【前回の記事】【魔術師の種明かし②】2019年7月制限 対環境デッキに対する立ち回りについて
目次
はじめに
皆様こんにちは、ヒマワリです。
前回の記事もご好評頂きまして、第3回目の記事を書かせて頂くことができました。
ありがとうございます。
さて、第1回が「魔術師の魅力について」、第2回が「魔術師の対環境について」書かせて頂いたのですが、今回は「魔術師のエクストラデッキ採択」というテーマでいこうと思います。
融合、シンクロ、エクシーズ、リンクと新しいものが出る度にカードプールが増えており、選択肢が増えるのは良いことなのですが、それでもエクストラデッキは15枚におさめないといけません。
数多あるカードの中で採用するカードを15枚におさえるというのは、プレイできる行動範囲を狭めることと同意義です。
しかし、そこには自身のプランや構築に合った15枚を厳選し選び抜くプレイヤーとしてのデッキ構築力や個性が顕著に現れます。
「〇〇採用していて良かった〜」とか、「〇〇採用していれば勝ててたのにー」みたいなことないでしょうか。
エクストラデッキ採択は時に勝敗に大きく作用し、重要であることが分かります。
今回の記事では、「Hatti Grand Championship 2019 -Final-」で使用した魔術師のエクストラデッキに対する採択理由と使用方法を話させて頂き、【魔術師】エクストラデッキの採択の参考になれば良いなと思っています。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
炎 / サイキック族 / 攻1800 /
Pモンスター2体
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。
③:自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
【LINK-2:左下/右下】
まずは、【魔術師】エクストラデッキの中でも核と言える《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からです。
もはやこのカードは説明不要ぐらいのカードではありますが、改めて役割を確認していきましょう。
まず、リンク召喚成功時にメインデッキからエクストラデッキにカードを送れます。また、場の表側カードを破壊してエクストラデッキからカードを1枚手札に加えることができます。《アストログラフ・マジシャン》や《クロノグラフ・マジシャン》、《EMドクロバット・ジョーカー》などの制限カードを実質サーチする能力があり、さらにスケールのカードが場から離れると1ドローすることができます。ドロー効果は強制であり、相手ターンでも《時空のペンデュラムグラフ》でスケールの魔術師モンスターを破壊することによりドローしていけます。
出しやすい素材条件かつ強力な効果の為、制限カードになっています。
ですので、メインデッキからエクストラデッキに送るのは1度しかできません。
サーチ不可の制限カードに関しては、送らなかった場合基本素引きしかなくなる為、エクストラデッキに送るカードは慎重に選ぶ必要があります。
リンク召喚成功時以外の効果は、後述する《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーすることができる為、そちらで効果を使い回しながら戦っていきます。
《水晶機巧-ハリファイバー》
《水晶機巧-ハリファイバー》
水 / 機械族 / 攻1500 /
チューナー1体以上を含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
②:相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
チューナーを用意することで簡単に出せ、相手ターンで盤面によって様々な妨害の選択肢を与えてくれるリンクモンスターです。
このカードの出す為には、《竜剣士ラスターP》や《調弦の魔術師》を展開に絡める必要があります。どちらも制限カードではありますが、《竜剣士ラスターP》に関しては、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》や《デュエリスト・アドベント》でサーチすれば展開に絡められます。また、《調弦の魔術師》は《星霜のペンデュラムグラフ》でサーチしたり、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で1度エクストラデッキに送り《賤竜の魔術師》で回収してペンデュラムする方法もあります。
今回の構築ですと、《覇王門零》の効果でエクストラのドラゴンシンクロチューナーを出すことにより、《覇王門零》でもチューナーの絡んだ展開に持っていけたり、素引きか展開中の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドローで《亡龍の戦慄-デストルドー》もしくは《おろかな埋葬》を引けばチューナーの絡んだ展開に持っていくことができます。
この《水晶機巧-ハリファイバー》を出せる出せないで先攻展開における妨害の質やリソース、3ターン目以降の相手ライフの削り方が大きく変わってきますので、なるべくチューナーを絡めた展開に持ち込みやすいよう構築しています。
また、成功時にレベル3以下のチューナーをデッキから引っ張ってくることができるので、盤面のカードと足し算をしてシンクロ召喚を狙えます。
《水晶機巧-ハリファイバー》から出すシンクロチューナーは、今回は、
- 《TG ワンダー・マジシャン》
- 《瑚之龍》
- 《シューティング・ライザー・ドラゴン》
この3枚を採択。
3枚の採用理由と役割に関しては各項目にて紹介します。
《ブルートエンフォーサー》
《ブルートエンフォーサー》
闇 / サイバース族 / 攻1600 /
