このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●大量ドローで楽しみたい! ●わかりやすく攻めまくりたい! ●カードを引かないと手が震えるドロー中毒者だ |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。このたび『格安デュエマ研究所』研究員となりました、北白河と申します。文系のマッドサイエンティストと呼んでください。
いやあいい響きですよね、研究員。研究仙人のファンボーイたるきたしーが研究員を名乗る日が来たということで、心の中の小学生が反応してきます。
というわけで第二回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役となるのは、かつて環境トップの立場すら経験したこともあるこちらのカード…
《 アストラル・リーフ 》(シングル価格:270円)です。
殿堂解除&再録でだいぶお安くなった往年の名カードたるこのカードを、今回はガンガン使っていこうと思います。
前回の切り札の《 飢動混成 ガリィングマール 》が60円だったことを考えるとちょっとお高めですが、その分他のカードのチョイスでしっかり目標以下の合計金額を狙っております。
気になるお値段は、記事の続きをどうぞ!記事タイトルでネタバレしてるけどな!
もう少しお金のある方向け(それでも1000円超えのカードは使わないよう作りました)の改造案なども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(2021/9/10)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
すでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、もちろんさらに安く構築することも可能ですね。スタートデッキ2箱2000円でそこそこのデッキができるのは内緒だぞ!
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるようなデッキを追い求めていこうと思います。
安く、楽しくするためには?
まず《 アストラル・リーフ 》を活かしたデッキを組むにあたって考えるべきは、同じカードを使うよく似たデッキとの差別化です。
今回ですと、「連続革命チェンジで《 アストラル・リーフ 》を使い回しながら大型ドラゴンに繋げる」のがドクトリンの【リーフダンテ】が比較対象になりますね。
上手く回れば大量ドローのバックアップの元、トリガー対策を交えて攻め切れる強力なデッキなのですが…
- 革命チェンジを多用するため、非召喚の踏み倒しを咎めるメタカードに弱い
- 受けは引くと腐るトリガー頼みになりがちで、意外と打たれ弱い
- トリガー封じの要の《 天革の騎皇士 ミラクルスター 》《 機術士 ディール/「本日のラッキーナンバー!」 》がこのルールだと少々お高い
ドラゴンなので語ることがない
という弱点があります。
つまり、差別化を図るためには…
- 革命チェンジを使用せず、召喚扱いで出せる軽く太い打点を確保する
- 何らかの手段で最低限の受けや防御札を確保
- この記事のルール通り、可能な限り安く楽しいカードを採用する
ドラゴンについて語らない
を満たすデッキを組み必要があるということになりますね。
…というわけで、このデッキで《 アストラル・リーフ 》の相棒になるカードを探した結果白羽の矢が立ったのが彼。
《 ウェイボール<バイロン.Star> 》(シングル価格:380円)です。
とにかく軽量高打点なのはもちろん、手札が増えまくるこのデッキなら手札6枚の壁も簡単に突破可能なばかりか追加ドローとしても活躍可能。
スター進化で最低限のトリガー除去対策も可能…という、まさに打ってつけのカードが見つかりました。ドラゴンじゃないし。
ちなみにこの記事を書こうとした時点ならもっと安かったんですが、書き始めたタイミングで急に売れ出したのか値段が上がって泣いています。「前回のばにらさんのやつより安い!」って売り文句にするつもりだったのに!
