こんにちは。最近クロノダイバーにハマっているはみるとんです。
前回まで融合召喚について触れてきましたが、今回はエクシーズ召喚についてお話していきます!
ゼアル期に遊戯王をやっていた方ならお馴染みの「1枚でランク4エクシーズが作れる」系のギミック、実はカードプールの増大に伴ってかなり増えているんです!
ランク4はなぜ強いのか
さて、今回の記事ではエクシーズモンスターに触れていくわけですが、数あるランクの中でもランク4に特化して紹介しようと思います。
汎用性が高くあらゆるランクの中で最も使いやすいといわれるランク4ですが、なぜこのランクは特別強いといわれるのでしょうか?
まず、以下の表をご覧ください。
現存する各種エクシーズモンスターのランク別種類数です。
ランク12 | 4種類 |
ランク11 | 3種類 |
ランク10 | 10種類 |
ランク9 | 14種類 |
ランク8 | 31種類 |
ランク7 | 28種類 |
ランク6 | 30種類 |
ランク5 | 47種類 |
ランク4 | 150種類 |
ランク3 | 51種類 |
ランク2 | 19種類 |
ランク1 | 20種類 |
ランクアップマジックでしか出せないカードなども数に含めているので、厳密な使えるエクシーズの枚数とは違いますが、概ねこのぐらいの比率となっています。
見て分かる通り、純粋にランク4は他と比べて数がめちゃくちゃ多いですね。
エクシーズモンスターは同じ素材条件、同じ盤面から複数通りのモンスターを出す事が出来るというのが強みとなっているので、選択肢の幅広さがそのまま強さに直結します。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》 【 エクシーズモンスター 】 星 4 / 地 / 悪魔族 / 攻2100 / 守2000 レベル4モンスター×2 このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。取り除けない場合、このカードを破壊する。 ①:攻撃表示のこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。 ②:このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、フィールドの守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。
個々の性能もとても高く、先攻展開から後攻の除去まで幅広くこなしてくれます。
また、サーチや展開などの他のギミックのサポートが出来るカードが多いのもこのランクです。
数が多く個々がしっかり役割を持っている事がランク4が強いといわれる所以なわけですね。
1枚でランク4が作れるカード
《レスキューラビット》
《レスキューラビット》【 効果モンスター 】星 4 / 地 / 獣族 / 攻300 / 守100このカードはデッキから特殊召喚する事はできない。自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをゲームから除外して発動する。自分のデッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
いわずと知れたエクシーズデッキの定番カード!
色んな条件の通常モンスターを呼んでこれるので、素材縛りのキツいエクシーズでも簡単に出す事が出来ます。
《マドルチェ・マジョレーヌ》
《マドルチェ・マジョレーヌ》 【 効果モンスター 】 星 4 / 地 / 魔法使い族 / 攻1400 / 守1200 このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、このカードをデッキに戻す。このカードが召喚・反転召喚に成功した時、デッキから「マドルチェ」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
《マドルチェ・プティンセスール》 【 効果モンスター 】 星 4 / 地 / 天使族 / 攻1400 / 守1400このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分の墓地にモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。 ②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「マドルチェ・プティンセスール」以外の「マドルチェ」モンスター1体を特殊召喚する。そのモンスターのレベルは1つ下がる。このターン、自分は「マドルチェ」モンスターしか特殊召喚できない。 ③:このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このカードをデッキに戻す。
《マドルチェ・マジョレーヌ》の召喚成功時の効果によって《マドルチェ・プティンセスール》をサーチする事によって、そのまま自身の効果で場に特殊召喚し、レベル4を2体揃える事が出来ます。
この出張ギミックの良いところは《マドルチェ・プティンセスール》側が単体で引いた時にも特殊召喚出来る星4として使う事が出来るので、引いて困るカードを積まなくて良いという所です。
欠点としては墓地にモンスターが存在していると使えないので初動としては使えない所と、手札誘発などを撃ってしまうと機能しない所です。
