はじめに
皆さんこんにちは。ツルクボーガンです。
今回は【双天】の解説となります。
【双天】はマイナー寄りのテーマと言われる事が多いものの、独自の強みを持った面白いテーマです。
特に、他に類を見ないド派手な効果の魔法カード《双天招来》には病みつきになりそうな程の魅力があります。
この記事ではそんな【双天】デッキの魅力をじっくりたっぷりとお伝えできればと思います。
阿吽の呼吸が生み出すものとは。ご期待ください。
【双天】デッキレシピ


【双天】デッキの特徴
【双天】は戦士族・光属性でモンスターが統一されたテーマデッキで、トークンを生成し、それを融合素材にしたり破壊に巻き込んだりする動きが特徴的です。
最大の特徴は専用の融合手段となる魔法カード、《双天招来》にあります。
このカードの存在により、一気に複数体の融合モンスターを容易に並べる事が可能です。
ただし容易に融合モンスターを並べられる一方で融合モンスター一体一体の能力はそこまで高くはなく、他のカードと連携を取りながら戦っていく必要があります。
「何体もの融合モンスターを並べて戦いたい!」「トークンを利用した戦術が好き!」そんなプレイヤーにおすすめです。
【双天】デッキのカードの解説
《双天招来》

【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:手札を1枚捨て、自分フィールドに「双天魂トークン」(戦士族・光・星2・攻/守0)を可能な限り特殊召喚する。このターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できず、自分フィールドのトークンはリリースできずエンドフェイズに破壊される。その後、以下の効果を2回まで適用できる。●自分の手札・フィールドから、「双天」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
このデッキを代表する通常魔法カードです。
自分フィールドに可能な限りトークンを特殊召喚した後、融合召喚を2回まで行う事ができます。
手札を1枚捨てる必要こそありますが、非常に豪快かつ強力な効果です。
また、あえてトークンを使い切らずに残すことで他のカードの融合素材や破壊対象等としても利用可能です。
様々な活用法が考えられますが、自分はターン中トークンをリリースできなくなる制約がかかる点、生成したトークンはエンドフェイズに自壊してしまう点など注意すべき点も多いです。しっかりと把握しておきましょう。
《双天拳の熊羆》

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1800 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「双天」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、デッキから「双天」魔法カード1枚を手札に加える。②:このカードが墓地に存在する状態で、効果モンスターを素材として融合召喚された自分フィールドの表側表示の「双天」融合モンスターが、戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
起動効果で自分フィールドの【双天】モンスターを破壊する事で【双天】魔法カードを手札に加える事ができるモンスターです。
重要カードである《双天招来》にアクセスできる他、このカード自身も融合素材として有用です。
また、受動的とは言え墓地の自信を手札に回収できる効果も持っているため、序盤から終盤までこのデッキを支えてくれることでしょう。
《阿吽の呼吸》

【 フィールド魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「双天」モンスター1体を手札に加える事ができる。②:自分フィールドに「双天」効果モンスターが存在する場合に発動できる。自分フィールドに「双天魂トークン」(戦士族・光・星2・攻/守0)1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【双天】のカテゴリ名こそ持っていないものの、このデッキの初動として重要なフィールド魔法カードです。
発動時にデッキから【双天】モンスターを手札に加える事ができ、またトークンを生成する起動効果も持っているため、《双天拳の熊羆》とあちらの破壊対象をこのカード1枚で用意することができます。
《双天脚の鴻鵠》

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 戦士族 / 攻800 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「双天脚の鴻鵠」以外の自分フィールドの表側表示の「双天」モンスターが相手ターンに戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、以下の効果を適用できる。●自分フィールドの「双天」モンスター1体を選んで破壊し、EXデッキから「双天」融合モンスター1体を特殊召喚する。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「双天」罠カード1枚を手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
召喚・特殊召喚した場合にデッキから【双天】罠カードを手札に加えてくれるモンスターです。
サーチ先の罠カードはどれも単体では展開に繋げられるカードではないので、既に《双天拳の熊羆》が用意できている場合に盤面の補強として出しておくのが基本的な運用となるでしょう。
また、相手ターンに自分フィールドの【双天】モンスターが破壊された場合に自身を特殊召喚し、追加で融合モンスターの特殊召喚も行える効果も持っています。
こちらの効果のために手札に抱えておくか、罠カードを早い段階で構えるためにすぐに場に出すか、状況に応じた使い分けが求められます。
《双天拳 鎧阿》

