
【サンダー・ドラゴン】対面だと《爆竜剣士イグニスターP》の使い回しが重要になりますね。
初動は手札から墓地に送ってサーチしますが、《賤竜の魔術師》の召喚・特殊召喚時に墓地の「オッドアイズ」を回収できるので、3ターン目以降《賤竜の魔術師》をペンデュラムに混ぜて回収し、墓地のドラゴンを蘇生しライフを取りに行くことができます。
また、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーすることにより、このカード以外の場と墓地のカードを全てデッキに戻すという、遊戯王の中でも屈指の除去能力を発揮できます。
もし、相手のライフが8000あるならば攻撃力が4000上がるので、6800になります。
横に1200以上のモンスターを出して順番に殴ればライフを取りきることもできます。
ちなみに相手のライフが5600以下の場合、単体でライフを取りきることができますね。
《覇王門零》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 7 / 闇 / 悪魔族 / 攻0 / 守0
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードとこのカードを破壊し、ドラゴン族の融合モンスターまたはドラゴン族のSモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、効果は無効化され、S・X召喚の素材にできない。
②:モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。
【P効果 青0/赤0】
①:自分フィールドに「覇王龍ズァーク」が存在する場合、自分が受ける全てのダメージは0になる。
②:1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「覇王門無限」が存在する場合に発動できる。自分のPゾーンのカード2枚を破壊し、デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。
《覇王門零》のイメージは《覇王眷竜ダークヴルム》でサーチできるカードくらいの印象で、効果を知らない人が多いのではないでしょうか。
自身と場のカードを破壊することにより、融合かシンクロのドラゴンを出すことができます。出したカードには制約が付きますが、リンク召喚に使える為、《瑚之龍》を出し《水晶機巧-ハリファイバー》に繋げることができます。
この効果は、今後色々な指定リンク素材に対応できる可能性を秘めており、難しい指定素材でもクリアできるかもしれないので覚えておき得だと思います。
デッキ内で特に重要なカード類をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
動ける枚数が多いほど真価を発揮し、強さが動ける枚数の足し算ではなく掛け算のデッキです。
各モンスターの効果や役割が細かいですが、それ故に盤面に対する対応力が高く、状況に合わせてプレイすることができます。
最後は、【魔術師】というデッキの私が思う魅力についてお話しさせて頂いて今回は終わりにしたいと思います。
魔術師の魅力とは?
前述したように、私は丸2年【魔術師】というデッキを使い続けています。
ハマったものはとことん好きになるタイプなのですが、こんな長期間使えているのは、私のやりたいことと【魔術師】ができることが合っていたのだと思います。
私が考える魔術師の魅力は大まかにわけて4つです。
- ペンデュラムという実質無限リソース
- 様々な盤面に対応できるモンスター達
- 細かいサブギミック
- 駆け引きが楽しめる!
①ペンデュラムという実質無限リソース
カードゲームにおいて、私が1番重視しているのは戦うためのリソースです。
戦うためのリソースが増えれば増えるほどゲームの進め方に選択肢ができ、あらゆる角度から攻めることができます。
「ペンデュラム」というシステムは、スケールさえ維持し続ければ毎ターンコストなしでモンスター出てくることができ、実質無限リソースです。
私の考えと「ペンデュラム」というシステムがマッチしており、さらに魔術師モンスターには強力なモンスター効果を持つものが多いため、魅力の1つ目に紹介させて頂きました。
②様々な盤面に対応できるモンスター達
今回のタイトルにもさせて頂いておりますが、融合・シンクロ・エクシーズを操り、様々な方法で盤面突破・相手のライフを取りにいけます。
「〇〇出されたから詰み」ということはほぼ起こらなく、強力なモンスターを出されても処理できる力がこのデッキにはあります。
盤面・墓地処理能力が1番高いのは、やはり主要なカードの紹介でも書かせていただいた、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》の効果をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》でしょうか。
ライフを半分払うだけでこのカード以外の場と墓地がリセットされます。
この効果で処理できないのは、「効果を受けない」効果を持つカードか、《閃刀機-イーグルブースター》付きのモンスターくらいでしょうか。ただ、除去できなくても高打点からの貫通があるため、他のモンスターと合わせ、相手のライフを刈り取ることができます。
「〇〇出されたから詰み」って面白くないですよね。
色々な状況に合わせてゲームを進めることできるのは、やはりカードゲームをやる上でも魅力的なことだと思います。
③細かいサブギミック
「メインカードが規制される=デッキとしての質が低下する」ことだとは思いますが、ある意味その規制された枠に、今まで枠の関係等で入れられなかったギミックを入れられるとも考えられます。
太い筋の基本パターンは強力で安定しますが、手の届かない細かい部分をサブギミックで補って行く必要があります。
【魔術師】というテーマではありますが、それ以前に「ペンデュラム」というカテゴリの中の1つですので、同じくペンデュラムの「オッドアイズ」や「 覇王」等を取り入れ、動きの幅を拡げることができます。
色々なサブギミックを取り入れやすく、状況に合わせてプレイできるのもまた魅力の1つだと思います。
④駆け引きが楽しめる!
何度も繰り返しますが、【魔術師】というデッキは盤面対応力が高く、相手に合わせた行動が非常にしやすいデッキです。
行動の選択肢がかなり多く、1つ1つできることを考えながら正解を探し、ゲームを進めるのはめちゃくちゃ楽しいです。
さいごに
さて、ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
なかなか慣れない形式の上、【魔術師】というデッキはカードの効果が細かいのでうまく伝わったか不安ですが、いつも個人でやっているブログよりは丁寧にご紹介させて頂いたつもりです。
もし、この記事を読んで【魔術師】興味を持って頂けたなら嬉しいです。
是非とも、組んで練習して遊んでみて頂きたいなと思います。
それでは、また、どこかで。