【注目フォーマット】王来篇第4弾『終末王龍大戦』 シールド戦解説 【とこしえの超人】

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【注目フォーマット】王来篇第4弾『終末王龍大戦』 シールド戦解説 【とこしえの超人】

こんにちは!垢BANチキンです!

今回は、ガチまとめでは初の試みとなる【シールド戦】の解説です。

王来篇第4弾でのシールド戦も残りわずかとなりましたが、長期間煮詰まった分、個人的な理解度にもある程度深みが出てきました。

シールド戦における基本的な知識も紹介していきますので、新シリーズ「王来MAX篇」以降でのシールド戦でも応用できるような、賞味期限の長い記事としてご活用いただければと思います。

ぜひ最後までお付き合いください!

シールド戦のテクニックを読みたい方はこちら!

 

目次

【カード評価表】

解説を進めるにあたって、まずは王来篇第4弾環境でのカード評価表を紹介していきます。

方針や考え方の違いから評価に個人差が出ることもありますが、それを考慮してもほとんどの人が似たような評価表になるのではないかと思います。

S+ランク


プールが回ってきた際に含まれていたら一旦座りなおすぐらいに強力で、ほぼノータイムで採用します。

相手とのリソース差を大幅に広げるカードや、強烈な決定力を持っているカードなどがここに該当します。

Sランク


おおむね採用しますが、色があまりにも不十分だったり、プールの方向性が明らかに噛み合っていない場合などは不採用も考えられます。

カード1枚で2枚以上のリソースを獲得できるカードや、相手の盤面を処理する能力が長けているカードなどがここに該当します。

Aランク


S+,Sランクのカードと色が合うものは高確率で採用しますが、このランク帯のカードのためにわざわざデッキに文明を追加することは避けたいです。
このランクまでで30枚のデッキが完成したら、強いプールと言えます。

デッキの短所を補強するカードや、デッキの長所を伸ばすためのカードなどがここに該当します。

Bランク


S+,S,Aランクのカードだけでは30枚のデッキにならなかった場合や、泣く泣くビートダウンを組まざるを得ないプールの際に採用します。

ランクこそ低いものの、ゲームでは活躍する機会がちゃんとあるような、強くはないけれど弱すぎない程度のカードがここに該当します。

Cランク


基本的に採用しませんが、まともなディスペクターがプールに存在せず、ビートダウンデッキを組まざるを得ない場合や、特定のコンボを狙う場合のみ採用します。

低コストクリーチャーの中でも許容範囲の能力を持つクリーチャーや、コンボを決めた際のみ活躍するようなカードがここに該当します。

その他


採用することはほぼありませんが、アグロデッキを組まざるを得ない場合のみ採用します。

余談ですが、シールド戦でピックしなかった余りのカード同士で対戦する場合、《ギーク戦車 ウサギアス》がキーカードになる展開が多かったです。

 

シールド戦のテクニックを読みたい方はこちら!

【各ランクカード解説】

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

本当は全カードの解説を書きたいところですが、とんでもなく長くなってしまうため、各ランクごとに複数枚カードをピックアップして解説していきます。

その際、例えば《ロスト・Re:ソウル》のような、強さが直線的でわざわざ解説するまでもないようなカードはなるべく省いて、解説しがいのあるカードを優先してピックアップさせていただきます。

強力なカードほど書くことが少ないので、ランクが下がるにつれてピックアップの枚数も多くなっていきます。

また、採用の判断についても書いていくので、参考になればと思います。

S+ランク

《終絶電融 パワーロビン》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / アウトレイジ / 文明 水 / パワー8000 / コスト7

■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時、または自分が呪文を唱えた時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
▶カードを1枚引く。

書いてあることすべてが強力なので、ほとんど話すこともありませんが、強すぎるという栄誉を称えて紹介します。

このカードをきちんと使い切るには、「盾を刻む」ことが重要になってきます。

というのも、パワーがそこまで高くないため、もたもたしていると《バイナラ童話》で処理されてしまう可能性もあります。

SAでEXライフのシールドを無理矢理割って、《バイナラ童話》で処理というのがこのカードの鉄板の対策法で、これを易々と受けているようではせっかくの《終絶電融 パワーロビン》がもったいないです。

そのため、コントロールはそこそこにしておいて、 《終絶電融 パワーロビン》 +αの盤面でさっさと盾を詰めておいて、相手の受けの盤面をバウンス効果で崩して押し込むようなプランを常に考えておくのがオススメです。

《終絶電融 パワーロビン》+後続によるバウンスの形は、《バイナラ童話》や《A・A・A》がトリガーしないとなかなか返せないので、そのまま殴り切れる展開が多いです。

《ディダノス <デスフェニ.Star>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / フェニックス / レクスターズ / 文明 闇/自然 / パワー11000 / コスト5

■スター進化:レクスターズ、闇のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■相手のターン中に、相手がカードを自身のシールドゾーンに置く時、かわりにマナゾーンに置く。
■このカードがバトルゾーンから墓地に置かれた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。

ディスペクターのEXライフを無効化できるのが強力で、本来2回除去しないと倒せないディスペクターを1回の除去で倒しきれるようになるため、後続の除去札の価値が跳ね上がります。

