@イグニスター降臨

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@イグニスター降臨

【前回の記事】エクストラリンクのすゝめ

はじめに

記事を開いて頂きありがとうございます。オオニシと申します。

前回、カーナベル様よりゲストライターという形で【コードトーカー】の記事を書かせて頂きましたが、再びゲストライターのお話を頂き、二回目の記事作成に至る形となりました。

前回は【コードトーカー】という「分からん殺し・ここに極まれり」なデッキを紹介&解説したので、今回も【コードトーカー】について書こうかな?と思っていましたが、カーナベル様より「新弾の【@イグニスター】について書いてほしい」と依頼されました。

【@イグニスター】はサイバース族で、尚且つアニメ「遊戯王VRAINS」のボスキャラが使用していたテーマです。なので判明直後に組む前提で考えていたため、今回の依頼は非常に嬉しく、自分の考えを具体化できる良い機会だと思っています。

目次

構築


まだまだ未開拓感が否めませんが、基本的な構築は大部分がコレで間違いないと思います。自信は微塵もありません。

ところで「いや効果分からんが」「シンクロとエクシーズか入っていてオシャレ」となる方が大半だと思われるので、次項にて説明していきます。

そもそも何をするのか

大雑把に言えば、先攻はリソースを獲得しながら《I:Pマスカレーナ》による妨害を敷いて、後攻はシンクロモンスターとエクシーズモンスターの除去効果で攻めていく、という感触です。

《ウィンドペガサス@イグニスター》

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの「@イグニスター」モンスターの数まで、相手フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。②:このカードがフィールド・墓地に存在する状態で、このカード以外の自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、このカードを除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ライトドラゴン@イグニスター》

レベル4モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分フィールドの「@イグニスター」モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示モンスターを選んで破壊する。②:このカード以外の自分のサイバース族モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分の墓地からリンクモンスター1体を選んで特殊召喚する。③:自分フィールドのモンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

攻める時には、上記の2枚を絡めて盤面を荒らし、《ライトドラゴン@イグニスター》の②の効果でライフを削り取っていきます。

どう動くのか・先攻編(前確認)

具体的な動き方を解説していきますが、その前に「この上向きマーカー誰?」「マスカレーナしか分からん」となってもおかしくないので、使用するカードを紹介しつつ予め展開の流れを確認しておきます。

まず「@イグニスター」ですが、主に活用するのは以下の4体

《ピカリ@イグニスター》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「Ai」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:自分フィールドの「@イグニスター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで4にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ドヨン@イグニスター》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「@イグニスター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。②:このカードがサイバース族リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地の「Ai」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ブルル@イグニスター》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「@イグニスター」モンスター1体を墓地へ送る。②:このカードがサイバース族SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合、「ブルル@イグニスター」以外の自分の墓地の、そのS召喚の素材としたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《アチチ@イグニスター》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「アチチ@イグニスター」以外のレベル4以下の「@イグニスター」モンスター1体を手札に加える。②:自分のサイバース族モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に、墓地のこのカードを除外して発動できる。その自分のモンスターを破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

これらを使って《サイバース・ウィキッド》及び《サイバース・ウィッチ》を経由し、「儀式モンスター」「シンクロモンスター」を絡めながら《I:Pマスカレーナ》を構えます。

そして相手ターンに《I:Pマスカレーナ》を起動して、妨害手段となる《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》を構えます。

《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》

効果モンスター3体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地のサイバース族モンスターの種類(儀式・融合・S・X)の数だけこのカードにカウンターを置く。②:このカードの攻撃力はバトルフェイズの間、このカードのカウンターの数×2500アップする。③:相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのカウンターを1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。この効果をこのカードの攻撃宣言時からダメージステップ終了時までに発動した場合、このカードはもう1度続けて攻撃できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

展開過程で儀式・シンクロを使用しているため、擬似的な2妨害となるだけでなく《召命の神弓-アポロウーサ》のように打点で越えるのが難しいことも利点。また、かっこいい。

