はじめに
こんにちは、今回【ダイナレスラー】デッキの解説記事を担当させていただく、ツルクボーガンです。
このテーマはアニメ遊戯王VRAINSにて、Go鬼塚が使用していたテーマです。
アニメでは手段を選ばなくなったGo鬼塚の新たなスタイルの象徴として描かれていたように感じましたが、実はこのテーマも奥が深い魅力的なテーマの一つです。
《ダイナレスラー・パンクラトプス》を汎用カードとしてしか使った事が無かった方も、是非この機会に【ダイナレスラー】の魅力を知っていただければと思います。
目次
【ダイナレスラー】デッキレシピ
【ダイナレスラー】デッキの特徴
【ダイナレスラー】は恐竜族で統一されたテーマで、メインデッキのモンスターによる戦闘や除去を絡めた駆け引きが得意なテーマです。
戦闘補助やリソースの回復にも長けているため長期戦に強く、またエクストラデッキのエースモンスターによる詰めの一手も持ち合わせています。
一方で大量展開は苦手で、またテーマ内での相手への妨害手段にも乏しいため、如何にして相手の勢いを削いで自分の土俵に持ち込むかが課題となります。
「じっくり腰を据えたやりとりをしたい」「下級モンスターでの戦闘にも力を入れたい」そんな方にオススメのテーマです。
【ダイナレスラー】カードの解説
主力となるメインデッキの【ダイナレスラー】モンスター
《ダイナレスラー・システゴ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 恐竜族 / 攻1900 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ダイナレスラー」モンスター1体または「ワールド・ダイナ・レスリング」1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、「ダイナレスラー・システゴ」以外の自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
特殊召喚成功時に【ダイナレスラー】モンスターか専用サポートである《ワールド・ダイナ・レスリング》をサーチできる主力モンスターです。
通常召喚ではサーチ効果は発動しないため、ひと手間かける必要があります。
また、墓地に送られたターンのエンドフェイズに、他の【ダイナレスラー】モンスターを墓地から特殊召喚できます。
こちらも強力な効果ですが、フィールドのモンスターの数が相手より少ない場合という発動条件があります。
特性上相手ターン中に墓地へ送る事で、条件を満たしやすくなる事を覚えておきましょう。
《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》
【 効果モンスター 】
星 6 / 地 / 恐竜族 / 攻2000 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からこのカード以外の恐竜族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分フィールドの恐竜族モンスター1体をリリースし、そのモンスターとは元々のカード名が異なる自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
手札から他の恐竜族モンスターを捨てる事で特殊召喚できる上級モンスターです。
フィールドの恐竜族モンスターをリリースする事で墓地の【ダイナレスラー】モンスターを特殊召喚する効果も持ち、《ダイナレスラー・システゴ》のサーチ効果を満たすのに最適です。
自身もリリースコストにでき、状況に応じてリリースするモンスターを変える事でエクシーズ召喚の補助にもなります。
《ダイナレスラー・パンクラトプス》
(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 恐竜族 / 攻2600 / 守0
このカード名の、①の方法に特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②自分フィールドの「ダイナレスラー」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
緩い条件で特殊召喚でき、高い攻撃力とフリーチェーンの除去効果を持った、単体でも優秀なモンスターです。
そして、除去効果のためのリリースコストは自信だけでなく他の【ダイナレスラー】モンスターでもいいため、このデッキでは自身をアタッカーとして残して活躍させやすいです。
《ダイナレスラー・システゴ》や《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》で使いまわせるのも魅力的ですが、守備力は0であるため、守備表示でしか特殊召喚できない場合は戦闘破壊から守るためのひと工夫も必要になります。
《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》
【 効果モンスター 】
星 6 / 地 / 恐竜族 / 攻2200 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「ダイナレスラー」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。②:このカードが墓地に存在し、自分ターンに相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、墓地のこのカードを手札に加える。
他の【ダイナレスラー】モンスターがフィールドにいればリリースなしで召喚可能な上級モンスターです。
《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》と共にランク6エクシーズの素材になれます。
フィールドでの効果は特に持ちませんが、自分ターン中の相手の特殊召喚に反応し、墓地から自身を手札に戻しながら更に墓地のレベル4以下の【ダイナレスラー】モンスターを特殊召喚するという強力な墓地効果を持ちます。