というわけで、「手札が増えまくる」ことを売りにした二大進化獣を中心に組んでみたデッキがこちらです。
デッキレシピ:手札にビッグウェイブ
とにかく安く手札を稼いで活用するサブギミック(後述)を詰め込むことで、40枚の合計価格を4420円にまで抑えることに成功しました。
まあその、デッキの半分以上が最低価格の50円カードですからね。例によって状態にこだわらなければもっと安くなりますよ。
というわけで、採用カード解説に入っていきましょうか。
採用カード解説
【メインギミック】
《T・アナーゴ》《マリン・フラワー》《「流星の雫」》
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス海 / 革命軍 / 文明 水 / パワー1000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■セイバー―水のクリーチャー(自分の水のクリーチャーが破壊される時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい。)
(50円)
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / 文明 水 / パワー2000 / コスト1
■ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃するとき、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
■このクリーチャーは攻撃することができない。
(50円)
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / チーム銀河 / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■ギャラクシールド [ww01](このカードを使うコストの代わりに、 [ww01]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■このクリーチャーはブロックされない。
(55円)
主役の前に、まずはその進化元となる1マナ進化元三銃士です。基本的にはこれを1ターン目に出して2ターン目に《 アストラル・リーフ 》に進化、(相手にもよりますが)とりあえずワンパン…というのが、このデッキの理想ムーブです。
基本的に進化元としての役割しか期待しないので性能は基本的にどうでもいいんですが、それぞれ「セイバーでトリガー除去対策」「ブロッカーで最後の壁に」「アンブロでいざという時のアタッカーに」という個性があるので適宜活かしていきましょう。
もし初手に複数枚いる場合は、原則として《 「流星の雫」 》(普通に出すと重い)→《 マリン・フラワー 》(いざという時のブロッカーとして運用)→《 T・アナーゴ 》(終盤にフィニッシャーの横に添えたい)くらいの優先度で出していくといいと思います。
《アストラル・リーフ》
【 進化クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / 文明 水 / パワー4000 / コスト2
■進化-自分のサイバー・ウィルス1体の上に置く。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを3枚引いてもよい。
(270円)
というわけで、このデッキの主役です。
最近のカードと比べるとやや地味ながら、一直線のビートたるこのデッキにおいては2ターン目にカードを引きながら殴れる…というだけでもう御の字です。
基本的には1ターン目進化元→2ターン目に進化して手札を補充しながらワンパン…というムーブがこのデッキの理想です。
もちろんトドメ役として終盤で進化速攻を狙ってもいいですね。
これだけで十分デッキの核となり得るこのカードですが、今回はそれに飽き足らずカードを引いて引いて引きまくっていこうと思います。
《ウェイボール<バイロン.Star>》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 トリックス / リヴァイアサン / レクスターズ / 文明 水 / パワー12000 / コスト3
■スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引く。その後、自分の手札が6枚以下なら、攻撃を中止する。
(380円)
このデッキのメインアタッカーにしてフィニッシャーです。
ほっといても手札が増えまくるこのデッキにおいては、実質3マナ2ドロー3打点の化け物進化生物。
時には後述のG・ゼロ生物からの奇襲すらも可能にする、このデッキの星と言える存在です。
とりあえず困ったらこれを出して相手の盾をごっそり削っておけば、トリガーを加味してもだいぶ動きやすくなることでしょう。
もし手札が足りなくとも、置きドローとしての仕事も十分してくれるのもいいですね。
地味ながらスター進化なのもデッキと噛み合っており、うっかりトリガー等で除去されても盤面を維持できたりします。
攻めていきたいこのデッキでは願ったり叶ったりですね。
《ビーチボーイズ》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 水 / パワー2000 / コスト4
■G・ゼロ:自分の手札が6枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
(75円)
冗談抜きで、このデッキを紙束ではなくデッキたらしめている必須パーツです。
稼いだ手札を盤面へと変換するために採用したこのカードは、このデッキにおいては八面六臂の活躍を見せてくれる攻防一体の一枚。
このデッキにおいて、中盤以降なら手札6枚は(ハンデス相手でもない限り)意識すればほぼ確実に達成可能。0マナ1打点+αとしてとにかく使い倒していくのがこのデッキの勝利の方程式です。
G・ゼロ繰り出して打点や進化元になるのはもちろん、ブロッカーを止めて攻めの起点にしたりアタッカーを止めて事実上の受け札になったりと無限に仕事があります。後述のサブギミックのタネにもなってくれますしね。
基本的には引けば引くだけ嬉しいカードですので、バシバシ出して圧をかけていきましょう。迷ったら出すのが基本です。使えばわかるこの強さ!
【サブギミック】
《トムのゼリー》《スッポンジトム》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 水 / パワー1000 / コスト1
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、カードを1枚引く。
(50円)
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードしてもよい。そうしたら、カードを2枚引く。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す)
■自分の手札にカードが5枚以上あれば、このクリーチャーは攻撃もブロックもされない。
(50円)
このデッキのサブギミックにして、揃った時に驚異的なブン回りを実現してくれるコンビです。
揃えば毎ターン攻撃されないアンブロで盾を削りながら1マナ3ドロー(手札枚数で言うなら4枚増加)とかいうわけのわからないアドを実現できるのはさすがに世界が終わります。アンリコ!