加えて、実質破壊耐性持ちの高パワークリーチャーなので、処理の要求値がかなり高いビートダウンを仕掛けることも可能です。

基本的にほとんど処理されないため、盤面に長居させてもよし、盾を詰めて押し切るもよしのカードなので、手札とよく相談してプランを決めるようにするのが望ましいです。

このカードに《バベル・アゲイン》を打ち込んで、驚異の全ハンデス3ドローでリソース差を一気に広げる選択肢もあります。覚えておくと使う機会がくるかもしれません。

《マニフェスト <リーフ.Star>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 トリックス / サイバー・ウイルス / レクスターズ / 文明 水 / パワー11000 / コスト6

■このクリーチャーの召喚コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、このクリーチャーを手札に戻す。
■スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札を見て、その中からカードを2枚まで手札に加える。その後、山札をシャッフルする。

ただでさえリソース管理でヒィヒィ言うようなゲームなので、好きなカードを2枚確定サーチはかなり凶悪です。

相手にリソースを2枚与えてしまうものの、持ち前の高パワーで処理されづらく、相手の行動に対する回答を手札に加えながら攻めていくため、そこまで臆さずに攻めても問題ない場合が多いです。

ビートダウンを仕掛ける場合はきっちり6マナで出したいですが、手札に返ってくる軽減効果を活かして《凶鬼星号 ヴォルガル》などのシンカパワーを使い回す選択肢もあります。

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

Sランク

《地龍神の魔陣》

【 呪文 】
文明 水/自然 / コスト2

■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。

カードを1枚使ってリソースを増やすだけで、盤面にクリーチャーが残るわけでもないので、このカードがやっていること自体は単なる1:1交換にすぎません。

マナを伸ばすことによってゲームのテンポを取りやすい点と、カードをボトムに送ってデッキを回すことによって《Volzeos-Balamord》を召喚しやすくできる点を評価してこのランクに入れています。

何枚あっても嬉しいカードですが、飛び抜けて強いカードではないと個人的には思っています。

《Disデリンダー》

【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / ディスタス / 文明 水 / パワー1000 / コスト3

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーが破壊された時、自分の墓地から手札に戻す。
■マナ武装4:このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

非常に使い勝手のいい除去札で、墓地から返ってくるおかげでかなり小回りが利きます。
なぜかアタックできるので、終盤は貴重な打点としても輝きます。

《Volzeos-Balamord》による攻撃も、あらかじめこのカードを場に出しておくことで、ワールドブレイクを受けた後でもなんとか返しきれるような展開がよくあります。

デッキの多色が少なすぎると、思うようにバウンス効果を使えなくなるので注意が必要です。

現状、デッキ枚数の半分である多色15枚以上を個人的な目安にしています。

《Disアサイラム》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / アーマード・ドラゴン / ディスタス / 文明 光/闇/火 / パワー5500 / コスト4

■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■自分のクリーチャーが破壊された時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。

タップ効果がかなり強力で、主に《Volzeos-Balamord》による攻撃を返す際に重宝します。

S+ランクに近いカードパワーを持っています。

パワーも5500とそこそこあるため、並大抵のマッハファイターには踏まれないのも強みです。

このカードを処理せずに攻め込むとあっさり返されてしまうものの、このカードを破壊によって処理してしまうと盤面を崩されてしまう、といったジレンマを相手に押し付けることができます。

また、プールに《Volzeos-Balamord》がない場合に不足しがちな赤と白の枚数も増やせるため、ディスペクター軸のデッキであれば喉から手が出るほど欲しい一枚です。

《終槍接続 ブリティオーラ》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / アウトレイジ / 文明 闇 / パワー9000 / コスト7

■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のディスタスが破壊された時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-3000する。

クリーチャーが横並びしやすいゲームなので、全体マイナス能力がかなり刺さります。

ブロッカー+EXライフによるビートダウンへの蓋性能も魅力です。

相手のディスペクターのパワーラインを下げることで、上から踏んで処理する展開もよくあります。

繰り返し使えるディスタスの《Disデリンダー》や、自壊の的を作れる《「光速の星騎士」》と好相性です。

《終末縫合王 ミカドレオ》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / ゴッド / ゼニス / 文明 水/闇/自然 / パワー19000 / コスト10

■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■ブロッカー
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から好きな数のクリーチャーを出し、残りをマナゾーンに置く。
■自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の、コスト8以上のクリーチャーが4体以上あれば、自分はゲームに勝つ。

時折採用候補にすら挙げてない方もいますが、個人的には是非とも採用をオススメしたいカードです。

EXライフ+登場時効果でデッキの枚数が5枚減ってしまいますが、ゲームが終盤に差し掛かったタイミングでの山札5枚減少はほとんど気にならない場合が多いです。

デッキ減少のリスクよりも、終盤の重要なタイミングでこのカードによって一気に盤面を作って押し切れるリターンの方が高いため、ゲームを決定づけるパワーを持ったカードという認識です。

僕自身、王来篇第4弾のシールド戦7回出場中5回このカードがプールにありましたが、全て採用し、全て予選を突破しています。

その際、このカードによる盤面展開は一度も返されませんでした。

ただ、出す効果は任意なので、捲れたディスペクターのEXライフでデッキが削れるのを嫌う場合は、そのディスペクターはマナに送ってしまいましょう。

僕は決勝でこれをやらかしたので、本当に気を付けてください...

