はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「カッコいい獣人が活躍するテーマを組みたい!!」「安定感のあるハイビート型のデッキを使いたい!!」
今回はそんな方に向けたビートダウン型のリンクテーマ【鉄獣戦線(トライブリゲード)】デッキの解説記事です。
この記事では、さまざまな種族のモンスターを使う【鉄獣戦線】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【鉄獣戦線】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【鉄獣戦線】デッキの特徴
【鉄獣戦線】は、獣族・獣戦士族・鳥獣族の3つの種族を用いたリンク召喚テーマです。
メインデッキの【鉄獣戦線】モンスターの効果を使い、墓地のモンスターをコストとしてリンクモンスターをEXデッキから特殊召喚することで、一気にモンスターを展開する戦術を得意としています。
EXデッキに採用される【鉄獣戦線】リンクモンスターは、フィールド上で発動できる効果と墓地に送られた場合に発動できる効果の、2つの強力な効果を持っています。
特に《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》や《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》はフィールド上の効果も強力ですが、墓地に送られた際にサーチ効果を発動することができるので、展開に使ったり後続を確保したりといった使い方も可能です。
またその他にも、強力な効果を持った鳥獣族・獣戦士族・獣族モンスターを採用できるのも、【鉄獣戦線】の大きな特徴となっています。
フリーチェーンの除去効果を持った《戦華盟将-双龍》や、相手の墓地のモンスターをデッキに戻す《死翼のフレスヴェイス》といった、強力なリンクモンスターを無理なく採用することができます。
また【鉄獣戦線】の最大の特徴は、なんといっても《鉄獣の抗戦》の存在にあるといえるでしょう。
自分の墓地・除外からモンスターを特殊召喚しながらリンク召喚を行うことができ、展開コストとした除外した【鉄獣戦線】モンスターを墓地へ戻しながら、墓地へ送られた際の効果も発動することができます。
こうした非常に高い展開性能と継続戦闘能力を活用して、相手デッキのリソースを削りながら隙を伺い、一気に制圧するように戦っていきましょう。
【鉄獣戦線】カードの解説
【鉄獣戦線】は、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを主軸として、モンスター効果や罠カードでリンクモンスターを特殊召喚して戦うテーマデッキです。
この項では、【鉄獣戦線】デッキで採用するメインデッキのモンスターや魔法・罠カード、そしてEXデッキに入るリンクモンスターといった主要なカードについて簡潔に解説していきたいと思います。
メインデッキの【鉄獣戦線】モンスター
《鉄獣戦線 フラクトール》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 獣戦士族 / 攻1900 / 守1600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
《鉄獣戦線 フラクトール》は、レベル4・獣戦士族モンスターです。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
《鉄獣戦線 フラクトール》の①の効果
①の固有効果は手札・フィールドのこのカードを墓地へ送ることで、デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを墓地へ送る効果です。
《鉄獣戦線 ナーベル》や《鉄獣戦線 キット》といった、墓地へ送られた際に発動する効果を持ったモンスターを墓地へ送ることで、展開へとつなげる初動として使うこととなります。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
《鉄獣戦線 フラクトール》の②の効果
②の効果はメインデッキの【鉄獣戦線】モンスターの共通効果となっています。
自分の墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターをコストとして除外することで、EXデッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスターを特殊召喚することができます。(リンク召喚ではないので、蘇生制限は満たしてません)
この際、除外コストに《鉄獣戦線 ナーベル》や《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を選んでおくことで、《墓穴の指名者》や《D.D.クロウ》の墓地メタカードをケアする、という使い方も可能です。
《鉄獣戦線 ナーベル》
【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻0 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。
《鉄獣戦線 ナーベル》はレベル1・鳥獣族の【鉄獣戦線】モンスターです。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。
《鉄獣戦線 ナーベル》の②の効果
②の効果は、このカードが墓地へ送られた際に【鉄獣戦線】モンスターをサーチする効果です。
《鉄獣戦線 フラクトール》や《鉄獣戦線 キット》の効果でデッキから墓地へ送ったり、リンク素材として墓地へ送られたりすれば効果を発動できるので、積極的に活用するようにプレイしていきましょう。
《鉄獣戦線 キット》
【 効果モンスター 】
星 2 / 炎 / 獣族 / 攻700 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送る。
《鉄獣戦線 キット》はレベル2・獣族の【鉄獣戦線】モンスターです。
このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送る。
《鉄獣戦線 キット》の②の効果
②の効果は《鉄獣戦線 フラクトール》と同様の墓地肥やし効果となっていますが、《鉄獣戦線 キット》は【鉄獣戦線】モンスターだけでなく、【鉄獣戦線】カードも対象となっています。
基本的には共通効果のリンクモンスター特殊召喚のために、コストとなるモンスターを墓地へ送るという使い方になるでしょう。