先攻で回す札として割り切って使えるなら強いですね。
《ヒーローアライブ》
《ヒーローアライブ》 (準制限カード) 【 通常魔法 】 自分フィールド上にモンスターが表側表示で存在しない場合、ライフポイントを半分払って発動する事ができる。自分のデッキからレベル4以下の「E・HERO」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
《E・HERO エアーマン》 【 効果モンスター 】 星 4 / 風 / 戦士族 / 攻1800 / 守300 このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。●自分フィールド上に存在するこのカードを除く「HERO」と名のついたモンスターの数まで、フィールド上の魔法または罠カードを破壊する事ができる。●自分のデッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
《ヒーローアライブ》の効果によって《E・HERO エアーマン》を特殊召喚し、効果によってレベル4の「HERO」モンスターをサーチして召喚する事でそのままランク4エクシーズを組むことが出来ます。
《V・HERO ヴァイオン》を使って更なる展開をしたり、《E・HERO シャドー・ミスト》でサーチを行ったりとここから先に続く展開が多いのが特徴です。
《シュトロームベルクの金の城》
《シュトロームベルクの金の城》 【 フィールド魔法 】 このカードのコントローラーは自分スタンバイフェイズ毎にデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外する。除外できない場合このカードを破壊する。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分メインフェイズに発動できる。「シュトロームベルクの金の城」のカード名が記されたモンスター1体をデッキから特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。 ②:相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。その攻撃モンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
《鉄のハンス》と《鉄の騎士》を出す事によってランク4を立てる事が出来ます。
出張先のモンスター両方がデッキにいないといけない上、スタンバイフェイズにデッキが10枚飛んでしまう欠点はありますが、返しのターンに攻撃を完封する事が出来る能力は他の展開カードにはない魅力です。
また、複数枚《鉄のハンス》と《鉄の騎士》のセットを入れている場合、このカード1枚で毎ターンランク4を作る事が出来ます。
《クロノダイバー・レギュレーター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 機械族 / 攻600 / 守200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、このカードをリリースして発動できる。デッキから「クロノダイバー・レギュレーター」以外の「クロノダイバー」モンスター2体を守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分のXモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 機械族 / 攻1000 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードをリリースし、自分フィールドの「クロノダイバー」Xモンスター1体を対象として発動できる。相手の墓地からカード1枚を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《クロノダイバー・レギュレーター》によって《クロノダイバー・ベゼルシップ》と「クロノダイバー」モンスターを特殊召喚する事で、ランク4エクシーズを作る事が出来ます。
また、《クロノダイバー・ベゼルシップ》の墓地効果によって、この展開で出したランク4エクシーズの素材を外す事によって、追加でレベル4を出す事が出来ます。
これによって、更にリンク展開などに繋いでいく事が出来ます。詳しくは後述します。
《魂喰いオヴィラプター》
《魂喰いオヴィラプター》(制限カード) 【 効果モンスター 】 星 4 / 闇 / 恐竜族 / 攻1800 / 守500 「魂喰いオヴィラプター」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから恐竜族モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。 ②:このカード以外のフィールドのレベル4以下の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。 その後、自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