条件こそ相手依存ではありますが、墓地から2枚ものアドバンテージを生むため持久力アップに大きく貢献してくれます。
《ダイナレスラー・カポエラプトル》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 恐竜族 / 攻1800 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:攻撃表示のこのカードは戦闘では破壊されず、相手モンスターに攻撃されたダメージステップ終了時にこのカードを守備表示にする。
②:このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する場合、自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。デッキから「ダイナレスラー・カポエラプトル」1体を特殊召喚する。
高めの攻撃力と、攻撃表示なら戦闘破壊されない耐性を持った下級アタッカーです。
相手に攻撃された後に守備表示になってしまい耐性がなくなりますが、守備表示の状態でスタンバイフェイズになるとデッキから同名モンスターを特殊召喚できます。
後術の《ダイナレスラー・マーシャルアンキロ》や《幻創のミセラサウルス》、《ワールド・ダイナ・レスリング》等を駆使して維持する事で、戦線を維持しつつ更なる展開に繋げてくれます。
《ダイナレスラー・システゴ》の特殊召喚先としても有用で、最初から守備表示で特殊召喚する事で展開に繋げやすくなります。
手札誘発効果を持った【ダイナレスラー】モンスター
《ダイナレスラー・マーシャルアンペロ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 地 / 恐竜族 / 攻600 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の他の「ダイナレスラー」モンスターが、その攻撃力以上の攻撃力を持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。②:相手モンスターの攻撃宣言時に墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「ダイナレスラー・マーシャルアンペロ」以外の「ダイナレスラー」モンスター1体を手札に加える。
【ダイナレスラー】モンスターが自身より攻撃力の高いモンスターと戦闘を行う際に墓地へ送る事で、その戦闘での破壊を防ぎつつダメージを半減させます。
長期戦を得意とするこのデッキにおいては、ライフポイントを守れるこの効果は侮れません。
また、相手の攻撃宣言時に墓地から自身を除外する事で【ダイナレスラー】モンスターをサーチできます。
他の手札誘発を構えたり、返しのターンの反撃手段を用意したりとこちらの効果も重要で、この効果のためにあらかじめ墓地へ送っておいてもいいでしょう。
《ダイナレスラー・マーシャルアンキロ》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 恐竜族 / 攻1000 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカード以外の自分の「ダイナレスラー」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その相手モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時に半分になる。②:このカードがフィールドから墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
【ダイナレスラー】モンスターが相手モンスターと戦闘を行う際に墓地へ送る事でその戦闘での破壊を防ぎつつ、戦闘を行った相手モンスターの攻撃力を戦闘後に半減させます。
他の【ダイナレスラー】モンスターが持つ手札誘発効果より発動条件が緩く、更に返しターンでの反撃にも繋がるため使い勝手が良いです。
また、フィールドから墓地へ送られたターンのエンドフェイズに自身を特殊召喚する効果も持ちます。
特殊召喚後はフィールドから離れた場合に除外されるようになる関係で、コストで墓地へ送れなくなる点には注意です。
リリースコストやリンク素材として活用しましょう。
《ダイナレスラー・マーシャルアンガ》
【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 恐竜族 / 攻1600 / 守0
①:自分の「ダイナレスラー」モンスターが、その攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターと戦闘を行うダメージ計算時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。②:このカードがこのカードの効果を発動するために墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
《ダイナレスラー・マーシャルアンペロ》と同じ条件で墓地へ送る事ができ、戦闘破壊を防ぎつつその戦闘終了後にバトルフェイズを終了させます。
上級モンスターなのもあって取り回しは他より悪いですが、最も高い防御性能を持ちます。
使用後に墓地から特殊召喚できる効果も持つため、起死回生の一手となってくれることでしょう。
エクストラデッキの【ダイナレスラー】モンスター
《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 地 / 恐竜族 / 攻3000 /
「ダイナレスラー」モンスター2体以上
①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
③:相手バトルフェイズ開始時に、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。このバトルフェイズ中、相手はそのモンスターで攻撃宣言しなければ、他のモンスターで攻撃宣言できない。攻撃宣言しなかった場合、対象のモンスターはそのバトルフェイズ終了時に破壊される。
【LINK-3:左下/下/右下】
戦闘を有利に進める効果を複数持った、リンク3のリンクモンスターです。
特に攻撃を自身に誘導させる効果が強力で、《ダイナレスラー・パンクラトプス》等を守備表示で特殊召喚しても戦闘破壊されにくくなります。
ただし戦闘には強い一方で、効果での除去には無力です。またリンクモンスターであるため《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》では特殊召喚できません。
そのため、無理に早出しを狙うよりも、ちゃんと守れる態勢が整ってから出してこそ輝くモンスターです。
《ダイナレスラー・テラ・パルクリオ》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 地 / 恐竜族 / 攻1000 /
「ダイナレスラー」モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分が「ワールド・ダイナ・レスリング」を発動した場合、自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。②:このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。このターン、自分は「ダイナレスラー」モンスターしか特殊召喚できない。
【LINK-2:上/左】
上記の《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》への繋ぎとなるリンク2モンスターです。
墓地の【ダイナレスラー】モンスターの回収と特殊召喚ができ、展開の消費を補ってくれます。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化されるため、《ダイナレスラー・システゴ》や《ダイナレスラー・マーシャルアンキロ》など後から墓地へ送る事に意義があるモンスターを蘇生するのが良いでしょう。
《ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 地 / 恐竜族 / 攻3000 / 守0
恐竜族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。③:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。④:このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドのカード1枚を破壊できる。
チューナーに恐竜族モンスターを要求する、レベル8のシンクロモンスターです。
レベル6とレベル2の組み合わせで出すことになるでしょう。
《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》と共通する効果に加え、毎ターン起動効果で相手モンスターを破壊できる効果と自分フィールドの他のカードを自身の破壊の身代わりにできる効果を持ちます。
維持すればするほどアドバンテージの差を広げてくれる、頼もしいモンスターです。
こちらは《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》等による墓地からの特殊召喚も比較的しやすい点も魅力です。
《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》
【 融合モンスター 】
星 8 / 地 / 恐竜族 / 攻3500 / 守0
「ダイナレスラー」リンクモンスター+「ダイナレスラー」モンスター
①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。③:相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。④:このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。このカードの攻撃力は500アップする。⑤:このカードが効果で破壊された場合に発動する。相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する。
かなり高い攻撃性能を持ちますが、素材指定も非常に重い融合モンスターです。
融合手段で消費を抑えなければ活躍させるのは難しいですが、そこさえクリアできれば強力なフィニッシャーとなってくれることでしょう。
テーマ名称を持たない専用サポートカード
《ワールド・ダイナ・レスリング》
【 フィールド魔法 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「ダイナレスラー」モンスターが存在する場合、お互いのプレイヤーはバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
②:自分の「ダイナレスラー」モンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ200アップする。
③:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「ダイナレスラー」モンスター1体を特殊召喚する。
フィールドに【ダイナレスラー】モンスターが存在する限り、お互いにモンスター1体でしか攻撃できなくするフィールド魔法です。
【ダイナレスラー】モンスターが持つ防御性能と噛み合っており、特に《ダイナレスラー・カポエラプトル》との相性は抜群です。
また、フィールドのモンスターの数が相手より少ない場合に墓地から自身を除外する事でデッキから【ダイナレスラー】モンスターを特殊召喚できる効果も強力で、捲りの手段としても活躍してくれるでしょう。
