はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「かわいい女の子たちが戦うテーマを使いたい!」「X召喚を使って展開するテーマを組みたい!」
今回はそんな方に向けた、ランク4のX召喚を用いるテーマ【エクソシスター】デッキの解説記事です。
この記事では、いろんな可愛らしい少女たちが活躍する【エクソシスター】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【エクソシスター】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【エクソシスター】デッキの特徴
【エクソシスター】とは?
【エクソシスター】は、修道女(シスター)と祓魔師(エクソシスト)をモチーフとした、光属性・魔法使い族(戦士族)のランク4を主体とするテーマデッキです。
シスターのモチーフからか、【エクソシスター】たちにはパートナーとなる組み合わせが設定されており、一緒にいると追加で効果を発動したり、一緒に特殊召喚されたりといった描かれ方がなされています。
またエクソシストをモチーフにしているからか、墓地に対するアクションに反応できるさまざまな効果を持ち併せています。
【エクソシスター】たちについて
メインデッキの【エクソシスター】たちはさまざまな効果を持っており、フィールドに相棒(バディ)が存在すればさらに追加でライフを回復する効果を持っています。
また相手のカードによって墓地のカードが離れた(墓地操作された)際に、自身を素材としてEXデッキからランク4の【エクソシスター】を重ねてX召喚する(変身)効果も持っています。
これらの効果を用いて、ランク4の【エクソシスター】やランク8の《エクソシスターズ・マニフィカ》を呼び出して戦っていきます。
【エクソシスター】の戦い方
ランク4の【エクソシスター】たちは、主に3つの効果を持っています。
それぞれ、自身がX召喚に成功したターンにのみ発動できる効果、墓地から特殊召喚されたモンスターに対する耐性効果、そして素材を用いて発動できるさまざまな起動効果となっています。
とくに①の効果となっている「X召喚に成功したターンに発動できる」効果が強力なものが多いので、【エクソシスター】たちの効果や魔法・罠カードを用いて相手ターン中にX召喚して効果を発動していきましょう。
【エクソシスター】カードの解説
【エクソシスター】はレベル4(ランク4)を主体とするテーマデッキで、光属性・魔法使い族(戦士族)に統一されています。
【エクソシスター】たちの効果で展開するのはもちろん、魔法・罠カードなどでも展開やX召喚を行うことができます。
この項では、メインデッキに採用される下級モンスター、EXデッキに採用されるXモンスター、そして魔法・罠カードの3つに分けて紹介していきたいと思います。
【エクソシスター】下級モンスター
《エクソシスター・エリス》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻500 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
《エクソシスター・ステラ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻300 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札から「エクソシスター」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドに「エクソシスター・エリス」が存在する場合、自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
《エクソシスター・イレーヌ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻400 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札から「エクソシスター」カード1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
自分フィールドに「エクソシスター・ソフィア」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
《エクソシスター・ソフィア》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻100 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに他の「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
自分フィールドに「エクソシスター・イレーヌ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
メインデッキに採用できる【エクソシスター】たちは、すべて光属性・魔法使い族・レベル4で統一されています。
①にはそれぞれが持っている固有効果、②は【エクソシスター】の共通効果となっています。
①:自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
《エクソシスター・エリス》の①の効果
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
【エクソシスター】たちは、《エクソシスター・エリス》と《エクソシスター・ステラ》、《エクソシスター・イレーヌ》と《エクソシスター・ソフィア》というように、それぞれに相棒(バディ)が設定されています。
①の効果はさまざまな固有の効果となっており、バディが存在する場合にはさらにライフポイントを800回復することが可能となっています。
各【エクソシスター】の①の効果
《エクソシスター・エリス》 | 手札から自身を特殊召喚 |
《エクソシスター・ステラ》 | 手札から【エクソシスター】を特殊召喚 |
《エクソシスター・イレーヌ》 | 手札の【エクソシスター】1枚をリロード |