効果モンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚捨て、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。相手はその表側表示のカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカード1枚を手札から捨ててこの効果を無効にできる。捨てなかった場合、対象の表側表示のカードを破壊する。
【LINK-2:左下/右下】
《ブルートエンフォーサー》に関しては、前回の記事で触れていましたが、改めて話します。
今までは上記のように使い分けていましたが、正直効果の方を積極的に使うことはしておらず、ただリンク先を伸ばす役割で使ってきました。
《ブルートエンフォーサー》は、手札を1枚切ると永続系のカードやモンスターを破壊できます。《魔鍾洞》や《パーソナル・スプーフィング》、《閃刀機関-マルチロール》、《センサー万別》を《トロイメア・ユニコーン》ほど素材を必要とせず割っていけるのはかなり大きいです。また、自身が闇属性なので《御前試合》とも相性がよく、また割っていけたりもします。
手札から捨てるカードを闇属性魔法使い族モンスターにすれば《黒牙の魔術師》で蘇生して展開を伸ばすというプレイもしやすくなりました。除去持ちの下2個マーカー付きのカードとして普通に汎用カードですので、他のデッキでもかなり使いやすいカードです。
このような使いやすい効果を持っている為、いくつかある汎用下2方向付きリンク2モンスター枠として《ブルートエンフォーサー》を採択しました。
《トロイメア・ユニコーン》
《トロイメア・ユニコーン》
闇 / 悪魔族 / 攻2200 /
カード名が異なるモンスター2体以上
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。②:自分ドローフェイズの通常のドローの枚数は、フィールドに相互リンク状態の「トロイメア」モンスターが存在する限り、その「トロイメア」モンスターの種類の数になる。
【LINK-3:左/右/下】
次はリンク3枠です。
リンク3を採用するのはかなり個人によるところがありますが、今回は特に環境に【サンダー・ドラゴン】がいる為、バウンス効果を持つ《トロイメア・ユニコーン》を採用しています。
役割としては、バウンス効果を行う《ブルートエンフォーサー》という感じですが、こちらは裏側カードにも触れれるところがポイント高いです。
《ブルートエンフォーサー》と同様、手札を切ることができる為、《黒牙の魔術師》で更なる展開に持ち込むプレイもできます。
展開を通す為に使ったり、展開中の除去の役割として採用しました。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守2000
闇属性Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:1ターンに1度、このカード以外の自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、元々のカード名・効果を得る。このターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
融合モンスターですが、融合を必要とせず闇属性ペンデュラムモンスター2体を場からリリースするだけで出せる破格のモンスターです。
効果は、お互いの場か墓地のモンスター効果をコピーし、このターン全てのモンスターに貫通効果を与えます。
1番よくコピーするのは、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》です。制限カードの効果をコピーすることにより、何度も《アストログラフ・マジシャン》を使いまわしアドバンテージと盤面を作っていきます。
使い終わった《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》2体で《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を出すことにより、魔法効果無効と攻撃吸収の妨害を置けるので無駄がありません。
他にも、サーチ効果を使い終わった墓地の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》をコピーすることにより、自身以外のお互いの場と墓地のカードをリセットすることができ、相手のライフの半分攻撃力を上げることができます。単純に相手のライフが8000であれば6800のダイレクトを通すことができますし、5600以下であればこのモンスターだけでライフを取り切れます。全除去効果を使わずとも、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》自体にコピー後貫通を付与する効果があるので、展開した他のモンスターとともに攻撃しライフを取り切る選択肢もあります。
また、【魔術師】のエクストラモンスターには火力の高いモンスターが多く、1度出せばその後《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》でコピーして再度使用できたりします。
さらに、相手のモンスターもコピーできたり行動できる範囲が非常に広く、先攻展開に2枚、3ターン目以降に1枚使いたいことを考えても3枚採用を推しています。
《TG ワンダー・マジシャン》
《TG ワンダー・マジシャン》
星 5 / 光 / 魔法使い族 / 攻1900 / 守0
チューナー+チューナー以外の「TG」と名のついたモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。
《水晶機巧-ハリファイバー》で出すシンクロチューナーの選択肢の1つです。
出した時に強制で魔法罠を割ってくれるので、出すだけで1枚のアドバンテージ、更に破壊されると1ドローのおまけ付きなのもかなり良いです。
また、自分のスケールの《紫毒の魔術師》を破壊することにより、モンスター盤面にも触れる除去になり、擬似《時空のペンデュラムグラフ》にもなり得ます。
「《虹彩の魔術師》を展開中に1度しか割れず、《星霜のペンデュラムグラフ》か《時空のペンデュラムグラフ》どちらかしか手に入らない。妨害の為に《時空のペンデュラムグラフ》を選択肢したいがリソースがなくなる‥」という場合に、《星霜のペンデュラムグラフ》を選択でき、相手ターンで妨害を行いながら《星霜のペンデュラムグラフ》で次ターンのリソースも確保できるようなるのはかなり助かります。
《調弦の魔術師》で出すカードを意図的に《時読みの魔術師》にしておくことでいつ妨害を食らっても擬似《サイクロン》を打ちながら5+3の8シンクロを目指せるのもポイントですね。
《瑚之龍》
《瑚之龍》
星 6 / 水 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「瑚之龍」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
《瑚之龍》を出す場面として1番多いのは、《覇王門零》から《瑚之龍》を出し《水晶機巧-ハリファイバー》に繋げるパターンに使うことです。
これができることにより、《覇王門零》が実質チューナーに化け、場のカードを破壊してくれる為《虹彩の魔術師》を2回割るのに貢献してくれたりします。また、自身の効果で破壊されても《覇王門零》はスケールに行くことができる為、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で割ることにより更なるアドバンテージを稼ぐこともできます。
《覇王門零》で出すドラゴンシンクロチューナーは、《シューティング・ライザー・ドラゴン》でも可能ですが、《水晶機巧-ハリファイバー》で《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出せなくなるので、不都合が生じる可能性を危惧し《シューティング・ライザー・ドラゴン》以外のドラゴンシンクロチューナーを用意しておく意味は大きいと感じます。
また、《水晶機巧-ハリファイバー》から直出しすることができ、《TG ワンダー・マジシャン》のように魔法罠破壊が暴発せず墓地に送られたら1ドローすることができます。また、《転生炎獣ヒートライオ》に負けず《幻創龍ファンタズメイ》と相打ちできる攻撃力を持っています。
蘇生制限を満たしている場合は、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》のスケール効果で出すことができ、攻め手に繋がります。
《水晶機巧-ハリファイバー》や《覇王門零》から出すだけではなく、《EMオッドアイズ・シンクロン》から正規シンクロ召喚することもあり、1除去を行いながら《水晶機巧-ハリファイバー》を出し1ドローしていくこともあります。
《瑚之龍》を採用することにより、展開に柔軟性が生まれ、より《水晶機巧-ハリファイバー》の動きが強くなる為採用しています。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》
《シューティング・ライザー・ドラゴン》
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻2100 / 守1700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。フィールドのこのカードより低いレベルを持つモンスター1体をデッキから墓地へ送り、そのモンスターのレベルの分だけこのカードのレベルを下げる。このターン、自分は墓地へ送ったそのモンスター及び同名モンスターのモンスター効果を発動できない。
②:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》の主な役割は、《水晶機巧-ハリファイバー》から出して《クロノグラフ・マジシャン》を墓地に送りレベル1チューナーにし、《アストログラフ・マジシャン》とシンクロ8を作ることです。
相手ターンでシンクロできるレベル1チューナーは《シューティング・ライザー・ドラゴン》しかおらず、シンクロ目的であれば1番使用頻度が高いモンスターです。
レベル調整のついでに闇属性魔法使いモンスターを墓地に送れる為、《黒牙の魔術師》と相性がよく、展開途中で挟むことにより様々な展開を考えることもできます。
また、こちらも《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》で蘇生することができるので、シンクロ使用後蘇生し、ライフを削る要員にもなります。
《覇王眷竜クリアウィング》
《覇王眷竜クリアウィング》
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
チューナー+闇属性Pモンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
②:1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター2体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
シンクロ召喚時に、相手の表側モンスターを一掃する効果を持っており、基本的に《シューティング・ライザー・ドラゴン》と《アストログラフ・マジシャン》で相手ターンに出していきます。
相手の展開に合わせて一掃できるわけですから、相手にとっては脅威でしかありません。
2019.10月環境では比較的使用頻度が落ちてきているものの、相手ターンシンクロの選択肢としてかなり強力ですので採用し続けています。
また、こちらももちろんドラゴンシンクロモンスターですので、1度出せれば《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》で蘇生でき、戦闘時の効果も強力の為かなり役に立ちます。
《爆竜剣士イグニスターP》
《爆竜剣士イグニスターP》
星 8 / 炎 / ドラゴン族 / 攻2850 / 守0
チューナー+チューナー以外のPモンスター1体以上
①:1ターンに1度、フィールドのPモンスター1体またはPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「竜剣士」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはS召喚の素材にできない。
対象を取らないバウンス効果持ちで、突破しにくいモンスターも《爆竜剣士イグニスターP》でなら突破することができたりします。
デッキから《竜剣士ラスターP》を出すことができる為、《水晶機巧-ハリファイバー》にも繋げることができます。
対【サンダー・ドラゴン】では破壊耐性があるモンスターがいますのでバウンス効果が役に立ち、対【エンディミオン】では相手のペンデュラムカードを破壊しながらバウンスできるのでかなり強力です。
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地からリンクモンスター1体を選び、装備カード扱いとしてこのカードに装備し、そのリンクマーカーの数だけこのカードにヴァレルカウンターを置く。
②:このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力の半分アップする。
③:相手の効果が発動した時、このカードのヴァレルカウンターを1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。
《覇王眷竜クリアウィング》と同じく、相手ターンシンクロの選択肢の1つです。
こちらはなんでも発動無効ができるので、相手の強力なサイドカードにも対抗することができます。
状況に合わせて使い分けていくわけですが、こちらは自分のターンで出して無効効果を使いながら攻めることが多いです。
特に対【閃刀姫】ですと、リソース勝負の中で確実な-1のディスアドバンテージを負わせることができ、墓地の《閃刀姫-レイ》を無視して閃刀姫リンクモンスター上からライフを取り切ることも狙えます。
《深淵に潜む者》
《深淵に潜む者》
星 4 / 水 / 海竜族 / 攻1700 / 守1400
レベル4モンスター×2
元々の属性が水属性のエクシーズ素材を持つこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の全ての水属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このターン相手は墓地に存在するカードの効果は発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。
ここ最近の展開系のデッキは墓地リソースを使って展開するので、《深淵に潜む者》がかなり重くなっています。
【魔術師】の強みと言っていいとは思いますが、レベル4モンスターが多く、《深淵に潜む者》を非常に成立させやすいです。
また、展開系以外にも【閃刀姫】の墓地の《閃刀姫-レイ》を無視できたり、【真竜】の墓地で発動する魔法罠を無視できたり、活躍する場面は非常に多いです。
エクシーズ素材を闇魔法使いにしておけば、また《黒牙の魔術師》で蘇生できるようになりますし、《覇王眷竜ダークヴルム》であれば場を一掃されても返し墓地から自身の効果で出てこれるので攻め手に繋がりやすくなりますね。
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
レベル8モンスター×2
①:1ターンに1度、魔法カードの効果がフィールドで発動した時に発動できる。その効果を無効にし、そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。
②:相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。
③:自分フィールドのXモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターの攻撃力は、破壊されたそのモンスター1体の元々の攻撃力分アップする。
展開に使い終わった《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》2体で立てていきます。
魔法無効は非常に強力で、相手の魔法のドローソースカードや破壊カード、コントロール奪取カードを軒並み効果無効にし素材にするのは様々な盤面で役に立ちやすいです。
これは「発動無効」ではなく「効果無効」の為、「1ターンに1度しか発動できない」系統のカードの2枚目を発動されないので優秀です。
また、攻撃吸収効果のおかげで【オルターガイスト】の《オルターガイスト・メリュシーク》も怖くなく、《水晶機巧-ハリファイバー》等のモンスターを戦闘から守れるのもかなり強いです。
攻撃吸収にはエクシーズ素材を使用しなければなりませんが、魔法効果無効は素材がなくとも使える為、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》で蘇生すれば簡単に高打点の妨害を用意することができます。
さいごに
さて、ここまで読んで頂きありがとうございました。
「Hatti Grand Championship 2019 -Final-」で使用した魔術師のエクストラデッキに対する採択理由と使用方法についてでした。
今回紹介した以外のカードで欲しいなっていうカードはいくつかありますが、「出しやすさ」・「使いやすさ」・「必要性」の3点を考えて採択しました。
予選7回戦の中ですべて使用し、勝ちに繋げることができました。
今回の記事内容が【魔術師】エクストラデッキの採択の参考になれば嬉しいです。
また、機会があれば、【魔術師】の話をしたいなと思います。
それでは、また、どこかで。
【前回の記事】【魔術師の種明かし②】2019年7月制限 対環境デッキに対する立ち回りについて
【次回の記事】【魔術師の種明かし④】四天の龍の力を得たEM・魔術師の名前を持つ《EM天空の魔術師》について