【2022年1月環境】アドバンス最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2022年1月環境】アドバンス最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

  2019年全国大会、四度目の延期。

 CSプロモの関係もあってか、開催数が減ってしまっているアドバンスCS。

 一時期は参考にするためのCS結果の母数が少なく、解説記事を書くのに困るほど冷え込んでいたこともありました。

 しかしながら、全国大会の開催が予告された今冬は、状況が一変。

 全国大会においてはアドバンスの方が試合数が多いこともあってか、全国の猛者がこぞってアドバンスに触れ、巷に流れる情報量も増加。

 2022年1月は、アドバンスがにわかに注目が集めた時期でした。

 四度の延期は大変残念ではあるものの、再燃しているアドバンス環境の「今」について、今月も解説していきたいと思います!

目次

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

先月からのカードプールの変化

 先月からカードの追加はなく、殿堂入りが施行されたのみ。

 筆者は3ターン目のパワープレイが減ることで【リースモモキングRX】や【ガイアッシュ覇道】の立ち位置がよくなるのでは? と予測していたのですが、それ以上に大きくシェアを伸ばしたデッキが存在しました。

 【アナカラーダークネス】です。

 詳しくは後述しますが、「チュリス閃」ギミックと【ジョー星ゼロルピア】の脱落は、どちらも【アナカラーダークネス】にとっては福音でした。

 天敵の激減した環境の中で、【アナカラーダークネス】は大活躍を果たし、【アナカラーダークネス】に不利のつく中速デッキは一気に苦境に立たされます。

 一方、【アナカラーダークネス】隆盛の影で同じく立ち位置を向上させたのが、【赤単我我我ブランド】をはじめとした高速ビートダウン。

 これらのデッキもまた、先3ターン目の「チュリス閃」や【ジョー星ゼロルピア】の《「敬虔なる警官」》に苦しめられていたデッキ群です。

 殿堂入りの施行によりこれらのギミックがいなくなり、苦手な受け寄せのデッキも【アナカラーダークネス】によって激減。

 結果として、【赤単我我我ブランド】は単なるデッキパワーだけではなく、環境の変化さえも味方につけて大活躍することとなりました。

 以上のように、今回の殿堂入りはかかる枚数こそ少なかったものの、周辺デッキへの影響を含めれば、アドバンス環境に甚大な変化をもたらしています。


Tier1

【アナカラーダークネス】Tier1


 まずは読者の皆様に謝罪をしなければなりません。

 先月のアドバンス版最強デッキランキングのTier表から【アナカラーダークネス】を削除したのは大きなミスでした。謹んでお詫び申し上げます。

 《絶望と反魂と滅殺の決断》と軽量オレガ・オーラの組み合わせで相手のリソースを縛りつつ、自分はマナドライブGRで莫大なアドバンテージを確保。

 最終的に《S級宇宙 アダムスキー》《魔天降臨》《禁断機関 VV-8》などのフィニッシャーを駆使して安全に詰め切るコントロールデッキです。

 ネット大会を中心に最強デッキの一角として存在感を示していた【アナカラーダークネス】。

 以前の環境より強いデッキであることは間違いなかったのですが、リアルCS環境ではそれほど使用者が振るわないデッキであることも事実でした。

 しかし、時は2022年1月1日。

 このデッキの動きも間に合わない3t目に対処不能の盤面を形成してくる《“龍装”チュリス》+《蒼き守護神 ドギラゴン閃》、メタカードでGR召喚を無力化しつつ早いターンにコンボで勝利する【ジョー星ゼロルピア】の両雄が環境から姿を消します。

 これを待ちわびたかのように、【アナカラーダークネス】は年明け直後から一躍環境トップへと進出。

 1月初週のCS環境を支配し、その後も現在に至るまで最大勢力の一角となっています。

 先月末にリリースされた「終末王龍大戦」で得たものも多く、《地龍神の魔陣》と《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》の2枚は定番パーツの仲間入りを果たしつつあります。

 特に《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》によって手札を調整しながらマナ加速を連打し、潤沢なリソースを元手にパワーカードを連発してマウントを取れるようになった点は、デッキパワーの底上げに大きく寄与しています。