《エクソシスター・ソフィア》 | 他に【エクソシスター】がいれば1ドロー |
この中でも《エクソシスター・ステラ》の手札から【エクソシスター】を特殊召喚する効果は、【エクソシスター】の展開補助として用いる機会が非常に多いです。
また《エクソシスター・ソフィア》の1ドロー効果も、【エクソシスター】におけるアドバンテージ源として非常に優秀なものとなっています。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
【エクソシスター】の共通効果
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
②は【エクソシスター】の共通効果となっており、相手のカードによって自分か相手の墓地のカードが移動した場合に、自身の上に重ねて【エクソシスター】Xモンスターを特殊召喚する効果となっています。
「相手によって」という受け身な条件ではありますが、現代の遊戯王ではほとんどのデッキが墓地を活用することもあって、字面の印象よりもずっと使う機会は多いでしょう。
またフィールド上に複数の【エクソシスター】が存在する場合、この②の効果はそれぞれをチェーン上にのせる形で誘発させることが可能です。
例えば相手が《死者蘇生》などを用いたとすれば、その処理後に「チェーン1で《エクソシスター・エリス》の②の効果を発動 → チェーン2で《エクソシスター・ステラ》の②の効果を発動」といったように処理を行うことができます。
これによって除去効果をもった《エクソシスター・ミカエリス》や、相手モンスターを無効化できる《エクソシスター・ジブリーヌ》をX召喚することで、相手ターンの妨害として活用しましょう。
《エクソシスター・マルファ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1600 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターが、存在しない場合またはXモンスターのみの場合に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚し、デッキから「エクソシスター・エリス」1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「エクソシスター」モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分・相手のカードが墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
『POWER OF THE ELEMENTS』に登場した、【エクソシスター】です。
他の【エクソシスター】に似た効果を持っていますが、より扱いやすいものへと調整されています。
①:自分フィールドのモンスターが、存在しない場合またはXモンスターのみの場合に発動できる。
《エクソシスター・マルファ》の①の効果
手札のこのカードを特殊召喚し、デッキから「エクソシスター・エリス」1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「エクソシスター」モンスターしか特殊召喚できない。
①の効果は自分フィールドにモンスターが存在しない場合、またはXモンスターのみの場合に、手札から発動できるものとなっています。
手札の自身と、デッキに存在する《エクソシスター・エリス》を特殊召喚することができ、そのままX召喚へとつなげることができます。
【エクソシスター】では唯一の1枚初動として活用できるカードとなっているので、このカードにアクセスすることが重要となってきます。
またこの効果を用いる際は、【エクソシスター】しか特殊召喚できないという点には注意しましょう。
この効果を発動した後はもちろん、「発動するターン」という記述から発動前であっても他の種類のモンスターを特殊召喚してはならないので、《天霆號アーゼウス》やリンクモンスターと併用できないことは覚えておきましょう。
②:自分・相手のカードが墓地から離れた場合に発動できる。
《エクソシスター・マルファ》の②の効果
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
②の効果は、他の【エクソシスター】たちと同様の変身効果となっています。
しかし「相手によって」の記述がないため、自分のカードによる墓地操作であっても、効果を誘発させることができます。
プレイの状況によっては、あえてX召喚には用いずにフィールドに残しておく、といった使い方もすることが考えられるでしょう。
【エクソシスター】Xモンスター
《エクソシスター・ミカエリス》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2500 / 守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
《エクソシスター・カスピテル》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2300 / 守800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地からモンスターを特殊召喚できない。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を手札に加える。
レベル4モンスター2体で呼び出すことができる、ランク4の【エクソシスター】たちです。
とくに《エクソシスター・ミカエリス》《エクソシスター・カスピテル》はサーチ効果を持っているため、【エクソシスター】デッキでは非常に重要な役割を持っています。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
《エクソシスター・ミカエリス》の③の効果
デッキから「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
《エクソシスター・カスピテル》の③の効果
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を手札に加える。
③の効果によって《エクソシスター・ミカエリス》は魔法・罠カード、《エクソシスター・カスピテル》はモンスターカードをサーチすることができます。
これらの効果を用いて【エクソシスター】を並べつつ、相手ターンに備えて速攻魔法《エクソシスター・アーメント》や通常罠《エクソシスター・リタニア》を引き込んで、戦っていきましょう。
①:「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
《エクソシスター・ミカエリス》の①の効果
そのカードを除外する。
①:このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
《エクソシスター・カスピテル》の①の効果
このターン、お互いに墓地からモンスターを特殊召喚できない。
①の効果は、【エクソシスター】を素材としてX召喚に成功した場合には発動できる効果です。
ランク4の【エクソシスター】たちは固有の効果を持っており、いずれも墓地操作に対するメタ効果となっています。
各【エクソシスター】Xの①の効果
《エクソシスター・ミカエリス》 | フリーチェーンで相手の場・墓地のカード1枚を除外 |
《エクソシスター・カスピテル》 | お互いに墓地から特殊召喚ができない |
《エクソシスター・アソフィール》 | お互いに墓地で効果を発動できない |
《エクソシスター・ジブリーヌ》 | フリーチェーンで相手モンスター1体の効果を無効化 |
この①の効果は、相手ターンに発動させることで強力なプレッシャーを与えることができます。
【エクソシスター】の共通効果である変身効果、《エクソシスター・アーメント》や《エクソシスター・リタニア》の効果によるX召喚などを用いて、適切なタイミングで発動して相手の展開に圧力をかけていきましょう。
《エクソシスターズ・マニフィカ》
【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2800 / 守2800
ランク4「エクソシスター」Xモンスター×2
このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみ特殊召喚できる。
①:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
②:お互いのターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
③:相手が効果を発動した時に発動できる。
このカードがX素材としている自分のXモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターを自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚できる。
ランク4の【エクソシスター】2体を用いることでX召喚が可能となる、ランク8の【エクソシスター】です。
強力な効果を持っているだけでなく、ステータスも【エクソシスター】の中では最大のものでかつ2回攻撃が可能という、優秀なアタッカーとなっています。
②:お互いのターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
《エクソシスターズ・マニフィカ》の②の効果
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
自身のX素材を1つ取り除くことで、フリーチェーンで相手フィールドのカード1枚を、対象に取らずに除外することができます。
《エクソシスター・ミカエリス》などと違い、こちらはX召喚したターンでなくとも発動することができるので、自分ターンでは積極的にこのカードを出すのを目指すと良いでしょう。
ただし後述する③の効果も使うことも考えて、取り除くX素材には注意しておきましょう。
③:相手が効果を発動した時に発動できる。
《エクソシスターズ・マニフィカ》の③の効果
このカードがX素材としている自分のXモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターを自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚できる。
③の効果は相手の効果の発動に対し、自身の素材となっているXモンスターに変身する効果です。
①の効果でもX素材を使う必要があるので、どのX素材を残すのかを考えながら立ち回ることが必要となってきます。
ランク4【エクソシスター】の①の効果(X召喚に成功したターンに発動できる効果)を誘発させることができるので、相手の動きに合わせて呼び出せるようにX素材を残すように立ち回っていきましょう。
【エクソシスター】魔法・罠
《エクソシスター・アーメント》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、墓地から特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在しない場合、相手ターンにしか発動できない。
①:800LPを払い、自分フィールドの「エクソシスター」モンスター1体を対象として発動できる。
同名カードが自分フィールドに存在しない「エクソシスター」Xモンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
【エクソシスター】の名称を持った、速攻魔法です。
速攻魔法ではありますが、制約の都合から自分ターンではなく、相手ターンに発動して用いるのが基本となるでしょう。
①:800LPを払い、自分フィールドの「エクソシスター」モンスター1体を対象として発動できる。
《エクソシスター・アーメント》の①の効果
同名カードが自分フィールドに存在しない「エクソシスター」Xモンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
自分の【エクソシスター】を対象に発動し、自分フィールドに存在しない【エクソシスター】Xに変身させることができます。
【エクソシスター】の共通効果とは異なり、こちらでは任意のタイミングで変身させることができるため、より細やかに立ち回ることが可能となります。