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

Aランク

《鎧亜 メフィスト-1》

【 クリーチャー 】
種族 ロスト・クルセイダー / ディスタス / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2

■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが多色カードなら、マナゾーンに置く。
■ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

ブーストが決まった際は、2マナで実質2ブーストになるため、成功のリターンがかなり高いです。

マナを伸ばすことによって、ササゲールに頼らずにディスペクターを召喚するプランを取りやすいのも魅力です。

《Volzeos-Balamord》がプールにある場合は基本的に採用しますが、《Volzeos-Balamord》がなく、デッキ内の多色が少ない場合には不採用も考えられます。

採用するからには決まる確率の高い勝負をしたいと考えているため、現状では、多色15枚以上を個人的な目安にして採用を決めています。

《Disカブトワ》

【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / ディスタス / 文明 自然 / パワー2000+ / コスト2

■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■マナ武装4:自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+4000し、「W・ブレイカー」を与える。(「W・ブレイカー」を持つクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

2マナパワー6000マッハファイターと破格の性能に見えますが、そう簡単にはいかないカードです。

というのも、多色マナ4枚を4~5ターン目に揃えるのはなかなか難しく、《Volzeos-Balamord》がないデッキであればその要求値はさらに高いものになってしまいます。

多色をマナに4枚用意する要求値を考えると、このカードがパワー6000のマッハファイターとして機能するのは、先攻であれば6ターン目以降,後攻であれば5ターン目以降あたりになる場合が多いです。

個人的に、このカードは《剛撃 シンピーダ-2》を処理できるという点のみで評価しています。

主に《バイナラ童話》の枚数が少ないプールの場合に採用することが多いです。

というのも、《剛撃 シンピーダ-2》による盤面処理は他のマッハファイターとは一線を画すほど厄介で、《剛撃 シンピーダ-2》を放置してしまうとササゲールによるディスペクターの早期着地の起点にされてしまいます。

そのため、《剛撃 シンピーダ-2》はマスト処理で、たとえ相打ちだとしても処理することに価値があるという考えのもと、《Disカブトワ》をAランクにしました。

《バイナラ童話》が複数枚あるプールであれば、その役割を《バイナラ童話》に任せることができるため、《Disカブトワ》の採用優先度はやや下がると考えています。

《歓楽のタギャースツ》

【 クリーチャー 】
種族 トリックス / レクスターズ / 文明 水 / パワー3000 / コスト3

■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、相手は可能ならこのクリーチャーを選ぶ。(ただし、自分の他のクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

対GSとして非常に優秀で、詰めの際に横に添えると相手の要求値を一気に引き上げることができます。

しかし、逆にそれ以外の役割を持たせづらいため、悪く言えばフィニッシュにしか使えないカードです。

加えて、このカードの召喚のために追加できる3コストが浮いているようなゲームであれば、すでにかなり優勢な場合が多いと考えています。

コストを支払わずに横に添えることができる、《闘魂混成 エンペラー・アクターシャ》や《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》、《神将縫合 ディアブロシンオー》+《Volzeos-Balamord》がある場合に採用することが多いです。

《冬の日スパイラル》

【 呪文 】
文明 水 / コスト3

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■自分のクリーチャーを1体手札に戻してもよい。

効果はそこまで強くないものの、今弾の数少ない確定除去です。

一応自分のクリーチャーを使い回せるため、《神徒 メイプル-1》が多めにある場合などは、そのような使い方も狙えます。

基本的には呪文による1:1交換なので、下手をすればテンポロスによって自分が損をする展開にすらなりかねないため、手札から唱えるというよりは踏ませることに価値があるようなカードです。

個人的には、デッキ内の確定除去の枚数が足りない場合などに採用することが多いです。

《Disゾロスター》

【 クリーチャー 】
種族 オラクル / ディスタス / 文明 光/闇/自然 / パワー3500 / コスト3

■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。その後、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

低コストで盾を増やしながら高いパワーラインによる殴り返しを用意できるため、アグロに対する回答になりやすいカードです。

しかし、デッキを3枚減らしつつ、回収が効きづらい墓地とシールドにリソースを落としてしまうため、コントロールデッキのミラーマッチではプレイできないカードになってしまいます。

メリットとデメリットがはっきりしていて、評価が分かれやすいカードという認識です。

デッキ内のSTやブロッカーの枚数が少なく、アグロへの耐性が足りない場合に採用を検討しています。

《オンセン・ディス・カイザー》

【 クリーチャー 】
種族 レインボー・ドラゴン / エイリアン / 文明 水/火 / パワー4000 / コスト4

■スピードアタッカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、そのカードが持つ文明の数、カードを引く。