状況によっては、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの破壊の身代わりにできる《鉄獣の邂逅》を墓地へ送ることもできます。
《鉄獣戦線 ケラス》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻1200 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
《鉄獣戦線 ケラス》は、レベル2・獣族の【鉄獣戦線】モンスターです。
【鉄獣戦線】モンスター共通のリンクモンスター特殊召喚効果と、メインデッキの【鉄獣戦線】モンスターで唯一の自己特殊召喚効果を持っています。
①:手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
《鉄獣戦線 ケラス》の①の効果
手札コストとして獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが必要にはなりますが、相手の妨害などで展開を止められてしまった場合のケアや、さらなる展開による盤面強化に活用することができます。
また《鉄獣戦線 キット》と同じレベル・種族のモンスターであることを活かし、ランク2のエクシーズ召喚に使うという使い方も可能となっています。
強力な効果を持った【鉄獣戦線】リンクモンスター
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》
【 リンクモンスター 】
星 4 / 闇 / 鳥獣族 / 攻3000 /
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。
【LINK-4:左/右/左下/右下】
強力な除去効果と後続のサーチ効果を持ち、3000という高い打点も併せ持っているリンク4の【鉄獣戦線】リンクモンスターです。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の①の効果
①の効果は、自身または獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの特殊召喚をトリガーとして発動できる、対象を取らずに除外するというもの。
名称指定のターン1制限こそありますが、上手く活用できれば毎ターン相手カードを除去して、安定的にアドバンテージを稼ぐことができます。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の②の効果
②の効果は、自身が墓地へ送られた際にデッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターをサーチするというもの。
【鉄獣戦線】モンスターの共通効果や《鉄獣の抗戦》の効果を使うことで除外ゾーンのモンスター数は調整することができるので、このサーチ効果を活かすためにもある程度のモンスターは除外ゾーンに残すよう意識しておきましょう。
《鉄獣戦線 銀弾のルガル》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 地 / 獣戦士族 / 攻2300 /
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。
【LINK-3:右/下/右下】
相手メインフェイズに発動できる特殊召喚効果と、相手モンスターの攻撃力を弱体させる効果を持ったリンク3の【鉄獣戦線】リンクモンスター。
①:相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
《鉄獣戦線 銀弾のルガル》の①の効果
特に①の効果は使い勝手が良く、この特殊召喚をトリガーとして《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の①の効果を発動させたり、《墓穴の指名者》などの墓地除外に対して発動して回避したりと、さまざまに活用することが可能です。
また蘇生したモンスターはエンドフェイズに手札に戻ってくるので、擬似的ではありますが手札リソースの回復としても使うことができます。
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻1600 /
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
【LINK-2:左/左下】
自分メインフェイズに発動できる特殊召喚効果と、手札交換の効果を持ったリンク2の【鉄獣戦線】リンクモンスター。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》の①の効果
《鉄獣戦線 ナーベル》の墓地効果でサーチしてきた【鉄獣戦線】モンスターを、この①の効果で手札から特殊召喚し、さらにそのモンスターでリンクモンスターを特殊召喚することで、一気にモンスターを展開していくことができます。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》の①の効果
また②の手札交換効果は、手札誘発などの強力なカードを引き込むためのドロー加速という意味合いだけでなく、《PSYフレーム・ドライバー》などの手札で腐りやすいカードをデッキに戻すという使い方ができます。
《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / 獣族 / 攻1700 /
「トライブリゲード」モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を2枚捨て、除外されている自分のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。その後、手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない。
【LINK-2:左/右下】
除外されているモンスターを特殊召喚する効果と、【鉄獣戦線】魔法・罠カードをサーチする効果を持ったリンク2の【鉄獣戦線】リンクモンスター。
①:手札を2枚捨て、除外されている自分のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の①の効果
①の効果は手札コスト2枚と重いものの、コストなどで除外された【鉄獣戦線】モンスターを帰還させることで、さらなるリンク展開につなげることが可能となっています。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。その後、手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない。