「でもそれだけ展開するとなると安定性は大丈夫?あとリソース消費が激しいのでは?遊戯王知ってる?」と言われても不思議ではありません。

しかしながら、新弾に引くほど収録された慈愛テーマ【@イグニスター】。サポートカードたる以下の2枚を擁しており、安定した展開を行いつつリソースを回復しやすくなっています。

《イグニスターAiランド》

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合にこの効果を発動できる。手札からレベル4以下の「@イグニスター」モンスター1体を特殊召喚する。このターン自分は、元々の属性が同じモンスターを「イグニスターAiランド」の効果で特殊召喚できず、サイバース族モンスターしか特殊召喚できない。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地から「@イグニスター」モンスター1体を除外して発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《Aiドリング・ボーン》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地の「@イグニスター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。②:モンスター同士が戦闘を行う攻撃宣言時、墓地のこのカードと手札を1枚除外し、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「Aiドリング・ボーン」以外の「Ai」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《イグニスターAiランド》の展開効果はターン制限が無いため、メインゾーンの空きと手札が許す限り@イグニスターを展開し続けることができます。更に②の効果により地味に《幽鬼うさぎ》をケア。隙がありません。

また蘇生札《Aiドリング・ボーン》は速攻魔法なので、自分ターンだけでなく相手ターンにも発動しアドバンテージを獲得していきます。

どちらのカードも、先ほど掲載した《ピカリ@イグニスター》でサーチでき《ドヨン@イグニスター》で回収できるため、【@イグニスター】において非常に重要な役割を担っているという訳ですね。

どう動くのか・先攻編(具体例)

例として《ピカリ@イグニスター》《イグニスターAiランド》を挙げてみる

この2枚から・・・

①ピカリを召喚しAiドリングボーン(蘇生魔法)をサーチ。そのまま「ディサイプル」をリンク召喚。
②ボーンを発動し、再びピカリで「ディヴォーティー」をリンク召喚。

③ディサイプル発動でディヴォーティーをリリース。トークン2体を特殊召喚。

④2体で「ウィキッド」をリンク召喚。
⑤残ったトークンを「ベイルリンクス」に変換し、ウィキッド効果で「ブルル」をサーチ。

⑥ウィキッド+リンクスで「ウィッチ」をリンク召喚。
⑦先程リンクスでサーチした「聖域」を発動し、直後に「イグニスターAiランド」を張り替え(ここでウィッチのコスト用魔法を確保)
⑧Aiランド効果でブルル特殊召喚。
⑨ウィッチ効果で聖域コストに「儀式セット」をサーチ。ブルルは「ドヨン」をデッキから落とし
⑩ウィッチの第2効果で「ドヨン」を蘇生。ドヨン効果でピカリを墓地から回収。

⑪ドヨン+ブルルで「ウィンドペガサス」をシンクロ召喚。ブルル効果でドヨン蘇生

⑫儀式魔法を発動し、ピカリをリリースして儀式召喚。
⑬儀式モンスター+ウィンドペガサスで「マスカレーナ」を出す。
⑭ドヨンを「リングリボー」に変換し、ドヨン効果でボーン(蘇生魔法)を回収。

〜相手ターン〜
①ボーンでドヨン蘇生。ドヨン効果でピカリを回収
②マスカレーナ起動。ウィッチ+ドヨン+マスカレーナで「ダークフルード」をリンク召喚。
③ダークフルードのカウンター乗せ効果にチェーンしてドヨン効果、ボーンを回収

この動きが必要最低限のハンドで可能な、所謂最大展開だと個人的には思っています。

初動で使用した《Aiドリング・ボーン》を相手ターンで発動することで、マスカレーナによるリンク召喚の補助とリソースの回収、また《ドヨン@イグニスター》《Aiドリング・ボーン》の「お互いを蘇生&回収し合う」サイクルにより、《ドヨン@イグニスター》のモンスター回収効果も相まって延々とモンスター2体分を供給し続けられる点が、展開後における随一の強みといえます。

ところで、上記の展開にて最初に出していた2体のリンクモンスター《リンク・ディサイプル》《リンク・ディヴォーティー》ですが、これらが本展開の肝となる存在です。

両方が「レベル4以下のサイバース族1体」、つまりリンク値2まで出せるサイバース族だけで「1ドロー1戻し」「トークン2体生成」までいけます。これは単なるリソース増加に留まらず、素引きしてしまった儀式セットをデッキにぶち込めるということ。

《サイバース・ウィッチ》はデッキに儀式セットのいずれか片方が無ければ発動できない、尚且つサーチ効果を発動しなければ蘇生効果を使えないという「命がけ儀式ウーマン」で、万が一にも初手に来てしまった儀式モンスター(もしくは儀式魔法)をさようなら出来るため、《リンク・ディサイプル》《リンク・ディヴォーティー》は重要性が極めて高い訳です。

どう動くのか・先攻編(盤面形成後)

先攻展開後、出来ることが四つあります。

⚫まず《I:Pマスカレーナ》より放たれる《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》の二妨害。これに防御の全てを任せるので、縁起も込めてカード自体に乗せるカウンターはスターエンボスのグレイニーレザー・トートバッグなどといったゴリゴリのブランド品を用意しましょう。

⚫仮にダークフルードが倒された場合、展開過程で使用した《ウィンドペガサス@イグニスター》の墓地効果によりデッキバウンスという強烈な除去を放つことができます。

⚫↑の《ウィンドペガサス@イグニスター》の墓地効果を使用していない場合に限りますが、もしも大量に罠を伏せられてターンが返ってきた際には、同じく展開過程で回収した《Aiドリング・ボーン》で、魔法罠を破壊する効果を持つ《ウィンドペガサス@イグニスター》を蘇生し、相手のアクションを強いることが可能です。

⚫鬼の形相で場を荒らされ、盤面にモンスターが居ない状態でターンが返ってきた場合、墓地より《サイバネット・リチューアル》の効果を使用して完全ノーコストでのトークン2体生成から動くことが出来ます。実質《トーチ・ゴーレム》

《サイバネット・リチューアル》

サイバース族の儀式モンスターの降臨に必要。①:レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札からサイバース族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。②:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地からこのカードと儀式モンスター1体を除外して発動できる。自分フィールドに「サイバネット・トークン」(サイバース族・光・星4・攻/守0)2体を特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

何も手を下すことなく、息をするようにトークン生成。それも2体も特殊召喚してから始まるメインフェイズは、恐らく遊戯王史上最も気持ちの良いメインフェイズであることは疑う余地のない事実・・・

上記1〜4が「先攻展開から出来ること」で、とにかくアレをされてもコレがあるという対応力、それが凄まじく広いと思います。

どう動くのか・後攻編(殴り込みパターン)

とにかく《イグニスターAiランド》の展開によりモンスターを供給し、《ウィンドペガサス@イグニスター》で魔法罠を破壊、《ライトドラゴン@イグニスター》でモンスターを破壊するのが基本です。

《ダークナイト@イグニスター》

カード名が異なるモンスター3体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。自分の墓地からレベル4以下の「@イグニスター」モンスターを可能な限りこのカードのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分の墓地からサイバース族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

後攻時に特に強いのが《ダークナイト@イグニスター》で、ただ展開要員とするだけでなく、戦闘破壊に成功すれば「好きなサイバース族」を蘇生できます。

これと《ライトドラゴン@イグニスター》の「自身以外のサイバース族が相手に戦闘ダメージを与えると『好きなリンクモンスター』を蘇生」の効果を相互に活用することで、芋づる式に蘇生を繰り返し、殴り続けられます。

《リングリボー》

レベル4以下のサイバース族モンスター1体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:相手が罠カードを発動した時、このカードをリリースして発動できる。その効果を無効にし除外する。②:このカードが墓地に存在する場合、EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの「@イグニスター」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