 受けに割かれていた枠がこちらに差し変わったことでビートダウンデッキに対するガードはやや下がってしまいますが、それも《“龍装”チュリス》の殿堂入りによってドラゴン系デッキに雑なアグロプランがなくなってしまった点が追い風。

 また、殿堂入りに伴って構築を制限してくるような対面が数を減らしているため、自由枠を広く取れる強みも活かしやすくなっています。

 サンプルデッキはかなりプレーンな構築ですが、採用されていないカードの中では、

  • 早期にGR召喚してくるデッキへのカウンター要員でありつつ、ビートダウンに対する蓋としても有力な《流星のガイアッシュ・カイザー》
  • 墓地対策としても優秀かつ自分の山札回復手段にもなる、水コマンド獣の《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》
  • ピンポイントで相手のキーカードを抜き、追加のGR召喚で莫大なアドバンテージにもつながる《解罪 ジェ霊ニー》

 などが自由枠に採用されうるカードの代表格。

 対戦相手からすればどのカードが採用されているかわからず、すべて警戒するほかにないのも強みのうちだと言えるでしょう。

 速攻デッキにややシールドの噛み合いを要求される点以外は明確な弱点の少ない、まさに最強デッキの筆頭です。


【赤単我我我ブランド】Tier1


 圧倒的火力で駆け抜ける速攻デッキ界の絶対王者。

 現在のアドバンスはオリジナルとはうってかわって、【アナカラーダークネス】の台頭に合わせて環境全体がやや後ろ寄り・受け減少傾向。

 殿堂入り施行によって、決して珍しくない負け筋であった《“龍装”チュリス》+《蒼き守護神 ドギラゴン閃》による盤面制圧や【ジョー星ゼロルピア】の《「敬虔なる警官」》が姿を消したことも併せ、環境上の立ち位置は抜群です。

 構築について改めて言うことはほとんどありませんが、先述の通り序盤に《とこしえの超人》や《「敬虔なる警官」》を多用してくる【ジョー星ゼロルピア】がいなくなったため、《GIRIGIRI・チクタック》の採用リスクはかなり低くなっています。

 高いカードパワーを持つ軽量クリーチャーとして、このカードを採用する構築が大多数を占めるようになってきたことがトピックでしょうか。


【4cドラグナー】Tier1


 年始直後に結果を残し、その後短い期間で大きく広まった期待の新生エース。

 筆者の所感ですが「【5cコントロール】と【リースモモキングRX】を足して1.5で割った」ようなデッキとなっており、そのままそれぞれの上位互換というわけではありませんが、高火力の押し付けと受け性能を両立したデッキとして環境内での立ち位置を確立しています。

 特にカウンター能力の高さには目を見張るものがあります。

 【5cコントロール】でお馴染み、《ドラゴンズ・サイン》+《最終龍覇 グレンモルト》によるカウンターはさらに先鋭化。

 大量のドラゴンが搭載されているため《最終龍覇 グレンモルト》のオプションに《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を採用しやすくなり、ただでさえ高いフィニッシュ力がさらに高まりました。

 《最終龍覇 ロージア》と合わせて受けトリガーのほとんどが「クリーチャーを展開できるカード」となっており、相手の攻勢を凌いだ返しに確実に差し切りやすくなっています。

 もちろん能動的に《ドラゴンズ・サイン》から動き出す際の選択肢としても《爆銀王剣 バトガイ刃斗》は強力です。

 また、《爆熱天守 バトライ閣》デッキとして見ても、《最終龍覇 グレンモルト》という超パワーカードが踏み倒し先に加わったリターンは莫大。

 《龍風混成 ザーディクリカ》もおまけと呼ぶにはあまりに強く、「めくり」のパワーは【リースモモキングRX】以上と言って差し支えないでしょう。

 ただし、単純ないいとこ取りではなく、それぞれのデッキに一歩譲る点もあります。

 【リースモモキングRX】の《メンデルスゾーン》→《王来英雄 モモキングRX》+《アルカディアス・モモキング》のような3ターン目にゲームを決定づけるアクションを持たない点。

