【2024年8月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2024年8月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

 こんにちは、あーくんです。 ファンタジーBEST、ドリーム英雄譚デッキ、殿堂発表、超CS……7月環境から変わりすぎじゃない!?

 殿堂発表による最も大きな影響、【火水マジック】と【闇自然アビス】の主要パーツが使用できなくなったことによる環境の変化でしょう。

 さてそれではこれを受けて環境デッキはどう変わったのか、また、皆さんの意識はどこへ向かっているのか、今月も解説していきましょう。オリジナル環境解説8月編、スタートです。

2024年7月の環境はこちら!

目次

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

Tier1

【デイガファイアー・バード】Tier1



 ファンタジーBEST発売後、一瞬で環境を定義したミッドレンジデッキです。

 登場当初はデイガというカラーリングが珍しがられましたが、みなさんもう慣れきったようですね。

 動きとしては優秀な手札調整クリーチャーを出しつつ、早ければ《ハッター・ルピア》や《インタビュー》で一気に仕掛け、遅くても5tには《クイーン・ルピア》や《バルピアレスク》でゲームの掌握を握るのがデッキの特徴です。

 このデッキの強みは大きく3つ。

 1つ目は《ハッター・ルピア》による早期のアグロムーブ。

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 超化獣 / 文明 火 / パワー3000 / コスト3

■相手のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーが出た時、そのクリーチャーを破壊する
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:5000
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、ファイアー・バード・メクレイド5する。

 2つ目は《ハンプティ・ルピア》とメタクリーチャーによるコントロール力。

 3つ目はメクレイドと《アリス・ルピア》による盤面の再現性です。

 弱点らしい弱点は《異端流し オニカマス》が挙げられますが、逆に言うとそれ以外は歯牙にも掛けません。

 これらを駆使することで最終的に横に広げきるか、広げきった面を使い《バルピアレスク》でEXターンを取って詰め切るというのが目下の構築理念となっています。

 そして7月環境では《オニカマス》を搭載した【水闇COMPLEX】が超CS前後で大流行しましたが、そちらの勢いが比較的落ち着きを見せたことにより、改めて堂々の環境トップとして君臨することになりました。

 とにかく《ポッピ・冠・ラッキー》と《ハッター・ルピア》、そして《ハンプティ・ルピア》による搦手の豊富さにより、一芸しかないメタデッキは軒並み跳ね返されてしまうのが実情となっていますので、今後もこのデッキを中心に環境が進んでいくと思われます。

【水闇COMPLEX】Tier1


 【ファイアー・バード】に対する最も有効なメタデッキになる……というのが現在の【水闇COMPLEX】の主張点です。

 1枚で【ファイアー・バード】を機能不全にする《異端流し オニカマス》を始め、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》×《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》のコンビの硬さ。それらを使い回す《アーテル・ゴルギーニ》の強力さ。

 そして現環境の水文明を代表する《飛翔龍 5000VT》と《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》による除去を構え、クリーチャーによるビートダウンを真っ向から否定します。

 ビートダウンでありながらコントロールチックな動きをするため、触れば触るだけ味の出るデッキですが、最近は向かい風。

 このデッキの隆盛を感じ、より上手く 《飛翔龍 5000VT》と《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》 を使えるデッキ達が環境に名乗りを上げ始めています。

 今後のこのデッキの評価は立ち位置と、《DARK MATERIAL COMPLEX》の通りがどれだけいいかに焦点が当たるものだと思われます。

【光水ヘブンズゲート】Tier1


 「いきなりつよいデッキ」の影響もあり、ここ最近の【ヘブンズ・ゲート】といえば、《巨大設計図》を軸にした【巨大天門】が一般的とされていました。

【 呪文 】
文明 光/水 / コスト4

■革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンから手札に加えるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→自分の山札の上から2枚を表向きにする。その中の光と水のカードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
→自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
→コスト3以下のエレメントを1つ選び、シールド化する。

 カイザー・オブ・ハイパードラゴンにてリリースされた《理想と平和の決断》は、圧倒的なリソース確保とメタクリーチャーへの対策を同時に行う非常に優秀な呪文です。

 また、《ハンプティ・ルピア》の連打や継続してプレイされる《ハッター・ルピア》の対策としてこのデッキも水文明の特権である《5000VT》と《ブルー・インパルス》の採用を行いました。

 これにより副作用として【水闇COMPLEX】を始めとする地上戦デッキに対して非常に強く出れることとなり、見事環境入りを果たしました。

 しかし当のファイアーバードはゲームレンジが後ろであれば、と、《ハンプティ》と《バルピアレスク》、そして《コッコ・武・ルピア》や《ボルシャック・モルナルク》を使いエクストラターンを取りながら何度も妨害をして攻撃に移る後ろ寄せのプランに移行。