また、罠を封殺しながら自己再生効果により追撃も可能な《リングリボー》も相性が良く、攻撃を終えたモンスターをバトルフェイズ中にリリースして自己蘇生、そのまま攻撃して《ライトドラゴン@イグニスター》効果でリンクモンスターの蘇生に繋ぐといった芸当も可能です。

(例)アチチ+Aiランド

①Aiランドで「アチチ」特殊召喚し、ピカリサーチ。
②ピカリ召喚しボーンサーチ。
③2体をそれぞれ「ディサイプル」「ディヴォーティー」に。

④ここは先攻展開と変化なし。ただし「リングリボー」を絡めておく必要があるため、片方のトークンをリングリボーに変えておく

⑤ここも変化なし。一応アチチ初動のためボーンを温存した状態です。

⑥上に同じ。

⑦儀式モンスターを儀式召喚し、ドヨンと合わせて「ライトドラゴン」をエクシーズ召喚。
⑧「ウィンドペガサス」と「ライトドラゴン」効果により、モンスターと魔法罠を2枚ずつ破壊(対象取らない)
⑨バトルフェイズに入る

⑩総攻撃後、ウィンドペガサスをコストにリングリボーを自己再生

⑪リングリボーで攻撃。
「自身以外のサイバース族が戦闘ダメージを与えた」ことでライトドラゴンの効果発動。好きなリンクモンスターを蘇生(本展開での最大打点はウィキッドの800)。
⑬温存してあったボーンを発動、先程リリースされたウィンドペガサスを蘇生
⑭蘇生した2体で更に攻撃。(ここで総ダメージ8800)

上記の展開では《ダークナイト@イグニスター》を使用していませんが「バトルフェイズ中に《リングリボー》を蘇生して追撃」を行うことで《ライトドラゴン@イグニスター》のトリガーに、という動きは基本的なワンキルパターンであるため、展開過程で《リングリボー》を経由するのを忘れないようにしたいです。

どう動くのか・後攻編(バーンキルパターン)

【@イグニスター】は戦闘に極めて特化したテーマでありながら、以下3枚のバーンカードを擁しています。

《Ai打ち》

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分と相手のモンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、その相手モンスターの攻撃力と同じになり、そのダメージステップ終了時にその戦闘で破壊されたモンスターのコントローラーはその元々の攻撃力分のダメージを受ける。②:自分の「@イグニスター」モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ファイアフェニックス@イグニスター》

サイバース族モンスター2体以上
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが攻撃するダメージ計算時に発動できる。このカードの攻撃力分のダメージを相手に与え、その戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。②:このカードが効果で破壊された場合に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。③:リンク召喚したこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ドンヨリボー@イグニスター》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の「@イグニスター」モンスターが攻撃されたダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする。②:「@イグニスター」モンスターまたは「Ai」魔法・罠カードの、相手にダメージを与える効果が発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる(ダメージステップでも発動可能)。その効果で相手に与えるダメージは倍になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

これら3枚は【@イグニスター】における引導火力の役割を担っており、それぞれが「バーン」「戦闘補助」の両面を持っています。

《Ai打ち》は無理やり相手と同じ打点に並べて「この戦闘でモンスターが破壊された持ち主は、その打点分のダメージを受ける」という状態を強要する訳です。

しかしながら《Ai打ち》の身代わり効果によりこちらの@イグニスターだけが守られ、相手だけが一方的に戦闘破壊されダメージを受けるという、言うなれば「戦闘を介して発動する《破壊輪》」に近い働きをします。

更に《ファイアフェニックス@イグニスター》は①の効果により、いかなる状況でも攻撃するだけで最低でも2300ダメージを与えられます。これは打点を上げればダメージも上がるため、前述した《Ai打ち》と合わせることで相手モンスターの打点の二倍ダメージを生み出すことが可能という訳です。

