はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「かっこいいドラゴンを連打するデッキを使いたい!」「あの頃の最強カードを今の最新カードを使って遊びたい!」
今回はそんな方に向けた、かつての最強ドラゴン族テーマ【征竜】デッキの解説記事です。
この記事では、最新カードによって現代版へとアップデートされた【征竜】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【征竜】デッキレシピ
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このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【征竜】デッキの特徴
【征竜】デッキとは?
2013年に発売された『LORD OF THE TACHYON GALAXY』で登場した、4属性のレベル7ドラゴン族モンスターを主軸としたデッキです。
これらのレベル7の4属性ドラゴン(親征竜とも呼ばれる)と、それらを呼び出す効果を持つレベル3・4モンスター(こちらは子征竜)を使って、まさしく当時の環境で大暴れした史上最強と名高いテーマでもあります。
あまりにも最強すぎたため多くの関連カードが禁止・制限となっていましたが、環境のインフレに伴って最近ようやくそのほとんどが規制解除となりました。
さらに新規カードで光・闇属性の【征竜】や新たなエースモンスターである《超征竜-ディザスター》が登場したことで、高速化している現代遊戯王でも真正面から戦うことができるテーマとして新たな活躍を見せています。
【征竜】デッキの特徴
レベル3・4【征竜】モンスターによるレベル7【征竜】モンスターのリクルート効果、そしてレベル7【征竜】モンスター共通である自己特殊召喚効果を用いた、大型モンスターの展開能力こそが【征竜】デッキの最大の特徴です。
かつては高打点モンスターの連打、そして当時では強力とされていた各種【ランク7】Xモンスターを展開することで、過去の環境の第一線を戦っていました。
最新版【征竜】デッキもベースは同じで、新規【征竜】カードによってさらに展開の安定性に磨きがかかっています。
そして新規で登場したランク7【征竜】Xモンスターはそれぞれ展開や妨害の効果を備えているので、それらを活用しながら盤面を制圧していく戦術を得意としています。
【征竜】デッキの戦い方
《風征竜-ライトニング》をはじめとするレベル3・4【征竜】モンスターを使って《嵐征竜-テンペスト》などのレベル7【征竜】モンスターを呼び出し、さらにそれらのレベル7【征竜】モンスターの自己特殊召喚効果を使って【ランク7】のX召喚を目指いしていきます。
とくに《光征竜-スペクトル》はデッキから任意の【征竜】モンスター2体を手札に加えることができるため、展開の安定性の底上げに一役買っています。
【ランク7】が出せる状況になれば、《極征竜-シャスマティス》や《凶征竜-エクレプシス》といったランク7【征竜】Xモンスターの着地を目指していきます。
《極征竜-シャスマティス》はデッキのレベル7【征竜】モンスターを墓地へ送りつつその効果をコピーすることができるため、展開・妨害のどちらの役割も果たしてくれます。
中盤以降は【征竜】デッキのゴールでもある《超征竜-ディザスター》の展開を目指していきます。
《超征竜-ディザスター》の能力を最大限発揮するには、墓地や除外に4属性のレベル7【征竜】モンスターを用意する必要があるため、それを意識して展開していきましょう。
あとは《光征竜-スペクトル》《闇征竜-ネビュラス》の効果で、素材となる【征竜】Xモンスターを蘇生すれば、そのまま《超征竜-ディザスター》のX召喚が可能となります。
【征竜】カードの解説
旧来の【征竜】モンスター
《嵐征竜-テンペスト》
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【 効果モンスター 】
星 7 / 風 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守2200
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「嵐征竜-テンペスト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典:遊戯王公式データベース
いわゆる親征竜の1体、レベル7・風属性の【征竜】モンスターです。
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
《嵐征竜-テンペスト》の②の効果
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
《嵐征竜-テンペスト》の③の効果
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
《嵐征竜-テンペスト》の④の効果
②~④は共通効果で、②の効果で手札・墓地から自身を特殊召喚、③の効果で相手エンドフェイズに手札への帰還、④の各属性ドラゴン族モンスターのサーチとなっています。
またレベル7【征竜】モンスターの各種効果は、同一ターンでいずれか1つしか使うことができません。
そのため②の自己特殊召喚効果や④のサーチ効果、下記の①の固有効果を連打できないという点に注意してプレイするよう心掛けておきましょう。
このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