 このまま攻略されてしまうのか、あるいは新たな勝ち筋で制圧を見出すのか、期待が寄せられます。

【光自然ドリームメイト】Tier1


 ファンタジーBESTで強化されたデッキは【ファイアー・バード】だけではありません。衛生観念ぶっ壊れ、最速3tEXWIN、上振れ上等のハッピーアグロデッキがこの光自然ドリームメイトです。

 展開の中心は《森夢のイザナイ メイ様》。

【 クリーチャー 】
種族 オラクル / ドリームメイト / 文明 自然 / パワー2000 / コスト3

■革命チェンジ:ドリームメイト(自分のドリームメイトが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■光臨:自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップしていれば、自分の山札を見る。その中からコスト5以下のドリームメイトを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

 これを《お目覚めメイ様》や《Disガンバ》などとの革命チェンジや、《配膳犬のトレス》《料理犬のヴィヤンドゥ》のハイパー化をあわせて《料理猫のプワソン》や《料理長のラビシェフ》を展開していくというわかりやすい種族デッキです。

 ですがその出力は桁違い。3ターン目3ドローは基本。なんなら2ターン目3面3ドローや3ターン目5ドローなんかも珍しくはありません。

 何と言っても《料理犬のヴィヤンドゥ》と《料理長のラビシェフ》が強い!

 適当な【ファイアー・バード】の生き物を調理して展開。《メイ様》を咎めてきた《ガイアッシュ》を踏み潰し。タップキルを活かして【ヘブンズ・ゲート】のブロッカーや《ボン・キゴマイム》を無理やりこじ開けて突破できるなど、見た目以上にメタ耐性が高いことがその強さの要因でしょう。

 そして一回展開が通ってしまえばそのままEXWIN……圧倒的な質量が速度を持って襲いかかってくるようなデッキです。完全にグルメ界の料理人。

 現在の主流構築は【ヘブンズ・ゲート】と【ラッカゴスペル】を始め、多種多様なデッキに刺さるメタである《ベイB セガーレ》を採用。それに合わせて各種ドリームメイトにアクセスするための潤滑油である《トレジャー・マップ》が採用されています。

【ファイアー・バード】に勝率が5割近く出るデッキでもあり、メタの意識が【ファイアー・バード】に向いている場合隙間を見つけて現れるデッキであるため、今後も環境で存在感を放つことでしょう。

Tier2

【ハザード退化】Tier2


 2022年夏に現れた、プレイヤーズデッキ、変性5色コントロールの【ハザード退化】が帰ってきました!!おかえり~!!

 ご存じない方も多いと思いますので簡単にデッキの動きを説明すると、《禁断英雄 モモキングダムX》をプレイすると、山札から《自然の四君子 ガイアハザード》をサーチ。

 そしてそれに向かって《生魂転霊》を唱えて2ブースト+退化を行うことでマナを伸ばしながら《自然の四君子 ガイアハザード》を早期着地することができます。

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、そのクリーチャーが持っていた文明の数だけ、自分の山札の上からカードをマナゾーンに置く。

 その後はマナを伸ばしたり《聖霊超王 H・アルカディアス》などで追加のロックを掛けて封殺することがメインルートのデッキです。

 このコンセプトを遂行するのが《天災 デドダム》と《Volzeos-Balamord》のパッケージ。ゲームを引き延ばせば持ち前のカードパワーで押し切ることが可能です。

 なぜこのデッキが環境に台頭してきたのか?それは、《歌舞音愛 ヒメカット / ♪蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて》が消えたことによる環境全体への《自然の四君子 ガイアハザード》の通りの良さと《ハンプティ・ルピア》によるコントロール性能の向上が挙げられるでしょう。

 特に《ハンプティ・ルピア》は《生魂転霊》の打ち込み先としても最適なほか、時間を稼いで《聖霊超王 H・アルカディアス》で封殺するようなゲームプランも可能にするため、コンボ不成立時の裏支えとしてデッキの強度向上に大きく貢献しています。

 デッキとしてはわからん殺しの側面も強く、これから研究が進むことにより攻略される側のデッキですが、対【ファイアー・バード】においての《自然の四君子 ガイアハザード》は圧倒的。【ファイアー・バード】側に一定以上の練度と引きを要求するため、簡単には攻略されきらないと考えています。

 また、そのデッキ性質上味変もしやすく、今後の進化が楽しみなデッキとも言えますね。触るなら今!

【ラッカゴスペル】Tier2


 スペルコンボの代表格、【ラッカゴスペル】の立ち位置は少し低下。というのも、【ファイアー・バード】側のプレイが最適化されはじめているため、単純に受けることが難しくなってきています。

 また、環境全体で《聖霊超王 H・アルカディアス》が流行り始めているのも向かい風になっており、全体的に勝率は低下しつつあります。

 そのため採用され始めているのが《強瀾怒闘 キューブリック》。不意に投げるこの1枚で試合をひっくり返すことも可能になっています。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・アウトレイジMAX / 文明 水/火 / パワー5000 / コスト4

■自分のマナゾーンにカードが4枚以上あれば、コストを支払うかわりに火のカード1枚と水のカード1枚を自分の手札から捨てて、このクリーチャーを召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

 現在は【ファイアー・バード】を受けるために環境が推移しているので、ちょうど【ファイアー・バード】狩りができる側のデッキであることが注目点。立ち位置に左右されることもありますが、デッキとしての対話拒否性能は依然高いままなので今後も見かける機会が増えることでしょう。

Tier3

【グラスパーループ】Tier3


「環境の変わり目には〇〇が熱い!」シリーズ第一弾、【グラスパーループ】です。

《5000VT》と《ブルー・インパルス》に加えて、カウンターカードの代表格、《流星のガイアッシュ・カイザー》まで搭載した裏目を押し付けるデッキとして環境に新生しました。

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6

■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

 この三種の神器をデッキに組み込み、遅いデッキに対しては《蒼狼の大王 イザナギテラス》と《グレート・グラスパー》による無限コンボで圧殺する。

 このタイムリミットを見せることで環境に台頭してきました。

 《聖霊超王 H・アルカディアス》のメタを受けない他、現在はクリーチャーの除去も弱くなっているため、《終末の監視者 ジ・ウォッチ》を採用して殴り切るような構築も散見されています。

 このデッキがどこまで食らいつくのか、またしても環境から消えてしまうのかについて、これからの動向を見守りたいと思います。

【水単ガリュミーズ】Tier3


「環境の変わり目には〇〇が熱い!」シリーズ第二弾、【青魔導具】こと【水単ガリュミーズ】です。

 ドルスザクが片端からもぎ取られても、《好詠音愛 クロカミ》という銀の手を使い環境に舞い戻ってきました。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・マーメイド / 文明 水 / パワー2000 / コスト3

■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■自分の呪文を唱えるコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分が呪文を唱えた時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

 ちゃっかり《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》を携えているため、大量展開には対応ができ、抑えた展開に対しては《クロカミ》が盤面を止めるという挟み撃ちが非常に強烈。

《聖霊超王 H・アルカディアス》や《∞龍 ゲンムエンペラー》にも屈さないため、スペルデッキの雄として再び注目を浴びています。

 ではなぜ同じ役割に近い【ラッカゴスペル】よりtierが低いのか?これは《卍 新世壊 卍》の依存度が非常に高くなっていることで、いわゆる後引きのゲームが成立しないことが理由でしょう。 それにより、母数は伸び切りません。

 もう一種類ドルスザククリーチャーがリリースされればコントロールゲームも組みやすくなるんだけどな……と思う気持ちはありますが、見飽きたという意見もわかります。

 このデッキを今選ぶプレイヤーは環境を読んだうえで使い込んでいることが多く、実際CSなどの競技大会で対面する際にはポテンシャルを十分に発揮したプレイをしてくることも予想されます。

 母数とデッキの強度と乗り手の技量、そのどれもが少し歪ですが、確かに実力はあるため今回はこの順位とさせていただきました。

環境のまとめと今後の展望

 《飛翔龍 5000VT》と《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》、そして《流星のガイアッシュ・カイザー》と《聖霊超王 H・アルカディアス》。

【ファイアー・バード】により定義されている環境は《ボン・キゴマイム》に支配されるゲームから進み、大型のロックとカウンター札の切り合いへと進みました。

【ファイアー・バード】と【ドリームメイト】が攻める側として存在する以上、両方に回答を持てるカードに需要が集まった結果ですね。

 さて、この環境は明確に攻める側と受ける側が分かれています。そして現在不在なのは、受ける側を狩るデッキ。

【ラッカゴスペル】も【グラスパーループ】も【ガリュミーズ】も正直力不足感は否めません。であるならば、非常に骨太で強力な受け狩りデッキが今後暴れることも予想されるでしょう。噂では【水自然キャベッジ】なんかが熱いなんて話も……?

 まだまだ始まったばかりの新殿堂環境。次の勝ち組にアンテナを張り巡らせながら楽しみましょう!

おわりに

 というわけで、8月のオリジナル環境について解説いたしました。

 使ってみたいデッキは見つかりましたでしょうか?

 この記事が皆さんのオリジナル環境に対する理解への一助となれば幸いです。

 それでは次回、9月のオリジナル環境解説記事でまたお会いしましょう!


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