【 融合モンスター 】
星 6 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守1500
「双天」モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。この効果の発動後、ターン終了時までこのカードは直接攻撃できない。②:効果モンスターを素材として融合召喚した「双天」融合モンスターが自分フィールドに存在する限り、自分フィールドの「双天」融合モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
出典:遊戯王公式データベース
【双天】モンスター2体を素材に融合召喚できるレベル6の融合モンスターです。
特殊召喚した場合に相手フィールドのモンスターを破壊する効果と、自分フィールドの【双天】モンスターの攻撃力と守備力をアップする効果を持ちます。
扱いやすい効果を持つため出番の多い融合モンスターです。
融合召喚以外の特殊召喚でも除去効果を使用できるため、《双天脚の鴻鵠》等で踏み倒すモンスターの候補にもなります。
《双天脚 鎧吽》

【 融合モンスター 】
星 5 / 光 / 戦士族 / 攻1700 / 守2100
「双天」モンスター×2
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「双天」融合モンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「双天」モンスター1体を破壊できる。②:効果モンスターを素材として融合召喚した「双天」融合モンスターが自分フィールドに存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、EXデッキから特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
出典:遊戯王公式データベース
【双天】モンスター2体を素材に融合召喚できるレベル5の融合モンスターです。
【双天】融合モンスターの効果破壊の身代わりとして他の【双天】モンスターを破壊できる効果と、自分・相手のメインフェイズに相手のEXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果をターン終了時まで無効にできる効果を持っています。
《阿吽の呼吸》1枚の流れから用意できる融合モンスターの中で、唯一相手への妨害が可能な融合モンスターです。
先攻での妨害役、他の融合モンスターの効果を通すための補助等、お世話になる状況は多いでしょう。
《双天将 金剛》

【 融合モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻3000 / 守1700
「双天拳の熊羆」+「双天」モンスター×2
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。②:このカードが攻撃したダメージ計算後に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻す。③:自分フィールドに融合モンスターが2体以上存在し、フィールドのこのカードを対象とする相手の魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。
出典:遊戯王公式データベース
《双天拳の熊羆》を含む【双天】モンスター合計3体で融合召喚できるレベル8の融合モンスターです。
自身の戦闘時に相手がカードの効果を発動できなくなる効果、攻撃後に相手フィールドのモンスターを対象を取らずに手札に戻す効果、自身を対象とする効果を無効にする効果の3つの効果を持ちます。
3つの効果全てが「確実に戦闘を通し、相手の盤面を崩す」方向に向いており、高い攻撃力も合わさって頼もしいアタッカーとなってくれます。
一方で先攻で立てておく意義は薄いです。その役割は他の融合モンスターに任せましょう。
《双天将 密迹》

【 融合モンスター 】
星 7 / 光 / 戦士族 / 攻2000 / 守3000
「双天脚の鴻鵠」+「双天」モンスター×2
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「双天」融合モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。③:自分フィールドに融合モンスターが2体以上存在し、相手フィールドのモンスターの効果が発動した時に発動できる。そのモンスターを破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
《双天脚の鴻鵠》を含む【双天】モンスター合計3体で融合召喚できるレベル7の融合モンスターです。
自分フィールドの【双天】モンスターに1ターンに1度の戦闘破壊耐性を与える効果、相手フィールドの魔法・罠カード全てを手札に戻す起動効果、フィールドで効果を発動したモンスターを破壊する効果の3つの効果を持ちます。
こちらは相手の動きをけん制する事に長けた融合モンスターです。攻撃力こそ控えめですが、守備力が高く戦闘耐性を自身にも与えるため場持ちは良い方です。
ただ、素材となる《双天脚の鴻鵠》は《双天拳の熊羆》と違い初動に絡まないため、融合召喚が狙える状況はそこまで多くはありません。
《双天の獅使-阿吽》

