はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「ダークファンタジー風なかっこいいテーマを使いたい!」「相手にモンスターを送り付ける戦い方のデッキを組みたい!」
今回はそんな方に向けた、フィールド魔法を活用した融合テーマ【灰滅】デッキの解説記事です。
この記事では、闇属性・炎族モンスターで構成された【灰滅】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【灰滅】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【灰滅】デッキの特徴
【灰滅】デッキとは?
【灰滅】は『WORLD PREMIERE PACK 2024』に収録された、海外先行テーマのカード群です。(海外では【Ashened】という名称でした)
輪廻転生すらも破壊できるとされる《滅亡龍 ヴェイドス》と、それらと対峙する守護者【灰滅】たちとの戦いの追憶……というフレーバーのテーマとなっています。
元ネタはかつて火山噴火によって滅んだとされる、イタリアの都市ポンペイ。
火山灰によって埋もれてしまったポンペイは《灰滅の都 オブシディム》、噴火したヴェスヴィオ火山は《滅亡龍 ヴェイドス》(Veidos the Eruption Dragon of Extinction、名前に噴火の意味が含まれる)ということなのでしょう。
またこうした関係からも分かる通り、あくまで《滅亡龍 ヴェイドス》自体は【灰滅】モンスターではないというのもユニークなデザインに思いますね。
【灰滅】デッキの特徴
【灰滅】デッキの最大の特徴は、やはりエースモンスターである《滅亡龍 ヴェイドス》にあるでしょう。
フィールド魔法がある場合に自分・相手ターンのメインフェイズで自身を相手フィールドに特殊召喚しながら、フィールド魔法を破壊することができます。
これによってフィールド魔法を用いる相手の先行展開を妨害することができるため、環境によっては強力なメタテーマとして活用できます。
またテーマの永続罠《果てなき灰滅》も非常に強力で、いわゆる《超融合》効果によって自分・相手フィールドのモンスターを素材に融合召喚を行うことができます。
【灰滅】融合モンスターは【炎族】モンスター指定という緩い縛りとなっているため、こちらも【炎族】が流行っている環境では強力なメタカードとして機能することとなるでしょう。
このように相手の盤面に干渉しながら展開や妨害を行うのが、【灰滅】デッキの特徴となっています。
【灰滅】デッキの戦い方
上記のように、【灰滅】デッキは基本的に相手フィールドに干渉しながら展開していくテーマです。
自分が展開する場合の動きは非常にシンプルで、《滅亡龍 ヴェイドス》と《灰滅の都 オブシディム》の2枚を軸に動いていくこととなります。
《灰滅の都 オブシディム》は破壊されると、デッキから【灰滅】モンスターを特殊召喚することができます。
そのため《灰滅の都 オブシディム》を《滅亡龍 ヴェイドス》で破壊することで、召喚権を使わずに【灰滅】モンスターを展開することが可能となります。
リクルート効果を持った《灰滅せし都の王》、サーチ効果を持った《灰滅せし都の巫女》を呼び出しながら、さまざまな展開へとつなげていきましょう。
【灰滅】デッキの目標となる盤面は、手札か相手フィールドに《滅亡龍 ヴェイドス》、そして《超融合》効果を持った永続罠《果てなき灰滅》の2枚です。
《果てなき灰滅》は《滅亡龍 ヴェイドス》を用いた融合召喚を行うことができ、相手フィールドから墓地に送られた《滅亡龍 ヴェイドス》は、フィールドのモンスターすべてを破壊することができます。
このとき破壊耐性を持つ《滅亡き闇 ヴェイドス》を融合召喚すれば、相手のモンスターをすべて破壊しながら、《滅亡き闇 ヴェイドス》の効果で相手の魔法・罠カードもすべて破壊することができます。
この動きを相手ターンに行うことができるので、うまく活用すれば相手の展開をいきなり壊滅させることもできるでしょう。
【灰滅】カードの解説
メインデッキの【灰滅】モンスター
《滅亡龍 ヴェイドス》
【 効果モンスター 】
星 9 / 闇 / 炎族 / 攻2800 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、フィールドゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
このカードを手札から相手フィールドに特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
その後、デッキから「灰滅」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットできる。
②:このカードが相手フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
テーマの看板でありながら、【灰滅】名称ではないレベル9の闇属性・炎族モンスター。
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、フィールドゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
《滅亡龍 ヴェイドス》の①の効果
このカードを手札から相手フィールドに特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
その後、デッキから「灰滅」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットできる。
①の効果でお互いのメインフェイズに、フィールド魔法カード1枚を対象にして破壊しながら、相手フィールドの特殊召喚することができます。