ドローソースというよりは、ブロックされないSAとして優秀なカードです。

主に《終絶電融 パワーロビン》などの厄介なディスペクターのEXライフを割って、後続の除去カードで処理しきる動きを狙えます。

この際、《終絶電融 パワーロビン》のせいで不要になった多色ササゲールを捨てることで、《バイナラ童話》などの除去札を一連の動きで探しにいけるのがポイントです。

詰めの際にも強力で、盾を割り切った返しに、盤面処理+ブロッカー追加という受けに対してわかりやすく刺さります。

活躍する機会はややピンポイントですが、こういった類のカードがデッキに1枚でもあることが重要だと個人的には考えているため、やや高めの評価にしています。

除去札の枚数に自信がなく、《終絶電融 パワーロビン》への回答が少ない場合や、フィニッシュ力を補強する際に採用を検討します。

《ググッピー <鮫.Star>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ムートピア / レクスターズ / 文明 水 / パワー8000 / コスト5

■このクリーチャーの召喚コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、このクリーチャーを手札に戻す。
■スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーはブロックされない。

軽減効果が非常に強力で、シンカパワーを使い回したり、相手の除去から逃げることが可能です。

プールが弱い際の救世主で、《凶鬼星号 ヴォルガル》と組み合わせたハンデスコンボさえ決めてしまえば、どんなに強いデッキに対しても勝ちを狙えます。

ブロックされないおかげで、かなり止めづらいビートダウンを仕掛けることができるのもポイントです。

《Disデリンダー》を進化元にすれば、6マナお手軽2点の永久機関が爆誕します。

デッキパワーが低く、《凶鬼星号 ヴォルガル》によるハンデスやビートダウンプランに頼らざるを得ない場合に、高確率で採用します。

《未来王龍 モモキングJO》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ヒーロー・ドラゴン / レクスターズ / 文明 火/自然 / パワー7000 / コスト5

■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーから進化できる、名前に《モモキング》とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーの一番上のカードを墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップし、カードを1枚引く。

パワーラインが絶妙で、シンプルにSA2点として強力です。

《バイナラ童話》の枚数が少ないデッキだと、このカードによるビートダウンを止めるのはそこそこ苦労します。

アタック時効果に対応するカードが何気に多いのもポイントで、《絶斗龍 チキチキ・モモキング》と組み合わせたお手軽4打点コンボを5ターン目に受けてしまうと、ほぼ返せないような展開になりがちです。

ただ、アタック時効果を使うためにはそれなりのハンドキープをする必要があるため、扱いがやや面倒です。

SA2点としての役割しか果たせそうにない場合は、不採用も考えられます。

デッキにSAが欲しい場合や、《無双龍騎 ボルバル・モモキング》がプールにある場合に高確率で採用します。

《終剣連結 アビスハリケーン》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / アウトレイジ / 文明 火 / パワー6000+ / コスト6

■EXライフ
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■すべてのクリーチャーは、「スピードアタッカー」を得、ブロックできない。
■クリーチャーは可能なら攻撃する。
■クリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーを破壊する。
■このクリーチャーの「EXライフ」シールドがなければ、このクリーチャーのパワーを+12000する

SAアンブロッカブル付与がわかりやすく強力で、膠着状態から一気にゲームを終わらせることができます。
攻撃後はパワーが跳ね上がるため、処理されづらくなるのも特徴です。

しかし、召喚するタイミングを見誤ると、自分の首を強く締めることになりかねないため、慎重に扱う必要があります。

基本的には、詰め切る直前もしくは最後のターンに召喚して、打点をグッと伸ばしつつアンブロッカブルを活かして殴り切るような展開が多いです。

デッキにSAが欲しい場合や、フィニッシュ力が足りない場合に高確率で採用します。

《神将縫合 ディアブロシンオー》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / デーモン・コマンド / ゴッド / 文明 闇/自然 / パワー8000 / コスト7

■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■各ターン、自分がはじめてコスト8以上のクリーチャーを召喚した時、コスト8以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

単体で仕事を果たすことができないため、ディスペクターとしての性能はやや低めです。
主にブロッカー+EXライフを活かした蓋としての役割を持ちます。

ササゲールでこのカードを出したところで、後続が続かないパターンがほとんどなので、基本的にはきっちり7マナで召喚することを目指します。

このカードを活かしきるには、8コスト以上のクリーチャーを追加で召喚する必要があるものの、それに沿ったハンドキープはかなり難しいのが現実です。

そのため、後続としてマナから召喚できる《Volzeos-Balamord》と非常に相性が良く、一連の流れが決まってしまえばおおむね勝ち切れる展開が多いため、狙う勝ちが高いコンボです。

《Volzeos-Balamord》がデッキにある場合や、8コスト以上のディスペクターを多く採用できた場合は、全てのテキストを使い切ることを狙って高確率で採用します。

しかし、上記の条件に当てはまらない場合は、ブロッカー+EXライフによるビートダウン対策として採用を検討します。

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

Bランク

《メタルカオス・バースト》

【 呪文 】
文明 火 / コスト2

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカード以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。

軽量除去として、主に-3サイクルのディスタスを破壊することが狙いです。
デッキが1枚減ってしまう上に、不確定な除去なので、なるべく採用を避けたいカードです。

マッハファイターが少なく、序盤の除去が明らかに足りない場合に採用を検討します。

《無法 アリス-1》

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / ディスタス / 文明 水 / パワー1000 / コスト2