 【5cコントロール】の《ロスト・Re・ソウル》のように、対面を選ばず相手の選択肢を大きく制限するようなカードがない点。

 この2つは、代表的な弱点だと言えるでしょう。

 また、受け性能も高いとはいえ、高速ビートダウンに対して明確な有利が付くほどのものではない点にも留意が必要です。

 押し付けと受けのバランスの良さから総合力が高く、今後の活躍・構築の洗練にも期待がかかるデッキです。


Tier2

【5cコントロール】Tier2


 高い対応力と環境に合わせた構築幅が魅力の、王来篇を代表するコントロールデッキです。

 デッキそのものの強さは落ちていないものの、新たにTier1に君臨した【アナカラーダークネス】を苦手とする点が環境上のウィークポイント。

 《とこしえの超人》があるとはいえボードコントロールに長けたデッキということで、除去手段は非常に豊富。

 隙を縫うように繰り出されるマナドライブGRを完全に押さえ込むのは至難の業であり、対処しきれないほどのリソースから受け札を完全に無視したアダムスキーフィニッシュを仕掛けられればなす術はありません。

 新デッキである【4cドラグナー】に対応力の面でお株を奪われていることもあり、現環境では総合力よりも【赤単我我我ブランド】のような高火力の速攻デッキをも捌き切る「高い受け性能」という役割に重きを置いたデッキに移行しつつある印象です。


【リースモモキングRX】Tier2


 ドラゴンデッキの代表格として長らくTier1に居座り続けたデッキですが、こちらも【5cコントロール】と同じく【4cドラグナー】にお株を奪われ、やや立ち位置を落としています。

 爆発力は非常に高いものの全体的にブレが大きく、安定性や対応力の面で一歩譲る印象。

 また、ハンドキープがかなりタイトであるため【アナカラーダークネス】のセルフハンデスが刺さりやすく、受け札がそれほど厚くないため【赤単我我我ブランド】にも貫通されやすかったりと、環境上位との相性に大きな懸念点を抱えているのが環境上最大のネックです。

 しかしながら先2《メンデルスゾーン》2ブーストはそれだけでゲームを破壊するだけのインパクトがあるビッグムーブ。

 高速で着地する《アルカディアス・モモキング》も独自の強みとして挙げられるため、環境次第で再興の余地は十分にあるでしょう。


【赤青“逆悪襲”】Tier2


 【アナカラーダークネス】の流行に伴い、高速ビートダウンデッキの一角として使用者を伸ばしている【赤青“逆悪襲”】

 各種ムゲンクライムや《“逆悪襲”ブランド》の存在からハンデスに強いのが魅力で、特にセルフハンデスに関してはムゲンクライムを捨てればほぼノーデメリット。

 このデッキに関しても【赤単我我我ブランド】と同じく、早期の《とこしえの超人》や《「敬虔なる警官」》を多用する【ジョー星ゼロルピア】の脱落が追い風となり、非常に立ち回りやすい環境になっています。

 構築上のトピックとしては、2コストルーター枠に《カクタキュー #ナイトリバー #KAWAE》を採用した構築が増加中。

 墓地5枚というこのデッキにとって緩い条件で2打点になるのは、ルーターのおまけとしては破格のメリットです。

 水単色ということで火文明の枚数配分にはやや気を配る必要があるものの、それを押してでも採用する価値のあるカードだと言えるでしょう。


【キングダムJO退化】Tier2


 こちらも3ターン以内という高速でビートダウンを仕掛けるデッキの一角。

 構築そのものはセルフハンデスを意識するなら《進化設計図》を多く取りたいくらいでほとんど変わりませんが、現在のアドバンスはオリジナル環境よりも受け・メタクリともに少ない環境。

 環境トップの【アナカラーダークネス】に対しても《キャンベロ<レッゾ.Star》や《アルカディアス・モモキング》で返しのアクションを大きく制限でき、仮にG・ストライクに止められたとしても複数ターンに分けてのビートダウンで差し切りを狙えます。