《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の①の効果
②の効果は、【鉄獣戦線】魔法・罠カードをサーチと手札1枚をデッキボトムに戻すというもの。
【鉄獣戦線】デッキの初動は、このカードを出してリンク展開の素材として墓地へ送りながら、強力な通常罠カードである《鉄獣の抗戦》をサーチするというのが基本となっています。
主要な【鉄獣戦線】魔法・罠カード
《鉄獣の邂逅》
【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
②:自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
リンク状態のモンスターの攻撃力を強化する効果と、リンク状態のモンスターの破壊の身代わりにできる墓地効果を持った速攻魔法です。
②:自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
《鉄獣の邂逅》の②の効果
基本的には《鉄獣戦線 キット》でデッキから墓地へ送り、②の効果を使用するために使うこととなります。
EXモンスターゾーンに出した《戦線 銀弾のルガル》のリンク先に《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を出しておくことで、このカードの効果で破壊から守ることができます。
《鉄獣の抗戦》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを墓地・除外ゾーンから任意の数だけ特殊召喚し、そのまま【鉄獣戦線】リンクモンスターをリンク召喚することができる通常罠カード。
【鉄獣戦線】モンスターの効果で墓地を肥やしながら《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》を特殊召喚し、さらにリンク素材などで墓地へ送ることでデッキからこのカードを手札に用意することができます。
①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。
《鉄獣の抗戦》の①の効果
墓地・除外から任意の数だけモンスターを特殊召喚し、その後にリンク召喚の処理が行うので、【鉄獣戦線】のコストとして除外されたモンスターを墓地に戻すことができます。
また【鉄獣戦線】モンスターをリンク素材として特殊召喚しておけば、それぞれの墓地で発動する効果も発動させることができます。
【鉄獣戦線】デッキと相性が良いカード
《レスキューキャット》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻300 / 守100
「レスキューキャット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
自身を墓地へ送ることで、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を効果を無効化して特殊召喚することができる獣族モンスター。
【鉄獣戦線】では《鉄獣戦線 キット》《鉄獣戦線 ケラス》をリクルートすることで、一気にモンスターを展開することができます。
また自身も獣族モンスターに分類されるので、【鉄獣戦線】カードのコストや効果適用が行えるというのも、相性が良いポイントの1つとなっています。
《PSYフレームギア・γ》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / サイキック族 / 攻1000 / 守0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に、相手モンスターの効果が発動した際に手札から発動することができる、いわゆる手札誘発モンスター。
【鉄獣戦線】では《鉄獣戦線 フラクトール》や《レスキューキャット》といった、自分フィールドにモンスターが存在しない状態で発動させたい初動カードが複数採用されているので、それに対して発動された手札誘発モンスターを無効化できるこのカードは相性が良いといえるでしょう。
また一緒に採用する《PSYフレーム・ドライバー》を手札に引いてしまっても、《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》や《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》のリロードやサーチ効果の処理でデッキに戻すことで無駄なく使うことができるというのも良ポイントとなっています。
《戦華盟将-双龍》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 風 / 獣戦士族 / 攻1100 /
風属性の「戦華」モンスターを含む獣戦士族モンスター2体
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「戦華」カード1枚を手札に加える。
②:自分フィールドの「戦華」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
③:自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送り、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
【LINK-2:左下/右下】
フリーチェーンのバウンス効果を持った、【戦華】に属するリンク2のモンスター。
本来ならリンク素材の関係上【戦華】モンスターを採用しないと出すこともできませんが、【鉄獣戦線】ではモンスター効果で特殊召喚することができ、フリーチェーンで発動できる除去・妨害モンスターの1つとして採用することができます。
自身もリンク2の獣戦士族モンスターなので、【鉄獣戦線】の「獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない」という制約に引っかからず、リンク数を稼ぐための素材モンスターとして活用することが可能です。
【鉄獣戦線】デッキの回し方
《鉄獣戦線 フラクトール》1枚による展開例
【使用カード】
- 《鉄獣戦線 フラクトール》
- デッキに戻すための手札1枚
【結果】
- 《戦線 銀弾のルガル》
- 《鉄獣の抗戦》
【手順】
