カードの規制と「とばっちり」

カードの規制と「とばっちり」

目次

1.はじめに

皆様、どうもぜくせろです。

普段はYoutubeとニコニコ動画で「とにかくフィーリングでデュエル!」というデュエル動画を投稿している者です。

さて、まずは前回執筆記事『「調整中」の問題点とは』をご覧頂いた方、ご覧頂き本当にありがとうございました。

まだご覧頂いていない方は、気が向いた時にご覧頂ければと思います。

 

さて、遊戯王を遊ぶ上で大事になるルールについて、前回は「裁定」という面で記事を執筆させて頂きました。

今回は「規制」、即ち「リミットレギュレーション」という面で記事を執筆させて頂きます。

 

2.カードが規制される訳

カードの規制、「リミットレギュレーション」の必要性については公式より以下のような説明があります。

基本的な選定理由

遊戯王OCGにおいては過去に発売された全てのカードが使用可能であり、今後も新しいカード・商品が追加されていく、というゲームの環境下において慎重に検討しております。
また、検討の際には、世界中のプレイヤーが遊んでいる事も十分に考慮に入れた上で行われます。
適用される「禁止・制限・準制限カード」は基本的に以下の観点から選定していますが、恒久的なものではありません。


●ゲームバランスを維持し、遊戯王OCG全体の活性化を促すプレイ環境を作り出す事
● デッキの選択肢やプレーの幅を広げる事
● デュエルの駆け引きの要素が激減するようなカード・コンボへの一定の規制
● プレイヤーが一方的に有利になる状況を作り出すカードへの一定の規制
● 現状の環境下ではプレイヤーが対処・対策がしづらいカードについての一定の規制
● デュエルの進行に支障をきたすようなカードへの一定の規制
● 大会での使用を考慮した際に、規制をかけるべきと判断されるカードへの規制

遊戯王OCGデュエルモンスターズ 公式HP「リミットレギュレーション(禁止・制限・準制限カード)」より

要するに、「遊戯王」というカードゲームをより良く、より楽しく、より公平に遊ぶ為にカードに規制をかけるというものです。

単体で強いカードや、特定の強力なコンボのコンボパーツには何かの制限を設けないと、そのカードを使っていないデッキの方が弱い…という事態に繋がりますし、そうなるとゲームの駆け引きがなくなりますので当然ではありますよね。

で、先程「特定の強いコンボを規制するために、そのコンボパーツを規制する」と言いました。

コンボの動きを弱める為に、そのコンボで使われるカードを規制するのは当たり前なのですが、さて、ここで皆様は薄々お気付きかと思います。

本記事の首題、即ち規制に伴う「とばっちり」を…

 

3.とばっちりを受けたカード達

では、 結論をさっさと書いた方が読者の心を掴みやすいという情報がトゥイッヒヒーランドで転がってましたので、早速実際にとばっちりで規制された(と個人的に思っている)カードを3つほど例を挙げます。

何故3つなのかというと、あんまり数を挙げるとすげー長い記事になってしまうのと、すぐに思いついたのが3つだからです。(適当)

3-1.儀式サポートカード

《マンジュ・ゴッド》
光属性/☆4/天使族/効果
ATK1400/DEF1000

①:このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《センジュ・ゴッド》
光属性/☆4/天使族/効果
ATK1400/DEF1000

①:このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。デッキから儀式モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《儀式の準備》
通常魔法

①:デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 

「影霊衣」が環境で活躍した当時、その規制をかけるべく上記3種が15/01/01に制限カードとなりました。

 

「た…助かった…?」

《ソニックバード》
風属性/☆4/鳥獣族/効果
ATK1400/DEF1000

このカードが召喚・反転召喚に成功した時、 自分のデッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

※「影霊衣」は儀式モンスターの方が手札から捨ててサーチとか、手札から捨ててサルベージとか、そういう効果を持っていた為《センジュ・ゴッド》の方は注目されて規制、こっちは儀式魔法サーチなので影響はないと判断されてスルーされています。多分。

 

「影霊衣」登場初期は流石に(カードを売りたいから)「影霊衣」自体に大きな規制を起こす訳にもいかず、当時は儀式サポートカードとして主力だった上記3種を規制することで、動きを制限する方向で調整されました。

(厳密には《センジュ・ゴッド》は儀式デッキでの採用率はそこまで高くなかったので、失礼ながら主力と言うのは言いすぎかもしれませんが、「影霊衣」においては《ブリューナクの影霊衣》等の主力カードを引っ張ってくるのに使われる為規制された…といった具合です。)

その影響で「影霊衣」以外の儀式デッキは多大なとばっちりを受け、儀式デッキ使いにとって致命的な影響の出る改定となりました。

その後、15/04/01に「影霊衣」自体に本腰を入れた規制が入り、《センジュ・ゴッド》は規制解除、《マンジュ・ゴッド》は準制限になりました。

《儀式の準備》は時が経ち17/07/01に準制限、17/10/01に制限解除となっています。

 

3-2.簡易融合

《簡易融合》
通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:1000LPを払って発動できる。レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 

みんな大好きカップ麺。

人生の1/8を犠牲にすることでシンクロやエクシーズ等各種素材を呼び出せ、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》等の強力なカードを呼び出せるカードです。

確かに強いですがずっと愛用していた私自身、正直ぶっ壊れ性能の融合モンスターが都合よく来ない限りは 規制されるほどのパワーカードにはならないと思ってました。

 