ランク4の【エクソシスター】の①の効果(X召喚に成功したターンに発動できる効果)は、《エクソシスター・アーメント》による効果処理の後に誘発するので、タイミングをきちんと見極めて発動するようにしましょう。
《エクソシスター・リタニア》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドのモンスターが「エクソシスター」モンスターのみの場合、800LPを払い、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
その後、以下の効果から1つを選んで適用できる。
●自分フィールドのモンスターを素材として「エクソシスター」Xモンスター1体をX召喚する。
●このターンに自分がモンスターのX召喚に成功している場合、
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
『POWER OF THE ELEMENTS』で登場した、【エクソシスター】通常罠です。
自分フィールドのモンスターが【エクソシスター】のみである場合に発動できる、除去カードとなっています。
①:自分フィールドのモンスターが「エクソシスター」モンスターのみの場合、800LPを払い、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
《エクソシスター・リタニア》の①の効果
そのカードを除外する。
その後、以下の効果から1つを選んで適用できる。
●自分フィールドのモンスターを素材として「エクソシスター」Xモンスター1体をX召喚する。
●このターンに自分がモンスターのX召喚に成功している場合、
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
ライフポイントを800支払うことで、相手のフィールドまたは墓地に存在するカード1枚を、対象に取って除外することができます。
相手フィールドのカードを除去することが基本となりますが、墓地を除外して《エクソシスター・マルファ》の効果を誘発させるというような使い方も可能となっています。
さらにその後、「【エクソシスター】をX召喚する」「相手フィールドのカード1枚を選んで除外」の効果を選んで処理することができます。
ランク4【エクソシスター】をX召喚して墓地メタ効果を誘発させたり、さらに相手フィールドのカードを除去したりと、さまざまな活用方法を見出すことが可能です。
《エクソシスター・バディス》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:800LPを払って発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を選び、さらにそのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスター1体をデッキから選ぶ。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「エクソシスター」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
デッキからバディとなる【エクソシスター】2体を特殊召喚できる、【エクソシスター】通常罠です。
①:800LPを払って発動できる。
《エクソシスター・バディス》の①の効果
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を選び、さらにそのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスター1体をデッキから選ぶ。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「エクソシスター」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
ライフポイントを800支払うことで、一度に2体の【エクソシスター】をリクルートすることができます。
バディの名称が記された【エクソシスター】をデッキから呼び出すことから、デッキに残すリソースも考えながら選ぶ必要があります。
とくに《エクソシスター・マルファ》《エクソシスター・ステラ》に指定されている《エクソシスター・エリス》は呼び出したい場面が多くなりがちなので、うまく調節するように心がけておきましょう。
また【エクソシスター】の変身効果は、墓地操作の処理が行われる際にフィールド上に存在すれば誘発させることができます。
そのため相手の《墓穴の指名者》などの発動にチェーンして《エクソシスター・バディス》を発動すれば、処理後にリクルートした【エクソシスター】2体の変身効果を誘発させることが可能です。
【エクソシスター】デッキと相性が良いカード
墓地メタカード
《D.D.クロウ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 鳥獣族 / 攻100 / 守100
このカードを手札から墓地に捨てる。相手の墓地に存在するカード1枚をゲームから除外する。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
《墓穴の指名者》
(準制限カード) 【 速攻魔法 】
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。
《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》といった墓地メタの汎用カードはもともと強力なものが多いですが、【エクソシスター】であればさらに強力な使い方をすることができます。
とくに《エクソシスター・マルファ》は、自分のカードで墓地を操作しても変身効果を誘発させることができるので、うまく活用したいところです。
【エクソシスター】デッキは、制約の都合などから【エクソシスター】以外のカードを採用するよりも、こうした汎用カードの方が扱いやすい側面があります。
そのためこれらのような墓地メタカードや、後述するような手札誘発などを多めに採用できるというのも、【エクソシスター】の強みの1つとなっています。
手札誘発カード
《灰流うらら》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 炎 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
《増殖するG》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 昆虫族 / 攻500 / 守200
このカードを手札から墓地へ送って発動する事ができる。このターン、相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキからカードを1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。「増殖するG」は1ターンに1度しか発動できない。
汎用で用いることができる、手札誘発のカード群です。
【エクソシスター】はテーマ以外のカードを採用しにくい性質があるため、こうした汎用カードを多めに採用することが多くなります。
【エクソシスター】2体や《エクソシスター・マルファ》のギミックからコンパクトに展開するのを得意とするため、残りのリソースで汎用の除去・妨害を構えておく方が、【エクソシスター】の強みを活かしやすいでしょう。
《オーバーレイ・ネットワーク》
【 永続魔法 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じレベルを持つモンスター1体を自分の手札・墓地から選んで効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
●自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターがX素材としているカード1枚を持ち主の手札に加える。
《オーバーレイ・ネットワーク》は、X召喚を主体とするデッキではとても扱いやすい、汎用の永続魔法です。
同じレベルを持つモンスターを手札・墓地から特殊召喚できる展開補助の効果、Xモンスターの素材となっているカードを手札に戻す効果と、いずれもさまざまな活用方法ができる効果となっています。
【エクソシスター】であれば素材となっている《エクソシスター・マルファ》を戻して次ターン以降の展開に備えたり、手札の【エクソシスター】を特殊召喚してX召喚の補助をしたり、といった使い方が主なものとなるでしょう。
【エクソシスター】デッキの回し方
《エクソシスター・マルファ》+手札1枚からの展開例
※例:このデッキのキーカード2枚を使用してこんな展開ができます。序盤はこの盤面を目指そう。
【使用カード/条件】
- 《エクソシスター・マルファ》
- 【エクソシスター】モンスター1体
【結果】
- 《エクソシスターズ・マニフィカ》
- 手札に《エクソシスター・リタニア》
【手順】
- 手札の《エクソシスター・マルファ》の①の効果を発動、手札の自身とデッキの《エクソシスター・エリス》を特殊召喚
- 《エクソシスター・マルファ》《エクソシスター・エリス》の2体で《エクソシスター・カスピテル》をX召喚
- 《エクソシスター・カスピテル》の③の効果を発動し、デッキから《エクソシスター・ステラ》を手札に加える
- 手札から《エクソシスター・ステラ》を召喚
- 《エクソシスター・ステラ》の①の効果を発動、手札の【エクソシスター】モンスターを特殊召喚
- 《エクソシスター・ステラ》【エクソシスター】モンスターの2体で《エクソシスター・ミカエリス》をX召喚
- 《エクソシスター・ミカエリス》の③の効果を発動し、デッキから《エクソシスター・リタニア》を手札に加える
- 《エクソシスター・カスピテル》《エクソシスター・ミカエリス》の2体で《エクソシスターズ・マニフィカ》をX召喚
【盤面の解説】
《エクソシスター・マルファ》を用いた、【エクソシスター】の基本となる展開の一例です。
フリーチェーンの除去効果と変身効果を持った《エクソシスターズ・マニフィカ》と、相手のカードを除去できる《エクソシスター・リタニア》を構える動き方となっています。
もう1体の【エクソシスター】の種類のよっては、少し結果の内容を変えることができます。
具体的には、《エクソシスター・イレーヌ》であれば手札1枚をリロード、《エクソシスター・ソフィア》であれば1ドローといった感じです。
また後攻ターンで展開している場合であれば、《エクソシスター・カスピテル》の墓地蘇生封じや《エクソシスター・ミカエリス》もそれぞれ誘発させることができます。
相手の動きに合わせて《エクソシスターズ・マニフィカ》の②の効果で相手フィールドのカードを除去、さらに③の変身効果で素材となっている【エクソシスター】をX召喚扱いで特殊召喚して、墓地メタ効果を誘発させます。
そして《エクソシスター・リタニア》でさらに相手のフィールド・墓地のカード1枚を除去、このターンにX召喚に成功しているのでさらにカード1枚を除去するというのが理想のルートとなるでしょう。
《エクソシスター・バディス》を用いた妨害ルートの一例
【使用カード/条件】
- 《エクソシスター・バディス》
【結果】
- 《エクソシスター・ミカエリス》
- 《エクソシスター・ジブリーヌ》
- 相手の墓地のカード1枚を除外
- 相手モンスター1体を無効化
【手順】
- 相手の墓地操作カードの効果にチェーンする形で、《エクソシスター・バディス》を発動し、デッキから《エクソシスター・マルファ》と《エクソシスター・エリス》を特殊召喚
- 処理後に《エクソシスター・エリス》の②の効果を発動し、EXデッキから《エクソシスター・ミカエリス》を自身の上に重ねてX召喚
- 相手の動きに合わせて《エクソシスター・ミカエリス》の①の効果を発動し、相手の墓地のカード1枚を除外
- 《エクソシスター・マルファ》の②の効果を発動し、EXデッキから《エクソシスター・ジブリーヌ》を自身の上に重ねてX召喚
- 相手の動きに合わせて《エクソシスター・ジブリーヌ》の①の効果を発動し、相手モンスター1体を対象に取って無効化
【盤面の解説】
《エクソシスター・バディス》を用いた、相手ターンに妨害する動き方の一例です。
相手の墓地操作をトリガーとしているので受け身な展開ではありますが、かなり質の高い妨害を構えることが可能となっています。
《エクソシスター・ミカエリス》によるフリーチェーンの除去、そして《エクソシスター・ジブリーヌ》によるモンスター無効を構えるようにしています。
この例では《エクソシスター・マルファ》と《エクソシスター・エリス》の組み合わせで特殊召喚していますが、他の【エクソシスター】の組み合わせでも《エクソシスター・ミカエリス》《エクソシスター・ジブリーヌ》を呼び出すことは可能です。
しかしながらこの組み合わせであれば、《エクソシスター・マルファ》を活用するので任意のタイミングで変身効果を発動することができ、より柔軟に対応することができます。
ただし、《エクソシスター・マルファ》は次の自分ターンの展開でも用意したいカードではあるため、相手のデッキや手札やデッキのリソースに応じて、リクルートする組み合わせを変えるようにしていきましょう。
【エクソシスター】デッキをカスタムするおすすめカード
【マギストス】関連カード
《絶火の大賢者ゾロア》
【 チューナーモンスター 】
星 4 / 炎 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。EXデッキから「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。②:このカードが「マギストス」モンスターカードを装備した場合に発動できる。自分の手札・墓地から「絶火の大賢者ゾロア」以外のレベル4の魔法使い族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
《絶火の魔神ゾロア》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 炎 / 魔法使い族 / 攻2900 / 守1500
魔法使い族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
EXデッキから「マギストス」モンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
②:自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」モンスターカードと同じ種類(融合・S・X・リンク)のモンスターの効果を相手は発動できない。
③:自分フィールドの「マギストス」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このカードを墓地から特殊召喚する。
【マギストス】は、魔法使い族・レベル4モンスターで構成されたテーマデッキです。
魔法使い族・レベル4モンスターに関する効果をいくつも持っており、【エクソシスター】もその恩恵を受けることができます。
とくに《絶火の大賢者ゾロア》は墓地から魔法使い族を蘇生する効果を持っており、疑似的に1枚でランク4の【エクソシスター】に繋げることが可能です。
また《絶火の魔神ゾロア》といったSモンスターを採用することで、純構築とは違った戦い方ができるのも魅力の1つとなっています。
《同胞の絆》
【 通常魔法 】
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
《同胞の絆》は強力な制約こそあるものの、デッキから任意のモンスター2体を特殊召喚することができる通常魔法です。
【エクソシスター】はX召喚を主体とするテーマではありますが、【エクソシスター】たち自身が効果でX召喚を行える効果を持っているので、制約をあまり気にせず発動することができます。
また光属性・魔法使い族・レベル4モンスターには《教導の聖女エクレシア》や《妖精伝姫-シラユキ》といった優秀なモンスターも存在するので、それらも併せて採用すると良いでしょう。
《ゼアル・フィールド》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのXモンスターを対象とする、自分のカードの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②:自分フィールドにXモンスターが特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキ・墓地からXモンスター1体を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
③:自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。
デッキから「シャイニング・ドロー」1枚を選んでデッキの一番上に置く。
《ゼアル・フィールド》は自分がX召喚に成功した場合に、そのXモンスターに任意のXモンスターをEXデッキからX素材にすることができる、すこし変わったフィールド魔法です。
《エクソシスターズ・マニフィカ》の③の変身効果は、自分のX素材となっているXモンスターをEXデッキに戻してEX召喚扱いで特殊召喚するというものです。
この効果は【エクソシスター】に指定されているものではないため、《ゼアル・フィールド》によって素材になったXモンスターにも変身させることができます。
とくに《DDD双暁王カリ・ユガ》は、X召喚に成功したターンの間、相手フィールドのカード効果を無効化することができます。
ロマン寄りの動きではありますが決まれば非常に強力なので、変わった構築をしてみたいという方は是非とも一度試してみていただければと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【エクソシスター】はとても安定性の高いXテーマで、丁寧なプレイングこそ必要ですが、非常に扱いやすいテーマデッキとなっています。
とくに墓地のカードを扱うテーマデッキが流行している環境であれば、非常に強い立ち位置に付くこともできるくらい、高いポテンシャルも秘めています!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!
ここまでのご精読、ありがとうございました!