こんにちは、神結です。
全然関係ないんですけど、CS優勝しました。うれし~~~
以前、《我我我ガイアール・ブランド》入りの【ガイアッシュ覇道】を「チェンジザダンテの生まれ変わり」と書きましたが、すいませんちょっと嘘吐きました。あれはチェンジザダンテではないですが、今回のはちゃんとチェンジザダンテです。
さて、本題にいきましょう。今週も「歴代名作デッキ紹介」の方をやっていこうと思います。
今回は僕ら(20代後半から30代)の青春、【ヴァルディビート】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
多色進化ビートダウン、ヴァルディビート
というわけで今回の名作デッキは極神編で登場した《永遠のジャック・ヴァルディ》を中心としたデッキ、【ヴァルディビート】になります。
リストはかなり個性が出るけど、自分はこんな感じ。
【 進化クリーチャー 】
種族 スピリット・クォーツ / 文明 闇/火 / パワー7000 / コスト4
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクリーチャーを1体破壊するか、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクロスギアを1枚選んで持ち主の墓地に置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
《永遠のジャック・ヴァルディ》が登場したのは極神編第3弾、DM26ですね。多数の多色カードが収録された弾で、《聖鎧亜キング・アルカディアス》などと同期になります。
当時、進化クリーチャーといえば種族を参照するものが殆どだったため、「多色クリーチャーから進化」という条件の緩さはかなり革新的でした。
というわけで豊富な2コストの多色クリーチャーを進化元として運用し、3コストに《停滞の影タイム・トリッパー》や《封魔ゴーゴンシャック》といったメタクリーチャーを採用。
そして4ターン目に《永遠のジャック・ヴァルディ》を召喚しながら攻め込んでいきます。
ヴァルディ自身が盤面に干渉出来るので、相手のシステムクリーチャーだったりアタッカーだったりを破壊しながら攻めていけるのが大きいです。特に2面破壊が可能なことで、ヴァルディビートは速攻には強いデッキでした。
《斬撃虫ブレードワーム》による除去や、《フォーチュン・ボール》によるドロー、《腐敗勇騎ガレック》でのブロッカー破壊などを駆使しつつ、攻めが継続できる構築となっています。
トリガーも結構厚めに採ることは可能で、この構築だと8枚ではありますが人によっては生き物トリガーをもっと増やしている人もいました。《デーモン・ハンド》とか《地獄スクラッパー》よりは、基本的に生き物ですね。
《エンペラー・マルコ》入れる派、抜く派
さて、【ヴァルディビート】は皆が思い思いのカードを入れていましたけど(当時はネットで構築を共有するような文化も少なかったため、テンプレが確立するのが難しかった)、1つだけ派閥が分かれる問題がありました。
このデッキ、「《エンペラー・マルコ》を採用するか否か」という争点があるんですね。
【 進化クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
進化-自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
【赤青バスター】等で活躍した《プラチナ・ワルスラS》の前に活躍した《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》の前に活躍した《超電磁コスモ・セブ Λ》の前に活躍したカードです。当時は十二分に強力なスペックでした。
採用された構築はこんな感じ。
マルコがサイバーロード進化なので、《クゥリャン》等の進化元を採用する感じですね。《電磁翔天ピピッピ》はこのデッキと相性のいいカードですが、登場したのは結構後になってからです。
その上で、という話にはなりますが、個人的には《エンペラー・マルコ》は無し派でした。
基本的にヴァルディが絡んだ展開では即効性のあるドロソが欲しくて、進化元を用意しなきゃいけないマルコだとやりたい動きが叶わないんですよね。手札に進化が嵩張るのもかなり嫌でした。
ただヴァルディを引けない展開でのアタッカー運用など、まぁ入れたくなる気持ちもわからなくはなくて……でも、このデッキに入ってても強く使えないんだよなぁ、マルコ。
現代のように大会も多くて構築もすぐに共有されるような状況なら答えも出ていたのでしょうが……まぁ、ここは永遠の未解決案件ということで。そっちの方が誰の青春も汚さないし、浪漫もあるでしょ、きっと。
お前は強かった、のか……?
このデッキ、思い出深いて当時は「強い」と思って使っていたんですが……デュエプレで使っていたり、いま改めてリストを見ても「いや、このデッキほんとに強かったのか……?」ってなるんですよね。
だってヴァルディ引かないと火力出ないし、そもそも多色の枚数凄くて2→3→4進化みたいな綺麗な動きなど出来る筈もなく……。
まぁデュエプレで活躍できなかったのは、環境にアガピトスとかいうバケモノがいたので仕方ないとも言えるんですが。
【ヴァルディビート】自体が当時を代表するデッキの1つだったのは間違いないんですけど、絶対にTier1ではなかった筈なんですよね。
恐らくですが……当時遊んでいたショップにいる子たちは速攻デッキ(安くて強い)を使っていたことが多かったので、それに勝ってたから強かったって印象だったのかもしれません。
この辺りも、強いデッキが皆に広く共有されなかった時代の産物と言えるのかもしれませんね。
"ヴァルディビート"の魂は何処へ?
ヴァルディビートは環境カードのインフレ、特に超次元以降はそのパワーについていくことはなくひっそりと姿を消していきます。
しかし「メタカードで止めて、ドローを確保しつつ火力を出しながら強力なカードで攻め込む」というデッキの本質は、確かに受け継がれています。
その魂をよく継承しているデッキは、皆も恐らくよく知っているんじゃないでしょうか。
そう、【赤青覇道】ですね。
このデッキは《異端流し オニカマス》などのメタカードで相手の動きを抑制しつつ、ドローを進めます。
そして充分な手札を用意した後に、《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で攻め込んでいくわけですね。
《“轟轟轟”ブランド》殿堂前だと、このカードを《“必駆”蛮触礼亞》から投げたり、鬼面カマス覇道轟轟轟とかいう最強の動きもあるため、かなり強力でした。
といったヴァルディビートが持っていたビートとしての基本理念は、後の世代でも通用するものだったと言えます。
まぁ覇道についてもいずれこのシリーズで紹介したいと思っておりますので、お楽しみに。
おわりに
というわけで「DM歴代名作デッキ」、第3回は私の大好きな【ヴァルディビート】でした。
今回もまた古のデッキの1つを紹介してしまいましたが、時代は結構自由に前後するので古いデッキの回は「あー、おじいちゃんたちが子どもの頃はこんなデッキを使って遊んでたんだなぁ」と思って貰えれば幸いです。
まぁデュエプレのお陰でカードは知っているよ~という人もいるとは思いますので、知ってるカードが意外な使われ方をしてて……なんて楽しみもあるとは思います。
というわけで、今回はここまで。次回はもう少し最近のデッキの紹介しようと思っています。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。