《旧神ノーデン》(禁止カード 19/08/11時点)
水属性/☆4/天使族/融合/効果
ATK2000/DEF2200

SモンスターまたはXモンスター+SモンスターまたはXモンスター
①:このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 

ぶっ壊れ性能の融合モンスターが来ました。

元々は海外先行のカードで、巷では来日前から来たらヤバいね…という話で盛り上がっていましたが、案の定ヤンバいことになりました。

当然のように手札2枚から先行ワンキル!!!!!!的なデッキが流行り、当時禁止ではなかった《ラヴァルバル・チェイン》等の強力なランク4を召喚権を使わずに簡単に作れるという面で大会で大暴れし、ネタ・ファンデッキでも「え、なんでカップ麺入れないんですか?」という積んでて当たり前のカードと化し、 一気に環境トップレベルのパワーカードとなり、遊戯王の全ての環境が一気に一変して地獄絵図と化しました。

そして《旧神ノーデン》登場後の15/01/01制限改定にて、薄々嫌な予感はしていましたが、《旧神ノーデン》張本人ではなく《簡易融合》が制限カードになってしまいました。

この時、カップ麺愛用者(私含む)から「何故《旧神ノーデン》をエラッタしたり、禁止にしたりしないのか」という猛抗議の声が挙がったのは言うまでもありません。

きっとパックを売りたかったんだね。うん。

結局それでも勢いは止まらず、15/10/01の改定にて《旧神ノーデン》は禁止カードになり、それに伴い《簡易融合》は一気に無制限へと戻りました。

 

 

ちなみにその後すぐに《EMモンキーボード》が出てきて【EMEm】が大変なことになってました。

2015年は地獄でしたね… … … …

 

3-3.The tyrant NEPTUNE

《The tyrant NEPTUNE》(禁止カード 19/08/11時点)
水属性/☆10/爬虫類族/効果
ATK0/DEF0

このカードは特殊召喚できない。このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。このカードの攻撃力・守備力は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。このカードがアドバンス召喚に成功した時、墓地に存在するリリースした効果モンスター1体を選択し、そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 

《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》 とのコンボでトンデモモンスターになってしまうという点で一発で禁止カードになってしまったカードです。

具体的には、①攻撃力が6000以上で、②他のカード効果を受けず、③毎ターン相手ライフに5000のバーンダメージを与えられ④それ以外にも効果を持つ可能性がある…という壊れモンスターが爆誕します。

 

《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》
風属性/☆1/鳥獣族/融合/効果
ATK1000/DEF0

「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター
①:元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。②:このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、このカードは他のカードの効果を受けない。③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース


 

よりによって、《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》は《簡易融合》で簡単に出せてしまう上に、《簡易融合》は所謂「オフリスダーリング」で簡単にサーチできるので大変な騒ぎになってました。

また《旧神ノーデン》の時のように、《簡易融合》が規制され、最悪の場合は禁止になってしまうのか…?とかなり心配になりましたが、代わりに《The tyrant NEPTUNE》がとばっちりで規制されてしまいました。

どうやらコナミ的には完全に想定外のコンボだったようで、《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》を刷った時にはこのカードの存在に気付かなかったようです。

気付けていればまだ無制限だったかもしれませんね…

いや、9期のあの勢いなら気付いていて刷った可能性も無きにしもあらず…?

 

4.さいごに

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

他にも「ドラグニティ」使いにとっては「征竜」等の影響でかなり長い期間《竜の渓谷》が制限だった事に苦しめられたり、何を思って《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》を禁止にした直後に《妖醒龍ラルバウール》を刷ったのかとか色々とあるかとは思いますが、挙げだすとキリがないのでとりあえず前述した通り3例としました。

ただ、悪い規制ばかりではなく、エラッタをして規制解除をしたりと遊びの幅が広がるような規制緩和・規制解除も行われているのも事実です。

販売計画的なもの等、企業内で作戦が色々とあるとは思いますが、何れにしても良い規制・悪い規制のどちらの面でも今後も遊びやすく公平なゲームができる規制のかけ方をして頂きたいなと思うばかりです。

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コメント

1 匿名

FWD被害者の会が抜けてません?

2 武藤遊戯

ギガレイズ「俺は?」

3 匿名

FWD被害者の会は被害者面した加害者の集まりなんで
コスト概念の無いライフ制ゲームに制限のないバーンダメージはあかんやろ

4 匿名

忘れもしないサイバー・ドラゴンが制限に指定されていたサイバー流冬の時代

5 匿名

NEPTUNE投獄からの全く同じ事がより簡単に出来る覇王スタヴェ登場・・・
とはいえ思ったより暴れなかったので完全に忘れられてますね

6 たま

ライトパルサーの時はこういうコンボ出来るね、の声に反応してテキスト変更したのにネプチューンの時のこの組み合わせヤバいって!絶対にぶっ壊れる!の声には無反応とはどういう了見なんだろう

7 匿名

売れりゃいいんですよ、売れりゃあ。(三星龍)

8 匿名

アマゾネスアーチャー返して…

9 ぜくせろ

本記事を執筆したぜくせろです。
皆様お読み頂き、またコメントも頂きありがとうございます!
沢山コメントを頂けてとても嬉しいです!
「○○がない」というのは色々あるとは思いますが、記事内でも記載させて頂きましたが、膨大な量になってしまうので3例のみとさせて頂きました。。。
(コメントにもありましたギガレイズや、バブルマンネオ等…)
今後もまた記事を執筆する予定ですので、よろしければ是非ご覧ください!

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