はじめに
どうも◆ドラ焼きです。今回紹介するのは《ドラン・ゴルギーニ》を使用した光単のデッキになります。
このデッキはゴッド・オブ・アビス 第1弾「伝説の邪神」で登場したオーバーレアの1枚であり、タマシードクリーチャーという新しいカードタイプでもあります。
光のメタクリーチャーを多く採用できるのが特徴的なデッキで環境デッキとも戦える今の自分のお気に入りデッキ、今回は紹介させてください!
目次
【光単ゴルギーニ】特徴
【光単ゴルギーニ】の戦い方はメタクリーチャーで相手の動きを縛り、それらのメタクリーチャーに《ドラン・ゴルギーニ》による破壊耐性を付与することで相手が突破出来ない状況を作るというものです。
破壊耐性とは意外に厄介なもので、単なるブロッカーであっても相手の突破を不可能にしがちです。
イメージで言うと、序盤に展開したメタクリーチャー、あるいは終盤に場に追加したメタクリーチャーがメタクリーチャーという枠を超えてフィニッシャーになるという感じです。
メタクリーチャーで相手の行動を縛ることでゲームを長引かせることが出来るため、《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》や《シェケダン・ドメチアーレ》といった少し重めのフィニッシャーも使いこなすことが出来ます。
《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》は即時に盤面を並べられる点が優秀、《シェケダン・ドメチアーレ》は出した次のターンから大量展開出来る点が優秀なので、状況に応じて使い分けていくことも可能です。
《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》、《シェケダン・ドメチアーレ》、《ドラン・ゴルギーニ》といったフィニッシャー級のカードは光のタマシードと相性が良いため今回自分は《ゲラッチョの心絵》を始めとする軽量タマシードも採用しています。
メタクリーチャーの良くない点として相手に刺さるかどうか分からないと扱いづらいという点がありますが、そういった場合でもプレイしていけるカードとして活躍します。
【光単ゴルギーニ】サンプルリスト
確定枠
どの対面にも必要なカードは上記の4種16枚のみで残りは環境に合わせたメタカード等を採用していくことになります。
このメタカードの選定の部分がこのデッキの大事な部分ですので、次に紹介するサンプルリストはあくまでも10月中旬時点でのものだと踏まえて参考にしてみてください。
サンプルリスト
今回のサンプルリストでは最近入賞数の多い、【アナカラーハンデス】、【5cコン】を意識したものを用意しました。また、攻め方が難しい【水単タマシード】へも勝てるような形を目指しています。
採用カード解説
フィニッシャー
《ドラン・ゴルギーニ》
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / スーパーカー・ドラゴン / ACE / 文明 光 / パワー11500 / コスト4
■このタマシードが出た時、相手のクリーチャーを2体まで選んでタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
■自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。その後、自分クリーチャーの数が相手のより多ければ、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャーは破壊されない。
場に出た時に相手2体をフリーズする効果があるため、場に出た時からアドバンテージを稼いでくれて、尚且つクリーチャーになるまでは除去されづらいタマシードとして場に残ります。
バトルゾーンに出したターン中に攻撃することは難しいため、早めに場に出しておき、相手の隙を突いてクリーチャー化しそのまま攻撃という流れが理想です。
《ドラン・ゴルギーニ》の攻撃時効果と《ブルトゥーラ-D1》が2体という状況がこのデッキの最強の布陣で、相手のあらゆる除去を無効化出来ます。目指すべき盤面の1つとして覚えておきましょう。
《シェケダン・ドメチアーレ》、《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》
どちらも5マナとやや重めですが、《ドラン・ゴルギーニ》から出すことも出来るカードになっています。
主に展開を補助するカードで、かつ場に残れば残るほどアドバンテージを稼いでくれるカードなので除去耐性を付与する《ドラン・ゴルギーニ》とは相性が良いです。
5ターン目に《ドラン・ゴルギーニ》で攻撃しつつこれらを展開し、6ターン目に相手が返せない盤面を作るというのがこのデッキの黄金ムーブとなります。勿論先にこれらを出してからゲームメイクをしていくこともあります。
これら5コストのクリーチャーや《ドラン・ゴルギーニ》を生かすために2コストの軽減能力を持つクリーチャーを採用する形もありますが、個人的には必要ないように感じています。
理由は破壊されたときのデメリットが大きいことも勿論ですが、早出しすることにリソースを使うことがあまり良くないと考えているからです。
《ドラン・ゴルギーニ》にしろ、《シェケダン・ドメチアーレ》にしろ強く使うために重要なのは着地した時に仕事が出来る状況を他のカードでサポートしてあげることです。
早いターンに出してテンポを掴むことで仕事が出来る状況を作りやすいということも勿論ありますが、今の環境ではもっと後ろに寄せて、相手をメタカードで縛ったりタマシードでリソースを稼いでから着地させる方が良いように感じています。
タマシード
《ゲラッチョの心絵》、《ライオネルの天宝》
《ドラン・ゴルギーニ》のクリーチャー化には光のクリーチャーまたはタマシードが4枚必要と、厳しめな条件となっているのですが、3枚なら簡単に並べることが可能です。
そこで4枚の条件の内1枚を場に残り続けるタマシードで補うことでより使いやすくしています。
《ライオネルの天宝》に関しては先攻では《ゲラッチョの心絵》と同等の効果として使うことが出来る他、相手がマナを伸ばすタイプのデッキであれば1枚で2枚以上のアドバンテージを稼ぐことも出来ます。
中盤以降に盤面を除去されたような場合にも実質の1マナのカードとして使えたりもして、押し返し性能の高いカードとなっています。
メタカード
《検問の守り 輝羅》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■誰も、手札以外からカードを出せない。
墓地やマナからの踏み倒しを利用するデッキに刺さるのは勿論ですが、このカードは封印もケア出来る点が優秀です。
手札以外からカードを場に出せないということは、こちらのデッキの上から封印を付けることも出来なくなるということですね。
除去耐性+封印耐性をつけてあらゆる相手の除去手段を封殺してやりましょう。
《五憐の精霊オソニス》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー4000 / コスト3
■相手の多色カードを使うコストを2多くする。
最近の強すぎる多色カードの使用を咎めるカードです。《天災 デドダム》も《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》も使わせません!
《ドラン・ゴルギーニ》や5コストのクリーチャーの着地までの時間を稼ぐのにかなり役に立つカードなのですが、刺さらない相手には全く刺さらないという弱点もあるから成り立っているカードですね。
現環境だとかなり強力に使えるカードなので是非1度使ってみて欲しいカードです。
《ブルトゥーラ-D1》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■自分の他のクリーチャーは、破壊以外の方法で離れない。
他のクリーチャーに破壊以外による除去耐性を付与するカードです。このクリーチャー自身に除去耐性は無いため、完璧な盤面を作るには2体必要になります。
《シェケダン・ドメチアーレ》でデッキを掘り進める力はかなりあるため、最終盤面で2体並べられるよう3枚採用しています。1枚でも十分機能する場面もあるので無理にキープする必要はないと思います。
このカードのおかげでフィニッシュするのがやや難しい【水単タマシード】にも勝てるように構築しています。
他にも様々なメタカードが採用されていますが、それらはかなり環境の変化を受けやすいカードになっています。
光文明には他にも様々なメタカードが存在するので、環境に応じて色々なカードを試してみると良いでしょう。
回し方
クリーチャーやタマシードを展開する
まずはカードを場に並べていくことが重要です。《ゲラッチョの心絵》や《ライオネルの天宝》は相手を問わず並べていけるタマシードですが、メタクリーチャーの場合は相手に刺さるものを並べていきます。
相手に刺さらないクリーチャーの並べ方はしないようにしましょう。例えば【4c邪王門】相手には《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の攻撃先を作らないようにしておきたいです。
クリーチャーとして《レク・シディア》のみを出しておくのはOKですが、《レク・シディア》と《検問の守り 輝羅》の2体を並べるのは相手の攻撃先を作ってしまうからNGというような感じですね。
序盤にどれだけクリーチャーやタマシードを展開出来たのかによって中盤に着地するフィニッシャーの価値が変わってきます。無理は禁物ですが出来る限り場に並べていきましょう。
フィニッシャーを着地させる
自分の盤面をより強固にしてくれるフィニッシャーを場に出していきます。どれを出すのかは相手によると言えます。
例えば【アナカラーハンデス】と対戦する場合は即時にリソースを供給してくれる《シェケダン・ドメチアーレ》の価値が高いですし、【4c邪王門】に対しては攻撃先を作らない《ドラン・ゴルギーニ》の価値が高いです。
どれから出すのかは重要になりますし、引いているカードの中で戦うしかないため今引いているフィニッシャーを生かすように序盤のメタクリーチャーを展開していくという意識も重要になります。
大事なのは相手が困る盤面を作ること。相手が困っているターンを1ターン作り、相手がそれを打開出来なければ次のターンに詰み盤面を作る、というのが理想です。
相手が詰む盤面を作る
《ドラン・ゴルギーニ》+《ブルトゥーラ-D1》2体+メタクリーチャーというのはこのデッキが目指す盤面の1つではありますが、どういう盤面が詰みなのかは相手によって変わります。
《ドラン・ゴルギーニ》の除去耐性付与+メタクリーチャーで詰む相手。《シェケダン・ドメチアーレ》から大量のメタクリーチャーを展開すれば詰む相手。等々、相手のされて嫌なことを見極めて詰み盤面を作っていきましょう。
おわりに
【光単ゴルギーニ】いかがだったでしょうか。実のところ、自分はこういう相手のされて嫌なことで展開を作るデッキというのはあまり好きではない傾向があります。
しかし、この【光単ゴルギーニ】に関してはかなり好きなデッキなんですよね。
なぜかというと、《シェケダン・ドメチアーレ》のカードパワーが高いこと、メタクリーチャーでしかないはずのクリーチャーがそのままフィニッシャーとして運用出来ること等があるからだと思っています。
軽量タマシードのような相手を選ばずにプレイできるカードが存在することもこのデッキを使いやすくしてくれていて、今までの光単のメタデッキにはなかったパワーがあるデッキになっていると思います。
これから先も光の軽量クリーチャーやタマシードが拡張されるたびに強くなっていくことが期待出来るデッキですので、是非試してみてはいかがでしょうか。