■このクリーチャーが破壊された時、カードを3枚引き、その後、自分の手札を2枚、山札の上に置く。
■ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

ササゲールのカサ増しとして機能するカードです。

手札を2枚山札に送る効果を利用して、《ロスト・Re:ソウル》を打たれる直前に、ハンデスされたくない重要なカードを山札に逃がしておくことも可能です。

ササゲールが少なく、ディスペクターが活かしきれないと判断した場合に採用を検討します。

《復元されし者 モンハタ》

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / レクスターズ / 文明 水 / パワー3000 / コスト3

■このクリーチャーが攻撃された時または相手に選ばれた時、カードを1枚引く。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、カードを1枚引く。

除去されづらい進化元としての役割を持つカードです。

リソースが切れづらくなるため、プールが弱い際のビートダウンカードとして重宝します。

ただし、ドロー効果は強制なので、ゲーム終盤に複数回選ばれてデッキアウトしてしまう展開がよくあるので、注意が必要です。

ササゲールが少ないものの、《ググッピー <鮫.Star>》が複数枚あるコントロールデッキを組む場合や、ビートダウンデッキを組む場合に高確率で採用します。

《パルプ・ブレイン》

【 呪文 】
文明 水 / コスト3

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から5枚を見る。その中から1枚を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。

シンプルにそこそこ優秀なサーチ札で、ボトムを4枚固定できるのが特徴です。

デッキのフィニッシャーが少ない場合に、いち早くそのカードにアクセスするためのカードとして重宝します。

また、ボトムを4枚も固定できるので、《Volzeos-Balamord》のボトム落ちに大きく貢献できるのも魅力です。

デッキ内に質の高いフィニッシャーはあるものの、その枚数が少ない場合に採用を検討します。

《凶鬼星号 ヴォルガル》

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / レクスターズ / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3

■このクリーチャーが攻撃された時または相手に選ばれた時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

処理されづらい進化元や、軽量ハンデスとして機能するカードです。

《ググッピー <鮫.Star>》とのコンボが非常に強力で、毎ターン3マナ1ハンデスを飛ばすことが可能です。

このカードが複数あって、なおかつ《ググッピー <鮫.Star>》が複数ある場合は、セットでAランクレベルまで評価を上げてもいいぐらいに強力だと考えています。

デッキのハンデスが明らかに足りない場合や、前述した条件に当てはまる場合に採用を検討します。

《ハッチッチ》

【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / レクスターズ / 文明 自然 / パワー3000 / コスト3

■このクリーチャーが攻撃された時または相手に選ばれた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

マナを伸ばすことで、ササゲールに頼らないプランを狙えるカードです。

7コスト以上に強いカードが多い傾向にあるため、マナを伸ばす価値はそこそこ高いものの、安定性が低いのが難点です。

マナブースト効果は強制なので、過剰に選ばれることによるデッキアウトの危険性も捨てきれません。
その際、回収が効きづらいマナにカードが落ちてしまうのも厳しいです。

ササゲールが少ないものの、高コスト帯に強力なカードがあり、なおかつ優秀な進化先が複数枚ある場合に採用を検討します。

《聖霊 レオニダ-2》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / ディスタス / 文明 光 / パワー6000 / コスト4

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■ササゲール2(ディスペクターを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

ササゲールのカサ増しとして機能するカードです。

パワーがそれなりに高く、《剛撃 シンピーダ-2》に処理されないため、場持ちがいいのがポイントです。

不足しがちな白を補填できるのも魅力と言えます。

ササゲールが少ない場合にのみ採用を検討します。

《御嶺 <メメント.Star>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 メタリカ / レクスターズ / 文明 光 / パワー8000 / コスト4

■スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

パワーが高く、シンプルなビートダウンで活躍できるカードです。

3→4の流れで召喚できた場合、《バイナラ童話》を避け続ければそのまま押し切る展開を狙えます。

コントロールデッキでは採用せず、ビートダウンデッキを組む場合のみ高確率で採用します。

《ゲンムエンペラー <バロム.Star>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ∞ドラゴン / デーモン・コマンド / レクスターズ / 文明 闇 / パワー11000 / コスト7

■このクリーチャーの召喚コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、このクリーチャーを破壊する。
■スター進化:レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を好きな数捨ててもよい。その後、こうして捨てた手札の枚数に1を足した数、相手は自身のクリーチャーまたは手札を選び、墓地に置く。

申し訳程度ではあるものの、ハンデスを狙えるカードです。

軽減効果を使うにしても、7コストで召喚するにしても、どちらもややコストパフォーマンスが低いのが難点です。

自分のリソースを吐き出すわりにはリターンが低く、強く使える展開がかなり少ないです。
セルフ1ハンデスを入れつつ2点与えているようではプランがちぐはぐです。

デッキ内のパワーカードが明らかに足りない場合のみ採用を検討します。

《DS電融 ザ=デッドNEXT》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / ヒューマノイド爆 / ジュラシック・コマンド・ドラゴン / ドラグナー / 文明 水/火/自然 / パワー17000 / コスト10

