はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「強さとカッコよさの両方を兼ね備えたデッキを使ってみたい!」「環境でも戦える強力な儀式テーマを組んでみたい!」
今回はそんな方に向けた、儀式召喚を主軸としたテーマ【ドライトロン】デッキの解説記事です。
この記事では、強力な展開を駆使して戦う儀式テーマ【ドライトロン】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【ドライトロン】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【ドライトロン】デッキの特徴
【ドライトロン】は、通常召喚できないモンスターのみで構成された、光属性・機械族モンスターの儀式テーマデッキです。
【ドライトロン】下級モンスターは、テーマのモンスターや儀式モンスターをリリースすることで特殊召喚することができ、その際に展開に必要となるさまざまな効果を発動することができます。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、~~~。
【ドライトロン】下級モンスター効果
それらの効果を駆使して儀式モンスターや儀式魔法にアクセスし、《竜儀巧-メテオニス=DRA》をはじめとした大型の儀式モンスターを呼び出して相手をビートダウンしていきます。
【ドライトロン】の儀式魔法である《流星輝巧群》は、手札・フィールドの機械族モンスターの攻撃力を参照して、手札・墓地の儀式モンスターを儀式召喚することができます。
また《竜輝巧-ファフμβ'》は、X素材となっているモンスターを儀式召喚のリリースに充てることができます。
この《流星輝巧群》や《竜輝巧-ファフμβ'》を駆使することで、儀式テーマでありながらも手札・フィールドの消費を抑えつつ展開していくことが可能となっています。
《流星輝巧群》はリリースするためのモンスターこそ機械族に指定されていますが、儀式召喚する儀式モンスターには指定がないので、さまざまな儀式モンスターを採用することができます。
テーマのエースカードである《竜儀巧-メテオニス=DRA》はもちろん、強力な制圧効果を持った儀式モンスター《崇光なる宣告者》なども儀式召喚することが可能です。
特に《崇光なる宣告者》や《サイバー・エンジェル-弁天-》などの儀式モンスターは、攻撃力が2000以下であったりリリースをトリガーとして効果を発動したりできるので、【ドライトロン】と非常に相性が良いカードとなっています。
こうしたさまざまな儀式モンスターと、強力な展開力を誇る【ドライトロン】カードを駆使して、一気に盤面を制圧して戦っていきます。
【ドライトロン】カードの解説
【ドライトロン】ではテーマ内すべてのモンスターが、通常召喚できない光属性・機械族のモンスターで構成されています。
また儀式召喚を用いるテーマではありますが、既存の儀式召喚とは違い「攻撃力を参照した儀式召喚」を行ったり、「X素材を儀式召喚のリリースに代用できる」効果を持っていたりします。
この項では、そうしたちょっと特殊な効果を持った【ドライトロン】カードについて、特に重要なものをピックアップして解説していきます。
主要な【ドライトロン】下級モンスター
《竜輝巧-バンα》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式モンスター1体を手札に加える事ができる。
この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
《竜輝巧-バンα》は儀式モンスターをサーチする効果を内蔵した、最も重要となる【ドライトロン】下級モンスターです。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
《竜輝巧-バンα》の①の効果の前半部
①の効果の前半部は【ドライトロン】下級モンスター共通となる、手札・墓地に存在する自身の特殊召喚効果となっています。
コストにするモンスターこそ必要ではありますが、一度でも展開が通ってしまえば、【ドライトロン】モンスターをフィールド・墓地でぐるぐると循環さえて効果を発動することが可能となります。
またこのコストに儀式モンスターの《サイバー・エンジェル-弁天-》をリリースすれば、自身を特殊召喚しつつ《サイバー・エンジェル-弁天-》のサーチ効果を発動させることができます。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。
《サイバー・エンジェル-弁天-》の②の効果
デッキから天使族・光属性モンスター1体を手札に加える。
【ドライトロン】ではこの特殊召喚効果と、ターン1制約のない《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果を活用することで、モンスターを一気に展開していきます。
その後、デッキから儀式モンスター1体を手札に加える事ができる。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
《竜輝巧-バンα》の①の効果の後半部
①の効果の後半部が、【ドライトロン】下級モンスターそれぞれの固有効果となっています。
《竜輝巧-バンα》であれば儀式モンスター1体のサーチとなっており、《竜儀巧-メテオニス=DRA》や《崇光なる宣告者》など、幅広くサーチすることができます。
先述した通り【ドライトロン】では、下級モンスターと《サイバー・エンジェル-弁天-》を駆使して展開するという事情から、序盤は《サイバー・エンジェル-弁天-》をサーチすることが多くなることでしょう。