そして3枚目の《ドンヨリボー@イグニスター》。墓地から除外することで「@イグニスターのバーンダメージを倍化」

※墓地に居るだけでいいため、「おろまい効果」を持つ《ブルル@イグニスター》で落としておくことでもOK。

上記3枚は全てダメージ計算時に発動可能なので、全てを同一チェーン上で発動すれば「相手モンスターの打点の三倍ダメージ」が完成します。

矢印の順にチェーンを組んで発動

この動きは「オーバーキルすぎない?」と思われますが、初めから目指さなくとも《ピカリ@イグニスター》のサーチ先(Aiカード)で悩んでいる際に「《ファイアフェニックス@イグニスター》じゃライフ届かないけど《Ai打ち》を合わせれば届くな」といった具合に、ふと思い出して勝ちを拾える可能性もあるため、覚えておくと便利です。

また、《Ai打ち》《Aiドリング・ボーン》の墓地効果で攻撃宣言時に墓地or除外ゾーンから拾えるので、ターンを跨けば連続して発動できたりします。「1ターンに1枚しか発動できない」テキストのため、発動無効にされたターンに二度目の攻撃で回収→再発動といった芸当も。

モンスター同士が戦闘する攻撃宣言時に、墓地の《Aiドリング・ボーン》自身と手札1枚を除外し、墓地or除外から「Ai」カードを回収

小技編

《ファイアフェニックス@イグニスター》が戦闘するダメステ開始時、墓地の《アチチ@イグニスター》の「自分のサイバース族の戦闘時にその自分のモンスターを破壊できる」謎効果で爆散させれば、《ファイアフェニックス@イグニスター》の②の効果で戦闘を回避しながら対象取らないモンスター破壊をぶち込める。(更に次のターンに蘇生)

サイバース族が戦闘するダメージステップ開始時、墓地の《アチチ@イグニスター》を除外することで、その自分のモンスターを破壊する。

↓↓↓↓↓↓↓↓

《ファイアフェニックス@イグニスター》は効果で破壊されると、相手モンスター1体を選んで破壊する

⚫「《ウィンドペガサス@イグニスター》の魔法罠を破壊する効果は起動効果であること」を相手にわざわざ教えることで、油断して《無限泡影》《閃刀機-ウィドウアンカー》等をチェーンする形で発動してくれれば、墓地の《リングリボー》をチェーン発動し、墓地に逃がして効果を通す手法(せこい)

「『ライトドラゴンの効果は起動効果』と教えられた。効果発動まで無限泡影を温存しよう。よし、今だ!」

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「チェーンして墓地のリングリボーを発動され、ライトドラゴンが居なくなり無限泡影が適用されなくなる。結果的にライトドラゴンの効果が通ってしまった・・・」

⚫「如何なる観点からみても、@イグニスターの中では《ドヨン@イグニスター》が最もかわいい」ことを39分かけて相手に力説し、40分になった途端《ファイアフェニックス@イグニスター》でダメージを与え、一気に逃げ切ってET勝ち(せこい)

まず全身。かわいい

次に右手。やらかい(予想)

左手。モチモチしている(仮定)

しっぽ。結構伸びそう

つまり《ドヨン@イグニスター》は・・・

かわいい!

おわりに

以上で【@イグニスター】に関するアレコレを終わります。

「先攻を取るか後攻特化か」は依然として決定している訳ではなく、やはりどちらも強みがありますし、まだまだ開拓途中といった感じが否めません。

しかし、単純にやれることの多さや「サイバース族」というだけで広がる採用カードの選択肢、また「除去・制圧・展開」という基盤は完成しているので、遊戯王VRAINSが終わったとはいえ来年1月の新弾も充分に期待ができそう。何卒、宜しくお願い致します・・・

そして、ここ暫くは【@イグニスター】のテーマ開拓に全力を注ぎます。自身のブログや記事でアイディアを共有していきたいし、再びこのような形で執筆が出来れば尚良しと思っています。

それでは。ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

【前回の記事】エクストラリンクのすゝめ


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