【2021年 ゴーストリック 入門書】トリッキーな攻めの裏守備で意表をついて戦え!

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【2021年 ゴーストリック 入門書】トリッキーな攻めの裏守備で意表をついて戦え!

はじめに

『【ゴーストリック】デッキを組んで遊んでみたい!』

『【ゴーストリック】デッキと相性が良いカードが知りたい!』

『2021年10月発売BATTLE OF CHAOS(バトル・オブ・カオス)で新しく出た【ゴーストリック】新規カードの効果が知りたい!』

どうも、バヤシです。
この記事はそんな方に向けたデッキテーマ解説記事になります。

【ゴーストリック】は 2013年に登場したテーマで、遊戯王の長い歴史の中でも珍しい戦い方をします。

その戦術とは―――『攻めの裏側守備!!』

裏側守備表示を基本戦術に据えたルールの裏をかくようなトリッキーで楽しいテーマです。

ただ動き方にかなり癖のあるテーマですので、カードは知っていても回したことはない、という方も意外と多いのではないでしょうか。

この記事を読めば【ゴーストリック】デッキの回し方と相性が良いカードが分かる内容となっておりますので、ぜひ最後までお楽しみください。(そしてデッキを組んで相手ををあっと驚かせちゃいましょう!)

目次

【ゴーストリック】デッキの特徴

【ゴーストリック】は下級の闇属性モンスター達を使い、魔法罠を駆使して相手の展開を邪魔しながら、エクシーズ召喚でアドを稼ぐテーマです。

展開の邪魔とは、主に相手モンスターを自在に裏側守備表示へ変更させることを指します。

この相手を裏側にして邪魔することこそが、【ゴーストリック】最大の強みであり、どんなに強力なモンスターでも、裏になってしまえば効果を使うことはおろか、シンクロやエクシーズ、リンク召喚の素材に使うことができません。

また、専用のフィールド魔法や新しく追加されたリンクモンスターを使うことで、相手のモンスターを無視してダイレクトアタックできる隙のなさも備えています。

そんな【ゴーストリック】の戦法は実に多彩です。

〇 モンスターを並べてビートダウンを行う

〇 ロック系の効果をもったカードを並べて相手の盤面を固める

〇 《ゴーストリック・スケルトン》の効果を使ってデッキ破壊をする

〇 《ゴーストリックの駄天使》のある条件を満たして特殊勝利を狙う

テーマ内だけで様々な戦法がとれるのが【ゴーストリック】の魅力的な特徴でしょう。

しかしその一方で1枚1枚のカードパワーは低いので、一度盤面を返されてしまうと立て直しが効きづらく、コンボには慎重な運用が望まれます。

覚えておきたい【ゴーストリック】共通効果

【ゴーストリック】下級モンスター達には2つの共通効果があります。

1つめは「 自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる 」という制約です。

このため、場に何もない状態だと【ゴーストリック】のモンスターはセットすることしかできません。

モンスターを維持しながらどうエクシーズ召喚に繋げるかが【ゴーストリック】を使う上でのカギになってきます。

※《ゴーストリック・ショット》を使えばこの制約をかわして先行でも展開できるようになりました!詳しくは後述を参照

2つめは「1ターンに一度、自身を裏側守備表示にする」効果です。

「リバースした時」に効果を発動した【ゴーストリック】モンスターを再び裏守備に戻して効果を使いまわしたり、 後述するフィールド魔法があれば相手の攻撃から身を守ることもできます。ぜひ覚えておきましょう。

そしてこのテーマには専用のフィールド魔法がなんと3種類もあります。

これらのカードの共通効果として『互いのプレイヤーは相手の場に裏側守備表示のモンスターしかいない場合、モンスターに攻撃できず、ダイレクトアタックになる』という効果を持ちます。

これは言い換えると、「相手は自分の裏守備モンスターに攻撃できなくなる」ということです。【ゴーストリック】モンスター達は自分のターンに裏守備になれる効果を持っているため、自身を守れる相性の良い効果となっています。

【ゴーストリック】デッキレシピ


【ゴーストリック】カード解説

【ゴーストリック】モンスターについて

【ゴーストリック】デッキの全体像を分かりやすくするため、種類ごとにカードを分けて見ていきたいと思います。まずはモンスターから。

  • ★1悪魔族
  • ★2魔法使い族
  • ★3アンデット族
  • ★4天使族 ←New

【ゴーストリック】下級モンスターはこの4種類に大別できます。

特徴ごとに各レベルのキーカードをみて行きましょう。

このテーマのエンジン! 《ゴーストリック・キョンシー

【効果モンスター】
星3/闇属性/アンデット族/攻 400/守1800
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。また、このカードがリバースした時、自分フィールド上の「ゴーストリック」と名のついたモンスターの数以下のレベルを持つ、「ゴーストリック」と名のついたモンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。「ゴーストリック・キョンシー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

要約すると「リバースした時」自分の場に表になっている【ゴーストリック】モンスターの数以下の下級モンスターをサーチできます。

リバースした時、自分の表側【ゴーストリック】モンスターが《ゴーストリック・キョンシー》1枚だけだった場合、★1のモンスターをサーチします。2枚なら★2をサーチ、3枚なら★3をサーチです。

サーチまでの手順とサーチ先が限定的ですが、【ゴーストリック】におけるエンジンの役割を果しています。このテーマでは相手ターンに自分の裏守備モンスターをリバースする手段に長けていますので、《ゴーストリック・パニック》を使えば相手のターンにもモンスターをサーチすることが可能です。

もし裏側表示のこのカードが戦闘破壊される場合、サーチ先を《ゴーストリック・スペクター》にしておけば、即座に特殊召喚して1ドローできます。

召喚権を増やす展開の立役者! 《ゴーストリック・マミー》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻1500 / 守0自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ「ゴーストリック」を名のついたモンスター1体を召喚できる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分は闇属性以外のモンスターを特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

先行展開を補助する新規カードの登場で株をあげた1枚です。

表側表示で存在する限り、【ゴーストリック】モンスターの通常召喚権を増やすことができます。

このテーマは回りだすと手札に大量の【ゴーストリック】カードを抱えることができますが、出す手段に乏しいため、《ゴーストリック・マミー》があるとエクシーズにつなげたり、後述する★2【ゴーストリック】を場に出したり、出来ることの幅が広がります。

デメリットとしてこのカードが表側表示だと闇属性しか特殊召喚できないという制約がつきますが、【ゴーストリック】はすべて闇属性なので気にならないでしょう。必要であれば裏守備にもなれるので、制約をかわすことができます。

強力なモンスターを全て裏守備に! 《ゴーストリックの人形》

【効果モンスター】
星2/闇/魔法使い族/攻 300/守1200
自分フィールドに「ゴーストリック」モンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを裏側守備表示にする(1ターンに1度のみ)。
②:このカードがリバースした場合に発動する。このターンのエンドフェイズに、フィールドの表側表示モンスターは全て裏側守備表示になる。
その後、この効果で裏側守備表示になったモンスターの数以下のレベルを持つ「ゴーストリック」モンスター1体をデッキから裏側守備表示で特殊召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

★2魔法使い族の中でも特に強力な効果を持つ1枚。

このカードがリバースしたターンの終了時に、フィールドに存在する全ての表側表示モンスターを裏守備表示に変更し、その枚数分以下のレベルを持つ【ゴーストリック】モンスターをデッキから裏側守備表示で特殊召喚します。

条件こそつくものの、ターン終了時に相手場にあるモンスターをすべて裏守備にした状態で、なおかつ自分の場に【ゴーストリック】モンスターを残したまま自分のターンを迎えることができます。

これが大変強力で、【ゴーストリック】モンスター達は冒頭説明した通り、場に【ゴーストリック】モンスターが存在しないと表側表示で通常召喚ができない制約がありますので、これを使えば自分のターンにモンスターを並べる足掛かりにできます。

この効果処理は一度発動さえ通してしまえばターン終了時に適用される効果のため、裏守備にする段階で相手が無効にしようと思っても逃れられません。

メイン2で並んだ制圧モンスターをまとめて裏守備にできるのは中々に痛快です。

モンスターの展開を封殺! 《ゴーストリックの猫娘》

【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / 魔法使い族 / 攻400 / 守900自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
また、フィールド上にこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する限り、レベル4以上のモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターを裏側守備表示にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【ゴーストリック】らしい動きの到達点とも言えるこのカード。

相手が召喚・特殊召喚したレベル4以上のモンスターを片っ端から裏守備表示にするとんでもないモンスターで、【ゴーストリック】の中でもトップクラスの妨害性能を持っています。

誘発効果なので対象もとらず、強制のためダメージステップですら発動します。

このカードが出た後、フィールドに出したモンスターがことごとく裏側守備表示になる事態に相手はきっと目を丸くすることでしょう。

相手の反転召喚を封じる《ゴーストリック・ナイト》を併用することでロック盤面に更なる磨きをかけることもできます。

もちろん完封というわけではなく、そもそもレベルを持たないエクシーズモンスターやリンクモンスターには効きませんし、★3以下の下級モンスターも効果をすり抜けてしまいます。また、《ゴーストリックの猫娘》の隣に表側の【ゴーストリック】モンスターが必要なことも覚えておきましょう。

ただ、それを差し引いても十分場に出す価値のあるモンスターなので、【ゴーストリック】を使うときはぜひ並べて欲しい1枚です。

相手ターンにモンスターを展開! 《ゴーストリック・マリー》

【効果モンスター】
星1/闇/悪魔族/攻 100/守1600
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。また、戦闘またはカードの効果によって自分がダメージを受けた時、このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「ゴーストリック」と名のついたモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。「ゴーストリック・マリー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

★1悪魔族で使いやすい展開札はこのカード。

ダメージを受けたとき、手札から捨てることで好きな【ゴーストリック】モンスターをデッキから裏側守備表示で特殊召喚できます。

受動的ではありますが、通常召喚がしにくいこのテーマにおける展開の要になります。

リクルート先は様々で、戦闘ダメージを受けた時にこのカードを使って《ゴーストリック・キョンシー》か後述する《ゴーストリック・セイレーン》を裏守備で特殊召喚すれば、相手が攻撃を続けると反転してサーチ効果を狙えます。

《ゴーストリックの人形》であれば、相手に攻撃を躊躇わせるか、反転できれば上述の効果を使って展開へ繋げられます。

ダメージさえ受ければ効果を発動できるので、自分から敢えて特攻をかけて必要な【ゴーストリック】モンスターにアクセスするのも良いでしょう。

サーチも裏守備もお任せ! 《ゴーストリック・セイレーン》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 天使族 / 攻800 / 守1500自分フィールドに「ゴーストリック」モンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
①:このカードが召喚・リバースした場合に発動する。自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
その中に「ゴーストリック」カードがあった場合、さらに以下の効果から1つを選んで適用できる。
●デッキから「ゴーストリック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
●相手フィールドの効果モンスター1体を選んで裏側守備表示にする。
②:自分メインフェイズに発動できる。このカードを裏側守備表示にする(1ターンに1度のみ)。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

新しく登場した【ゴーストリック】初の★4モンスター。召喚・リバースした場合にコストとして墓地に送ったカードが【ゴーストリック】であれば

〇 デッキから【ゴーストリック】魔法・罠をサーチ
〇 相手のモンスター1体を選んで裏守備表示

2つのうちいずれか1つを選んで使用できます。そしてこの効果、なんと1ターンに1度の制限がありません。 3体並んでいれば3回とも効果を使用できますし、召喚時に効果→裏守備に変更→反転させても再度効果が発動します。非常に強力です。

また、選んで発動なのでお相手が《ゴーストリック・セイレーン》の効果にチェーンをしても、効果解決時にどちらの効果にするか選ぶことができます。

ただ、★4のため他のゴーストリックモンスターとレベルが合わせづらく、エクシーズ召喚につなげにくい欠点があります。効果の発動条件も【ゴーストリック】純構築に近づけなければ不発の可能性もあるためデッキの勝ち筋によって枚数の調整が必要でしょう。

【ゴーストリック】EXモンスターについて

【ゴーストリック】のエクシーズモンスターは、下級モンスターが並べにくい分、どれも強力な効果を持っています。

サーチ効果を持つエースカード!! 《ゴーストリックの駄天使》

【エクシーズ・効果モンスター】
ランク4/闇/天使族/攻2000/守2500
レベル4モンスター×2
このカードは「ゴーストリックの駄天使」以外の自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。
また、このカードが持っているX素材の数が10になった時、自分はデュエルに勝利する。
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ゴーストリック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札の「ゴーストリック」カード1枚をこのカードの下に重ねてX素材にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

一見すると《ゴーストリック・セイレーン》を並べてエクシーズ召喚するのかと思いきや、このカードは駄天使以外の【ゴーストリック】エクシーズモンスターの上に重ねて出すこともできます。とてもお手軽です。

そして魔法罠カードのサーチ効果を発動する際、素材元になっている《ゴーストリック・アルカード》《ゴーストリック・デュラハン》を取り除くことで、送られた各カードの効果が発動し、墓地から好きな【ゴーストリック】カード1枚を回収することができます。

つまり魔法罠カードをサーチしながら、墓地のカードも拾えるという手札が2枚増える非常に強力な【ゴーストリック】のキーカードです。

サーチ先ですが、直接攻撃をするなら《ゴーストリック・ハウス》、更に展開するなら《ゴーストリック・ショット》、守りを固めるなら《ゴーストリック・アウト》《ゴーストリック・パニック》、ロックをかけにいくなら《ゴーストリック・ナイト》が候補に挙がります。

インパクトのある特殊勝利効果も持っていて、専用構築にすれば比較的実践でも狙えるレベルになります。

攻守ともに【ゴーストリック】最強で、 まさしくこのテーマのエースモンスターといえるでしょう。

生ける“ 収縮 ”もち !《ゴーストリック・デュラハン》

【エクシーズ・効果モンスター】
ランク1/闇/悪魔族/攻1000/守 0
レベル1モンスター×2
①:このカードの攻撃力は、自分フィールドの「ゴーストリック」カードの数×200アップする。
②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
③:このカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の「ゴーストリック」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【ゴーストリック】★1モンスターは自身を場に特殊召喚する効果に長けているため《ゴーストリック・デュラハン》は比較的出しやすい【ゴーストリック】のエクシーズモンスターといえます。

このカードの自己強化は自身も含めるため、②の効果と合わせると、2400打点までの相手モンスターに対処することができます。後で《ゴーストリックの駄天使》になれることを考えると、4000打点までは対処が可能です。

特に強力なのがこのカードが墓地に送られた際、墓地に存在する【ゴーストリック】カードを回収する効果です。すでに効果を使った《ゴーストリック・マリー》《ゴーストリック・パニック》を使い回すことができ、戦線維持に役立ちます。

先述した通り、《ゴーストリックの駄天使》をそのまま重ねることができますので、すぐに効果を起動して《ゴーストリック・デュラハン》を墓地に送ってしまいましょう。

この動きはランク3の《ゴーストリック・アルカード》も同様です。

仲間たちをまとめる領主!《ゴーストリック・アルカード》

【 エクシーズモンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻1800 / 守1600レベル3モンスター×2
相手はこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスター及び裏側守備表示のモンスターを攻撃対象に選択できない。このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。「ゴーストリック・アルカード」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。また、このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地からこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ゴーストリック・キョンシー》《ゴーストリック・マミー》でエクシーズ召喚を行う場合はこのカードになります。

相手のセットカードを破壊できる効果はとても使いやすく、《ゴーストリックの駄天使》に繋げる前のつゆ払いをしてくれます。

ただ破壊できるのは「セットされたカード」と指定してあるので、チェーン発動されて表側になったカードは破壊できないことを覚えておきましょう。

《ゴーストリック・デュラハン》同様、このカードも場に出してすぐに《ゴーストリックの駄天使》を重ねるため、あまり使う機会は多くないのですが、他の【ゴーストリック】モンスターと裏側表示のモンスターを戦闘から守る効果も持っています。相手ターンに《ゴーストリック・ブレイク》等で突然蘇生すれば、計算を狂わせることも可能です。

とはいえ、やっぱり強いのは墓地の回収効果のため、《ゴーストリック・ショット》や《ゴーストリック・リフォーム》の墓地効果を使用して何度もエクシーズ素材として利用し、墓地のカードをどんどん拾い上げましょう。

エクストラゾーンを封じろ !《ゴーストリック・サキュバス》

【 エクシーズモンスター 】
星 2 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1400 / 守1200レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
フィールド上の「ゴーストリック」と名のついたモンスターの攻撃力の合計以下の攻撃力を持つ、
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊し、自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する限り、そのモンスターカードゾーンは使用できない。
また、自分フィールド上にこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合、相手はこのカードを攻撃対象にできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

比較的盤面に維持したい効果の多い【ゴーストリック】★2モンスターですが、エクシーズ体もきちんと用意されています。

ただこのカードだけは《ゴーストリック・デュラハン》《ゴーストリック・アルカード》とは異なり、墓地に送られても回収する効果は持っていません。

そのため、不用意にこのカードを経由して《ゴーストリックの駄天使》を出すと、効果を止められた途端、苦しいことになってしまいますので注意しましょう。

このカードの真価はその効果にあります。自分フィールドの【ゴーストリック】モンスターの総攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターを破壊し、なんとそのモンスターゾーンを使用不能にします。

これは破壊した場所がエクストラモンスターゾーンでも有効です。つまり相手エクストラゾーンのモンスターを破壊できれば相手はリンクモンスターを出すことができず、デッキによっては完封することができます。

モンスターゾーン封鎖には《ゴーストリック・サキュバス》を表側表示で維持しなければなりませんが、このカード自身も他に【ゴーストリック】モンスターがいると攻撃対象にできないという守りの効果を持っていますので、チャンスがあればぜひ狙ってみましょう。

2体並べば切り込みロックのような使い方もできます。

まさかのリンク強化!《ゴーストリック・フェスティバル》

【 リンクモンスター 】
星 1 / 闇 / 魔法使い族 / 攻0 /リンクモンスター以外の「ゴーストリック」モンスター1体
このカードをリンク召喚する場合、自分フィールドの裏側表示の「ゴーストリック」モンスターもリンク素材にできる。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドゾーンに「ゴーストリック」カードが存在する限り、自分の「ゴーストリック」モンスターは直接攻撃できる。②:相手モンスターの攻撃宣言時に、このカードをリリースして発動できる。デッキから「ゴーストリック」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
【LINK-1:下】

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「リンクモンスター」は【ゴーストリック】の戦法上「裏側守備表示」にすることができず、そのままだと対処ができない厄介な存在でした。

しかしこのカードの登場で、今まで苦手だった「リンクモンスター」への対処と、「先行での展開」という2つの手段を獲得するに至ります。

前半の効果は【ゴーストリック】のフィールド魔法が場にあれば相手にダイレクトアタックできるというもので、例え裏側表示にできないリンクモンスターがいても問題なく攻撃を通すことができます。それまで攻撃を通すためには相手の場を裏側守備表示のみにする必要がありましたが、必ずしもそうでなくなったのは革新的です。

後半の効果は相手の攻撃に反応して好きな【ゴーストリック】モンスターを裏守備表示で特殊召喚できるというものです。《ゴーストリック・キョンシー》《ゴーストリックの人形》へ簡単にアクセスすることができます。

特に注目したいのはその召喚条件。裏側守備表示の【ゴーストリック】モンスター1体を使ってリンク召喚できるため、手札のモンスターをセットするだけで、お手軽に表側表示の【ゴーストリック】モンスターを確保することができます。召喚する際の【ゴーストリック】の制約を回避できる嬉しいカードです。

リンクも下側のため、後で紹介する《パラレルエクシード》にも繋げられます。

【ゴーストリック】魔法・罠カードについて

ダメージ半減!このデッキの砦 《ゴーストリック・ハウス》

【フィールド魔法】
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのフィールド上のモンスターは、裏側守備表示のモンスターに攻撃できず、相手フィールド上のモンスターが裏側守備表示のモンスターのみの場合、相手プレイヤーに直接攻撃できる。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーが受ける効果ダメージ及び、「ゴーストリック」と名のついたモンスター以外のモンスターがプレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

お互いの裏守備モンスターへの攻撃をスルーさせ、直接攻撃に変えさせることができます。また、【ゴーストリック】モンスターが与える戦闘以外の全てのダメージを半分にします。

このカードを1枚を貼るだけでライフ8000が実質ライフ16000になるため破格の効果と言えるでしょう。

この効果のおかげで、裏守備になった【ゴーストリック】を戦闘破壊から守ることができ、ダメージを受けても半減するので致命傷を避けることができます。

【ゴーストリック】でビートダウンを行う場合、相手モンスターをすべて裏側守備表示にした後にこのカードの影響下で直接攻撃を狙うことになるでしょう。

攻めも守りもこの1枚!《ゴーストリック・パニック》

【通常罠】
自分フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスターを任意の数だけ選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示にし、その中の「ゴーストリック」と名のついたモンスターの数まで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを選んで裏側守備表示にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「攻めの裏守備」を体現しているといってもいいカード。

選択した自分の裏守備モンスターを表側守備表示に変更し、それが【ゴーストリック】モンスターだった数ぶんだけ相手モンスターを選んで裏側守備表示にします。

【ゴーストリック】の下級は反転した時に発動する効果が多いため、その効果を発動させると同時に、相手モンスターを裏守備表示にすることで展開を阻害する、まさに攻めと守りの攻防一体となった効果を持っています。

このカードは自分のモンスターを対象にとりますが、裏守備にする相手のモンスターは対象にとらないため、強力な耐性をもった相手にも効果を通しやすいです。

現状、裏側表示モンスターを素材に展開できるのは『アドバンス召喚』と『融合召喚』くらいのため、相手の展開の出だしに使うことで、動きを封じることが可能です。

注意点としては、自分の裏側守備表示の【ゴーストリック】モンスターの数を参照するため、モンスターが並んでいないと効果を発揮することができません。

破壊効果をシャットアウト!《ゴーストリック・アウト》

【通常罠】
手札の「ゴーストリック」と名のついたモンスター1体を相手に見せて発動できる。
このターン、自分フィールド上の「ゴーストリック」と名のついたカード及び裏側守備表示で存在するモンスターはカードの効果の対象にならず、カードの効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

手札の【ゴーストリック】モンスターを見せることをコストに、そのターン中の裏守備モンスターと【ゴーストリック】カードに効果破壊耐性と対象にとられない耐性を付与します。

【ゴーストリック】は自分の得意な盤面をコツコツと構築するテーマのため、《ハーピィの羽根帚》《サンダー・ボルト》《ツインツイスター》を使われるとそれだけで致命傷となり、立て直しが困難になります。

そういった除去カードにチェーンして使うことで、【ゴーストリック】カード達をまとめて守ることができます。コストも軽く、相手の思惑も狂わせられる頼もしいカードです。

ただ、戦闘破壊を免れることはできず、セットされた魔法・罠カードに耐性は付与されないことは覚えておきましょう。

私は自分ターン開始時に、セットしてあったこのカードを疑似《トラップ・スタン》として発動することがあります。発動後、すべての【ゴーストリック】カードに耐性が付与されるため、安全に展開を行うことができるからです。無事に《ゴーストリックの駄天使》へと繋げられれば、墓地にいったこのカードを回収することも容易いです。

待ってました!先行でぶん回せ《ゴーストリック・ショット》

【 通常魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・墓地から「ゴーストリック」モンスター1体を選んで特殊召喚する。その後、自分フィールドの裏側表示の「ゴーストリック」モンスター1体を選んで表側攻撃表示にできる。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスター1体を対象として発動できる。自分の墓地から「ゴーストリック」カード1枚を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

長らく先行で「モンスターをセットしてターンエンド!」をしていた【ゴーストリック】に追加された待望の展開札です。

手札・墓地のモンスターを選んで特殊召喚し、なおかつ場にある【ゴーストリック】セットモンスターを反転してくれます。

この選んでという部分もミソで、発動時に《墓穴の指名者》を当てられても効果をかわして特殊召喚ができます。

使い方としては、まず手札の【ゴーストリック】モンスターをセットしてからこのカードを発動し、モンスターを特殊召喚したあと、先にセットしていたモンスターを反転させます。その後はエクシーズ召喚に繋げて《ゴーストリックの駄天使》となり、サーチ効果を狙っていきましょう。

後半の効果は言わずもがな、《ゴーストリック・デュラハン》《ゴーストリック・アルカード》《ゴーストリックの駄天使》の素材にして回収効果を使いまわしましょう。

相手ターンに模様替え!《ゴーストリック・リフォーム》

【 通常罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「ゴーストリック」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。その後、手札・デッキからフィールド魔法カード1枚を発動できる。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターとカード名が異なる「ゴーストリック」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

フィールドに表側表示で存在している【ゴーストリック】フィールド魔法カードを戻すことを条件に、デッキから違うフィールド魔法を発動するトラップカードです。そう簡単に条件が揃うこともないため、前半の効果だけなら使いにくい《メタバース》ですが、このカードの真価は後半の効果にあります。

すなわち、墓地から除外すると自分の【ゴーストリック】エクシーズモンスターの上に違う名前の【ゴーストリック】エクシーズモンスターを重ねて出せるという効果です。

これを活用することで、すでに効果を使用した《ゴーストリックの駄天使》の上に《ゴーストリック・リフォーム》の墓地効果で《ゴーストリック・アルカード》を重ね、効果を使用した後に再度《ゴーストリックの駄天使》になって再びサーチ効果を使い、《ゴーストリック・アルカード》の墓地回収効果まで発動するという芸当が可能になります。

それまで墓地に送ることがネックだったのですが、《ゴーストリック・セイレーン》がデッキから直接墓地に送ってくれることもありますので、狙いやすくなりました。もし手札に引いてしまった場合は《ゴーストリックの駄天使》の効果で自身の素材にしてしまうのもアリです。

【ゴーストリック】デッキと相性が良いカード

ここまで【ゴーストリック】のテーマカードをみてきましたが、相性のよいカードについても解説します。《ゴーストリック・セイレーン》効果発動のためのトリガーにはなりませんが、発動できると強力な効果も多いため、ぜひ参考にしてみてください。

モンスターを大量展開できる《同胞の絆》!

【通常魔法】
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ゴーストリック・ショット》の登場でお株は奪われましたが、それでも展開力が乏しい【ゴーストリック】を底上げしてくれる効果をもっています。

特に、★2のゴーストリックに使うことで《ゴーストリックの猫娘》《ゴーストリックの人形》へ繋げることができ、即座に強固な盤面を完成させられます。また、《ゴーストリック・パニック》で参照できるモンスターの数が増えることも特筆すべき点です。

相手のモンスターを大量除去!《つり天井》をねらえ

【通常罠】
フィールド上にモンスターが4体以上存在する場合に発動する事ができる。フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

条件はありますが、場にある表側表示のモンスターをすべて破壊することができます。【ゴーストリック】モンスターは裏守備表示である場合が多く、このカードでの破壊を免れることが可能です。

昨今リンクモンスターを大量展開するデッキが増えていることから、このカードの発動条件を満たしやすく追い風傾向と言えます。

仮に自身のモンスターが表側表示だったとしても、チェーンして《ゴーストリック・アウト》を使うことで、【ゴーストリック】に破壊体制を付与することが可能です。

簡単に駄天使へアクセス!《パラレルエクシード》

【 効果モンスター 】
星 8 / 風 / サイバース族 / 攻2000 / 守2000このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札に存在し、自分がリンク召喚に成功した場合に発動できる。このカードをそのリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「パラレルエクシード」1体を特殊召喚する。③:「パラレルエクシード」の効果で特殊召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力・守備力は半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【ゴーストリック】に似つかわしくないサイバース族のカードですが、《パラレルエクシード》はリンクモンスターの展開に合わせてレベル4を2体並べることが出来るので、そのまま《ゴーストリックの駄天使》に繋がります。

《ゴーストリック・フェスティバル》で簡単にリンクモンスターを用意出来るので、この点も噛み合っています。

強制エンドフェイズ!《サモンブレーカー》

【 フィールド魔法 】
このカードがフィールド上に存在する限り、ターンプレイヤーがそのターン3回目の召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、そのターンのエンドフェイズ時になる。この効果はメインフェイズ1でのみ発動する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ゴーストリック・フェスティバル》の張り替え先として《 魔鍾洞》といった強力なカードもありますが、相手の意表をつくという点でこのカードはいかがでしょうか。

相手がメインフェイズ1で3回目の特殊召喚を行う効果を発動したタイミングで《ゴーストリック・リフォーム》を発動すると、張り替えた《サモンブレーカー》の効果で即エンドフェイズになります。

浪漫色が強めですが決まると皆が驚くでしょう。

セットカードの守護神!《天獄の王》

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 岩石族 / 攻3000 / 守3000このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札のこのカードを相手ターン終了時まで公開する。この効果で公開し続けている間、フィールドにセットされたカードは効果では破壊されない。
②:セットされた魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。手札で公開されている状態でこの効果を発動した場合、さらにデッキから魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。そのカードは次のターンのエンドフェイズに除外される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ゴーストリック・アウト》は裏側守備表示のモンスターは守ってくれますが、セットされた【ゴーストリック】魔法・罠までは守ってくれません。

このカードが手札にあれば、《ゴーストリック・パニック》《ゴーストリック・ブレイク》を然るべきタイミングで発動させることができます。

また、自身も3000打点でありながら、特殊召喚した際に任意の魔法・罠をセットできるのも相性が良いです。守りと潤滑油の役割を1枚でこなしてくれるバランスのとれたカードと言えます。

強力無比な制圧効果!《 FNo.0 未来龍皇ホープ

【 エクシーズモンスター 】
光 / 戦士族 / 攻3000 / 守2000「No.」モンスター以外の同じランクのXモンスター×3
ルール上、このカードのランクは1として扱い、このカード名は「未来皇ホープ」カードとしても扱う。このカードは自分フィールドの「FNo.0 未来皇ホープ」の上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードは戦闘・効果では破壊されない。②:1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。この効果でフィールドのモンスターの効果の発動を無効にした場合、さらにそのコントロールを得る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

その強さは私が今さら解説するまでも無いのですが、【ゴーストリック】は《ゴーストリックの駄天使》が簡単に2体並ぶテーマです。《ゴーストリック・ショット》の登場でその傾向に拍車がかかり、《 FNo.0 未来龍皇ホープ 》の召喚条件を楽に満たすことができます。

先行で出せば無類の強さを発揮するので、少しでも勝率を高めたい方にお勧めです。

他にはどんなカードがあるの?

《トラップトリック》★★★ おすすめ状況に応じて《ゴーストリック・パニック》《ゴーストリック・アウト》《つり天井》に使い分けができる器用なカードです。

《闇の護封剣》★★★ 似た効果に《ゴーストリック・ナイト》がありますが、あちらは罠でなおかつ表側の【ゴーストリック】モンスターを要求するため、引いてすぐ使えるこのカードはとても便利です。猫娘を立ててこのカードを使えば簡易ロック盤面が成立します。

《停戦協定》★★ 場のセットモンスターを表にしてバーンダメージを与えるカードです。本来、この効果で表になったリバースモンスターの効果は発動できませんが、【ゴーストリック】モンスターはリバースモンスターではありませんので、問題なく効果を発動できるという面白い使い方ができます。

《大熱波》★お互いの召喚・特殊召喚を1ターン封じるカードです。【ゴーストリック】は基本的に初動はセットしてエンドだったので、相手にデメリットを押し付け、次の自分のターンまで猶予を貰うことができます。

《下降潮流》★場のモンスターのレベルを調整できるカードです。【ゴーストリック】は《ゴーストリック・セイレーン》も含めレベルがバラバラなので、これで無理やりレベル調整してエクシーズ召喚を狙えます。ちょっとコンボ色が強め

《ゴーストリック・ナイト》★★★相手の反転召喚を封じる永続罠です。《ゴーストリックの猫娘》《ゴーストリック・パニック》と合わせて使いましょう。1枚挿しで十分仕事をします。

《ゴーストリック・ブレイク》★★【ゴーストリック】モンスター1体が破壊されると墓地の【ゴーストリック】モンスター2体を蘇生します。《ゴーストリック・デュラハン》《ゴーストリック・アルカード》を蘇生すれば墓地に行ったときに回収効果の発動を期待できます。

《ゴーストリック・オア・トリート》★★
2000LPを支払うか効果を無効にするか相手に強いることができます。ここぞという妨害として機能しませんので、相手のLPを奪う手段として割り切るのが良いでしょう。このテーマで相手ライフを2000削れるのは大きく、2回発動して4000LP削れれば、駄天使2体のダイレクト圏内に持ち込めます。打点が足りずに勝負が長引きがちな【ゴーストリック】にとってそれを補う役割のある1枚です。このテーマは墓地回収がきくので、再セットできる効果と相まって1デュエル中に何度も発動する機会はあると思います。

【ゴーストリック】デッキの回し方〜概要〜

目指したい盤面を考える

【ゴーストリック】は戦術が多種多様なため、ここではいったん【ゴーストリック】モンスター達を並べて戦うビートダウン戦法について解説します。

先攻か後攻でいえば先攻でのプレイが戦術を組立てやすいです。

【ゴーストリック】は相手の展開され尽くした制圧盤面を崩すより、これから展開しようとする相手を邪魔しながら戦うことが得意なテーマだからです。

ビートダウンを行う場合、これに近い盤面が整うように目指せば勝利が近づいてきます。相手の出してきたモンスターを裏守備で固めてこちらは一方的にダイレクトアタックができる状況です。

これを目指すための初動を解説していきます。

手元に《ゴーストリック・パニック》や各種妨害カードを引けなかったときはとりあえず《ゴーストリック・フェスティバル》でしのぎましょう。相手が攻撃を続けてくれれば《ゴーストリックの人形》に繋げて形勢を立て直せるかもしれません。また、《ゴーストリック・マリー》があればあえて何もせずにターンエンドしても良いでしょう。攻め入った相手の不意をつくことができます。

《ゴーストリック・ショット》と【ゴーストリック】モンスターが揃った時はチャンスです。セットしたモンスターの反転を経由しつつ、《ゴーストリックの駄天使》に繋げて《ゴーストリック・アウト》《ゴーストリック・ハウス》をサーチできます。無理にエクシーズ召喚につなげなくても、《ゴーストリック・セイレーン》や《ゴーストリックの猫娘》など、場に残したいモンスターも多いので、《ゴーストリック・パニック》をセットしてエンドするのも良いと思います。

とにかく毎ターン、エクシーズ召喚をするために、モンスターを自分の場に維持することを意識しましょう。

【ゴーストリック】デッキの回し方〜具体例〜

ここでは実際に【ゴーストリック】カードを使用したテーマ内のデッキの回し方の例を、実際のカードと共に紹介します。

爆アド!駄天使で1枚を3枚に!!

【条件】場に《アルカード》か《デュラハン》を素材とした《ゴーストリックの駄天使》、墓地に【ゴーストリック】カードが2枚以上ある。

1.《ゴーストリックの駄天使》の効果を使い《ゴーストリック・ショット》をサーチ2.墓地に送られた《デュラハン》《アルカード》の効果を発動。墓地のカードを回収

3.《ゴーストリック・ショット》を発動。墓地の《デュラハン》《アルカード》を蘇生4.《デュラハン》《アルカード》に《ゴーストリックの駄天使》を重ねる

5.《ゴーストリックの駄天使》の効果発動。【ゴーストリック】魔法・罠をサーチ6.墓地に送られた《デュラハン》《アルカード》の効果を発動。墓地のカードを回収

【結果】手札に【ゴーストリック】カードが3枚増える。

 ※ 未来皇ホープの条件も満たす

ゴーストリック無限増殖バグ

【条件】場に《ゴーストリック・パレード》がある

【使用カード】手札の《ゴーストリック・ランタン》

【結果】相手が攻撃するたびに《ゴーストリック・ランタン》が増え続ける

  1. 相手の直接攻撃宣言時、手札の《ゴーストリック・ランタン》を発動し、攻撃を無効にして特殊召喚
  2. その効果にチェーンして《ゴーストリック・パレード》の効果を発動、デッキから《ゴーストリック・ランタン》をサーチ
  3. 以下、1と2の繰り返し

※途中で《ゴーストリック・フロスト》にすれば攻撃してきた相手モンスターを裏守備に、《ゴーストリック・マリー》にすればダメージは受けるものの、任意の【ゴーストリック】を特殊召喚可能。

大型モンスターも粉砕!絆の力 ゴーストリック

【条件】場に【ゴーストリック】★3モンスターがいる

【使用カード】《同胞の絆》+【ゴーストリック】モンスター1枚

【結果】高攻撃力の【ゴーストリック】モンスター1体を作成

  1. 場の★3【ゴーストリック】モンスターに同胞の絆を使用
  2. デッキから《ゴーストリック・グール》《ゴーストリック・マミー》2体を特殊召喚
  3. 《ゴーストリック・マミー》の効果により、手札の【ゴーストリック】モンスター1体を追加召喚
  4. 《ゴーストリック・グール》の効果を発動。場にいる【ゴーストリック】モンスターのすべての攻撃力を、相手ターン終了時まで選択した自分の【ゴーストリック】モンスター1体に集約する。※同胞の絆の制約によりそのターン中バトルフェイズは行えない
  5. 残りのモンスターは任意で裏側守備表示へ

★2で行うと即座に「猫娘ロック」を完成させられるコンボです。表側の【ゴーストリック】をいかに用意するかが課題でしたが《ゴーストリック・ショット》を使えば容易に達成できます。

【ゴーストリック】デッキを回す上でのポイント

《ゴーストリックの人形》を活用すべし

《ゴーストリック・パニック》は強力な妨害カードなのですが、自分の場に裏側表示の【ゴーストリック】がいなければ使うことができません。一方で展開には必ず《ゴーストリックの駄天使》が絡んでくるため、慣れないうちは裏側のモンスターを用意できない、という場面が出てくると思います。こういう時、人形の反転した際の効果を発動してから展開すれば、最後に表のカードをすべて裏にした状態でターンを渡せます。(しかもモンスター特殊召喚のおまけ付き)

動きが独特な《ゴーストリックの人形》ですが、その効果に慣れれば心強い味方になってくれるので、ぜひ展開に絡めてみてください。

とにかくエクシーズ召喚をねらうべし

冒頭でも触れましたが、1枚1枚のカードパワーが抑え目で他のカードとの連携が求められる【ゴーストリック】では、どれだけ盤面を完成されられるかが勝負の分かれ道です。

その過程はさながら針の穴に糸を通すかのようであり、お互いリソースが豊富な序盤から中盤はひりついた攻防戦になりがちです。

一昔前までは《ブラック・ローズ・ドラゴン》《励輝士 ヴェルズビュート》のような脅威にさらされていた【ゴーストリック】ですが、今は《トポロジック・トゥリスバエナ》のようなリンクモンスターで尚且つ除外も併せ持つような厄介な相手も増えてきました。

しかし同時に《ゴーストリック・ショット》や《トラップトリック》といったサポートカードも増えたのは事実です。

序盤に相手の勢いをそぎ落とし、いかに早く自分の有利な盤面に持ち込めるかがポイントになってきます。

そのためにも、必要な【ゴーストリック】カードにアクセスできる《ゴーストリックの駄天使》へ素早くアクセスできるかが勝負の分かれ目です。まずは相手ターンにどうやって自分のモンスターを残せるかを考えてみましょう。

【ゴーストリック】の弱点について

《ゴーストリック・フェスティバル》の登場により、幾分リンクモンスターへの対抗手段を得たとはいえ、裏守備にならないのは依然として脅威です。

対ゴーストリック戦を考えた時、いちばん嫌なのは《ゴーストリックの人形》の効果を使われた後にメイン2で場を「リンクモンスター」だけにされることです。モンスターが裏守備になることは無く、よって【ゴーストリック】モンスターが出てくることもありません。

また、【ゴーストリック】は相手の攻撃宣言時に★1モンスターを使って自分の場にモンスターを残す戦術をとるため、あえて最後のモンスターで攻撃しない、というのもかなりの有効打になります。

手札に温存しているであろう《ゴーストリック・ランタン》《ゴーストリック・マリー》の発動タイミングをすかせることができるからです。

《ゴーストリック・キョンシー》はタイミングを逃す効果のため、相手ターンで効果を使う場合はチェーン①で表になっていないとサーチする効果を使えないのも注意が必要になります。

おわりに

こんなに長い記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

【ゴーストリック】は他のデッキテーマ解説にあるような、強力なパワーで相手をねじ伏せるテーマではありませんが、このテーマにしかできない、オンリーワンの性能をもったカード達がたくさんいます!

実はこのテーマの初出は 2013年7月20日発売の「SHADOW SPECTERS」 です。ノーマルカードが多く、再録も少ないので、集めるのが意外に大変だったりします。しかし!カーナベルさんなら各種パーツを簡単に揃えられるので、このテーマに興味をもってくださった方はぜひご利用くださ~い!!

あと、「こんなカードあるよ!」とか「こんな組み合わせはどう?」みたいな感想もぜひコメントでいただけると嬉しいです。

皆さんで【ゴーストリック】を盛り上げていきましょー!

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