【ダイナレスラー】デッキと相性が良いカード
《魂喰いオヴィラプター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 恐竜族 / 攻1800 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから恐竜族モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:このカード以外のフィールドのレベル4以下の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
様々なデッキで活躍する、恐竜族のエンジンです。
【ダイナレスラー】モンスターや《幻創のミセラサウルス》のサーチ、起動効果による墓地の恐竜族モンスターの特殊召喚、このデッキでも両方重要です。
このモンスター自身も恐竜族であるため、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》のコストにする事が可能です。
一方で《ダイナレスラー・パンクラトプス》は【ダイナレスラー】モンスターしかコストにできないので注意しましょう。
《幻創のミセラサウルス》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 恐竜族 / 攻1800 / 守1000
「幻創のミセラサウルス」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのメインフェイズの間、自分フィールドの恐竜族モンスターは相手が発動した効果を受けない。
②:自分の墓地からこのカードを含む恐竜族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外したモンスターの数と同じレベルの恐竜族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。
こちらも様々な恐竜族デッキでおなじみのモンスターです。
手札から捨てる事で耐性を付与する効果が特に重要で、効果での除去には無力な【ダイナレスラー】モンスターを維持しやすくしてくれます。
デッキから恐竜族モンスターを特殊召喚する効果も有用ですが、だからと言ってすぐに墓地へ送るより、ちゃんと手札誘発効果も活用する事が重要です。
《おろかな副葬》
《ワールド・ダイナ・レスリング》を直接墓地へ送る事ができる魔法カードです。
他にも《生存境界》や《らくがきちょう-とおせんぼ》など、墓地効果を持った魔法・罠カードを複数採用しているこのデッキでは墓地へ送る候補には困りません。
《告天子竜パイレン》
【 エクシーズモンスター 】
星 6 / 風 / 幻竜族 / 攻2700 / 守1300
レベル6モンスター×2
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「告天子竜パイレン」以外の墓地から特殊召喚されたモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り、このカードは戦闘・効果では破壊されない。
②:自分・相手のスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地のレベル5以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
スタンバイフェイズ毎に墓地のレベル5以下のモンスターを特殊召喚できるランク6のエクシーズモンスターです。
効果無効等の制約も無いため、《ダイナレスラー・システゴ》や《魂喰いオヴィラプター》を蘇生すればそのままサーチに繋げられます。
防御効果を持つ《ダイナレスラー・マーシャルアンキロ》や、相手ターンにアドバンス召喚及び除去を行う《らくがきじゅう-てらの》等、このデッキなら相手ターンにサーチしたモンスターも活用しやすいため相性が良いです。
【ダイナレスラー】デッキの回し方
ランク4に繋げる基本展開
【使用カード/条件】
- 《魂喰いオヴィラプター》
- 《ダイナレスラー・システゴ》
【結果】
- 《エヴォルカイザー・ドルカ》 (《ダイナレスラー・システゴ》素材)
- 手札に《ダイナレスラー・パンクラトプス》
【手順】
- 《魂喰いオヴィラプター》を召喚し、効果発動。《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》を手札に加える。
- 《ダイナレスラー・システゴ》を手札から捨て、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》の効果を発動し、自身を特殊召喚。
- 自身をリリースし、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》の効果発動。墓地の《ダイナレスラー・システゴ》を特殊召喚。
- 《ダイナレスラー・システゴ》の効果発動。《ダイナレスラー・パンクラトプス》を手札に加える。
- 《魂喰いオヴィラプター》と《ダイナレスラー・システゴ》を素材に《エヴォルカイザー・ドルカ》をエクシーズ召喚。
【盤面の解説】
最低限の妨害を用意しつつ、後続も確保する展開の例です。
相手に盤面を返されてしまっても、《ダイナレスラー・システゴ》の墓地効果と手札の《ダイナレスラー・パンクラトプス》による立て直しを狙う事ができます。
特に展開中に制約がかかったりはしていないため、最後にエクシーズ召喚するモンスターは他のものに変更可能です。
ランク6に繋げる基本展開
【使用カード/条件】
- 《魂喰いオヴィラプター》
- 《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》
【結果】
- 《告天子竜パイレン》
- 《魂喰いオヴィラプター》
- 手札に《らくがきじゅう-てらの》
【手順】
- 《魂喰いオヴィラプター》を召喚し、効果発動。デッキから《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》を手札に加える。
- 《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》を手札から捨て、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》の効果を発動し、自身を特殊召喚。
- 《魂喰いオヴィラプター》をリリースし、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》の効果発動。墓地の《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》を特殊召喚。
- 《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》と《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》で《告天子竜パイレン》をエクシーズ召喚。
- (ターンを終了。)
- 相手スタンバイフェイズ時、《告天子竜パイレン》の効果発動。墓地の《魂喰いオヴィラプター》を特殊召喚。
- 《魂喰いオヴィラプター》の効果発動。《らくがきじゅう-てらの》を手札に加える。
【盤面の解説】
相手ターンに《らくがきじゅう-てらの》による除去を構えつつ、返しのターンに《告天子竜パイレン》による更なるアドバンテージ獲得を狙う盤面です。
この場合は《ダイナレスラー・システゴ》を用意できない代わりに、墓地に《ダイナレスラー・エスクリマメンチ》を用意できます。
《魂喰いオヴィラプター》を用いない展開の例
【使用カード/条件】
- 《ダイナレスラー・システゴ》
- 《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》
【結果】
- 《エヴォルカイザー・ドルカ》(《ダイナレスラー・システゴ》素材)
【手順】
- 《ダイナレスラー・システゴ》を手札から捨て、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》を自身の効果で特殊召喚。
- 自身をリリースし、《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》の効果発動。墓地の《ダイナレスラー・システゴ》を特殊召喚。
- 《ダイナレスラー・システゴ》の効果発動。デッキから《ダイナレスラー・カポエラプトル》を手札に加える。
- 《ダイナレスラー・カポエラプトル》を召喚し、《ダイナレスラー・システゴ》と《ダイナレスラー・カポエラプトル》で《エヴォルカイザー・ドルカ》をエクシーズ召喚。
【盤面の解説】
《魂喰いオヴィラプター》が引けなかった時の展開の一例です。
この場合、《ダイナレスラー・システゴ》の墓地効果で《ダイナレスラー・カポエラプトル》を守備表示で特殊召喚し、返しのターンの展開に繋げる事もできます。
【ダイナレスラー】デッキを扱う上でのポイント
墓地除外を警戒しよう
【ダイナレスラー】デッキの苦手とするカードの一つが《墓穴の指名者》です。
《ダイナレスラー・イグアノドラッカ》等、自身をリリースして効果を発動できるモンスターが主力であるため、そこに《墓穴の指名者》を合わせられると大きな損失となります。
《無限泡影》等を警戒して自身をリリースすべきか、《墓穴の指名者》を警戒して他のモンスターをリリースすべきか、よく考えてリリースするモンスターを選びましょう。
【ダイナレスラー】デッキをカスタムするオススメカード
《群雄割拠》・《御前試合》
【 永続罠 】
お互いのプレイヤーはそれぞれの種族が1種類になるように、フィールド上の自分のモンスターを墓地へ送る。このカードが存在する限り、お互いに自分のフィールド上に出せるモンスターの種族はそれぞれ1種類だけになる。
【 永続罠 】
お互いのプレイヤーはそれぞれの属性が1種類になるように、フィールド上の自分のモンスターを墓地へ送る。このカードが存在する限り、お互いに自分のフィールド上に出せるモンスターの属性はそれぞれ1種類だけになる。
どちらも相手の展開を制限する永続罠カードです。
メインデッキのモンスターでの戦闘が得意な【ダイナレスラー】と相性が良く、1枚で自分の土俵に持ち込組めるようになります。
一方でこちらのエクシーズ召喚等も制限されるため、対応力が落ちてしまうのが難点です。
《アンクリボー》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 悪魔族 / 攻300 / 守200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨て、このカード以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに墓地へ送られる。
②:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「死者蘇生」1枚を選んで手札に加える。
相手の攻撃宣言時に墓地のモンスターを蘇生できる手札誘発効果を持ったモンスターです。
【ダイナレスラー】は直接攻撃を防ぐ手段は持っておらず、モンスターを除去されてしまうと相手ターンにやれることがありません。
このカードで《ダイナレスラー・システゴ》や《ダイナレスラー・カポエラプトル》等を特殊召喚し壁にする事で、生存能力を大きく高めてくれます。
手札誘発故の奇襲性の高さも魅力です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
恐竜族と言えば《ベビケラザウルス》等を活かした大量展開が浮かぶ人も多いかもしれませんが、そんな中【ダイナレスラー】はじっくり戦う楽しさを教えてくれる素敵なテーマです。
恐竜族デッキの強化は今後も控えているため、【ダイナレスラー】使いとしても今後の進化に注目したいところですね。
それでは良きデュエルライフを!