【 融合モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻0 / 守0
「双天」モンスター×2
①:このカードは融合素材としたモンスターの元々のカード名によって以下の効果を得る。
●「双天将 金剛」:戦闘を行う自分の「双天」モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ3000になる。
●「双天将 密迹」:相手ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
②:融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「双天拳の熊羆」「双天脚の鴻鵠」を1体ずつ特殊召喚する。
そのモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。
出典:遊戯王公式データベース
【双天】モンスター2体を素材に融合召喚できるレベル4の融合モンスターです。
《双天将 金剛》や《双天将 密迹》を融合素材とする事で、強力な効果を獲得するという変わった効果を持ちます。
特に《双天将 金剛》を素材とした際の効果がトークンにも影響を与える点が強力で、一気に凄まじい合計打点で攻め込む事が可能になります。
また、破壊された場合に下級モンスター2種類を戦闘耐性を持った状態でデッキから特殊召喚できる効果も持っているため、付与効果を無視してトークン2体だけを使用する場合でも融合召喚する意義は大きいです
【双天】デッキと相性の良いカード
《融合派兵》

【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
①:EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
融合素材として名前の記されたモンスターをデッキから特殊召喚できる通常魔法カードです。
このデッキでは《双天拳の熊羆》《双天脚の鴻鵠》の2枚が共に対応しており、召喚権に依らない手数として便利なカードです。
《竜魔導の守護者》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1800 / 守1300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、このカードの効果を発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「融合」通常魔法カードまたは「フュージョン」通常魔法カード1枚を手札に加える。
②:EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せて発動できる。
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を自分の墓地から選んで裏側守備表示で特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
召喚・特殊召喚した場合に【融合】【フュージョン】通常魔法カードを手札に加える事のできるモンスターです。
上記の《融合派兵》のサーチ手段として有用な他、それ以外のサーチ先も優秀です。
また、融合素材としてカード名が記されたモンスターを墓地から裏側守備表示で特殊召喚できる効果も持っているため、《双天拳の熊羆》や《双天脚の鴻鵠》を融合素材にしやすくしてくれます。
【烙印】関連カード

(制限カード) 【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
①:自分の手札・デッキ・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、
「アルバスの落胤」を融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
出典:遊戯王公式データベース

【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
「アルバスの落胤」+光属性モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・フィールド・墓地から、「烙印竜アルビオン」を除くレベル8以下の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加えるか自分フィールドにセットする。
出典:遊戯王公式データベース

【 融合モンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守3000
闇属性モンスター+「アルバスの落胤」
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
自分のフィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「神炎竜ルベリオン」を除くレベル8以下の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
このターン、このカードは攻撃できず、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
《烙印融合》は《アルバスの落胤》を含むデッキのモンスターで融合召喚を行える強力な魔法カードで、融合先の《烙印竜アルビオン》や《神炎竜ルベリオン》は墓地や除外状態のモンスターを素材に融合召喚を行ってくれます。
これらの融合モンスターは《双天の獅使-阿吽》と特に相性が良く、融合モンスターをEXデッキに戻しつつあわよくば強力な付与効果も狙うことができます。
また、《竜魔導の守護者》や《融合派兵》との相性も良好な為、【双天】の基本戦術にプラスアルファとして無理なく組み込みやすい点も魅力です。
《ヴァレルロード・R・ドラゴン》

【 儀式モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
「ヘヴィ・トリガー」により降臨。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
その後、このカードまたは自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体を選んで破壊する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の、「ヴァレル」モンスターまたは「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊し、対象のモンスターを手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
妨害効果を持った儀式モンスターですが、このデッキにおいては儀式召喚するのではなく墓地効果のみを目的とした採用となります。
自分フィールドのカードを破壊する事で、墓地の自身を手札に加える事ができます。これにより、《竜魔導の守護者》や 余った《双天魂トークン》 を破壊しながら毎ターン手札コストを確保する事が可能になります。
《烙印融合》でデッキから墓地へ送ることができるので、【烙印】ギミックを採用する場合はセットで採用を考えたい一枚です。
【双天】デッキの回し方
《阿吽の呼吸》初動
【使用カード/条件】
- 《阿吽の呼吸》
- 捨てる手札1枚
【結果】
- 《阿吽の呼吸》
- 《双天脚 鎧吽》
- 《双天の獅使-阿吽》
- 墓地に《双天拳の熊羆》