またこの一連の効果を使用するターンは、「通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない」制約を受けます。
つまり、通常召喚できる(特殊召喚モンスターでない)モンスターを特殊召喚してしまったターンはこれらの効果を使えませんし、これらの効果を使った場合はそれらの(通常召喚可能な)モンスターを特殊召喚することもできません。
慣れないうちはこの制約を見落としがちなので、最初のうちは意識しながらプレイするように心がけましょう。
《竜輝巧-アルζ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
《竜輝巧-アルζ》は共通の特殊召喚効果によって、儀式魔法をサーチすることができる【ドライトロン】下級モンスターです。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
《竜輝巧-アルζ》の①の効果
【ドライトロン】では、テーマ名称を持った《流星輝巧群》をサーチすることになります。
先ほど紹介した《竜輝巧-バンα》で《サイバー・エンジェル-弁天-》をサーチしておけば、《サイバー・エンジェル-弁天-》をリリースして自身を特殊召喚することで、《流星輝巧群》と光属性・天使族モンスターをサーチしつつ展開していくことができます。
《竜輝巧-エルγ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、自分の墓地から「竜輝巧-エルγ」以外の攻撃力2000の「ドライトロン」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
《竜輝巧-エルγ》は共通の特殊召喚効果によって、墓地に存在する自身と同名以外の【ドライトロン】下級モンスターを特殊召喚することができます。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、自分の墓地から「竜輝巧-エルγ」以外の攻撃力2000の「ドライトロン」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
《竜輝巧-エルγ》の①の効果
【ドライトロン】カードの中では唯一、フィールドのモンスターの数を増やすことができる効果となっています。
《竜輝巧-エルγ》の効果で【ドライトロン】下級モンスターを蘇生すれば《竜輝巧-ファフμβ'》のX召喚することができるので、そのまま《竜輝巧-ファフμβ'》の効果による墓地肥やしで次の展開へと繋いでいくことができます。
【ドライトロン】のエースモンスター
《竜儀巧-メテオニス=DRA》
【 儀式モンスター 】
星 12 / 光 / 機械族 / 攻4000 / 守4000
「流星輝巧群」により降臨。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードは相手モンスターの効果の対象にならない。
②:このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルの合計が2以下の場合、このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
③:相手ターンに、攻撃力の合計が2000または4000になるように自分の墓地からモンスターを除外し、その合計2000につき1枚、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。
【ドライトロン】儀式モンスターの1体であり、モンスター効果の対象にならない耐性と全体攻撃効果、相手ターンにフリーチェーンで発動できる除去効果を持った大型モンスターです。
③:相手ターンに、攻撃力の合計が2000または4000になるように自分の墓地からモンスターを除外し、その合計2000につき1枚、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。
《竜儀巧-メテオニス=DRA》の③の効果
特に強力なのは③の効果で、相手ターンに自分の墓地のモンスターを除外し、そのモンスターの攻撃力の合計に応じて相手の表側表示のカードを対象に取って墓地へ送る効果となっています。
【ドライトロン】モンスターは2000または4000の攻撃力となっているので、それらをコストにすることで1枚または2枚の相手カードを墓地へ送ることができます。
先攻の展開では基本的に、無効効果を持った《崇光なる宣告者》を優先的に儀式召喚することが多いですが、相手デッキによっては《竜儀巧-メテオニス=DRA》の方が刺さる場面もあるので、実戦ではよく見極めて展開していきましょう。
また【ドライトロン】儀式モンスターにはもう1体、《竜儀巧-メテオニス=QUA》も存在しています。
こちらがモンスターに対する効果を持っているように、そちらは魔法・罠カードの全体除去効果などの魔法・罠に対する強力な効果を持っているので、環境に応じて採用を検討するのが良いでしょう。
《竜輝巧-ファフμβ'》
【 エクシーズモンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0
レベル1モンスター×2体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドライトロン」カード1枚を墓地へ送る。
②:儀式召喚を行う場合、そのリリースするモンスターを、このカードのX素材から取り除く事もできる。
③:自分フィールドに機械族の儀式モンスターが存在し、相手が魔法・罠カードを発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