- 手札の《鉄獣戦線 フラクトール》を墓地へ送って効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 キット》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 キット》の効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 ナーベル》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 ナーベル》の効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 キット》を手札に加える
- 手札から《鉄獣戦線 キット》を召喚
- 《鉄獣戦線 キット》の効果を発動、墓地の《鉄獣戦線 ナーベル》《鉄獣戦線 キット》を除外し、EXデッキから《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 キット》《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の2体を素材として、《戦線 銀弾のルガル》をリンク召喚
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の効果を発動、デッキから《鉄獣の抗戦》を手札に加えて、手札1枚をデッキボトムに戻す
【盤面の解説】
《鉄獣戦線 フラクトール》1枚から進めることができる、【鉄獣戦線】の基本展開です。
墓地・除外に特殊召喚できるモンスターが4体存在するので、相手ターンに《鉄獣の抗戦》を発動させることで《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》をリンク召喚し、その除去効果を発動させることができます。
その際にリンク素材として墓地へ送られた《鉄獣戦線 ナーベル》《鉄獣戦線 キット》をそれぞれ発動して、後続のモンスターをサーチしたり《鉄獣の邂逅》を墓地へ送ったりして、次ターン以降に備えるという動きができます。
また《戦線 銀弾のルガル》の効果で、《鉄獣戦線 ナーベル》や《鉄獣戦線 フラクトール》を墓地から蘇生してエンドフェイズまで残っていれば、そのまま手札に戻すことでリソースを回復させるといったことも可能です。
《レスキューキャット》を用いた展開例
【使用カード】
- 《レスキューキャット》
- 手札コスト2枚(デッキに戻す分も含めると3枚)
【結果】
- 《召命の神弓-アポロウーサ》(3素材)
- 《戦華盟将-双龍》
- 《鉄獣の抗戦》
- 手札にレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター
【手順】
- 手札から《レスキューキャット》を召喚
- 《レスキューキャット》を墓地へ送って効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 キット》《鉄獣戦線 ケラス》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 キット》《鉄獣戦線 ケラス》の2体を素材として、《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》をリンク召喚
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 キット》の効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 ナーベル》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 ナーベル》の効果を発動、デッキから《鉄獣戦線 フラクトール》を手札に加える
- 《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》の効果を発動、手札から《鉄獣戦線 フラクトール》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 フラクトール》の効果を発動し、墓地の《鉄獣戦線 ナーベル》《鉄獣戦線 キット》《鉄獣戦線 ケラス》《レスキューキャット》を除外して、EXデッキから《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 フラクトール》《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の2体を素材として、《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》をリンク召喚
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の効果を発動、レベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターをサーチ
- 手札2枚を捨て《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の効果を発動、除外されている《鉄獣戦線 ナーベル》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 ナーベル》の効果を発動し、墓地の《鉄獣戦線 フラクトール》《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を除外してEXデッキから《戦華盟将-双龍》を特殊召喚
- 《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》《鉄獣戦線 ナーベル》を素材として、《召命の神弓-アポロウーサ》をリンク召喚
- 墓地へ送られた《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》(チェーン1)《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》(チェーン2)の効果を発動
チェーン2の処理でデッキから《鉄獣の抗戦》を手札に加えて、手札1枚をデッキボトムに戻す
さらにチェーン1の処理でデッキから1枚ドローし、その後手札1枚をデッキボトムに戻す
【盤面の解説】
《レスキューキャット》を用いた、【鉄獣戦線】の基本的な先攻展開の一例です。
モンスター効果を3回まで無効にできる《召命の神弓-アポロウーサ》と、フリーチェーンのバウンス効果を持った《戦華盟将-双龍》、そして《鉄獣の抗戦》からリンク召喚される《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の妨害となっています。
手札の消費はかなり荒いですが、その代わり非常に強力な盤面となっており、モンスター効果を主体とした展開デッキ相手にはかなり強く出ることができる盤面となっています。
ただしいくら強固な盤面といっても、手札誘発などの妨害はかなりキツく、また《ライトニング・ストーム》などの魔法・罠カードによる除去にも脆いので、相手デッキや手札状況によって展開を考える必要があるでしょう。
また先行で手札誘発や伏せカードなどの妨害を構えたい場合は、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》でサーチしたモンスターを手札コストに充てることで、手札消費を少し抑えることができます。
【鉄獣戦線】デッキをカスタムするおすすめカード
【LL】関連カード
【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻100 / 守100
「LL-ターコイズ・ワーブラー」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「LL」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
【 エクシーズモンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻0 / 守0
レベル1モンスター×2体以上
①:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×500アップする。
②:相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合、このカードのX素材を1つ取り除き、その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
③:このカードが相手によって墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の「LL」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
【LL】は風属性・レベル1の鳥獣族モンスターを主体としたエクシーズ召喚テーマです。
非常に高い展開力を持ったテーマで、特に《鉄獣戦線 ナーベル》や《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》などと相性が良く、お互いに鳥獣族つながりでシナジーさせることが可能となっています。
またエクシーズテーマということから《FNo.0 未来龍皇ホープ》や《天霆號アーゼウス》といった、強力な大型モンスターを採用することができるようになるので、純構築の【鉄獣戦線】とはまた違った強さのデッキにすることができます。
【炎星】関連カード
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 獣戦士族 / 攻1700 / 守1000
このカードが墓地に存在する場合、手札または自分フィールド上に表側表示で存在する、「炎星」または「炎舞」と名のついたカードを合計2枚墓地へ送って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
「殺炎星-ブルキ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / 獣戦士族 / 攻1700 /
獣戦士族モンスター2体
自分は「炎星仙-ワシンジン」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が「炎星」モンスターの効果を発動する場合、自分の手札・フィールドの「炎星」カード及び「炎舞」カードを墓地へ送らずに発動する事もできる。
②:自分のフィールド・墓地の「炎舞」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。その後、デッキから「炎星」モンスター1体を墓地へ送る。
【LINK-2:左下/右下】
【炎星】は、炎属性・獣戦士族モンスターを主体としたテーマデッキです。
代表的な《炎舞-「天璣」》をはじめとして獣戦士族モンスターをサポートするカードがテーマ内に存在するので、【鉄獣戦線】の展開の要となる《鉄獣戦線 フラクトール》につなげやすくなっています。
また【鉄獣戦線】モンスターの効果を使って【炎星】の展開で重要となる獣戦士族リンクモンスター《炎星仙-ワシンジン》を出すことができ、純構築ではできない展開ルートを構築することが可能となっています。
《王神鳥シムルグ》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 風 / 鳥獣族 / 攻2400 /
鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク素材にできない。
①:このカード及びこのカードのリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果の対象にならない。
②:このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「シムルグ」カード1枚を破壊できる。
③:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
【LINK-3:左下/下/右下】
《王神鳥シムルグ》は、お互いのエンドフェイズにデッキから鳥獣族モンスターを手札・デッキから特殊召喚する効果を持った、風属性・鳥獣族リンクモンスターです。
鳥獣族モンスターには《烈風の結界像》や《霞の谷の巨神鳥》といった、脅威力な制圧効果を持ったものがあり、それらを容易に出すことができるようになります。
また《王神鳥シムルグ》のリンク先の鳥獣族モンスターを効果の対象にできなくする効果も持っており、《鉄獣の邂逅》の破壊身代わり効果と併せることで強固に守るといった使い方も可能となっています。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【鉄獣戦線】は安定感のある純構築でも、獣族・獣戦士族・鳥獣族といった種族を扱うテーマと混ぜた構築でも扱うことができる、非常に完成度の高いテーマデッキです。
大会環境などでも十二分に戦えるだけのポテンシャルを持っているので、しっかりと戦えるデッキを組みたいという方には、特にオススメできるものとなっています。
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました!