はじめに
どうも、ご存知、はみるとんです。
皆さんは普段どのぐらいデッキを組んでいますか?
僕はなんやかんや毎日1~2個ぐらいはデッキを組むのですが、デッキ案をデッキという形に「完成」させるのってとても難しいですよね。
というわけで、前回まではデッキ全体のコンセプトを決めるという方向性の記事でしたが、今回は「デッキとしての形に仕上げる」という事に関する記事です。
目次
エクストラデッキ、難しすぎる
エクストラデッキ、意味わかんないですよね。
選択肢が多すぎる。皆さんは意味分かりますか?俺は分からん…
現時点で融合モンスターが339種類、シンクロモンスターが324種類、エクシーズモンスターが395種類、リンクモンスターが248種類、合計1306種類存在しています。
多すぎる……!
で、この中からベストな15枠を見つけてくる必要があるわけです。
当然全種類把握して自分のデッキに合った15枚を選ぶのが理想ですが、1306種類も把握するのは大変ですよね。
そこで、基本的には以下のような手順でエクストラデッキを組んでいくのが良いでしょう。
- そのテーマのエース等、そのデッキで必須となるカードを入れる
- そのデッキに多く存在している種族・属性を指定しているカードを入れる
- そのデッキに多く入っているレベルで出しやすいエクシーズ、シンクロ等を入れる
- どんなデッキにでも入りそうな「汎用カード」の中から合う物を入れる
エクストラデッキの汎用カード
「汎用」といっても色々な意味合いが含まれると思いますが、ここでは「色んなデッキに入れる事が出来る。困ったらとりあえずで入れられる」という意味で使っていきます。
エクストラデッキに入れられるカードといっても、素材を名称指定していたり、条件が厳しすぎて実質的に使えるデッキが決まっているカードはそのデッキを組む上でしか使う事が出来ません。
ですが、「条件の緩いモンスター」であれば、様々なデッキに入れる事が出来ます。
例えば「モンスター2体」という指定を持つ《セキュリティ・ドラゴン》は、一切の条件なくモンスターが2体並ぶだけで出す事が出来るので、採用優先度が高いわけです。
こういった「汎用カード」を多く知っておく事が、エクストラデッキを組む上では重要となります。
というわけで、今回は「出しやすく使いやすい汎用リンクモンスター」を紹介していきます!
リンク1
《転生炎獣アルミラージ》
条件:通常召喚された攻撃力1000以下のモンスター1体
かなり緩い条件で出せるリンク1で、墓地で発動する効果を持つモンスターを即座に墓地へ送ったり、とりあえずリンクモンスターが欲しいというような状況で役に立ちます。
《副話術士クララ&ルーシカ》
条件:通常召喚されたモンスター1体
攻撃力の縛りも無く、正真正銘どんなモンスターでも素材に出来ますが、リンクマーカーが上を向いている事、メインフェイズ2でしか出せない事がネックとなります。
《黒き森のウィッチ》などの攻撃力の高いモンスターを墓地へ送りたい場合に重宝します。
また、魔法使い族なので、《魔法族の里》の対策として使う事が出来ます。
リンク2
《リプロドクス》
条件:モンスター2体
トークンも利用できる完全な汎用リンク2
下向きのスケールを持ち、効果によって属性・種族を変更する事でステータス指定の素材条件を持つエクストラのモンスターの展開サポートを行ったり出来ます。種族デッキ等にオススメ
《魔界の警邏課デスポリス》
条件:モンスター2体
トークンも利用できる完全な汎用リンク2で、下向きのマーカーを2つ持っています。
あまりリンク召喚主体ではないエクストラを使うデッキでマーカー確保に困ったら入れておきましょう。
《アンダークロックテイカー》
条件:効果モンスター2体
リンクマーカーが相手に向かないので気軽に出しやすく、効果も強力。
真下に向いているので《トロイメア・フェニックス》や《トロイメア・ケルベロス》等を下に出して相互リンク時の効果を狙うのにも適しています。
《セキュリティ・ドラゴン》
条件:モンスター2体
直接的な除去効果を持つ汎用リンク2
《トラックブラック》
条件:効果モンスター2体
下向きのリンクマーカーを持ち、気軽にアドバンテージを得られる効果を持っているので、高打点のモンスターを気軽に用意出来るデッキにオススメ。
《スペース・インシュレイター》
条件:モンスター2体
サイバース族リンクモンスターが出た時墓地から自身を蘇生する効果を持っているので、リンク3以上のサイバース族リンクを出す際に経由する事で即座にアドが取れたり、相互リンク状態にしたり出来る。
《落消しのパズロミノ》
条件:レベルが異なるモンスター2体
リンク先のモンスターを相手のモンスターと同じレベルにする事で除去を行える効果を持ち、レベル変動効果だけでもエクシーズやシンクロの補助になる使いやすいモンスター。
条件の都合上、リンクモンスターを素材に使えないのが多少ネック。
《星導竜アーミライル》
条件:効果モンスター2体
下向きに2つリンクマーカーを持ち、手札からの展開効果を持つ強力なモンスター。このカード自身はリンク素材になれない制約があるのでリンクで展開していくには不向きですが、エクシーズやシンクロデッキと相性が良いです。
《バイナル・ソーサレス》
条件:トークン以外のモンスター2体
相互リンク時に適用される効果が強力なので、大量のリンク素材を供給し展開していくデッキでの採用がオススメです。
《トロイメア・ケルベロス》
条件:カード名が異なるモンスター2体
言わずと知れた強力な汎用リンク2モンスター。
メインモンスターゾーンの特殊召喚されたモンスターを破壊する強力な除去効果を持ち、相互リンク状態であればさらに1ドロー、そして効果破壊耐性を付与という超ハイスペックモンスター。書いてある事が強すぎる。
欠点としては《トロイメア・マーメイド》が禁止になった事で下向きのリンクマーカーになれなくなった事で、マーカー確保用には使えなくなってしまいましたが、大抵のデッキには入れておいて損のない便利な1枚です。
《トロイメア・フェニックス》
条件:カード名が異なるモンスター2体
言わずと知れた強力な汎用リンク2モンスターその2。モンスターと違って戦闘では処理出来ない魔法罠の置物に簡単に触る事が出来るので現代遊戯王必須カードといっても過言ではありません。
デメリットについては《トロイメア・ケルベロス》同様、下向きにマーカーが伸びない事。
《ペンテスタッグ》
条件:効果モンスター2体
余り使われているのを見ませんが「リンク状態の自分のモンスター全員に貫通効果を付与する」と地味にめちゃくちゃ強い事が書いてあります。
高打点を用意出来るワンキル系のデッキなら仕込んでおいて損はないでしょう。
《アカシック・マジシャン》
条件:トークン以外の同じ種族のモンスター2体
リンク先のモンスターをバウンスする効果を持っているので、相手からこちら向きにリンクマーカーが伸びている時などに除去を行える他、自分の場のモンスターをセルフバウンスして再利用するようなコンボにも使えます。
また、2つ目の効果は気軽に墓地肥やしを行うことが出来、デッキトップにカードをあらかじめ仕込めれば実質ドローにもなる優れもの。
《トーチ・ゴーレム》とのコンボによく使われていますが、普通に使ってもかなり便利なカードです。
リンク3
《V-LAN ヒドラ》
条件:トークン以外のモンスター2体以上
場のリンクモンスターを分解し、リンク数分のトークンに出来る。
召喚成功時にアドバンテージを取れるリンクモンスターを分解して別の制圧系リンクモンスターにしたり、リンク素材に出来ない《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》を別のリンクモンスターに変換したりも出来る。
《アークロード・パラディオン》
条件:リンクモンスターを含む効果モンスター2体以上
リンク先のモンスターの攻撃力を1か所に集める事が出来るので、高打点モンスターを突破したい時などに有用。また、リンク先にうまく相手のモンスターがいる状態に出来れば確実に突破できるので、リンクマーカーがこちらに向いている状態から展開する時などにも役に立つ。
後述する「パラディオンを用いた展開」のキーになる。
《トロイメア・ユニコーン》
条件: カード名が異なるモンスター2体以上
カードをなんでもデッキバウンス出来る汎用除去。特に捻りなくシンプルに強いです。
トロイメアにしては珍しく下側にマーカーが向いている上、相手側にリンクマーカーが向いていないのも偉い。エクストラの枠が空いていたら最優先で入れて良いカードでしょう。
《トライゲート・ウィザード》
条件: トークン以外のモンスター2体以上
先行展開でよく見かけるモンスターで、3体相互リンク時の無効効果は有名ですが、実は1体相互リンク時のダメージ倍増効果、2体相互リンク時の除去効果もかなり優秀です。
《デコード・トーカー》
条件: 効果モンスター2体以上
最初期から未だ現役な優秀な主人公エース。自分のカードを、対象を取る効果から守る事が出来ます。
打点も自分の場だけで最大3300まで到達するので申し分なく、下向きに2か所マーカーが向いているのでシンプルに使いやすいです。
《パワーコード・トーカー》
条件:モンスター3体
3体指定なので《水晶機巧-ハリファイバー》などを使って出しづらいのがネックですが、起動効果でモンスター1体の効果を無効にし、②の効果で4600までの打点を処理できるので後手での返し札として優秀です。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》
条件:同じ属性で種族が異なるモンスター3体
かなり厳しい制約ではありますが、任意のカードをデッキから落とすことが出来ます。
《スリーバーストショット・ドラゴン》
条件:トークン以外のモンスター2体以上
《セフィラ・メタトロン》
条件:EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上
《トポロジック・トゥリスバエナ》
条件:効果モンスター2体以上
魔法罠を全除外する効果でペンデュラムデッキや罠デッキに対して甚大な被害を与えられる他、バトルフェイズにライフを削り切れなかった際にダメージを与える効果でトドメを指せる場面も稀にあります。
《星杯戦士ニンギルス》
条件:リンクモンスター2体以上
素材条件は条件は厳しいですが、《転生炎獣アルミラージ》や《リンクリボー》を経由してリンク1+リンク2などで出せば汎用リンク3のような扱いで出せる上、汎用リンク2×2でリンク4として出しても十分な性能を持っているので比較的出しやすいです。
対象に取らない墓地送りの除去効果なので、耐性を持っているモンスターを退かすのに役立ちます。
・リンク4
《トポロジック・ボマー・ドラゴン》
条件: 効果モンスター2体以上
全体除去効果で相手ターンに妨害が出来ます。
このカードのリンク先でなくとも効果が起動するので、相手がリンクモンスターを絡めた展開をかなり阻害することが出来ます。
ダメージを与える効果も強力で、《アンダークロックテイカー》などと組み合わせて簡単にワンキルする事が出来ます。
《双穹の騎士アストラム》
条件: EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上
《星杯戦士ニンギルス》同様、汎用リンクモンスターを経由して出すことが出来ます。
効果の対象にならず実質的な戦闘耐性も持っているかなり硬いモンスターで、相手の高打点を処理しつつ返しの壁となってくれます。
除去されたとしても相手のカードを道連れに出来るので、処理されたあとのケアもばっちり。
《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》
条件: 効果モンスター2体以上
ハンデスを行えるモンスター。先攻で盤面を固めた際、ついでに相手の手札リソースも削る事で返されづらくなります。
真価はエクストラリンク状態での効果なので、大量展開してリンク召喚出来るデッキでの採用に向いています。
また、手札を効果によって捨てられるので、墓地へ送られた時の効果があるテーマなどとも相性が良いです。
《ヴァレルロード・ドラゴン》
条件: 効果モンスター3体以上
モンスター効果の対象にならず打点も高く戦闘補助効果も持った強力なモンスター。
相手のモンスターを対象に取らず奪う効果を持っているので、対象に取れず破壊されないというような耐性を持ったモンスターを処理する事が出来ます。
奪った高打点でワンキルしにいくこともでき、リンク4の中でもかなり優先度が高いモンスターです。
《ヴァレルソード・ドラゴン》
条件: 効果モンスター3体以上
相手モンスターの攻撃力を吸収する効果で確実に戦闘破壊を行う事が出来、2回攻撃効果によってワンキルも行える殺意の高いモンスター。
攻撃力を上げる効果は相手の攻撃力を下げる事ができなくても適用されるため、カードの効果を受けない《RR-アルティメット・ファルコン》なども処理する事が出来る稀有なモンスター。こちらもリンク4の中でトップレベルに採用優先度が高いカードです。
《鎖龍蛇-スカルデット》
条件: カード名が異なるモンスター2体以上
3体以上を素材に出す事で手札からモンスターを追加する事が出来ることが出来る効果によって展開の補助となる使いやすいリンク4モンスター。
やや条件は厳しいですが、4体以上の効果で手札誘発やキーパーツを引き込みに行く事も出来ます。
《闇鋼龍 ダークネスメタル》
条件: 同じ種族・属性のモンスター2体以上
同じ汎用リンク2モンスターを2体出す事で実質汎用リンク4として出す事が出来る。
効果使用後はリンク召喚は出来ないものの、エクシーズやシンクロを行うデッキでは素材を供給する事が出来る貴重なモンスター。
《トロイメア・グリフォン》
カード名が異なるモンスター2体以上
リンク召喚成功時の効果で魔法・罠カードを再利用する事が出来る。そのターン発動できないものの、罠カードを伏せればそのまま相手ターンの妨害を1枚確保できる。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》と組み合わせて好きな罠カードにアクセスしたりでき、用途は多岐にわたる。
②の効果も強力で、相手にリンクマーカーを向けずターンを回すことが出来れば、《水晶機巧-ハリファイバー》などの始動を封じる事が出来る。
《ラスタライガー》
条件: トークン以外のモンスター2体以上
経由したリンクモンスターを対象にすることで高攻撃力を得る事が出来、②の除去効果も強力。
使いやすい物の、除去としては優秀な「トロイメア」が存在しているので、このカードはリンク4としては多少パワー不足が否めない。
《召命の神弓-アポロウーサ》
条件: トークン以外のカード名が異なるモンスター2体以上
リンク素材にした数だけ攻撃力が上がり、モンスター効果を止められる回数が増える。このカードの存在のお陰で、特に終着点が無くても展開さえすれば妨害を用意する事が出来るようになった。
先に出しておくことで止められたくないカードへの誘発をケアする事も出来、展開系のデッキでは必須カード。
採用の優先順位の付け方
エクストラデッキは、基本的に「メインデッキで戦っているだけでは補えない要素」を補うために使う事が多いです。
例えば、メインデッキに魔法・罠を割る手段があまりないなら《トロイメア・フェニックス》を入れるといったような形になります。
例としてあげた汎用リンクモンスターを常に頭に入れておき、自分のデッキに合ったエクストラを作りましょう。