《竜輝巧-ファフμβ'》は【ドライトロン】カードの墓地肥やし効果、儀式召喚のリリース代用効果、条件下での魔法・罠カードの無効効果を持った、【ドライトロン】Xモンスターです。
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドライトロン」カード1枚を墓地へ送る。
《竜輝巧-ファフμβ'》の①の効果
①の効果は、X召喚成功時にデッキから【ドライトロン】カード1枚を墓地へ送るという墓地肥やし効果です。
【ドライトロン】では《竜輝巧-バンα》や《竜輝巧-アルζ》、《流星輝巧群》など墓地から蘇生や回収が可能なものばかりなので、展開に必要となるパーツにアクセスする手段として用いることができます。
②:儀式召喚を行う場合、そのリリースするモンスターを、このカードのX素材から取り除く事もできる。
《竜輝巧-ファフμβ'》の②の効果
そして最も重要なのがこの②の効果で、儀式召喚に用いるモンスターをこのカードのX素材からも使用することが可能となります。
この効果と攻撃力を参照して儀式召喚を行う《流星輝巧群》が合わさったことで、儀式召喚というシステム自体の弱点でもあった手札・フィールドのリソース消費を抑えつつ、フィールドにモンスターを展開できるようになりました。
X素材には【ドライトロン】下級モンスターを用いることがほとんどなので、攻撃力2000以下の儀式モンスターの儀式召喚2回分を、この効果で補うことができます。
またX素材がなくなってしまっても、《流星輝巧群》の墓地から回収する効果の対象としたり、他の【ドライトロン】下級モンスターの特殊召喚効果のコストにしたりと、さまざまに場面に用いることが可能です。
デッキの核となる儀式魔法《流星輝巧群》
【 儀式魔法 】
儀式モンスターの降臨に必要。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、このカードを手札に加える。
《流星輝巧群》は機械族モンスターの攻撃力を参照して儀式召喚を行うことができる、【ドライトロン】の名称を持った儀式魔法です。
①:攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
《流星輝巧群》の①の効果
①の効果は、自分の手札・フィールドの機械族モンスターの攻撃力を参照して、手札・墓地から儀式モンスターを儀式召喚するというものです。
この①の効果の強みは、墓地の儀式モンスターを儀式召喚できるという部分で、【ドライトロン】下級モンスターの特殊召喚効果のコストに用いた儀式モンスターを、墓地から儀式召喚することで手札やフィールドの消費を抑えることができます。
しかも【ドライトロン】下級モンスターは攻撃力2000で統一されているので、攻撃力2000以下の儀式モンスターであれば、コストとなるモンスター1体で儀式召喚を行うことが可能となります。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、このカードを手札に加える。
《流星輝巧群》の②の効果
②の効果は、フィールドの【ドライトロン】モンスターの攻撃力を下げることで、墓地のこのカードを手札に加えるという回収効果です。
攻撃力ダウンのデメリットは単純な打点の低下や《流星輝巧群》の儀式召喚の範囲を狭めるという形で表れますが、逆に言えばそれらに関係のない部分に使ってしまえば問題ありません。(X召喚やL召喚、下級モンスターの特殊召喚のコストなど)
《流星輝巧群》の①の効果による儀式召喚はターン1の制約もないので、②の効果で回収することで儀式召喚を連打することができます。
ただし、この②の回収効果そのものはターン1の制約がかかってしまうので、そこは注意して展開するように意識しておきましょう。
【ドライトロン】デッキと相性が良いカード
【天使族】儀式モンスター
《崇光なる宣告者》
【 儀式モンスター 】
星 12 / 光 / 天使族 / 攻2000 / 守3000
「宣告者の神託」により降臨。このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
①:手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って以下の効果を発動できる。
●相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを特殊召喚する時に発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
《サイバー・エンジェル-弁天-》
【 儀式モンスター 】
星 6 / 光 / 天使族 / 攻1800 / 守1500
「機械天使の儀式」により降臨。
①:このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。
デッキから天使族・光属性モンスター1体を手札に加える。
《崇光なる宣告者》や《サイバー・エンジェル-弁天-》といった天使族の儀式モンスターたちです。
いずれも攻撃力2000以下となっているので、【ドライトロン】を使用した《流星輝巧群》で儀式召喚がしやすく、かつ【ドライトロン】が不得手としているカード発動の無効や、手札リソースの供給を補ってくれます。
特に《サイバー・エンジェル-弁天-》は先述しているように【ドライトロン】と非常に相性が良く、【ドライトロン】下級モンスターの特殊召喚のコストとして活用しつつサーチ効果を発動することで、手札・フィールドのアドバンテージを増やすことができます。
また《崇光なる宣告者》はターン1の制約のない無効効果を持っており、なおかつ自身の攻撃力もちょうど2000であるため、【ドライトロン】と《サイバー・エンジェル-弁天-》のギミックと非常にマッチした大型の制圧モンスターとして活躍してくれます。