相手がフィールド魔法を使って展開するのを妨害するというのはもちろん、後述するテーマのフィールド魔法《灰滅の都 オブシディム》を破壊する展開の重要パーツとしても活用することになります。
さらにその後、テーマの永続罠カードを手札に加えるかセットできます。
《超融合》効果を持った《果てなき灰滅》や、サルベージ効果を持った《終わりなき灰滅》が選択肢となるので、状況に合わせて持ってくると良いでしょう。
②:このカードが相手フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
《滅亡龍 ヴェイドス》の②の効果
フィールドのモンスターを全て破壊する。
また②の効果で自身が相手フィールドから墓地へ送られた場合に、フィールドのモンスターすべてを破壊することができます。
《滅亡龍 ヴェイドス》は①の効果で相手フィールドに呼び出すのがほとんどであるため、そのまま除去したり融合召喚の素材にすることで、この効果の発動を狙います。
相手モンスターだけでなく自分モンスターも破壊してしまうので、後述する《滅亡き闇 ヴェイドス》などの破壊耐性を持つモンスターを出しながら、アドバンテージを失わないように発動を狙うと良いでしょう。
《灰滅せし都の巫女》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 炎族 / 攻1200 / 守1300
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「灰滅せし都の巫女」以外の「灰滅」カード1枚を手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
レベル4の闇属性・炎族【灰滅】モンスター。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
《灰滅せし都の巫女》の①の効果
①は【灰滅】モンスターの共通効果となっており、フィールドに《灰滅の都 オブシディム》が存在する場合に手札から特殊召喚する効果です。
《灰滅の都 オブシディム》自体は、後述する《灰滅せし都の巫女》からサーチ可能なので、このカードが実質的な初動カードの1枚となっています。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
《灰滅せし都の巫女》の②の効果
デッキから「灰滅せし都の巫女」以外の「灰滅」カード1枚を手札に加える。
②の効果は、自身が召喚・特殊召喚成功時に発動できるサーチ効果です。
【灰滅】モンスターでは貴重な相手ターンでも発動できる誘発効果となっているので、《灰滅せし都の王》や《灰滅の都 オブシディム》を使って自分・相手ターンの特殊召喚を狙っていきます。
【灰滅】モンスターをサーチして展開に繋げたり、【灰滅】魔法・罠カードをサーチして後続や次ターン以降の展開に備えたりと、さまざまな場面で重宝することとなります。
《灰滅せし都の王》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 炎族 / 攻1400 / 守2700
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:自分メインフェイズに発動できる。
手札から「灰滅せし都の王」以外の「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。
相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、
代わりにデッキから選ぶ事もできる。
出典:遊戯王公式データベース
レベル8の闇属性・炎族【灰滅】モンスター。
②:自分メインフェイズに発動できる。
《灰滅せし都の王》の②の効果
手札から「灰滅せし都の王」以外の「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。
相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、
代わりにデッキから選ぶ事もできる。
②の効果で自分メインフェイズに、手札から【灰滅】モンスターを特殊召喚することができます。
《灰滅の都 オブシディム》が無い場合の【灰滅】モンスターを展開する唯一の手段となっています。
とはいえ【灰滅】デッキの展開の都合上、相手フィールドに《滅亡龍 ヴェイドス》が存在するのがほとんどであるため、実質的なリクルート効果となっています。
サーチ効果を持った《灰滅せし都の巫女》や、除去効果を持った《灰滅せし都の先懸》《灰滅せし都の英雄》など、状況に合わせて呼び出すモンスターを選んでいきましょう。
EXデッキの【灰滅】モンスター
《滅亡き闇 ヴェイドス》
【 融合モンスター 】
星 10 / 闇 / 炎族 / 攻3000 / 守1700
「滅亡龍 ヴェイドス」+レベル9以下の炎族モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚した場合に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
②:このカードは効果では破壊されず、相手はこのカードをモンスター効果の対象にできない。
③:相手がフィールドの魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分のフィールドの表側表示の「灰滅」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
そのカードを破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
こちらもまた【灰滅】名称ではない、レベル10の闇属性・炎族融合モンスター。
①:このカードが融合召喚した場合に発動できる。
《滅亡き闇 ヴェイドス》の①の効果
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
②:このカードは効果では破壊されず、相手はこのカードをモンスター効果の対象にできない。
《滅亡き闇 ヴェイドス》の②の効果
①の効果で融合召喚成功時に、相手の魔法・罠カードをすべて破壊することができます。
このカードを【灰滅】デッキで使う際はおおむね相手フィールドの《滅亡龍 ヴェイドス》を素材とすることから、あちらの効果でモンスター全体破壊も発動できるので実質的な全体除去として活用することとなります。
しかしながら《滅亡き闇 ヴェイドス》の②の効果で効果破壊耐性を持っているので、実質的に相手だけ損害を与えることが可能という訳ですね。
③:相手がフィールドの魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分のフィールドの表側表示の「灰滅」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
《滅亡き闇 ヴェイドス》の③の効果
そのカードを破壊する。
③の効果で相手のカード効果の発動に対して、破壊を行うことができます。
無効にこそしないものの破壊による除去が行えるため、厄介なモンスターを除去したり、永続魔法・罠カードを無力化したりと言った使い方が可能でしょう。
コストとする【灰滅】カードは状況的に魔法・罠カードとなるので、《灰滅の都 オブシディム》などを使うと良いでしょう。
《灰滅せし成れの果て》
【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / 炎族 / 攻2900 / 守2400
炎族モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚した場合、自分の墓地のフィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
②:このカードが相手の炎族モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
この効果を自分のターンに発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
出典:遊戯王公式データベース
レベル8の闇属性・炎族【灰滅】融合モンスター。
①:このカードが融合召喚した場合、自分の墓地のフィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
《灰滅せし成れの果て》の①の効果
そのカードを手札に加える。
①の効果で融合召喚成功時に、墓地のフィールド魔法を手札に加えることができます。
【灰滅】デッキでは展開の要となる《灰滅の都 オブシディム》を回収する手段として活用します。
②:このカードが相手の炎族モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
《灰滅せし成れの果て》の②の効果
その相手モンスターを破壊する。
この効果を自分のターンに発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
また②の効果で、相手の炎族モンスターと戦闘を行う際に効果で破壊することができ、さらに追加攻撃が可能となります。
《灰滅の都 オブシディム》や、《果てなき灰滅》の墓地効果を使うことで相手フィールドのモンスターを炎族に変更することができるので、そちらと組み合わせて実質的な除去カードとして活用できます。
【灰滅】魔法・罠カード
《ヴェイドスの目覚め》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。
その後、相手のフィールドゾーンにカードが存在する場合、デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
こちらも【灰滅】名称こそ持たないものの、テーマの初動となる強力な速攻魔法カードです。
①:デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。
《ヴェイドスの目覚め》の①の効果
その後、相手のフィールドゾーンにカードが存在する場合、デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。
デッキからどちらかのフィールドに《灰滅の都 オブシディム》を置くことができ、相手に送り付けることでその後レベル5以上の闇属性・炎族モンスターをサーチすることができます。
テーマの初動となる《滅亡龍 ヴェイドス》《灰滅の都 オブシディム》を1枚から揃えることができる、強力なカードとなっています。
ただし発動後は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できなくなるので、他のテーマを採用する場合などは注意しておきましょう。
《灰滅の都 オブシディム》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分ターンの間、相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターは炎族になる。
②:自分エンドフェイズに、墓地の「灰滅の都 オブシディム」1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキの一番下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
③:フィールドゾーンのこのカードが、破壊された場合または除外された場合に発動できる。
デッキから「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
【灰滅】デッキの要となる、テーマ名称を持ったフィールド魔法カード。
③:フィールドゾーンのこのカードが、破壊された場合または除外された場合に発動できる。
《灰滅の都 オブシディム》の③の効果
デッキから「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。
③の効果が最大の特徴で、自身が破壊または除外された際にデッキから【灰滅】モンスターを特殊召喚することができます。
基本的には《滅亡龍 ヴェイドス》の効果で破壊し、この効果を発動することで【灰滅】展開の初動として活用することとなります。
①:自分ターンの間、相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターは炎族になる。
《灰滅の都 オブシディム》の①の効果
②:自分エンドフェイズに、墓地の「灰滅の都 オブシディム」1枚を対象として発動できる。
《灰滅の都 オブシディム》の②の効果
そのカードをデッキの一番下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
①の効果で自分ターン中に相手モンスターを炎族に変更する効果、③の効果で墓地の同名カードをデッキに戻して1ドローする効果を持っています。
①の効果は《灰滅せし成れの果て》や《果てなき灰滅》の適用範囲を拡げ、③は毎ターンの1ドローと、地味ながらも強力な効果となっています。
これらの効果をうまく活用することが、【灰滅】デッキの勝利の秘訣と言っても過言ではないでしょう。
《果てなき灰滅》
【 永続罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。
「滅亡龍 ヴェイドス」を含む、自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、
炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で融合召喚したモンスターの攻撃力は、融合素材としたモンスターの数×500アップする。
②:自分の墓地から炎族・闇属性モンスター1体とこのカードを除外して発動できる。
相手フィールドのモンスターはターン終了時まで炎族になる。
出典:遊戯王公式データベース
《滅亡龍 ヴェイドス》の効果でサーチ・セットできる【灰滅】永続罠カードです。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。
《果てなき灰滅》の①の効果
「滅亡龍 ヴェイドス」を含む、自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、
炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で融合召喚したモンスターの攻撃力は、融合素材としたモンスターの数×500アップする。
①の効果でお互いのメインフェイズにお互いのフィールドのモンスターを用いて、炎族融合モンスターの融合召喚を行うことができます。
またこの効果で呼びだしたモンスターは素材としたモンスターの数×500攻撃力アップするので、《滅亡き闇 ヴェイドス》であれば4500以上の高打点制圧モンスターに変貌します。
ただしこの融合召喚効果は《滅亡龍 ヴェイドス》を含む必要があるため、先にそちらが相手に除去されてしまわないように注意しておきましょう。
②:自分の墓地から炎族・闇属性モンスター1体とこのカードを除外して発動できる。
《果てなき灰滅》の②の効果
相手フィールドのモンスターはターン終了時まで炎族になる。
②はこのカードと闇属性・炎族モンスターを墓地から除外することで、相手モンスターすべてを炎族に変更する効果です。
本家の《超融合》はもちろん、2枚目以降の《果てなき灰滅》を使って融合召喚を狙うと言った芸当も可能です。
【灰滅】デッキと相性が良いカード
《惑星探査車》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 機械族 / 攻1000 / 守1000
このカードをリリースして発動できる。デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
地属性・レベル4の機械族モンスターです。
【灰滅】デッキではこのカードに召喚権を使うことで、フィールド魔法《灰滅の都 オブシディム》を持ってくる手段のひとつとして活用することができます。
《灰滅の都 オブシディム》があれば【灰滅】モンスターの特殊召喚効果での展開が可能となるので、召喚権をつかってでも有用な1枚と言えるでしょう。
《重爆撃禽 ボム・フェネクス》
(制限カード) 【 融合モンスター 】
星 8 / 炎 / 炎族 / 攻2800 / 守2300
機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
制限カードともなっている、炎族の融合モンスターです。
《灰滅の憤怒》などから融合召喚を狙うことができ、先述した《惑星探査車》と【灰滅】モンスターを素材として呼び出すことができます。
効果自体は純粋なバーン効果ですがなかなかの火力となっているので、ゲームの詰めなどに活用すると良いでしょう。
《超融合》
(準制限カード) 【 速攻魔法 】
手札を1枚捨てる。自分または相手フィールド上から融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
サイドデッキ御用達の最強除去カード。
【灰滅】ではメタカードといった役割だけでなく、相手フィールドの《滅亡龍 ヴェイドス》を除去しながら展開するカードとしても活用できます。
また《果てなき灰滅》の墓地効果で相手モンスターすべてを炎族に変換してしまえば、チェーン不可の複数モンスター除去の切り札に変貌します。
【灰滅】デッキの回し方
《ヴェイドスの目覚め》1枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《ヴェイドスの目覚め》
【結果】
- 相手フィールドに《滅亡龍 ヴェイドス》
- 《灰滅せし都の王》
- 《灰滅せし都の巫女》
- 《灰滅の都 オブシディム》
- 《果てなき灰滅》がセット状態
- 1ドロー
- モンスターゾーン1:《灰滅せし都の王》が守備表示
- モンスターゾーン5:《灰滅せし都の巫女》が守備表示
- フィールド魔法ゾーン:《灰滅の都 オブシディム》
- 魔法・罠ゾーン3:《果てなき灰滅》がセット状態
- 手札:1ドロー
【手順】
- 手札から《ヴェイドスの目覚め》を発動、相手フィールドに《灰滅の都 オブシディム》を置き、デッキから《滅亡龍 ヴェイドス》を手札に加える
- 手札の《滅亡龍 ヴェイドス》の効果を相手の《灰滅の都 オブシディム》対象に発動、自身を相手フィールドに特殊召喚して対象のカードを破壊し、デッキから《果てなき灰滅》をセットする
- 破壊された《灰滅の都 オブシディム》の効果を発動、デッキから《灰滅せし都の王》を特殊召喚する
- 《灰滅せし都の王》の効果を発動、デッキから《灰滅せし都の巫女》を特殊召喚する
- 《灰滅せし都の巫女》の効果を発動、デッキから《灰滅の都 オブシディム》を手札に加える
- 手札から《灰滅の都 オブシディム》を発動
- 自分エンドフェイズに《灰滅の都 オブシディム》の効果を発動、墓地の《灰滅の都 オブシディム》をデッキの一番下に戻し1ドロー
【盤面の解説】
《ヴェイドスの目覚め》1枚から可能な【灰滅】の基本となる展開の一例です。
相手フィールドに《灰滅の都 オブシディム》を置いて追加効果のサーチ効果を使い、《滅亡龍 ヴェイドス》にアクセスして展開していきます。
この展開では《灰滅せし都の巫女》のサーチ効果で《灰滅の都 オブシディム》を持ってきていますが、状況によってはサルベージ効果を持つ《灰滅の憤怒》や《終わりなき灰滅》を持ってきても良いでしょう。
ただし《灰滅の都 オブシディム》がなければ【灰滅】モンスターの自己特殊召喚効果を使えないので、序盤であればやはりそちらの方が優先されるかと思います。
この展開ができていれば相手メインフェイズにセットされている《果てなき灰滅》を発動することで、お互いのフィールドのモンスターを用いて融合召喚することができます。
ここで自分の《灰滅せし都の巫女》《灰滅せし都の王》、相手の《滅亡龍 ヴェイドス》を素材として、《滅亡き闇 ヴェイドス》の融合召喚が可能です。
この融合召喚成功時、《滅亡き闇 ヴェイドス》の相手魔法・罠カード全体破壊効果と、《滅亡龍 ヴェイドス》のモンスター全体破壊が発動できるので、相手の盤面を壊滅させることができます。
何度も連打できるという訳ではありませんが一撃で状況をひっくり返す強力な除去コンボとなっているので、相手の展開を見極めながら発動を狙っていきましょう。
《滅亡龍 ヴェイドス》《灰滅の都 オブシディム》からの展開例
【使用カード/条件】
- 《滅亡龍 ヴェイドス》
- 《灰滅の都 オブシディム》
【結果】
- 相手フィールドに《滅亡龍 ヴェイドス》
- 《灰滅せし成れの果て》
- 《灰滅の都 オブシディム》
- 《果てなき灰滅》がセット状態
- 手札に《滅亡龍 ヴェイドス》(2体目)
【手順】
- 手札から《灰滅の都 オブシディム》を発動
- 手札の《滅亡龍 ヴェイドス》の効果を《灰滅の都 オブシディム》対象に発動、自身を相手フィールドに特殊召喚して対象のカードを破壊し、デッキから《果てなき灰滅》をセットする
- 破壊された《灰滅の都 オブシディム》の効果を発動、デッキから《灰滅せし都の王》を特殊召喚する
- 《灰滅せし都の王》の効果を発動、デッキから《灰滅せし都の巫女》を特殊召喚する
- 《灰滅せし都の巫女》の効果を発動、デッキから《灰滅の憤怒》を手札に加える
- 手札から《灰滅の憤怒》を発動、デッキから《滅亡龍 ヴェイドス》を墓地へ送り、その後墓地の《滅亡龍 ヴェイドス》を手札に加える
- 墓地の《灰滅の憤怒》を除外して効果を発動、《灰滅せし都の王》《灰滅せし都の巫女》を素材としてEXデッキから《灰滅せし成れの果て》を融合召喚
- 《灰滅せし成れの果て》の効果を発動、墓地の《灰滅の都 オブシディム》を手札に加える
- 手札から《灰滅の都 オブシディム》を発動
【盤面の解説】
《滅亡龍 ヴェイドス》と《灰滅の都 オブシディム》の2枚を用いた展開の一例です。
2枚初動ではありますが、先述した《ヴェイドスの目覚め》とほぼ同じ展開が可能となっています。
こちらの展開では《灰滅の憤怒》を用いることで、2枚目の《滅亡龍 ヴェイドス》をサーチしつつ《灰滅せし成れの果て》の融合召喚を行っています。
この展開だと相手が先にフィールドの《滅亡龍 ヴェイドス》を除去してしまっても、2体目の《滅亡龍 ヴェイドス》を相手ターン中に呼び出すことでプレッシャーを与え続けることができます。
もちろん相手がフィールド魔法を使う展開をするのであれば、その妨害手段としても活用することができます。
また《滅亡龍 ヴェイドス》の特殊召喚の際に《灰滅の都 オブシディム》を破壊すれば、そのままデッキから【灰滅】モンスターを特殊召喚することもできます。
《灰滅せし都の巫女》を呼び出してそのままサーチ効果を使ったり、《灰滅せし都の英雄》を呼び出して相手の《滅亡龍 ヴェイドス》を破壊したりといった動きが可能です。
他のカードと組み合わせればさまざまな動きができるので、いろいろな状況で動きを試してみると良いでしょう。
【灰滅】デッキをカスタムするおすすめカード
【ライゼオル】関連カード
《ライゼオル・デッドネーダー》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 炎族 / 攻3000 / 守2500
レベル4「ライゼオル」モンスター×2体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター1体をこのカードのX素材とする。
②:相手がカードの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
③:自分フィールドのXモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
《ライゼオル・クロス》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分は同名カードが自分フィールドに存在しないモンスターしかX召喚できない。
②:「ライゼオル・クロス」以外の自分の墓地の「ライゼオル」カード2枚を対象として発動できる。
そのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
③:1ターンに1度、相手が発動したモンスターの効果の処理時に、自分は自分フィールドの「ライゼオル」XモンスターのX素材を1つ取り除く事ができる。
その場合、その効果は無効化される。
炎族モンスターで構成された、ランク4主体のX召喚テーマデッキです。
【炎族】ということで制約の付く【灰滅】とシナジーがあり、フィールド魔法を活用するといった点でも相性は悪くないと言えるでしょう。
《ライゼオル・デッドネーダー》の破壊身代わり効果は自分カードの発動でも適用可能なので、《滅亡龍 ヴェイドス》の全体破壊効果も回避できるというのが非常に優秀です。
【ヴォルカニック】関連カード
《ヴォルカニック・エンペラー》
【 効果モンスター 】
星 8 / 炎 / 炎族 / 攻3100 / 守2400
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド(表側表示)・墓地から炎族モンスター3体か「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
自分は「ヴォルカニック・エンペラー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:この方法でこのカードが特殊召喚した時に発動できる。
除外状態の炎族モンスターの数×500ダメージを相手に与える。
その後、デッキから「ヴォルカニック」罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
②:相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に500ダメージを与える。
《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》
【 永続魔法 】
手札・デッキ・フィールド(表側表示)から「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送ってこのカードを発動できる。
①:「ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札から「ヴォルカニック」モンスター1体を特殊召喚する。
③:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから炎族・レベル1モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。
【ヴォルカニック】は炎族モンスターで構成された、コントロール・バーン系のテーマデッキです。
モンスター除去とバーン効果が優秀なテーマで、【灰滅】デッキをよりコントロールの形に改造することができます。
とくに《ヴォルカニック・エンペラー》は墓地の炎族モンスターを除外して特殊召喚でき、除外された炎族モンスターを《灰滅せし都の呪術師》で戻すことでサイクルギミックとして活用することができます。
《ブラック・ホール・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、フィールドのモンスターが自身を対象としないカードの効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、デッキから「ブラック・ホール」1枚を手札に加える。
③:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
《ブラック・ホール・ドラゴン》は、レベル8の闇属性・ドラゴン族モンスターです。
対象に取らない破壊をトリガーに手札・墓地から自身を特殊召喚できるので、《滅亡龍 ヴェイドス》や《滅亡き闇 ヴェイドス》の破壊効果から呼び出すことができます。
自身もカード効果への耐性を持っているので、《滅亡龍 ヴェイドス》の効果を受けても問題ないというのがうれしいポイントですね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【灰滅】デッキは海外先行テーマと言うこともありすこしクセが強いテーマですが、動きもユニークでかなり強力なデッキとなっています!
テーマの世界観も独特ですばらしく、個性的なカード効果も多くて使えば使うほど面白いという、遊び甲斐のある優秀なテーマデッキでもあります!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!