【手順】
- 《阿吽の呼吸》を発動し、デッキから《双天拳の熊羆》を手札に加える。
- 《双天拳の熊羆》を召喚。
- 《阿吽の呼吸》の効果を発動し、《双天魂トークン》を特殊召喚。
- 《双天拳の熊羆》の効果を発動。《双天魂トークン》を破壊し、デッキから《双天招来》を手札に加える。
- 《双天招来》を発動。手札を1枚捨て、《双天魂トークン》4体を特殊召喚し、《双天拳の熊羆》と《双天魂トークン》1体で《双天脚 鎧吽》を融合召喚し、《双天魂トークン》2体で《双天の獅使-阿吽》を融合召喚する。
- (エンドフェイズ時、《双天魂トークン》1体が破壊される。)
【盤面の解説】
基本となる展開例です。
相手への妨害としてはやや頼りないものの、戦線を維持し、返しのターンまでやり過ごす能力はそれなりに高いです。
《竜魔導の守護者》初動
【使用カード/条件】
- 《竜魔導の守護者》
- 捨てる手札2枚
【結果】
- 《双天脚 鎧吽》
- 《双天の獅使-阿吽》
- 《竜魔導の守護者》

【手順】
- 《竜魔導の守護者》を召喚し、手札を1枚捨て効果発動。デッキから《融合派兵》を手札に加える。
- 《融合派兵》を発動。EXデッキの《双天将 金剛》を相手に見せ、デッキから《双天拳の熊羆》を特殊召喚。
- 《双天拳の熊羆》の効果を発動。自身を破壊し、デッキから《双天招来》を手札に加える。
- 《竜魔導の守護者》の効果を発動。EXデッキの《双天将 金剛》を相手に見せ、墓地の《双天拳の熊羆》を裏側守備表示で特殊召喚。
- 《双天招来》を発動。手札を1枚捨て、《双天魂トークン》を3体特殊召喚し、《双天拳の熊羆》と《双天魂トークン》1体で《双天脚 鎧吽》を融合召喚し、《双天魂トークン》2体で《双天の獅使-阿吽》を融合召喚する。
【盤面の解説】
《阿吽の呼吸》や《双天》モンスターが初期手札に無い場合でも《竜魔導の守護者》から同様の展開が可能です。
ただし、こちらの場合は《阿吽の呼吸》からの展開と比べて捨てる手札の枚数が1枚増えてしまいます。可能なら他の展開を優先したいところです。
《烙印融合》を絡めた展開の例
【使用カード/条件】
- 《竜魔導の守護者》
- 《融合派兵》または《烙印融合》
- 捨てる手札2枚
【結果】
- 《氷剣竜ミラジェイド》
- 《双天脚 鎧吽》
- 《双天の獅使-阿吽》
- 墓地に《双天拳の熊羆》、《ヴァレルロード・R・ドラゴン》

【手順】
- 《竜魔導の守護者》を召喚し、手札を1枚捨て効果発動。デッキから《烙印融合》を手札に加える。
- 《烙印融合》を発動。デッキの《アルバスの落胤》と《ヴァレルロード・R・ドラゴン》を素材に《神炎竜ルベリオン》を融合召喚。
- 手札を1枚捨て、《神炎竜ルべリオン》の効果発動。フィールドの自身と墓地の《アルバスの落胤》を素材に《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚。
- 《融合派兵》を発動。EXデッキの《双天将 金剛》を相手に見せ、デッキから《双天拳の熊羆》を特殊召喚。
- 《双天拳の熊羆》の効果発動。自身を破壊し、デッキから《双天招来》を手札に加える。
- 《竜魔導の守護者》の効果発動。EXデッキの《双天将 金剛》を相手に見せ、墓地の《双天拳の熊羆》を裏側守備表示で特殊召喚。
- 墓地の《ヴァレルロード・R・ドラゴン》の効果を墓地の自身を対象に発動。自分フィールドの《竜魔導の守護者》を破壊し、自身を手札に加える。
- 《双天招来》を発動。手札の《ヴァレルロード・R・ドラゴン》を捨て、自分フィールドに《双天魂トークン》4体を特殊召喚し、《双天拳の熊羆》と《双天魂トークン》1体を素材に《双天脚 鎧吽》を融合召喚し、《双天魂トークン》2体を素材に《双天の獅使-阿吽》を融合召喚。
- (エンドフェイズに《双天魂トークン》が破壊される。)
【盤面の解説】
《烙印融合》を絡めた上振れ展開の例です。
通常の展開に加えて《氷剣竜ミラジェイド》が盤面に追加されている他、墓地に手札コスト用の《ヴァレルロード・R・ドラゴン》が用意できます。
《氷剣竜ミラジェイド》は必ずEXモンスターゾーンに出すように心がけましょう。
そうする事でメインモンスターゾーンを空ける事ができ、《双天招来》で生成するトークンの数を減らさずに済みます。
【双天】デッキを扱う上でのポイント
【双天】融合モンスターの効果発動条件を把握しておこう!
【双天】融合モンスターの効果には条件が付いているものが多く、またその条件はいくつかの異なる種類のものが存在します。
忘れずにしっかりと把握しておきましょう。
効果モンスターを素材とした【双天】融合モンスターが自分フィールドに必要な効果
- 《双天拳 鎧阿》の②
- 《双天脚 鎧吽》の②
2体以上の融合モンスターが自分フィールドに必要な効果
- 《双天将 金剛》の③
- 《双天将 密迹》の③


自身が融合召喚されている必要がある効果
- 《双天の獅使-阿吽》の②
【双天】デッキをカスタムするおすすめカード
《弱肉一色》

【 通常魔法 】
自分フィールド上にレベル2以下の通常モンスターが表側表示で5体存在する時に発動する事ができる。お互いのプレイヤーは手札を全て捨て、レベル2以下の通常モンスターを除くフィールド上に存在するカードを全て破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
自分フィールドのレベル2以下の通常モンスターが5体存在する場合にお互いの手札をすべて捨てつつフィールドの他のカード全てを破壊する効果を持った通常魔法カードです。
本来ならば非常に難しいはずの発動条件ですが、このデッキにおいては《双天招来》を発動し融合召喚を破棄する事で即座に条件を満たせます。
ただし、《双天招来》で特殊召喚したトークンは当然エンドフェイズに破壊されてしまうため、後には何も残りません。
このカードを採用する場合は、墓地でリソースとなるカードを多めに採用し、相手より先に立て直しを行える構築にしておく必要があるでしょう。
《Vivid Tail》

【 通常罠 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
このカードを自分フィールドにセットし、その表側表示のカードを持ち主の手札に戻す。
この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
このターン、自分はこの効果で手札に戻したカード及びその同名カードの効果を発動できない。
出典:遊戯王公式データベース
フィールド・墓地の効果の両方で自分フィールドのカードを手札に戻す事ができる通常罠カードです。
自分フィールドのモンスターを手札に戻す事で、《双天招来》で特殊召喚されるトークンの数を増やしつつ手札コストの消費を補う事ができるようになります。
また、このカード自体が墓地効果を持つため手札コストにしやすい点もありがたいです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
唯一無二のカードを活かしたコンボや構築を考えるのは面白いですね。
【双天】デッキは比較的展開が短いため覚えやすく、それでいて拡張性もなかなかに高いので、融合召喚主体のデッキの入り口としてもおすすめのデッキの一つです。
今回の記事が、今まで目を向けていなかったテーマを知るきっかけになってくれれば幸いです。
それでは良きデュエルライフを!