《カーボネドン》【 効果モンスター 】星 3 / 地 / 恐竜族 / 攻800 / 守600「カーボネドン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが炎属性モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力は、そのダメージ計算時のみ1000アップする。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。
《魂喰いオヴィラプター》によってデッキから《カーボネドン》を墓地へ送り、レベル4のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚する事によってランク4エクシーズを狙います。
《魂喰いオヴィラプター》自体は制限カードですが、《化石調査》によって実質3枚積む事が出来ます。
《魂喰いオヴィラプター》はランク4を作れる他、《幻創のミセラサウルス》と組み合わせて5シンクロを造ったり、《怒炎壊獣ドゴラン》をサーチしたりと幅広い用途に使えるモンスターなので、デッキ構築に幅を持たせることが出来ます。
《オノマト連携》および《オノマト選択》
《オノマト連携》 【 通常魔法 】手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから以下のモンスターの内1体ずつ、合計2体までを手札に加える。「オノマト連携」は1ターンに1枚しか発動できない。●「ズババ」と名のついたモンスター●「ガガガ」と名のついたモンスター●「ゴゴゴ」と名のついたモンスター●「ドドド」と名のついたモンスター
《オノマト選択》 【 永続魔法 】このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「オノマト選択」以外の「オノマト」カード1枚を手札に加える事ができる。②:自分フィールドの「ズババ」、「ガガガ」、「ゴゴゴ」、「ドドド」モンスターの内、いずれか1体を対象として発動できる。自分フィールドの全てのモンスターのレベルはターン終了時まで対象のモンスターと同じレベルになる。
《ズバババンチョー-GC》【 効果モンスター 】星 4 / 地 / 戦士族 / 攻1800 / 守100このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札に存在し、自分フィールドに「ズバババンチョー-GC」以外の、「ズババ」モンスターまたは「ガガガ」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。②:自分の墓地の、「ゴゴゴ」モンスターまたは「ドドド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
《オノマト連携》によって 《ズバババンチョー-GC》 とその他のレベル4「ガガガ」モンスターをサーチする事でランク4エクシーズを組むことが出来ます。
《オノマト選択》を引いた場合は《オノマト連携》をサーチする事が出来、実質同じ動きが出来るだけでなく、②の効果によってランク4以外にも様々なランクのエクシーズを立てる事が出来ます。
《不知火の隠者》
《不知火の隠者》【 効果モンスター 】星 4 / 炎 / アンデット族 / 攻500 / 守0「不知火の隠者」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから守備力0のアンデット族チューナー1体を特殊召喚する。②:このカードが除外された場合、「不知火の隠者」以外の除外されている自分の「不知火」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動時にフィールドに「不知火流 転生の陣」が存在する場合、この効果の対象を2体にできる。
《不知火の隠者》により《ユニゾンビ》を特殊召喚し、《馬頭鬼》を落として《不知火の隠者》を蘇生する事によってランク4エクシーズを組むことが出来ます。
初動に対しての出張枚数が多いですが、同じ展開で《水晶機巧-ハリファイバー》やレベル8シンクロにも派生できるのが強みです。
《おろかな副葬》+《月光小夜曲舞踊》
《月光小夜曲舞踊》【 永続罠 】このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに融合モンスターが融合召喚された時、そのモンスター1体を対象として発動できる。以下の効果を適用する。●相手フィールドに「ムーンライト・トークン」(獣戦士族・闇・星4・攻/守2000)1体を特殊召喚する。●対象のモンスターの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×500アップする。②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。手札を1枚選んで墓地へ送り、デッキから「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚する。
《おろかな副葬》によって《月光小夜曲舞踊》を落とし、《月光彩雛》をリクルート、《月光彩雛》の効果で《月光黄鼬》を落とし、《月光彩雛》をバウンスして特殊召喚し、更に《月光彩雛》を通常召喚する事によってランク4エクシーズを作る事が出来ます。
出張枚数は多いですが、他にも様々な用途のある《おろかな副葬》を初動として使う事が出来るのはとても重要です。