《宣告者の神巫》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / 天使族 / 攻500 / 守300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。
《宣告者の神巫》は、《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果でサーチが可能な光属性・天使族のチューナーモンスターです。
基本的には、【儀式】サポートの要でもある《虹光の宣告者》をEXデッキから墓地へ送ってサーチ効果を起動させたり、《旧神ヌトス》を墓地へ送ってカード破壊効果を起動させたりといった使い方となります。
またこれらのモンスターはレベル4なので《宣告者の神巫》のレベルを6に変更することで、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》のX召喚の補助にもなります。
《サイバー・エンジェル-弁天-》もレベル6の儀式モンスターとなっているので、それらと併せることで《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をX召喚して、更なる展開へとつなげることができます。
《エマージェンシー・サイバー》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「サイバー・ドラゴン」モンスターまたは通常召喚できない機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。
②:相手によってこのカードの発動が無効になり、墓地へ送られた場合、手札を1枚捨てて発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。
《エマージェンシー・サイバー》は、「サイバー・ドラゴン」モンスターまたは機械族・光属性モンスターをサーチできる通常魔法です。
【ドライトロン】モンスターはすべて通常召喚ができないモンスターとなっているので、このカードでサーチ可能となっています。
【ドライトロン】は展開の都合上、【ドライトロン】下級モンスターが2種類以上手札にないと動くことができないため、こうしたサーチカードをいくらか採用することで手札事故のリスクをある程度抑えることができます。
【ドライトロン】デッキの回し方
《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-アルζ》2枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《竜輝巧-バンα》
- 《竜輝巧-アルζ》
【結果】
- 《崇光なる宣告者》
- 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
- 《I:Pマスカレーナ》
- 《リンクリボー》
- 手札に《朱光の宣告者》《宣告者の神巫》
【手順】
- 手札の《竜輝巧-バンα》の効果を発動(手札《竜輝巧-アルζ》リリース)、自身を特殊召喚してデッキから《サイバー・エンジェル-弁天-》を手札に加える
- 墓地の《竜輝巧-アルζ》の効果を発動(手札《サイバー・エンジェル-弁天-》リリース)、自身を特殊召喚してデッキから《流星輝巧群》を手札に加える
- リリースされた《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果を発動、デッキから《宣告者の神巫》を手札に加える
- 手札から《宣告者の神巫》を召喚して効果を発動、EXデッキから《虹光の宣告者》を墓地へ送って自身のレベルを6にする
- 墓地へ送られた《虹光の宣告者》の効果を発動、デッキから2体目の《サイバー・エンジェル-弁天-》を手札に加える
- 《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-アルζ》を素材として《竜輝巧-ファフμβ'》をX召喚し、X召喚成功時の効果でデッキから《竜輝巧-エルγ》を墓地へ送る。
- 手札から《流星輝巧群》を発動し、X素材となっている《竜輝巧-アルζ》を取り除いて、墓地から《サイバー・エンジェル-弁天-》を儀式召喚
- 墓地の《流星輝巧群》の効果を《竜輝巧-ファフμβ'》を対象に発動、攻撃力を1000ダウンして自身を手札に加える
- 《宣告者の神巫》《サイバー・エンジェル-弁天-》を素材として、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をX召喚
- 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の効果を発動して(《宣告者の神巫》を取り除く)、デッキから《イーバ》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《イーバ》の効果を発動、墓地の《虹光の宣告者》《宣告者の神巫》を除外して、デッキから《朱光の宣告者》と2枚目の《宣告者の神巫》を手札に加える
- 墓地の《竜輝巧-エルγ》の効果を発動(手札の《サイバー・エンジェル-弁天-》リリース)、自身を特殊召喚して墓地の《竜輝巧-アルζ》を特殊召喚
- リリースされた《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果を発動、デッキから《崇光なる宣告者》を手札に加える
- 手札から《流星輝巧群》を発動し、X素材となっている《竜輝巧-バンα》を取り除いて、手札から《崇光なる宣告者》を儀式召喚
- 《竜輝巧-ファフμβ'》《竜輝巧-エルγ》を素材として、《I:Pマスカレーナ》をL召喚
- 《竜輝巧-アルζ》を素材として、《リンクリボー》をL召喚
【盤面の解説】
【ドライトロン】の初動の基本となる、《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-アルζ》2枚からの展開例です。
《竜輝巧-バンα》から《サイバー・エンジェル-弁天-》をサーチして【天使族】ギミックを活用する、理想的な展開例の一つとなります。
《崇光なる宣告者》と手札に《朱光の宣告者》《宣告者の神巫》の2枚の天使族モンスターがあるので、この時点でも2回のカード発動の効果を無効化することができます。
素材を持った《永遠の淑女 ベアトリーチェ》も存在するので、相手ターンに効果を発動してデッキから《イーバ》を墓地へ送れば、《イーバ》の効果を発動してさらにもう1組の《朱光の宣告者》《宣告者の神巫》を手札に加えることができます。
また《I:Pマスカレーナ》、《リンクリボー》といった相手ターンに発動できるリンクモンスターも出しています。
《リンクリボー》は《崇光なる宣告者》では妨害できない通常召喚によって出たモンスターによる攻撃から守るため、《I:Pマスカレーナ》は相手ターンに効果を発動して《トロイメア・ユニコーン》をL召喚することで1妨害するためのカードとなっています。
《竜輝巧-エルγ》《竜輝巧-ルタδ》2枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《竜輝巧-エルγ》
- 《竜輝巧-ルタδ》
【結果】
- 《崇光なる宣告者》
- 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
- 手札に《朱光の宣告者》《宣告者の神巫》
【手順】
- 手札の《竜輝巧-エルγ》の効果を発動(手札《竜輝巧-ルタδ》リリース)、自身を特殊召喚して墓地の《竜輝巧-ルタδ》を特殊召喚
- 《竜輝巧-エルγ》《竜輝巧-ルタδ》を素材として《竜輝巧-ファフμβ'》をX召喚し、X召喚成功時の効果でデッキから《竜輝巧-バンα》を墓地へ来る
- 墓地の《竜輝巧-バンα》の効果を発動(《竜輝巧-ファフμβ'》リリース)、自身を特殊召喚してデッキから《サイバー・エンジェル-弁天-》を手札に加える
- 墓地の《竜輝巧-ルタδ》の効果を発動(手札《サイバー・エンジェル-弁天-》リリース)して、自身を特殊召喚
- リリースされた《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果を発動、デッキから《宣告者の神巫》を手札に加える
- 手札から《宣告者の神巫》を召喚して効果を発動、EXデッキから《虹光の宣告者》を墓地へ送って自身のレベルを6にする
- 墓地へ送られた《虹光の宣告者》の効果を発動、デッキから《流星輝巧群》を手札に加える
- 《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-ルタδ》を素材として、2体目の《竜輝巧-ファフμβ'》をX召喚
- 手札から《流星輝巧群》を発動し、X素材となっている《竜輝巧-ルタδ》を取り除いて、墓地から《サイバー・エンジェル-弁天-》を儀式召喚
- 墓地の《流星輝巧群》の効果を《竜輝巧-ファフμβ'》を対象に発動、攻撃力を1000ダウンして自身を手札に加える
- 《宣告者の神巫》《サイバー・エンジェル-弁天-》を素材として、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をX召喚
- 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の効果を発動して(《サイバー・エンジェル-弁天-》を取り除く)、デッキから《竜輝巧-アルζ》を墓地へ送る
- 手札から《流星輝巧群》を発動し、X素材となっている《竜輝巧-バンα》を取り除いて、墓地から《サイバー・エンジェル-弁天-》を儀式召喚
- 墓地の《竜輝巧-アルζ》の効果を発動(《サイバー・エンジェル-弁天-》リリース)、自身を特殊召喚してデッキから2枚の《流星輝巧群》を手札に加える
- リリースされた《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果を発動、デッキから《崇光なる宣告者》を手札に加える
- 《竜輝巧-ファフμβ'》《竜輝巧-アルζ》を素材として《ユニオン・キャリアー》をL召喚
- 《ユニオン・キャリアー》の効果を自身を対象に発動し、光属性を参照してデッキから《イーバ》を装備(攻撃力1000アップ)
- 手札から《流星輝巧群》を発動し、攻撃力2000となっている《ユニオン・キャリアー》をリリースして手札から《崇光なる宣告者》を儀式召喚
- 墓地へ送られた《イーバ》の効果を発動、墓地の《虹光の宣告者》《サイバー・エンジェル-弁天-》を除外して、デッキから《朱光の宣告者》と2枚目の《宣告者の神巫》を手札に加える
【盤面の解説】
【ドライトロン】下級モンスターの内、サーチ効果を持たないモンスター2体による展開例です。
《竜輝巧-エルγ》によってレベル1モンスター2体を供給できるので、そこから《竜輝巧-ファフμβ'》をX召喚してデッキにアクセスして展開していくこととなります。
こうした下振れの展開例であっても、主要な妨害カードである《崇光なる宣告者》+天使族モンスターの組み合わせを用意することができます。
【ドライトロン】ではやはり《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-アルζ》が理想の初動ではありますが、それら以外の【ドライトロン】下級モンスターや天使族モンスターの組み合わせであっても、ある程度の妨害を構えることが可能です。
儀式モンスターをサーチできる《竜輝巧-バンα》、儀式魔法(《流星輝巧群》)をサーチできる《竜輝巧-アルζ》、フィールドのモンスターを増やす《竜輝巧-エルγ》、これらを駆使することでさまざまな手札状況からこの例のような盤面を目指すことができます。
もちろんこれらのカードにアクセスできるカードも、初動のカードとして扱うことができます。
《極超の竜輝巧》や《竜輝巧-ファフニール》、《エマージェンシー・サイバー》などがそれに当たります。
こうしたさまざまなカードを駆使して、柔軟な展開ルートを考えながら、理想の展開盤面を築き上げていきましょう。
【ドライトロン】デッキをカスタムするおすすめカード
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》
【 儀式モンスター 】
星 5 / 光 / 天使族 / 攻1000 / 守1000
「機械天使の儀式」により降臨。
①:1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力の半分だけ自分のLPを回復する。
②:自分の儀式モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
その攻撃を無効にする。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の「サイバー・エンジェル」モンスター1体を除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、対象のモンスターのコントロールを得る。
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》は、《サイバー・エンジェル-弁天-》などと同じ光属性・天使族の儀式モンスターです。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の「サイバー・エンジェル」モンスター1体を除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》の③の効果
このカードを墓地から特殊召喚し、対象のモンスターのコントロールを得る。
このカードの最大の強みは③の効果で、墓地のこのカードを特殊召喚しつつ相手モンスター1体のコントロールを得ることができる、という部分にあります。
この③の効果を用いるためには一度このカードを儀式召喚して蘇生制限を満たしておく必要がありますが、ターン1の制約もないので墓地に【サイバー・エンジェル】モンスターがあればその数だけ効果を使うことが可能です。
《虚無の統括者》
【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 天使族 / 攻2500 / 守1600
このカードは特殊召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手はモンスターを特殊召喚する事ができない。
《虚無の統括者》は、相手の特殊召喚だけを封じることができる光属性・天使族の最上級モンスターです。
このカードは《サイバー・エンジェル-弁天-》がサーチすることができるので、【ドライトロン】で展開してフィールドにモンスターを供給すれば、このカードをアドバンス召喚することが可能です。
【ドライトロン】では召喚権を《宣告者の神巫》に使って《崇光なる宣告者》を儀式召喚することもできますが、相手のデッキによってはこちらの方が刺さることもあるので、こちらを採用を検討するのもはアリだと思います。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》
【 シンクロモンスター 】
星 7 / 炎 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在するカードを全て破壊する事ができる。1ターンに1度、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、相手フィールド上に存在する守備表示モンスター1体を攻撃表示にし、このターンのエンドフェイズ時までその攻撃力を0にする。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》は汎用で用いることができる、レベル7のドラゴン族Sモンスターです。
チューナーモンスターである《宣告者の神巫》は、《虹光の宣告者》や《旧神ヌトス》を墓地へ送る都合上レベル6になることが多く、【ドライトロン】下級モンスターはレベル1で統一されているので、このカードのS召喚を容易に狙うことができます。
【エルドリッチ】のような相手が魔法・罠を複数枚セットしてくるようなデッキであれば、先にこのモンスターでフィールドを一掃してしまうことで、この後の【ドライトロン】展開を安全に通していくことが可能となります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
初登場からかなり人気も高く、デッキのパワーそのものも非常に高い【ドライトロン】デッキの解説をさせていただきました。
OCG環境であってもマスターデュエル環境であっても、常に環境の上位に位置するデッキとなっていますので、遊戯王をしっかり楽しみたいという方には是非ともオススメしたいテーマデッキとなっています!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました!