こんにちは、アドバンスの伝道師でもフィクサーでもない神結です。
この記事は現アドバンス環境の最新情報をお届けするものとなっています 。
また今回は年末でもあるので、軽くにはなりますが2023年のアドバンスを振り返ってみたいと思います。
それではどうぞ。
2023年11月の環境はこちら!
目次
2023年のアドバンスの環境変遷
アドバンスが消えた日
振り返ってみると、2023年のアドバンスも色々ありました。
年明けすぐのアドバンス環境は2022年11月に発売されたレジェンドスーパーデッキ『龍覇爆炎』という大きな変化はあったものの、どちらかと言えばオリジナルの隆盛に押されるような状況だったのは事実です。
それでもGP優勝デッキの表ボスの【ガイアッシュ覇道】や、当時はまだ《暗黒鎧 ザロスト》が4枚使えた裏ボス【青黒ゼーロ】などの存在もあり、独自の環境だったのは間違いないです。
……ですが、平和(?)なアドバンス村に、コンキスタドールはやってきました。
うん、もうやめようか、この話。
とはいえ4月くらいまでは、アドバンスはその独自性を維持していました。
《暗黒鎧 ザロスト》の殿堂によって【青黒ゼーロ】は一時的に消滅したものの、【青黒DOOMサガ】に対抗出来るデッキとして【4cマグナ】があったり、或いはサガへのメタデッキとして【赤黒バイク】が活躍したり、全てをパワーでなぎ倒す【モルトNEXT】が台頭してきたり……と。
実際当時はまだ《とこしえの超人》+《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー // お清めシャラップ》みたいな取り方をしているデッキならば、サガに対してもそこそこ勝つことが出来たんですよね。
ところが5月頃から【青黒ダンタルサガ】の台頭によって状況は激変。サガ対して有利であった筈のとこしえ+お清めのパッケージでは対応しきれなくなり、《ウォズレックの審問》が強力でドラゴンデッキも勝率を大きく落とすことになり、頼みの綱の【赤黒バイク】も《影速 ザ・トリッパー》の刺さりがイマイチになったことで大きく後退することになります。
『サガ・SAGA環境』などと言われることもありましたが、その実はオリジナルを優に上回るほどの『サガ一強環境』なのは間違いなかったでしょう。
オリジナルよりも伸び伸びサガが使えたのは事実であり、そうした「サガユーザー」の需要を満たしていたのもまた事実ではありましたが……。
とはいえ、この時期のアドバンスを他人に勧める理由は中々なく、環境としての独自性も大きく損なってしまったため、ユーザーが減ってしまった事実は否めないでしょう。
そういう意味では「アドバンスは一時的に消えてしまった」と言ってもしょうがなかったかな、と思います。
アドバンス、復活
アドバンスの苦境は、しばらくは続きました。
サガの殿堂後は【モルトNEXT】を中心に【ガイアッシュ覇道】や、次元のクロスギアをフルに活かせる【赤白サムライ】、そして新規零龍デッキである【クローシステスタロッサ】など、アドバンス独自のデッキたちによる環境が構成されていきました。
とはいえ、この時期はまだCS参加者数は中々増えませんでした。
転機が来たのは、10月頃だったでしょうか。
まず前提として、9月に発売された『魔覇革命』が恐ろしく強く、そこで成立した【アナカラージャオウガ】や【赤青マジック】などはアドバンスの環境デッキにも勝つ力がありました。
そして10月に入ると『デュエキングMAX2023』が発売し、《邪帝斧 デッドアックス》や《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》など、極めて強力なアドバンスカードが多数登場します。
こうした新カードや、オリ-アド間でのデッキの共有なども現実的になったからでしょうか。アドバンス競技人口やCS開催数などは全国的に見ても大きく盛り返すことになりました。
個人的な意見ですが、「超次元や零龍などを使ったアドバンス特有のデッキ」と「基本はオリジナルだけど、アドバンスの要素を足して強くなったデッキ」の両方が環境に混在している状況が望ましいと私は考えています。
また【黒緑ケンジキングダム】のように、別に自身がアドバンスの要素を使う訳で無いけども、アドバンスの方が刺さりがいい(オリジナルはメタカードが多くてキツい)というような独自の立ち位置を持つデッキも面白いですね。
後期GPが1Day開催になったことでアドバンスそのものが削られてしまうという悲劇も我々は経験しましたが、半年前は10人しかこなかったアドバンスのCSが今日では2倍規模が満員となったりと、順調に成長を遂げています。
私も「アドバンスの環境記事を書いて下さい」などとガチまとめの担当さんから依頼されたわけですが、こうして記事そのものに需要が生まれたこともありがたい話です。
アドバンスのCSにコツコツと参加し続け、アドバンスのCSをコツコツと開催してきた身としては、いまの状況はかなり感慨深いものがありますね。
現環境の主要デッキ
というわけで、ざっくり2023年のアドバンスを振り返ったところで、現環境の主要デッキについて見ていきましょう。(なお各デッキのランクは、各CSの結果や使用者数などに基づき、私個人の見解で設定したものです)
Sランク
4cドラグナー
ドラゴンデッキの覇者は、ここ1ヶ月間で【ガイアッシュ覇道】から【4cドラグナー】に変わりました。
このデッキの主役は、《最終龍覇 グレンモルト》。
【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/闇/火 / パワー6000+ / コスト7
■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。
《邪帝斧 デッドアックス》に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》という2本のゲームエンド級のドラグハートを扱うことが出来るため、面制圧もワンショットもこなせるのが非常に強力です。
特にガイアッシュ覇道にない「単体のワンショット」は魅力的で、展開することが《邪帝斧 デッドアックス》にリスク付けされている以上、《最終龍覇 グレンモルト》自体が環境に合っているとも言えます。
また《炎龍覇 グレンアイラ // 「助けて!モルト!!」》のお陰で、トリガーの受けが増えているのも魅力的です。
【 ツインパクトカード 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、火のコスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する)
────────────呪文────────────
カード名:「助けて!モルト!!」
文明:火
コスト:5マナ
■ドラグナーを1体、自分の手札から出す。
更に従来までは無視出来なかったマナ基盤の不安定さなども、白単色が減ったことや《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のお陰でかなり改善しています。
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / エンジェル・コマンド・ドラゴン / ソニック・コマンド / 文明 光/火 / パワー11000 / コスト7
■自分のマナゾーンに光または火のカードが合計5枚以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
■EXライフ
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。次の相手のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せない。
マナ置きやゲームプランの選択など、どうしても使用難易度は上がってしまいますが、《邪帝斧 デッドアックス》や《最終龍覇 グレンモルト》に興味がある方は是非触ってみて欲しいデッキです。。
アナカラージャオウガ
オリジナルだけでなくアドバンスでも大活躍の【アナカラージャオウガ】。
《とこしえの超人》や《キャディ・ビートル》など、アドバンスでも強力なメタカードをすんなり採用出来るのが魅力的です。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / 文明 自然 / パワー4000 / コスト1
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■相手のターン中、相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
また《アーテル・ゴルギーニ》はこの環境でも強く、特にフィニッシュ盤面では《蒼き覚醒 ドギラゴンX》にチェンジ出来ることから「G・ストライク以外受けなし」のような盤面を作ることも出来ます。
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / スーパーカー・ドラゴン / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の中から2つ選ぶ。(同じものを2回選んでもよい。)
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
►自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
►コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
そしてもちろん、《CRYMAX ジャオウガ》のフィニッシュ力はアドバンスでもトップクラスの性能です。アドバンスは比較的受けが強いデッキが多いものの、それでもお構いなしに貫通するだけの力がありますね。
Aランク
モルトNEXT
もう一つのタイプのドラゴンデッキ。
《邪帝斧 デッドアックス》は振れないものの、《爆炎龍覇 モルトSAGA》が《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を構えられた時には、だいたい勝っています。
【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー10000 / コスト8
■W・ブレイカー
■スピードアタッカー
■同じ名前のウエポンを2枚以上、このクリーチャーに装備できない。
■このクリーチャーが出た時、火のドラグハートを、コストの合計が自分のマナゾーンにあるドラゴンの数以下になるように好きな数選び、自分の超次元ゾーンから選んで出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■マナ武装7:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが7枚以上あれば、その攻撃の終わりに、自分のドラグハートをすべてクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
ただその《爆銀王剣 バトガイ刃斗》も《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が苦しく、ワンショットに行けない場面も多いことから全体としてはやや後退気味。
加えてこのデッキが《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》などを処理しにかかろうとすると、どうしても赤いクリーチャーを展開することになってしまい、結果としてそこに《邪帝斧 デッドアックス》がキツく当たってしまいます。
そういった理由もあってか、最近だとだいたいどのリストにも《地封龍 ギャイア》を採用しているケースが多いです。
【 クリーチャー 】
種族 ガイア・コマンド・ドラゴン / 暴拳王国 / 文明 自然 / パワー18000 / コスト9
■Q・ブレイカー
■相手の「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を持つクリーチャーがバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。
■自分のターン中、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
要するにゾージアなどを置かれた盤面の返しに問答無用で素出ししたり、或いは先に殴れる状況になったときに、さっさと蓋をしてしまおうという狙いです。
ちなみに次元の枠ですが、このリストでは《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》にはなっていますが、《熱血剣 ネビュラ・ホーン》だったり《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》だったりするケースもあります。
白緑天門
所謂巨大天門。
《闘門の精霊ウェルキウス》+《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》から展開し、質+数の圧倒的な暴力で粉砕します。包み込むだけが光ではないらしい。
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー7500 / コスト9
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。その後、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / エンジェル・コマンド / ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 光/自然 / パワー11000 / コスト9
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト6以下のエレメントを1つ、自分の超次元ゾーンから出してもよい。そうしたら、自分の山札を上から5枚を裏向きのままこのクリーチャーの「EXライフ」シールドの下に置いてもよい。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
初動となる《巨大設計図》も《支配の精霊ペルフェクト // ギャラクシー・チャージャー》もビックリするほど強いため、4ターン目の展開の再現性は比較的高め。
受けに関しては、最近だと《水雲の聖沌 5u170n》まで採用しているケースが多いです。サーチには一切引っ掛かりませんが、背に腹はかえられないということで。
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光 / パワー4000 / コスト5
■S・トリガー・プラス(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、このクリーチャーにP能力を与える)
■自分のクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでタップする。
■P−このクリーチャーが出た時、光の「ブロッカー」を持つ、進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
手札集めて展開して《∞龍 ゲンムエンペラー》出して殴って倒す、というわかりやすさもあるので、初心者にもお勧め出来るデッキだと思っています。
赤青マジック
新弾の強化も受けたマジックは、今後のメタゲーム上でも注目デッキの1つです。
新弾の中でも特に注目度が高いのが、《氷柱と炎弧の決断》でしょう。
【 呪文 】
文明 水/火 / コスト3
■自分の墓地に呪文が2枚以上あれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の相手のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
▶自分の手札を1枚捨て、カードを2枚引く。
▶コスト2以下のエレメントを1つ、自分の手札から出す。
手札調整のみならず、ブロッカーを止める効果、そして《AQvibrato》や《同期の妖精》といったクリーチャーの踏み倒しも可能と、あまりにも万能なカードとなっています。
加えてS・トリガーとなる条件も墓地に呪文2枚と非常に緩く、だいたいの場合この条件は自然と達成されるのではないでしょうか。《氷柱と炎弧の決断》自体がマジック専用カードというわけではないのですが、相性がいいのは間違いなさそうです。
また種族がマジックのカードも多数収録されていることから、デッキ構築自体も今後変化があるかもしれません。
ガイアッシュ覇道
近しいデッキ基盤を持つ4cドラグナーに現状押されていることから、トップとは言えなくなりました。
ドラゴンデッキ同士の対決となると、どうしても中盤の盤面の取り合いやワンショットの性能で後手に回りがちです。
しかし《流星のガイアッシュ・カイザー》という、他にはない大きな武器もあります。
【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
また、4cドラグナーにない要素としては、青のカードの枚数が多数採用出来ていることから、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》の採用や或いは他のジャイアント・ドラゴン系との組み合わせも現実的です。
自由枠は多くないのですが、採用候補となるカード自体は多いと言えます。
当然ながらガイ覇が何か直接的な弱体化を受けた訳でもないので、今後の環境の変化次第でまた上位へ戻ってくることでしょう。
その他注目のデッキ
デイガドルマゲドン
最近のCSでちょくちょく結果を残しているのが、《魔光神官ルドルフ・アルカディア》入りの【デイガドルマゲドン】です。
お馴染み《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を使ったコマンドデッキで、禁断爆発を狙った戦い方をするのですが、従来のドルマゲドン系のデッキは道中に出せるコマンドの質が低い、或いは《鬼寄せの術》のような無理をしないと出しづらい、といった問題を抱えていました。
加えて《Forbidden Sunrise ~禁断の夜明け~》が動きに与える影響が大きく、これを引けているかどうかで強さが大きく変わるデッキとなっていました。
【 禁断フィールド 】
文明 闇/火 / コスト2
■このフィールドが出た時、封印を4つ付ける。■自分の闇のコマンド、火のコマンド、名前に《禁断》とあるクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。■禁断爆発:このフィールドから封印がすべて外された時、山札に加えてシャッフルする。その後、カードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドが出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く)
しかし、新たに採用されるようになった《支配の精霊ペルフェクト // ギャラクシー・チャージャー》や《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》といったカードが、この問題点を大きく緩和することになります。
【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー9000 / コスト7
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■相手は各ターン合計3回までしか、クリーチャーを召喚したり呪文を唱えたりできない。
このクリーチャーが離れる時、そのパワーが0より大きければ、離れるかわりにとどまる。
────────────呪文────────────
カード名:ギャラクシー・チャージャー
文明:光
コスト:3マナ
■自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、エンジェル・コマンドをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
■チャージャー
特にゾージアはドルマゲドンと非常に相性がよく、「毎ターン1枚ずつしか剥がれない封印を、4枚も剥がす必要がある」ドルマゲドンに、「封印を剥がしながら実質的に1ターン貰える」はうってつけのカードだったのです。
またギャラクシーチャージャーは《魔光神官ルドルフ・アルカディア》とゾージアを同時に回収することが出来るカードで、こちらもまたデッキの安定度に大きく寄与します。白単色カードなため、ゾージアの軽減条件の邪魔もしません。
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / ダークロード / ナイト / 文明 光/闇 / パワー6000 / コスト5
■G・ストライク
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。その後、このクリーチャーから進化できるコスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
元々楯受けが強いという特性もあり、爆発という武器と併せて一部のデッキには非常に強いのがドルマゲドンの特徴でもあります。
ちょうど待望していた《魔の革命 デス・ザ・ロスト》の再録もありましたので、これを機に使ってみてはいかかでしょうか?
あと再録の《終断γ ドルブロ // ボーンおどり・チャージャー》のイラストが可愛い。
おわりに
というわけアドバンスの環境考察の12月号でした。
また来月以降も、そして来年以降もアドバンスをガンガンやっていこうと思っています。
もしこの記事を読んでアドバンスをやってみようと思うプレイヤーや、大会主催の方が増えてくれるのでしたら、それに越したことはありません。
それではまた来月、お会いしましょう!