手札コストも要求するので、この部分をうまく活かせるデッキで使っていきたいですね。
特殊召喚できるレベル4モンスター
基本的にランク4を作る召喚権の使い道が別で決まっている、妨害を踏み越えたい、レベル4を3体並べたいなどの都合がある場合、特殊召喚出来るレベル4を増やす事によってランク4を作る事も出来ます。
これらのカードはいくつか条件のタイプがあるので、その種別ごとに見ていきましょう。
《フォトン・スラッシャー》タイプ
《フォトン・スラッシャー》 【 効果モンスター 】 星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守0 このカードは通常召喚できない。自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、このカードは攻撃できない。
「自分フィールド上にモンスターが存在しない時」を条件としてレベル4モンスターを特殊召喚出来るカードです。
コストなどを要求しない他、召喚権を使う前にこいつを出してから動けば実質的に無条件でレベル4を場に置く事が出来ます。
デメリットとして、同じ条件の物が複数枚被ると腐ってしまう事、2ターン目以降に引いた場合など、既に場に何かが置いてある状態で追加する事が出来ない事などがあります。
- 《フォトン・スラッシャー》
- 《魔界劇団カーテン・ライザー》
- 《予想GUY》
- 《竜の霊廟》+《覇王眷竜ダークヴルム》
- 《ヒーローアライブ》
「天威」モンスター
《天威龍-マニラ》【 効果モンスター 】星 4 / 炎 / 幻竜族 / 攻600 / 守1500このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:効果モンスター以外の自分フィールドの表側表示モンスターを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札・墓地のこのカードを除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。
「 自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合 」という共通条件を持った天威モンスター、レベル4が3種類存在するので、ランク4のために出張する場合もそこそこの数積む事が出来ます。
場にモンスターが存在しない場合も出せるので基本的に《フォトン・スラッシャー》型と同じ運用が出来る他、通常モンスターや効果を持たないリンクモンスターがいる場合にも出す事が出来るため、上位互換として使う事が出来ます。
- 《天威龍-マニラ》
- 《天威龍-シュターナ》
- 《天威龍-ナハタ》
無条件でレベル4を特殊召喚するカード
《召魔装着》【 フィールド魔法 】①:自分フィールドのドラゴン族・戦士族・魔法使い族モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。②:1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「魔装戦士」モンスター1体を特殊召喚する。③:1ターンに1度、自分の墓地の戦士族・魔法使い族モンスターを合計4体除外して発動できる。デッキから「イーサルウェポン」モンスター1体を手札に加える。
《召魔装着》をはじめとした、条件に関わらずレベル4モンスターを特殊召喚できるカードは、手札コストやライフコストなどを要求するものの、他のレベル4供給カードと被っても使えるのがとても優秀です。
デッキ内に特定のカードを用意する必要があるので素引きしたくないカードの枚数が嵩んだり構築の自由度がある程度損なわれてしまう欠点はありますが、レベル4を3体用意したいギミックなどは上記の《フォトン・スラッシャー》タイプや天威などでは被りが気になって数を積めない、というような状況で重宝します。
- 《簡易融合》
- 《音響戦士ギータス》+《音響戦士サイザス》
- 《クイック・リボルブ》+《ヴァレット・トレーサー》等
- 《竜呼相打つ》
- 《ブリリアント・フュージョン》+《Emトリック・クラウン》
- 《俊足なカバ バリキテリウム》
その他の条件
基本的には上記の3種に比べて出しやすさで劣りますが、以下のカードは条件が被らないようにして複数種類引いた時に使えるように散らす択として優秀です。
また、出したいエクシーズモンスターの素材条件に合う物を選ぶという意味でも重宝するので、頭に入れておきましょう。
カード名 | 条件 |
《Emハットトリッカー》 | 場にモンスターが2体以上存在する |
《カゲトカゲ》 | モンスターの召喚成功時 |
《稲荷火》 | 魔法使い族モンスターが存在する場合 |
《ジゴバイト》 | 魔法使い族モンスターが存在する場合 |
《ランリュウ》 | 魔法使い族モンスターが存在する場合 |
《デーモン・イーター》 | 魔法使い族モンスターが存在する場合 |
《ヴェルズ・マンドラゴ》 | 相手の場の方がモンスターが多い場合 |
《グリッド・スィーパー》 | フィールド魔法が存在する場合 |
オススメの汎用ランク4エクシーズ
ひと昔前は素材指定の縛りが強いエクシーズが主に強い風潮がありました。
《エヴォルカイザー・ラギア》《H-C エクスカリバー》あたりがその筆頭ですね。
現在ではランク4エクシーズ自体の母数がかなり増えてきた上に、より出しやすいリンク召喚が登場した事によって「エクシーズ自体がそもそも縛りキツいんだから良くね?」というような感じで査定が甘くなってきました。
ランク4をデッキに入れる場合エクストラに何を入れたらいいの?と迷った人のために、オススメの汎用エクシーズを順番に紹介していきましょう。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》 【 エクシーズモンスター 】 星 4 / 地 / 悪魔族 / 攻2100 / 守2000 レベル4モンスター×2 このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。取り除けない場合、このカードを破壊する。 ①:攻撃表示のこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。 ②:このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、フィールドの守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。
ランク4最強候補の一角。
リンク以外のあらゆるモンスターの効果の発動を封じ、実質スキルドレインのような状態にしてくれます。
リンクモンスターには効かないものの、リンクを出す過程で使うメインのモンスターの効果を封じてくれるので、先手で置けばリンクデッキ相手にも十分な妨害になります。
自分だけリンクで先行展開した後、蓋として出すという方法でも使われます。SPYRALデッキなどがやるやつですね。
《御影志士》
《御影志士》 【 エクシーズモンスター 】 星 4 / 地 / 岩石族 / 攻2300 / 守1800 レベル4モンスター×2 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●デッキから岩石族モンスター1体を手札に加える。 ●手札から岩石族モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
汎用指定かつレベル制限のないサーチモンスター。
《原始生命態ニビル》や《智天の神星龍》などの便利なカードにアクセスできるほか、《ブロックドラゴン》から更なるサーチへつなげる事も出来ます。
《クロノダイバー・リダン》
《クロノダイバー・リダン》【 エクシーズモンスター 】星 4 / 闇 / サイキック族 / 攻2400 / 守2000レベル4モンスター×2このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。相手のデッキの一番上のカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。(2):自分・相手ターンに発動できる。このカードのX素材を3種類(モンスター・魔法・罠)まで取り除く。その後、以下を適用する。●モンスター:このカードをエンドフェイズまで除外する。●魔法:自分はデッキから1枚ドローする。●罠:相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主のデッキの一番上に戻す。
リンク展開を伸ばすのが苦手なエクシーズ主体デッキにとってはありがたい、「自分でEXモンスターゾーンから退いてくれる4エクシーズ」です。
運次第になりますが、相手のデッキトップから魔法カードや罠カードが捲れれば追加の効果も期待する事が出来ます。
《励輝士 ヴェルズビュート》
《励輝士 ヴェルズビュート》 【 エクシーズモンスター 】 星 4 / 光 / 悪魔族 / 攻1900 / 守0 レベル4モンスター×2 相手の手札・フィールド上のカードを合計した数が自分の手札・フィールド上のカードを合計した数より多い場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。 この効果を発動したターン、相手プレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。 この効果は自分のメインフェイズ時及び相手のバトルフェイズ時にのみ発動できる。
登場から現在に至るまで絶えず使われ続けている、ランク4を代表する1枚です。
劣勢を返す性能は随一。自然と手札の減りやすいエクシーズデッキの戦法とも噛み合っています。
他に代用の利くモンスターがあまりおらず、有無によって大きく勝敗が別れるカードなので、採用は慎重に検討しましょう。
《竜巻竜》
《竜巻竜》 【 エクシーズモンスター 】 星 4 / 風 / 幻竜族 / 攻2100 / 守2000 レベル4モンスター×2 ①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
魔法・罠限定ですが、フリーチェーンで相手ターン中の除去が行える数少ないランク4エクシーズ。出したターンと次の相手ターンで往復2枚削れるというのも評価が高いです。
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》 【 エクシーズモンスター 】 星 5 / 光 / 戦士族 / 攻2500 / 守2000 光属性レベル5モンスター×3 このカードは自分フィールドのランク4の「希望皇ホープ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。このカードはX召喚の素材にできない。 ①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない。 ②:このカードが「希望皇ホープ」モンスターをX素材としている場合、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる 。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ5000になる。
このカード自体はランク5ですが、《No.39 希望皇ホープ》を出して上に乗せる事によって実質ランク4として運用する事が出来ます。
カードの効果を受けないモンスターなど、戦闘でしか処理できないモンスターを突破する際に攻撃力5000のモンスターとして運用する事が出来る上、攻撃反応罠や破壊したモンスターの墓地効果なども封じる優れものです。
2枠とってしまうのが多少厄介ですが、それだけの価値のあるモンスターです。
《外神アザトート》
《外神アザトート》 【 エクシーズモンスター 】 星 5 / 闇 / 悪魔族 / 攻2400 / 守0 レベル5モンスター×3 このカードは自分フィールドの「外神」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。 このカードはX召喚の素材にできない。 (1):このカードがX召喚に成功したターン、相手はモンスターの効果を発動できない。 (2):このカードが融合・S・Xモンスターを全てX素材としている場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 相手フィールドのカードを全て破壊する。
こちらもランク5ですが《外神ナイアルラ》の上に乗せて実質ランク4として運用できます。
チェーンに乗らずあらゆるモンスター効果の発動を1ターン封じるので、着地してしまえばそのターン中誘発などを気にせず好き放題展開出来てしまうという優れもの
先行展開系のデッキに入っている事が多く、通常の先行展開の初動に加えて展開札がダブついていたときなどにコイツから入って確実に展開を通します。
単純に後攻などに自分のターンで使っても強く、2枠割く価値に見合った働きをしてくれます。
《RR-ワイズ・ストリクス》を使った展開
《RR-ワイズ・ストリクス》【 リンクモンスター 】星 2 / 闇 / 鳥獣族 / 攻1400 /鳥獣族・闇属性モンスター2体このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはリンク素材にできず、効果は無効化される。②:自分の「RR」Xモンスターの効果が発動した場合に発動する。デッキから「RUM」魔法カード1枚を自分フィールドにセットする。速攻魔法カードをセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。【LINK-2:左下/右下】
《RR-フォース・ストリクス》【 エクシーズモンスター 】星 4 / 闇 / 鳥獣族 / 攻100 / 守2000レベル4モンスター×2①:このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールドの鳥獣族モンスターの数×500アップする。②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。
ここからは、ランク4エクシーズを主体とするデッキで使える《RR-フォース・ストリクス》を使った展開を紹介していきます。
展開の初動条件として、レベル4モンスターを3体並べる必要があります。
この際、3体目は《RR-フォース・ストリクス》の後に出しても良いので、《クロノダイバー・ベゼルシップ》などを使う事も出来、実質《クロノダイバー・レギュレーター》単騎で展開する事も可能です。
展開手順
まず、レベル4モンスターを2体並べて《RR-フォース・ストリクス》を出し、《RR-シンギング・レイニアス》をサーチし、そのまま特殊召喚する事で《RR-フォース・ストリクス》のリンク召喚を行います。
この効果でデッキからレベル4・闇属性・鳥獣モンスターを場に出す事が出来るため、《BF-精鋭のゼピュロス》を出しておきます。ここで、最初に出しておいたレベル4モンスターと合わせて2体目の《RR-フォース・ストリクス》をエクシーズ召喚し、効果を発動します。
これによって《RR-ワイズ・ストリクス》の条件が満たされ、デッキからRUMカードをセットする事が出来ます。
最終的に盤面に《RR-ワイズ・ストリクス》・《RR-フォース・ストリクス》・RUMカード、手札にレベル4闇属性鳥獣族、墓地に 《BF-精鋭のゼピュロス》が揃います。
ここから2体のRRで《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》を立てたり、《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》を使って《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を立てたり、手札に加えておいた《BF-残夜のクリス》などを《BF-精鋭のゼピュロス》と合わせて展開したりと、色んなパターンに派生する事が出来ます。
展開例
上記の展開から《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》により《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を立て、《RUM-アージェント・カオス・フォース》を墓地へ送り、《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を出す事で墓地の《RUM-アージェント・カオス・フォース》を回収、《RR-ワイズ・ストリクス》と《RR-フォース・ストリクス》で《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》をリンク召喚し、《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》をセットし《幻影騎士団サイレントブーツ》をサーチ、自身効果で場に出した《幻影騎士団サイレントブーツ》を戻して《BF-精鋭のゼピュロス》を特殊召喚、《BF-残夜のクリス》を特殊召喚、《迅雷の騎士ガイアドラグーン》と《BF-精鋭のゼピュロス》で《ドラグニティナイト-ロムルス》をリンク召喚、《竜の渓谷》をサーチして《幻影騎士団サイレントブーツ》を切って《亡龍の戦慄-デストルドー》を墓地送り、自身効果で蘇生し、《ユニオン・キャリアー》で《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》に装備、《幻影騎士団サイレントブーツ》で《幻影霧剣》をサーチ、《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》と《BF-残夜のクリス》で《No.39 希望皇ホープ》を特殊召喚し、《RUM-アージェント・カオス・フォース》を切って《SNo.0 ホープ・ゼアル》をエクシーズ召喚
最終盤面:《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》、《 SNo.0 ホープ・ゼアル 》、《幻影霧剣》、《ユニオン・キャリアー》、《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》(カード効果発動封じ、エクストラからのSS封じ)
こんな感じでかなり強力な先行盤面を作ることが出来ます。
エクストラデッキの消費が気になる場合、《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》はそのまま《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》にして1妨害にすることも可能です。
また、展開の中で《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》を使い罠入りランク4を作れるので、《クロノダイバー・リダン》も相性が良いです。
ランク4に特化したデッキの環境上の強み
ここまでランク4デッキの構築の仕方を色々と紹介してきましたが、実際にランク4デッキを組む上で「特化する事の利点とは何か」を把握するのが重要となります。
他の召喚方法に比べて環境上勝っている点を考えると、やはり《外神アザトート》の存在がとても大きいといえるでしょう。
先行展開デッキの多くは「誘発を撃たれた際にどうするか」を常に考えなくてはなりません。例えばもっと追加で展開する方法を増したり、《抹殺の指名者》や《墓穴の指名者》でそもそも誘発を無効にしたり、ちょうどよい妥協の着地点を探したり、罠カードを積んだり……とその方法は様々ですが、どれも本筋のデッキ構築とは軸のブレた部分で意識しなければならない部分で、その塩梅はとても難しいです。
例えば《抹殺の指名者》《墓穴の指名者》で誘発をケアする場合、逆に手札がこれらの魔法カードだらけになってしまうと展開がそもそも出来なくなってしまう、などの問題があるわけです。
ですが、ランク4に特化したデッキは「レベル4を大量に並べる」事にさえ終始しておけば、《外神アザトート》から入って実質的な展開を通す補助として扱う事も出来るのです。
この点は非常に重要で、過去「植物リンク」や「ユニオンリンク」、「リンクダーク」などのリンク系の先攻展開デッキが環境に台頭した際も、レベル4モンスターを並べてまず《外神アザトート》を出す事を目標としてデッキ構築が行われていました。
また、昨今「オルフェゴール」などをはじめと下墓地利用デッキが多い事から、サイドデッキやエクストラの余った枠に入れた《深淵に潜む者》で無理なく対策できる事もあって、本筋が通らなかった時の妥協点も用意しやすくなっています。こういった点で、様々な面で対応力の高いアーキタイプとして成立しやすいのがランク4デッキの強みです。
最後に
デッキとして綺麗にまとまりやすく、デッキ構築の面白さやエクストラの選別など様々な工夫のし甲斐のあるランク4エクシーズは初心者から玄人まで楽しめる奥の深い戦術です。
オノマト系統のカードが強化されたり、《武神-アハシマ》なども追加され、最近プッシュの熱いランク4テーマ、是非皆さんも触ってみて、自分の好みのランク4を活躍させてみてはいかがでしょうか?
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!
次回は他のランクのエクシーズにも触れるかもしれません。ご期待ください!