 Tier表のうえでは一段落ちるものの、環境上の通りはかなり良好なデッキだと筆者は考えています。

 余談ですが、2月発売の「パラレル・マスターズ」では新たなキング・セルである《新世界王の破壊》(水/闇/自然)の登場が予告されています。

 比較的枚数の余りがちな自壊手段や進化クリーチャーのうちの1枠をこのカードに差し替え、マナ基盤の更なる安定を図る構築も十分に考えられそうです。


Tier3

【青魔導具】Tier3


 オリジナルに引き続いて、アドバンスでもじわじわとシェアを伸ばしているスペルコンボデッキ。

 【アナカラーダークネス】に対して有利に立ち回れる希少なデッキのひとつであり、ビートダウンデッキに対してもトリガーを踏ませれば戦いうる点で環境上の優位を有しています。

 やはり環境内のカード除去が減っている点も明確な追い風ですね。

 とはいえ構築にはほとんど変化がないため、【青魔導具】の弱点そのものを克服できているわけではありません。

《卍 新世壊 卍》を早期に引けなかったり、カード除去を飛ばされたあと即座にリカバリーできなければそれだけで勝ちがグッと遠のきます。

 また、【アナカラーダークネス】を狩りに来るビートダウンデッキとも戦えるものの有利はつかないため、ビートダウンの増加はそのまま立ち位置の悪化に直結します。

 メタ読み次第ではかなりの活躍が見込めるデッキだと言えそうです。


【ラッカ鬼羅.Star】Tier3


 こちらもオリジナルに引き続いてじわじわとシェアを伸ばしているデッキ。

 アドバンスでも《ナゾの光・リリアング》《緊急再誕》のパッケージが一般的になってきています。

 オリジナルほどメタクリーチャーがクリティカルに働く対面は多くないものの、リソース力・展開力を背景とした全体的なデッキパワー向上のおかげで、メタクリーチャーに依存しないゲーム展開がしやすくなった点が使用者を伸ばしたポイントだと考えています。

 サンプルリストでは【赤単我我我】をはじめとした幅広いデッキに刺さるメタクリーチャーとして《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》と《天翼 クリティブ-1》を採用していますが、アドバンスならではのカードとしては《検問の守り 輝羅》の採用例も見られました。

 GR召喚・ドラグハートをどちらも牽制できるため、【アナカラーダークネス】や【4cドラグナー】といった《奇石 ミクセル》系のメタクリーチャーがほとんど刺さらないデッキに対しては一定の活躍が見込めるでしょう。


【グルメ墓地ソース】Tier3


 高い再現性で4t《暴走龍 5000GT》を叩き込める点がウリの、新型墓地ソースです。

 主な役割対象であった【ジョー星ゼロルピア】は殿堂入りに伴っていなくなってしまったものの、GR召喚をはじめとした小型クリーチャー召喚の大部分をシャットアウトしてしまうロック性能は健在。

 一時期の「ブーム」は去ってしまいましたが、独自の強みを持つデッキとして環境の一角に残り続けています。

 このデッキの流行後に懸念として挙げられたのが、8枚の初動を引けなかった際の序盤のアクションの弱さです。

 それを解消するため、追加のドローソースではあるものの2ターン目までには動き出せない《偽りの名 13/種族選別》を排除。

 空いた枠に《レレディ・バグーバ/ツインパクト・マップ》や《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》を採用し、最序盤の動きを安定化させる構築が徐々に定着してきています。

 また、注目のテックカードとして挙げられるのが、《偽りの王 ナンバーナイン》系の呪文ロッククリーチャーです。

 下に5体のクリーチャーを貯め込んだ《大魔王 ウラギリダムス》をフシギバースして大量のマナを確保すれば、重いコストも気になりません。

 墓地にあったとしても《終焉の開闢》の墓地回収や《大魔王 ウラギリダムス》経由でマナに送り込むことで《ドマンモ龍樹》と合わせて擬似的な回収ができたりと、どこからでも召喚できてしまいます。