《嵐征竜-テンペスト》の①の効果
①は固有効果で、《嵐征竜-テンペスト》では任意のドラゴン族モンスターをサーチする効果となっています。
また炎属性《焔征竜-ブラスター》はフィールドのカード破壊、水属性《瀑征竜-タイダル》はデッキのモンスターを墓地送り、地属性《巌征竜-レドックス》は墓地のモンスターを特殊召喚する効果です。
いずれも非常に強力な効果となっているので、先述した同一ターン使用の制約も意識しながら、上手に活用していきましょう。
《風征竜-ライトニング》
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【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / ドラゴン族 / 攻500 / 守1800
ドラゴン族または風属性のモンスター1体と、このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「嵐征竜-テンペスト」1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。「風征竜-ライトニング」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典:遊戯王公式データベース
いわゆる子征竜の1体、レベル3・風属性の【征竜】モンスターです。
ドラゴン族または風属性のモンスター1体と、このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「嵐征竜-テンペスト」1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
《風征竜-ライトニング》の①の効果
レベル3・4の【征竜】モンスターの効果は共通となっており、デッキから対応するレベル7【征竜】モンスターをデッキから特殊召喚することができます。
レベル7【征竜】モンスターは効果使用の制約で展開が難しいところがありますが、こちらの効果の手札コストに用いつつ展開すれば、最低限の消費でレベル7【征竜】モンスターを複数展開することが可能となります。
こちらの効果で呼びだしたレベル7【征竜】も、他の効果を使っていなければ自己特殊召喚効果を用いることができるので、「何の効果で呼び出したか」を意識して展開するように心掛けておきましょう。
新規の【征竜】関連カード
《光征竜-スペクトル》
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【 効果モンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻600 / 守1000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:ドラゴン族か光属性のモンスター1体とこのカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「光征竜-スペクトル」以外の「征竜」モンスター2体を手札に加える。
②:ドラゴン族か光属性のモンスター1体とこのカードを自分の墓地から除外し、
自分の墓地の「極征竜-シャスマティス」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
新たに登場したレベル2・光属性の【征竜】モンスターです。
①:ドラゴン族か光属性のモンスター1体とこのカードを手札から捨てて発動できる。
《光征竜-スペクトル》の①の効果
デッキから「光征竜-スペクトル」以外の「征竜」モンスター2体を手札に加える。
①で自身とドラゴン族または光属性モンスターを捨てることで、デッキから任意の【征竜】モンスターを手札に加えることができます。
異なる属性のレベル3・4【征竜】モンスターとレベル7【征竜】モンスターをサーチすれば、どちらの効果も使うことで最も効率よく【征竜】モンスターを展開することが可能です。
②:ドラゴン族か光属性のモンスター1体とこのカードを自分の墓地から除外し、
《光征竜-スペクトル》の②の効果
自分の墓地の「極征竜-シャスマティス」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
中盤以降に、テーマのエースである《超征竜-ディザスター》のX召喚の補助として用いることになります。
②では墓地から自身とモンスターを除外することで、後述する【征竜】Xモンスターの1つである《極征竜-シャスマティス》を蘇生することができます。
《闇征竜-ネビュラス》
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【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1000 / 守600
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:ドラゴン族か闇属性のモンスター1体とこのカードを手札から捨て、
「闇征竜-ネビュラス」以外の自分の除外状態の属性が異なる「征竜」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
②:ドラゴン族か闇属性のモンスター1体とこのカードを自分の墓地から除外し、
自分の墓地の「凶征竜-エクレプシス」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
こちらも新たに登場したレベル2・闇属性の【征竜】モンスターです。
①:ドラゴン族か闇属性のモンスター1体とこのカードを手札から捨て、
《闇征竜-ネビュラス》の①の効果
「闇征竜-ネビュラス」以外の自分の除外状態の属性が異なる「征竜」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
①で自身とドラゴン族または光属性モンスターを捨てることで、除外から任意の【征竜】モンスター2体を特殊召喚することができます。
レベル7【征服】モンスターの自己特殊召喚を使う過程で、自然と除外に【征竜】モンスターが増えていくので、それらを無駄なく再利用することが可能です。
②:ドラゴン族か闇属性のモンスター1体とこのカードを自分の墓地から除外し、
《闇征竜-ネビュラス》の②の効果
自分の墓地の「凶征竜-エクレプシス」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
《光征竜-スペクトル》と同様、②の効果でこちらは《凶征竜-エクレプシス》を蘇生することができます。
こちらもテーマのエースである《超征竜-ディザスター》のX召喚の補助として用いることになるでしょう。
《超竜災禍》
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【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・墓地・除外状態の「征竜」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドの「征竜」モンスターのみを素材として「征竜」Xモンスター1体のX召喚を行う事ができる。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
自分の除外状態の「征竜」モンスターを任意の数だけ対象として発動できる(同じ属性は1体まで)。
そのモンスターを墓地に戻す。
出典:遊戯王公式データベース
【征竜】名称ではないですが、【征竜】モンスターを指定する効果を持った速攻魔法カード。
①:自分の手札・墓地・除外状態の「征竜」モンスター1体を特殊召喚する。
《超竜災禍》の①の効果
その後、自分フィールドの「征竜」モンスターのみを素材として「征竜」Xモンスター1体のX召喚を行う事ができる。
①の効果でさまざまな領域から【征竜】モンスターを呼び出しつつ、そのまま【征竜】XモンスターのX召喚を行うことができます。
《極征竜-シャスマティス》や《凶征竜-エクレプシス》の効果を使っていないターンであれば、それらをX召喚して展開・妨害に用いると良いでしょう。
もちろん中盤以降であれば《極征竜-シャスマティス》《凶征竜-エクレプシス》を呼び出しつつ《超征竜-ディザスター》をX召喚することで、相手モンスター全体除外といった芸当も可能となっています。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
《超竜災禍》の②の効果
自分の除外状態の「征竜」モンスターを任意の数だけ対象として発動できる(同じ属性は1体まで)。
そのモンスターを墓地に戻す。
②で自身を墓地から除外することで、除外されている【征竜】モンスターを各属性1体ずつ墓地へ戻すことができます。
【征竜】モンスターを展開していれば自然と除外は増えていくので、墓地リソース回復としてかなり強力な効果となっています。
EXデッキの【征竜】モンスター
《極征竜-シャスマティス》
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【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守1600
ドラゴン族レベル7モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手ターンに、デッキからレベル7の「征竜」モンスター1体を墓地へ送り、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
この効果は、デッキから墓地へ送ったそのモンスターの、自身を手札から捨てて発動する効果と同じになる。
②:このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地・除外状態のレベル7の「征竜」モンスター1体を特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
新たに登場した、光属性のランク7【征竜】Xモンスターです。
①:自分・相手ターンに、デッキからレベル7の「征竜」モンスター1体を墓地へ送り、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
《極征竜-シャスマティス》の①の効果
この効果は、デッキから墓地へ送ったそのモンスターの、自身を手札から捨てて発動する効果と同じになる。
①で自分・相手ターンに、デッキのレベル7【征竜】モンスターを墓地へ送りつつ、その固有効果をコピーすることができます。
コピーした効果であれば、先述したレベル7【征竜】モンスターの同一ターン使用の制約もすり抜けることができるので、広範囲の展開補助としても活用することができます。
また相手ターンにも使用することができるため、相手の展開に合わせて《焔征竜-ブラスター》の効果で破壊したり《巌征竜-レドックス》の効果で蘇生したりといった使い方も可能となっています。
②:このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
《極征竜-シャスマティス》の②の効果
自分の墓地・除外状態のレベル7の「征竜」モンスター1体を特殊召喚する。
②の効果で、相手によって破壊された場合に墓地・除外からレベル7【征竜】を呼び出すことができます。
①の効果を使っていれば最大点の仕事は果たせていますし、②で後続も呼びだせていれば上々と言えるでしょう。
とは言え昨今は破壊以外の除去もかなり多くなっていますので、あまりこの効果に期待せず、使えたらラッキーくらいに考えておきましょう。
《凶征竜-エクレプシス》
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【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2700 / 守1900
ドラゴン族レベル7モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがX召喚した場合、自分の墓地・除外状態のレベル4以下の「征竜」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターにカード名が記されたレベル7かランク7の「征竜」モンスター1体を
自分のデッキ・除外状態から特殊召喚する。
その後、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし除外する。
出典:遊戯王公式データベース
こちらは対となる、闇属性のランク7【征竜】Xモンスターです。
①:このカードがX召喚した場合、自分の墓地・除外状態のレベル4以下の「征竜」モンスター1体を対象として発動できる。
《凶征竜-エクレプシス》の①の効果
そのモンスターにカード名が記されたレベル7かランク7の「征竜」モンスター1体を
自分のデッキ・除外状態から特殊召喚する。
その後、対象のモンスターをデッキに戻す。
①の効果で墓地・除外のレベル4以下の【征竜】モンスターに対応した【征竜】モンスターを呼びだしつつ、デッキリソースの回復ができます。
地・水・炎・風の【征竜】はもちろん、《光征竜-スペクトル》や《闇征竜-ネビュラス》からランク7【征竜】Xモンスターの帰還も可能となっています。
序盤では展開のサポート、中盤以降は《超征竜-ディザスター》への展開に繋げる補助として活用すると良いでしょう。
②:相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
《凶征竜-エクレプシス》の②の効果
その発動を無効にし除外する。
また②の効果で相手の魔法・罠カードの効果発動を無効にしつつ、除外することができます。
単純な妨害としての性能が高く、除外することで墓地効果も使わせずに処理できます。
《超征竜-ディザスター》
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【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻0 / 守0
ランク7モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがX召喚した場合、自分の墓地・除外状態のレベル7の「征竜」モンスターを4体まで対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのX素材とする。
その後、このカードがX素材としているモンスターと同じ属性を持つモンスターを
相手のフィールド・墓地から全て除外できる。
②:光・闇・地・水・炎・風属性の「征竜」モンスターを全てX素材としているこのカードは、攻撃力・守備力が4600アップし、他のカードの効果を受けない。
出典:遊戯王公式データベース
ランク7Xモンスター2体を素材に要求する、光属性のランク7【征竜】Xモンスターです。
①:このカードがX召喚した場合、自分の墓地・除外状態のレベル7の「征竜」モンスターを4体まで対象として発動できる。
《超征竜-ディザスター》の①の効果
そのモンスターをこのカードのX素材とする。
その後、このカードがX素材としているモンスターと同じ属性を持つモンスターを
相手のフィールド・墓地から全て除外できる。
②:光・闇・地・水・炎・風属性の「征竜」モンスターを全てX素材としているこのカードは、攻撃力・守備力が4600アップし、他のカードの効果を受けない。
《超征竜-ディザスター》の②の効果
①は、X召喚成功時に墓地・除外のレベル7【征竜】を素材としつつ、さらに素材となっているモンスターと同じ属性の相手モンスターをフィールド・墓地から除外するという豪快な効果となっています。
さらに②の効果で自身が6属性の【征竜】モンスターを素材としている場合に、自身の攻守を4600アップして他のカードからの完全耐性を獲得できます。
《極征竜-シャスマティス》《凶征竜-エクレプシス》を素材としてX召喚(それらのもとのX素材は墓地へ送られる)し、墓地・除外から4属性のレベル7【征竜】モンスターを取り込めば、完全体として着地させることができます。
この完全体を目指すため、序盤で地・水・炎・風のレベル7【征竜】モンスターすべてにアクセスできるよう意識しながら展開すると良いでしょう。
【征竜】デッキと相性が良いカード
《コアキメイル・ドラゴ》
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【 効果モンスター 】
星 4 / 風 / ドラゴン族 / 攻1900 / 守1600
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札のドラゴン族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、光及び闇属性モンスターを特殊召喚する事はできない。
光・闇属性モンスターの展開を抑制する、1900打点の風属性・ドラゴン族モンスター。
《嵐征竜-テンペスト》からサーチが可能なモンスターであり、召喚権が余りがちな【征竜】デッキでは強力なメタカードのひとつとして活用することができます。
環境によっては非常に強力な一手となるので、プレイヤー自身の使う環境に合わせて採用を検討すると良いでしょう。
《風の天翼ミラドーラ》
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【 効果モンスター 】
星 7 / 風 / ドラゴン族 / 攻2000 / 守2600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、その発動と効果は無効化されない。①:相手がEXデッキから攻撃力2000以上のモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合、EXデッキから特殊召喚された相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このモンスターが表側表示で存在する間、対象のモンスターは効果を発動できない。
手札誘発の無効効果をもった、レベル7の風属性・ドラゴン族モンスター。
こちらも《嵐征竜-テンペスト》からのサーチが可能で、相手ターンに使える手札誘発としての活用が期待できます。
また自身がレベル7のドラゴン族モンスターということで、【征竜】XモンスターのX召喚にも一役買ってくれるのもうれしい点となっています。
《原始生命態ニビル》
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【 効果モンスター 】
星 11 / 光 / 岩石族 / 攻3000 / 守600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。この効果は相手ターンでも発動できる。
盤面リセットの手札誘発効果を持った、レベル11の光属性・岩石族モンスター。
高速化する環境において最強とも言える手札誘発であり、《光征竜-スペクトル》の手札コストにもできる光属性モンスターでもあるため、他のデッキよりも手札で腐りづらいというのがポイントです。
とくに最近の競技環境では刺さらないデッキの方が少ない手札誘発となっているので、そうした場面で【征竜】デッキを使いたいという方は、前向きに採用を検討すると良いでしょう。
【征竜】デッキの回し方
《光征竜-スペクトル》を用いた展開例
【使用カード/条件】
- 《光征竜-スペクトル》
- 【征竜】モンスター(ここでは《嵐征竜-テンペスト》)
【結果】
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- 《極征竜-シャスマティス》
- 《凶征竜-エクレプシス》
- 《天球の聖刻印》
【手順】
- 手札の《光征竜-スペクトル》の効果を自身と《嵐征竜-テンペスト》を捨てて発動、デッキから《地征竜-リアクタン》《瀑征竜-タイダル》を手札に加える
- 手札の《地征竜-リアクタン》の効果を自身と《瀑征竜-タイダル》を捨てて発動、デッキから《巌征竜-レドックス》を特殊召喚
- 墓地の《嵐征竜-テンペスト》の効果を墓地の《地征竜-リアクタン》《瀑征竜-タイダル》を除外して発動、自身を特殊召喚
- 除外された《瀑征竜-タイダル》の効果を発動、デッキから《水征竜-ストリーム》を手札に加える
- 《巌征竜-レドックス》《嵐征竜-テンペスト》を素材として、EXデッキから《極征竜-シャスマティス》をX召喚
- 《極征竜-シャスマティス》のX素材(《巌征竜-レドックス》)を取り除いて効果を発動、デッキから《嵐征竜-テンペスト》を墓地へ送って効果をコピーし、デッキから《闇征竜-ネビュラス》を手札に加える
- 墓地の《巌征竜-レドックス》の効果を墓地の《光征竜-スペクトル》《嵐征竜-テンペスト》を除外して発動、自身を特殊召喚
- 手札の《闇征竜-ネビュラス》の効果を自身と《水征竜-ストリーム》を捨てて発動、除外状態の《光征竜-スペクトル》《瀑征竜-タイダル》を特殊召喚
- 《巌征竜-レドックス》《瀑征竜-タイダル》を素材として、EXデッキから《凶征竜-エクレプシス》をX召喚
- 《凶征竜-エクレプシス》の効果を除外状態の《地征竜-リアクタン》対象に発動、デッキから《巌征竜-レドックス》を特殊召喚し対象のカードをデッキに戻す
- 《光征竜-スペクトル》《巌征竜-レドックス》を素材として、EXデッキから《天球の聖刻印》をL召喚
【盤面の解説】
《光征竜-スペクトル》を用いた、【征竜】展開の一例です。
今回は手札コストに《嵐征竜-テンペスト》を用いていますが、他の【征竜】モンスターでも同様の展開が可能となっています。
途中の《嵐征竜-テンペスト》の自己再生効果を用いず展開できれば、《嵐征竜-テンペスト》の除外された際の風属性・ドラゴン族モンスターサーチ効果を使用することもできます。
《極征竜-シャスマティス》で相手ターンに任意のレベル7【征竜】モンスターを墓地へ送ることができ、《焔征竜-ブラスター》を指定すればフィールドのカード1枚を対象に取って破壊することができます。
さらに《凶征竜-エクレプシス》による魔法・罠カードの効果発動の無効、《天球の聖刻印》でフィールドの表側表示カード1枚を対象に取らず手札に戻すこともできます。
また《光征竜-スペクトル》が手札になくとも、レベル3・4【征竜】モンスターとレベル7【征竜】モンスターから3枚(1体は子征竜かつ2属性以上)であれば、《極征竜-シャスマティス》を経由して《光征竜-スペクトル》や《闇征竜-ネビュラス》に繋ぐことで、これとほぼ同じ展開が可能となっています。
手札の要求値はそこそこ高いですが、基本的にはこの3つの妨害を構えることができるので、消費に見合ったリターンにはなっていることでしょう。
レベル7モンスター×3体の展開例
【使用カード/条件】
- 《光征竜-スペクトル》
- 《瀑征竜-タイダル》
【結果】
- 《極征竜-シャスマティス》
- 《クシャトリラ・アライズハート》
- 手札に《風の天翼ミラドーラ》
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【手順】
- 手札の《光征竜-スペクトル》の効果を自身と《瀑征竜-タイダル》を捨てて発動、デッキから《地征竜-リアクタン》《焔征竜-ブラスター》を手札に加える
- 手札の《地征竜-リアクタン》の効果を自身と《焔征竜-ブラスター》を捨てて発動、デッキから《巌征竜-レドックス》を特殊召喚
- 墓地の《焔征竜-ブラスター》の効果を墓地の《地征竜-リアクタン》《瀑征竜-タイダル》を除外して発動、自身を特殊召喚
- 除外された《瀑征竜-タイダル》の効果を発動、デッキから《水征竜-ストリーム》を手札に加える
- 《巌征竜-レドックス》《瀑征竜-タイダル》を素材として、EXデッキから《極征竜-シャスマティス》をX召喚
- 《極征竜-シャスマティス》のX素材(《巌征竜-レドックス》)を取り除いて効果を発動、デッキから《嵐征竜-テンペスト》を墓地へ送って効果をコピーし、デッキから《闇征竜-ネビュラス》を手札に加える
- 墓地の《巌征竜-レドックス》の効果を墓地の《光征竜-スペクトル》《嵐征竜-テンペスト》を除外して発動、自身を特殊召喚
- 除外された《嵐征竜-テンペスト》の効果を発動、デッキから《風の天翼ミラドーラ》を手札に加える
- 手札の《闇征竜-ネビュラス》の効果を自身と《水征竜-ストリーム》を捨てて発動、除外状態の《嵐征竜-テンペスト》《瀑征竜-タイダル》を特殊召喚
- 《巌征竜-レドックス》《嵐征竜-テンペスト》《瀑征竜-タイダル》を素材として、EXデッキから《クシャトリラ・アライズハート》をX召喚
【盤面の解説】
先述した《光征竜-スペクトル》の展開から派生したものの一例です。
途中の《闇征竜-ネビュラス》からの帰還を2体ともレベル7【征竜】にすることで、レベル7モンスター×3体を素材とするXモンスターを呼び出すことが可能となります。
この条件で呼びだすことができる中には、《クシャトリラ・アライズハート》が存在します。
墓地へ送られるカードが除外される永続効果、カード除外の度にX素材を補充する効果、さらにフリーチェーンのカード除去効果、という強力な制圧モンスターです。
カード除外を苦手とするデッキを一方的に封じることができ、非常に強力な一手となります。
レベル7モンスターを展開できる【征竜】デッキの強みを活かした動きの1つとなっていますので、こういう着地点もあるという程度に覚えておくと良いでしょう。
【征竜】デッキをカスタムするおすすめカード
【アームド】関連カード
《鎧騎士竜-ナイト・アームド・ドラゴン-》
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【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / ドラゴン族 / 攻1400 / 守1900
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分がレベル5以上のドラゴン族モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
このカードの属性・レベルは、自分の除外状態のドラゴン族モンスター1体と同じになる。
③:このカードが墓地へ送られた場合、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる(この効果の発動に対してお互いは効果を発動できない)。
そのモンスターの攻撃力は1000アップする。
《アームド・ドラゴン・サンダー LV7》
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【 効果モンスター 】
星 7 / 風 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守1000
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アームド・ドラゴン LV7」として扱う。②:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札・デッキからレベル10以下の「アームド・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する。③:このカードがドラゴン族モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「アームド・ドラゴン」カード1枚を手札に加える。
風属性・ドラゴン族のモンスターで構成された、【アームド・ドラゴン】の関連カードです。
【征竜】では展開に手札のドラゴン族モンスターを必要としますが、それらのコストに【アームド・ドラゴン】モンスターを充てることで、そちらから後続の手札コストをサーチできます。
また《アームド・ドラゴン・サンダー LV7》などを展開すれば、ランク7【征竜】モンスターのX召喚も容易になるため、【征竜】デッキの苦手なところをしっかりカバーしてくれることでしょう。
【天盃】関連カード
《天盃龍チュンドラ》
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(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / ドラゴン族 / 攻1500 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにドラゴン族・炎属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
「天盃龍チュンドラ」を除く、レベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
③:1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
《燦幻開門》
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【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードをバトルフェイズに発動した場合、以下の効果をそれぞれ適用できる。
このカードをバトルフェイズ以外で発動した場合、以下の効果から1つを選んで適用する。
●デッキからレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
●手札からドラゴン族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
炎属性・ドラゴン族モンスターで構成された【S召喚】テーマです。
《焔征竜-ブラスター》の効果からテーマの任意の【天盃】モンスターにアクセスでき、そちらからテーマの動きへとつなげることができます。
非常に攻撃性能が高いテーマとなっているので、【征竜】展開で相手の妨害を使わせつつ【天盃】の動きを通すといった戦い方で、短期決戦を目指すデッキにすると良いでしょう。
【ドラゴンメイド】関連カード
《ドラゴンメイド・パルラ》
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【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / ドラゴン族 / 攻500 / 守1700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラゴンメイド・パルラ」以外の「ドラゴンメイド」カード1枚を墓地へ送る。②:自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・シュテルン》
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【 効果モンスター 】
星 9 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守1800
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。
「ドラゴンメイド・シュテルン」以外の自分の墓地・除外状態の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのドラゴン族の融合モンスターは相手の効果では破壊されない。
③:自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを手札に戻し、手札からレベル4以下の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
こちらはドラゴン族モンスターのみで構成された【融合召喚】テーマです。
テーマの初動である《ドラゴンメイド・パルラ》や《ドラゴンメイド・ティルル》が、それぞれ《嵐征竜-テンペスト》《焔征竜-ブラスター》からアクセスできるため、【天盃】と同様に展開の補助パーツとして採用を検討できます。
【征竜】の苦手とする手札リソースの確保、【ドラゴンメイド】の苦手とする多面展開を相互に補うことができるため、こちらもかなり扱いやすい組み合わせ候補となっています。
おわりに
いかがだったでしょうか。
かつての最強テーマである【征竜】も今ではすべてのテーマモンスターが帰ってきたということで、ついに時代が追いついたといったところでしょうか。
新規カードの登場によって現代遊戯王においても最前線で戦うことができるだけのパワーを獲得しているので、あの頃の遊戯王が好きという方に是非ともオススメしたいデッキとなっています!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!