■EXライフ
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このターン、自分のクリーチャーはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
■自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップしてもよい。

サイズが大きい以外の魅力がなく、Cランクに近いカードです。

疑似マッハファイター付与によって相手の盤面を崩壊させれるかと思いきや、ササゲール必須のマナコストの重さが祟って、自分の盤面はほとんど残っていないのが現実です。

高コストを支払うものの、このカード一枚でゲームを決定づけるほどのパワーがないのも難点です。

ただ、サイズが大きいSAとして活躍する機会もなくはないため、どうしてもSAが欲しい場合には採用を検討します。

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

Cランク

《テテトテントン》《Disドラピ》《炎龍神の翔天 コルピア》

ガードマンやブロッカーで、自分の打点を相手の除去から守るのが狙いです。

細い攻めにはなってしまいますが、そういうプールが回ってきた以上は仕方ないので、これらを添えて盾を刻んでいきます。

低コストクリーチャーによるアグロデッキを組む場合に高確率で採用します。

《覇王への道》《凸凹設計図》《ストリーミング・Re:チューター》

《未来王龍 モモキングJO》を全力で探すのが狙いです。

低コストクリーチャーのビートダウンよりも、《未来王龍 モモキングJO》による攻撃を狙った方が押し切りやすいため、積極的にサーチしていきます。

《未来王龍 モモキングJO》を主軸にしたビートダウンデッキを組む場合に高確率で採用します。

《星舞神 G・W・D》《凶鬼95号 コゴズラ》《魔導管理遺跡 ハーミット・ヤドネ》

処理されづらい進化元としての運用が狙いです。

処理にリスクを付けたり、そもそも触られないことで、限られた勝ち筋であるスター進化クリーチャーでの攻撃を通しに行きます。

スター進化を用いたビートダウンデッキを組む場合に高確率で採用します。

《海龍神の魔風》《オールデリート》

《終刃混成 ミケラトレス》とのコンボが狙いです。

《海龍神の魔風》は、手札に返ってくる効果を利用して、2マナにつき相手のクリーチャーを1体フリーズさせることが可能です。

《終刃混成 ミケラトレス》がデッキにあり、Bランクまでのカードで30枚のデッキが完成しなかった場合に採用を検討します。

《オールデリート》は、《終刃混成 ミケラトレス》の軽減により8コストで唱えられるため、7→8の綺麗な流れでワンショットが可能です。

《終刃混成 ミケラトレス》がデッキにあり、フィニッシュ力が明らかに足りず、なおかつBランクまでのカードで30枚のデッキが完成しなかった場合に採用を検討します。

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

その他

2コストクリーチャー

アグロプラン一点狙いです。

先攻2ターン目にこれらをプレイして、《バイナラ童話》などのトリガーをすべて避け続ければ、序盤から押し切る展開を狙えます。

アグロデッキを組まざるを得ない場合のみ採用します。

目次
S+ランク
Sランク
Aランク
Bランク
Cランク
その他

「シールド戦で強いカード」の特徴

シールド戦には、1枚でゲームを決定づけるようなパワーカードがほとんどないため、手札や盤面のリソースを大事にしながらゲームをするような展開になりがちです。

そのため、どの弾のシールド戦でも、強いカードの方向性はある程度決まっているので、どんなカードが強いかを認識しておくだけで、別の弾のシールド戦にも応用が利きます。

王来篇第4弾環境のカードプールを基に、「シールド戦で強いカード」の特徴を紹介していきます。

ハンデス

手札を増やす手段が少なく、ターン開始時のドローすら大事に進めるゲーム展開が多いため、1枚のセルフハンデスですら強烈な一手になることもよくあります。

やみくもにハンデス札を切るのではなく、相手のビッグアクションがくる直前にハンデスを当てるようにできればベストです。

マッハファイター

王来篇であればササゲール系統に代表されるような、序中盤に細々とした盤面を並べあうことが多いため、マッハファイターによる盤面処理は非常に強力です。

しかし、あくまでも盤面優位を取っているだけにすぎないので、処理する必要がないクリーチャーは無視して、ササゲールを召喚して自分の動きを早めるなど、マッハファイターを当てるか否かの判断は重要です。

複数のアドバンテージを得るカード

いわゆる1:2交換などと言われるもので、1枚のカードで複数枚のアドバンテージを得るカードは、シールド戦においてはゲームを決定づけるほどに強力です。

1:2交換などの有利トレードを繰り返すことで、自分と相手のリソースに少しずつ差を付けるイメージを持っておきましょう。

 

デッキ構築の考え方

1. 強力なカードを優先して入れる

まずは問答無用でランク表通りに採用候補カードをピックアップしていきます。
強いプールであれば、この時点では30枚に収まり切らないパターンが多いです。

パックが入れ替わった直後のシールド戦などは、カードの評価が固まっていないため、ややピックが難しくなりがちですが、『「シールド戦で強いカード」の特徴』の通りにカードを選別すれば、強力なカードはある程度目星がつきます。

まずはデッキに入りそうなカードのみを、枚数を気にせずにピックアップしていきましょう。

2. デッキの得意分野と苦手分野をイメージする

次に、デッキの強い部分と弱い部分を考えます。

「ディスペクターが強い」とか「盤面処理が少ない」など、ふわっとしたイメージでも問題ありません。

とにかく、長所と短所を理解しておくことが重要です。

このようにして苦手分野を割り出したら、それを補えるようなピックを行います。

今弾で例えるなら、『《バイナラ童話》と《剛撃 シンピーダ-2》が1枚ずつしかないから、《Disカブトワ》を採用する』であったり

『せっかく《終絶電融 パワーロビン》があるのに、ササゲールがかなり少ないから《聖霊 レオニダ-2》を採用する』といったものです。

余った枠で、長所は伸ばして短所は補うようなピックを意識することで、より理想的なデッキに仕上がりやすくなります。

 

実際の構築例

ここまでの解説を踏まえて、実際に僕がシールド戦で使用したプールを基に、構築例を紹介します。

先ほどお話ししたデッキ構築の工程『1.強力なカードを優先していれる』という段階からはじめていきます。

採用候補カード


まずはランクが高いカードを全てピックアップします。
今回はこの時点で38枚になったため、ここから不要なカードを削って30枚のデッキを完成させます。

余りカード


採用候補から外れたカードです。
ここのカードはデッキに入れることはないので、邪魔にならない場所に置いておきます。

自分の場合、デッキの色枚数を記録するマーカーとして時折使用します。
同じ文明のカードを枚数分積んでおくことで、デッキの色配分が把握しやすくなるため、何度もデッキの色枚数を数えるようなタイムロスを削減できます。

デッキの軸を決める

採用候補カードの中から、特に強力なカードを抜粋してデッキの軸を決めていきます。

判断基準は、主なフィニッシャーとなるディスペクターに加えて、先ほど解説した『「シールド戦で強いカード」の特徴』の通りです。


優秀なハンデスや除去加えて、マナや手札を増やす基本的なリソース札や、-3サイクルのディスタス,《未来王龍 モモキングJO》の進化ギミック,フィニッシャーになるディスペクターなどを抜粋した結果、この25枚になりました。

今回はこの25枚を軸に、残りの採用候補カードの中から5枠を使って、デッキに足りない部分の穴埋めをしていきます。

残りの枠でデッキを補強する

ここからデッキ構築の工程『2. デッキの得意分野と苦手分野をイメージする』という段階に入ります。


先ほど38枚の採用候補カードの中から25枚を抜粋したので、残り13枚の選択肢から5枚を選び抜いて30枚のデッキにしていきます。
この5枚でデッキの方向性がガラッと変わるため、非常に重要です。

まずはじめに、改めてデッキの軸となるカードを見直して、デッキ全体の長所と短所を考えていきます。


デッキに《Volzeos-Balamord》があるため、フィニッシュ力はある程度担保されています。

多色の枚数もしっかり取れるので、多色マナ武装も気軽に達成できそうです。

また、《未来王龍 モモキングJO》+《無双龍騎 ボルバル・モモキング》のコンボによるビートダウンプランも狙えるため、中終盤どちらも強力な詰めが期待できそうです。

-3サイクルのディスタス4枚+《鎧亜 メフィスト-1》があるので、ディスペクターの早期着地も充分期待できます。

加えて《地龍神の魔陣》もあるため、序盤の動きは心配なさそうです。

次に、コストの軽いマッハファイターや盤面処理が合計7枚あるため、序中盤の盤面処理が容易です。
相手のササゲールを処理できずに早期に潰される展開は避けやすいでしょう。

また、《双寄電融 キリン・レガマン》《邪偽縫合 デスネークニア》といったマッハファイター持ちのディスペクターが揃っているため、序盤から終盤までのゲーム全体における盤面処理能力は自信をもってよさそうです。

しかし、自分から能動的にゲームを作っていくようなディスペクターが《闘魂混成 エンペラー・アクターシャ》と《Volzeos-Balamord》しかないため、じっくり組み立てるようなゲーム展開が多くなることが予想されます。

そして、残念なことにハンデスが《神徒 メイプル-1》1枚のみなので、相手のハンドに干渉する手段が乏しく、ロングゲームはそこまで得意とは言えないような印象です。

能動的に動けるディスペクターが少ない点と、ハンデスが乏しい点を考慮すると、どうしても《ロスト・Re:ソウル》のような大型ハンデスに弱いデッキになってしまうことが予想されます。

《ロスト・Re:ソウル》を割り切ってゲームをするか、打つ暇を与えずに中盤で一気に詰めれる選択肢を用意するなどの工夫が必要です。

ここまで挙げた特徴を整理すると、主に次の3点にまとめられるかと思います。

・盤面処理が得意
・能動的に動くのは苦手で、ロングゲームになりがち
・ハンデスが乏しいため、ロングゲームは得意ではない

この特徴を踏まえて、残りの5枠を決めていきます。

まず第一に、進化元が乏しい点,進化先が乏しい点,能動的に動ける早期着地させたいディスペクターがいない点の3つを考慮して、次の3枚を採用候補から外しました。

また、盤面処理が得意である点に加えて、《バイナラ童話》と《剛撃 シンピーダ-2》が合計3枚としっかり確保できているため、盤面処理の補強である《Disカブトワ》の優先度もこの時点で下げておきます。

盤面処理が得意という特徴から、アグロに早期に潰される心配もなさそうなので、《Disゾロスター》もここで候補から外します。

次に、《Volzeos-Balamord》が採用されている点に注目します。
ゲーム中に召喚した他のディスペクターのEXライフにパーツが落ちてしまうと、墓地回収手段を用意していない限りは召喚が不可能になってしまいます。

そのため、まずは《黒龍神の翔天 クロロ》を採用しました。

ロングゲームになりがちという特徴にもマッチしていて、破壊されたマッハファイターをマナに変換することで、フィニッシャーに繋ぐことができます。

次に、《Volzeos-Balamord》と相性が良く、ロングゲームにおいて7マナで召喚してこそ真価を発揮する《神将縫合 ディアブロシンオー》を採用しました。
これによって終盤のフィニッシュ力は担保されたと言えるでしょう。

続いて、ハンデスが乏しいという弱点を踏まえて、それを克服すべく《バベル・アゲイン》を採用しました。

噛み合えば《神徒 メイプル-1》の2枚目としても使えますが、本命は3ドローによって《神徒 メイプル-1》を引き込むことが狙いです。
使い終わったマッハファイターが盤面に残りやすいため、打ち先も困りません。

たとえ破壊対象がディスタスでなかったとしても、5~6ターン目に打って《神徒 メイプル-1》を探すことで、《ロスト・Re:ソウル》発動圏内の7マナになる直前に手札から叩き落すことが可能です。

《鎧亜 メフィスト-1》や《勇騎 バクエン-2》といった優秀なディスタスを破壊するのが理想で、この動きが通れば相手とのリソース差を大きく広げて一気に優勢になります。

次に、ロングゲームは得意ではないという特徴を踏まえて、《絶斗龍 チキチキ・モモキング》を2枚採用しました。

《未来王龍 モモキングJO》と組み合わせたビートダウンプランが狙いで、相手に《ロスト・Re:ソウル》を打つ隙を与えずに一気に盾を詰めに行きます。
手札の枚数が必要なので、《バベル・アゲイン》の採用とも一貫性があります。

《バベル・アゲイン》で《神徒 メイプル-1》を引ければそのままロングゲーム,《神徒 メイプル-1》を引けずに《未来王龍 モモキングJO》を引いた場合はビートダウンといったように、ドローの受け入れ幅が広がるのも魅力です。

この2枠については、《神将縫合 ディアブロシンオー》《闘魂混成 エンペラー・アクターシャ》を強く使うために《歓楽のタギャースツ》に1枠譲るなど、様々な選択肢が考えられます。

今回自分は《絶斗龍 チキチキ・モモキング》の2枚目にしましたが、どのカードと入れ替えるにしても、しっかりとした理由をもって入れ替えるようにするのが理想です。

このようにして、次の30枚のデッキに仕上げてCSに臨みました。
大変長々と書きましたが、思考の過程が参考になれば幸いです。


プレイの考え方

優位な盤面をキープする

マッハファイターで盤面を処理したり、有利トレードを行ってリソース差を広げたりといった基本的なやり取りを意識して、とにかく強い盤面をキープすることを狙います。

盤面の優位を相手に取られそうな場合は、それに合わせてハンデスを狙ったり、要所でマナや手札を伸ばして強力なディスペクターに頼るなど、盤面以外で逆転するプランを考えるようにするのが望ましいです。

大局を観る

自分が勝つにはどうなればいいか、なにを引けばいいか。
また、自分が負けるには相手はなにをしないといけないかを考え、一番確率が理想的なプランを選択していきます。

例えば、相手の盾を刻んだ場合、踏んではいけないカードと返しにプレイされてはいけないカードを考えて、盾を刻んでそれらを引かれる確率が高いなら殴らない,そうでない場合は殴る。といったものです。

今弾であれば、《バイナラ童話》を踏まなければこのまま押し切れるかも、といったような展開がこれに当てはまります。

他にも、相手のデッキがやや減り気味で、《Volzeos-Balamord》のパーツが2枚揃っている状況で、相手がトップでパーツを引く前に、自分の過剰打点で殴り切るかどうか、というような展開もあるでしょう。

多少有利な状況でも、たいていは相手のデッキや手札に回答が眠っている場合が多いです。

そのため、もたもたしてそれらで逆転されるより、先に詰め切る方がいいパターンもよくあるので、自分が勝つ展開と負ける展開をどちらもよく考えて、期待値が高いプランを選択できるようにするのがベストです。

ちなみに《Volzeos-Balamord》のパーツは約43%で盾落ちします。

おわりに

いかがだったでしょうか?

巷でシールド戦が話題になっているということで、この機会にと思い執筆させていただきました。

オリジナルやアドバンスに比べて、シールド戦のプロモは高額になりやすい傾向にあるので、CSで入賞した時の快感はとてつもないものです。

この記事が好評であれば、もしかしたら今後もシールド戦の記事を書く機会がくるかもしれないので、もしよければ感想などをTwitterでお待ちしております。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!

大会情報が見れる記事はこちら!


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