さらに《 トムとゼリー 》はいざという時の1マナ進化元兼ブロッカー、《 スッポンジトム 》は前述の《 ビーチボーイズ 》を0マナで使い回しながらドロー…など、このパッケージのみに限らず他のカードともくっついてくれるのがいいですね。
余談ですがこのギミックの「発見」は自分にとっても割と衝撃的で、当初は自分でも「絶対弱いけど安く抑えるためにはこれくらいしかないか…」とナメてかかっていました。
数分後、なんかいつの間にか手札が12枚くらいになってて急いで記事の構成を変更しました。何でも試してみるもんですね。
【受け札・その他自由枠】
《革命の水瓶》
【 呪文 】
文明 水 / コスト2
■革命0トリガー―クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から1枚目を表向きにする。
それが水のクリーチャーであれば、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
■この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。
(50円)
このデッキの生命線となる受け札です。
手札をとにかく確保できる上デッキの8割以上がクリーチャーのこのデッキにおいては、そんじょそこらの防御トリガーよりよっぽど頼りになります。見えてる防御札のありがたさよ!
これを使っているということは、すなわちシールド5枚が手札に加わって超優勢な状況。ここでターンが帰ってくれば、潤沢な手札から進化速攻&大逆転はかなり現実的です。
そういった意味では、通常のデッキ以上にこのカードの重要性は高いと言えるでしょう。序盤にどうしてもマナ置きしないといけない時以外は、可能な限り手札に握っておきましょう。
《 革命船長 リーフ 》《 泡の魔神・アワンデス 》
【 進化クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス海 / 革命軍 / 文明 水 / パワー4000 / コスト2
■バトルゾーンに自分の水のクリーチャーがあれば、このクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■ブロッカー
■革命2―このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドが2つ以下なら、カードを3枚引いてもよい。
(50円)
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / スペシャルズ / 文明 水 / パワー2000 / コスト5
■G・ゼロ:バトルゾーンに、相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
(50円)
追加の受け札兼打点となる、いわゆる自由枠です。
どちらも相手の状況依存の効果であり、刺さらない相手には腐るタイプのカードなので2枚ずつ散らしました。ここらへんは環境に合わせて枚数調整してください。値段変わらないし。
前者はピンチのときに輝く追加の《 アストラル・リーフ 》。
トリガーブロッカーや進化速攻によるダイレクトアタック役としての役目も果たしてくれるので、革命を狙いやすいビート相手には大活躍してくれるはずです。
そして後者は追加打点兼バウンスとなる妨害カード。
現代デュエマにおいてマナ枚数よりコストが大きいクリーチャーがいないことなんてまずないので、邪魔なカードを送還しながら進化元やアタッカーになってくれますね。
《 ストリーミング・シェイパー 》
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / コスト3
■自分の山札のカードを、上から4枚表向きにする。その中の水のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
(155円)
青単の必殺技、伝家の宝刀3マナ4ドローです。でもこれも自由枠ですね。
ぶっちゃけビートダウンなので殴れるクリーチャーを優先したいんですが、手札の数が重要なこのデッキにおいてはいくらなんでもリターンがデカすぎる…!
ただ、このカードに頼らなくても手札が増えていくこのデッキにおいてはさほど優先度は高くありません。《 革命の水瓶 》のヒット率を上げたりデッキの一貫性を高めたいなら、任意の50円のパーツと入れ替えても全然オッケーです。
このデッキの回し方
①全力でカードを引け!
1-2ターン目にすべきことは、とにかく手札を稼ぐ準備を行うことです。
理想は「1ターン目進化元→2ターン目《 アストラル・リーフ 》」ですが、すでに手札に揃っているならば「1ターン目《 トムのゼリー 》→2ターン目《 スッポンジトム 》」を優先しましょう。
なぜかと言うと、《 スッポンジトム 》は召喚酔いが解けた次のターンに殴って初めて仕事をするカード。効果を発揮するためにタイムラグがあるので、可能な限り早く出しときたいからですね。
また、機能を発揮するのに手間がかかる分純粋なリターンも《 アストラル・リーフ 》より大きくなりがちなのも理由の一つです。貪欲に手札を稼いでいきましょう。
もし手札にキーパーツが来なくても、最悪でも進化クリーチャーの後引きに備えてサイバー・ウイルスの進化元は出しておきましょう。
②大量ドローと進化で殴り切れ!
このデッキが順当に回ると、3ターン目ごろから手札が突然増え始めて4ターン目には使いきれずに溢れ始めます。
こうなると《 ウェイボール<バイロン.Star> 》や《 ビーチボーイズ 》といったこのデッキの主力が真価を発揮し始めるので、あとは殴って殴って殴りまくるだけです。暴力は全てを解決する!
基本的には特に溜めずにガンガン殴っていくべきデッキなので、大量の手札に物を言わせて除去やトリガーを恐れず前のめりに攻めていきましょう。
狙うキルターンは4-5ターンほど。T・ブレイカーを一回でも通せば4キルはそこまで難しくありません。殴り返されない《 スッポンジトム 》が安定してシールドをコツコツ割ってくれるのも大きいですね。
③相手の攻めを力に変えろ!
こちらより速いデッキが殴ってきたときも慌てずに!前述のように相手の攻撃は手札増加の大チャンスです。
増えた手札を活かして《 革命の水瓶 》でターンをギリギリ凌ぎ、《 ビーチボーイズ 》 《 泡の魔神・アワンデス 》で妨害しながら進化速攻すれば逆転も見えてくるはず!
多少のピンチに陥っても最後まで諦めずに、まっすぐ攻めて攻めて攻めまくりましょう。最大でも六回殴れば、人は死ぬのです。
このデッキを回すうえで重要なのが、常に「手札枚数を維持するためにマナチャージを飛ばす」という選択を恐れないことです。
手札一枚の差で 《 ウェイボール<バイロン.Star> 》 《 ビーチボーイズ 》が動けるかどうかの瀬戸際ならば、(もちろん状況にもよりますが)先のことよりそのターンの動きを優先したほうがいい結果を生むこともままあります。
時には3マナ目のチャージすら諦めてでも、最効率で手札を稼いだり吐き出していきましょう。
採用候補のカードたち
というわけで、ここからは改造カードについての解説を。
このデッキで重要なのは、「3マナ以下で軽く出せて」「2打点以上あって」「たくさんカードを引ける」「水のクリーチャー(進化ならなおよし)」であること。
お値段の都合で断念した面々も含め、ざっくり紹介していこうと思います。
追加・入れ替えフィニッシャー
《プラチナ・ワルスラS》
(殿堂カード) 【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / イニシャルズ / 文明 水 / パワー6000 / コスト3
■進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
(50円)
「なんで入ってないの?」って言われそうな殿堂カードです。実際お値段も安く、デッキと噛み合っててめちゃくちゃ強いカード、ではあるんですが…
デッキに1枚しか積めず引きムラに繋がることと、このデッキにおいてはすでに枚数が十分足りている《 ウェイボール<バイロン.Star> 》のほぼ下位互換になってしまうことから今回は見送りました。
とはいえこのへんは正直好みの範囲内。もし持っているなら、自由枠から1枚入れ替えてみてもいいでしょう。
ちなみに同じような理由で(値段もありますが)《 海底鬼面城 》や《 機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」 》も泣く泣く見送っています 。
再現性を極限まで高めたいデッキなので、なんなら《 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX 》でキーパーツを引く確率を上げることすら許容されると思ってます。
《ルナ・コスモビュー》&《超電磁マクスウェルZ》
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ムーン / 文明 水 / パワー5000 / コスト9
■G・ゼロ-9枚以上手札を持つプレイヤーがいれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■自分のターンに1枚目のカードを引く時、もう1枚余分に引いてもよい。
(780円)
【 進化クリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水 / パワー8000 / コスト8
■進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャー1体の上に置く。
■ソウルシフト(このクリーチャーを召喚する時、このクリーチャーの進化元クリーチャーを選ぶ。このクリーチャーのコストは、その選んだクリーチャーのコストだけ少なくなる。ただし、このクリーチャーのコストは1より少なくならない)
■各プレイヤーは、自分自身の墓地にある呪文と同じ文明を持つ呪文を唱えることはできない。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
(50円)
《 ビーチボーイズ 》の大先輩たる往年の名カードと、それと相性抜群の呪文封じ担当ですね。再録されたら100円くらいになりそうだな…
いくらこのデッキとは言え9枚の手札を確保することはかなり厳しいのですが、達成してG・ゼロしてしまえばさすがに強力無比。
さらなる打点兼ドローソースになってくれるばかりか、ソウルシフトでわずか1マナで進化して呪文ロックをかけながら殴れるのはとにかく強力です。
おあつらえ向きにこのデッキほぼ唯一の呪文《 革命の水瓶 》は唱えても墓地に落ちないので、ほとんどこちらを阻害することがないと来ています。すごいぜ!
ただし、この二体は要求値が高い上にどこまで言ってもニコイチ。状況によっては腐ることも覚悟せねばなりません。
もし使うならマクスウェルの能力の都合上《 ストリーミング・シェイパー 》を抜いたうえで、それぞれ2~3枚:1~2枚くらいから始めるのがよさげですね。
《 パラディソ・シエル 》
【 NEOクリーチャー 】
種族 トリックス / ワンダフォース / 文明 水 / パワー13000 / コスト2
■NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の水のクリーチャーを2体、手札に戻す。
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、手札を1枚捨てる。
(780円)
今回の入れ替え枠の大本命にして、なんか知らない間に値段が跳ねてたので入れられなかった枠です。お前この前まで300円とかだっただろ!なんなら記事書き始める前の構想だとこっちが主役でしたからね…。
《 ウェイボール<バイロン.Star> 》を超える2マナ3打点(実質)2ドローという特大フィニッシャーにして、セルフバウンスを駆使して強引に手札枚数を稼ぎ出す極悪な特定外来生物です。
特に0マナになる《 ビーチボーイズ 》《 泡の魔神・アワンデス 》やバウンスのおまけに1ドローする《 トムのゼリー 》と噛んだ時の爆発力が尋常ではなく、「三体くらい並んだ相手の盤面を解決しながら登場」「4ターン目にパラディソ2体が進化で出てきて6打点」などありとあらゆる無法を巻き起こしてくれます。
他と比べるとちょっとお高い(それでも1000円しませんが)ながら、ぶん回しているときの「俺は今悪いことをしている…」感は中毒になること請け合いなので、持っている方や気になる方はぜひお試しください。
削るなら《 革命船長 リーフ 》の枠、特化させるなら 《 ウェイボール<バイロン.Star> 》 を1枚くらい削ってもお釣りが来ます。最初はプロキシでもいいのでぜひどうぞ。
(1/10追記)パラディソの強さを知ってもらうため、北白河が実際に使っている最終形のレシピを載せておきます。
「5000円縛りじゃなくていいからとにかくドローして気持ちよくなりたい!」という場合は、冒頭のものでなくこちらからコピーして回してみてくださいませ。
正直、追記時点ではサンプルと比べて1000~2000円くらいの差しか出ません。ぜひお試しあれ。
おわりに
というわけで、【青単リーフ】でした。
ガン攻めクソビートながら考えることもそこそこあり、ドロー中毒者にもおすすめのたのしいデッキに仕上がったと自負しております。
ちなみにこのデッキを冒頭でこっそり語ったスタートデッキ2箱デッキにぶつけたところ、《 竜界電融N・EXT 》に溜め込んだ手札を5枚までハンデスされて負けました。みんなも買おう、スタートデッキ!
余談ですが、このデッキは「4-5ターンキルのデッキだが各種妨害で1ターン分相手を止められるので相対的には実質3-4キルの高速ビートと同等」という設計思想で作られています。
「このデッキはどういうデッキか」という設計思想を自分の中で定義したり言語化し、それに沿ってカードを選定していくことは、この手の縛りのあるデッキ作成はもちろんのこと日常のデッキ改造にも役立つはずです。ぜひお試しあれ。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
ものによってはひつじとおもちのアイコンの知らん人からリプライが飛んでくるかもしれませんね。
次回の予定は未定…ながら、この企画のために優秀な研究員をスカウトしてきました。お楽しみに。
【格安デュエマ研究所】調査録
01. 「連撃ガリィングマール」ばにら(スガワラ)
02. 「超ドロー&ビート!青単リーフ」北白河
03. 「ド派手な一撃!アナカラー轟破天」村民まんじゅう
04.「爆速ビートダウン!白単サザン・ルネッサンス」普通のイオン
05.「妨害&ビートダウン!赤白レッドゾーン」カズキ