 コントロールやコンボに対して明確な「詰み」を突きつけるわかりやすい着地点として、これらのカードを1枚採用する構築が現在のトレンドです。


【クランヴィアデリート】Tier3


 突如として環境に現れた、「全てを破壊する」コンボデッキです。

 豊富なトップ操作から叩き込まれる最速3ターン目の《「時空さえも突き抜けろ!」》+《不夜城艦 クランヴィア》のコンボはまさに予測可能回避不可能。

 《オールデリート》《煌銀河最終形態 ギラングレイル》の2種8枚のうちどちらかを捲るだけでゲームが終わってしまう破壊力は計り知れません。

 概算ですが、《禁断〜封印されしX〜》を除いたデッキ39枚から3枚をランダムに抽出した際、8枚のゲームエンド呪文のうちどれか1枚でも含まれる確率はおおよそ50%。

 つまりは、スピードアタッカーの《不夜城艦 クランヴィア》が着地した時点でだいたい50%はそのままゲームが終わってしまうことになります。

 受けがそれほど硬いわけではないものの、キング・セルと追加で採用されるトリガー5〜6枚程度で最低限は確保済みです。

 弱点としては、ほとんど全てのメタカードが場面次第で有効に働いてしまう点と、仮にコンボまでこぎつけたとしてもその先にもう一段ランダム要素が待ち構えている点です。

 踏み倒しメタや《奇石 ミクセル》系のメタは《T・T・T》でSA付与しながら召喚すれば回避できますが、《月砂 フロッガ-1》のようなそもそも攻撃できなくなる能力や、呪文ロックについては回避のしようがありません。

 後者については言わずもがな。《ブレイン・ストーム》や《月光電人 オボロカゲロウ》で山札の内容を濃くすれば確率は上げられるものの、どこまで行っても確定にはできません。

 さまざまな面で運に大きく左右されるデッキではあるため、まかり間違っても環境上位には辿り着けない類のデッキですが、存在は頭の片隅に留めておきたいですね。


環境のまとめ

今まで

 殿堂入りにより激変した環境を悠々と闊歩する【アナカラーダークネス】

 継続的なハンデス・ボードコントロールにマナドライブGR獣のアドバンテージ力。中長期戦に極めて強いこのデッキが君臨したために、中速以下のデッキは強い圧迫を受けはじめました。

 防御力に優れたデッキが軒並み立ち位置を落とす中、【赤単我我我ブランド】や【赤青“逆悪襲”】、【キングダムJO退化】などの3〜4ターンで殴り勝ちを狙うデッキは相対的に立ち位置が向上。

 他ならぬ【アナカラーダークネス】自身も高速ビートダウンをそれほど得意としていないため、速攻デッキの筆頭である【赤単我我我ブランド】は対抗馬として最有力候補に躍り出ます。

 【4cドラグナー】や【5cコントロール】も一定の活躍を見せるものの、大まかには【アナカラーダークネス】vs.高速ビートダウンの二項対立を中心に、1月期のアドバンス環境は進んでいます。


これから

 現在は高速ビートダウンが隆盛し【アナカラーダークネス】はやや立ち位置を落とすフェーズ。

 このまま高速ビートダウンが【アナカラーダークネス】を押さえ込む展開になれば、殴るデッキに対して一定の優位がある【4cドラグナー】や【5cコントロール】が立ち位置を上げるターンとなりそうです。

 ただし、徐々に強さの周知が進み、総合的なデッキパワーも高い【アナカラーダークネス】が、このまま素直に数を減らすとは考えづらいのも事実。

 二項対立のまま環境が進んでいくのか、それとも三すくみに発展するのか、はたまた新たなデッキが環境を破壊するのか。

 今後の展開の鍵は、【アナカラーダークネス】の母数がどう動くかにかかっていると言えそうです。

おわりに

 というわけで、1月下旬のアドバンス環境について解説いたしました。

 使ってみたいデッキは見つかりましたでしょうか?

 この記事が皆さんのアドバンス環境に対する理解への一助となれば幸いです。

 それでは次回、2月上旬のオリジナル環境解説記事でまたお会いしましょう!

オリジナル環境はこちら!


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