【はみるとんのデッキビルドTips】《時を裂く魔瞳》の使い方

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【はみるとんのデッキビルドTips】《時を裂く魔瞳》の使い方

はじめに

こんにちは、はみるとんです!今回は「CYBERSTORM ACCESS」の中でも特に判明時に話題となったカード《時を裂く魔瞳》について紹介していきます!

通常ドローを2倍にし、召喚権も2倍にするという遊戯王のルールそのものを大幅に変えてしまう面白いカードですが、制約も厳しく運用にはかなりコツのいるクセのあるカードです。

では、実際にどんな使い方が出来るのか見ていきましょう!

目次

《時を裂く魔瞳》ってどんなカード?

《時を裂く魔瞳》

【 通常魔法 】

①:このデュエル中、以下の効果をそれぞれ適用する。
●自分は手札のモンスターの効果を発動できない。
●自分ドローフェイズの通常のドローは2枚になる。
●自分は通常召喚を1ターンに2回まで行う事ができる。
②:墓地のこのカードを除外し、手札から「時を裂く魔瞳」1枚を捨てて発動できる。
このターン、自分がモンスターの召喚に成功した時には、相手はモンスターの効果を発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《時を裂く魔瞳》は発動後に「通常ドローが2枚になる」「召喚権が2回になる」「手札のモンスター効果を発動できなくなる」というルールをプレイヤーに与えるカードです。

一度使うだけで永続的に恩恵を受けられる強力なカードなのですが、 「手札のモンスター効果を発動できなくなる」 誓約が重い事と、「発動したターンには手札が増えないので、単なる《二重召喚》の下位互換になってしまう」という点が難しいカードです。

《時を裂く魔瞳》と相性の良いデッキの条件

《時を裂く魔瞳》はただ発動すれば確実に強い動きが出来るというカードではなく、メリットとデメリットをしっかり天秤にかけて採用を考えるカードです。

このカードの効果を活かす事の出来る条件は必然的に絞られてくるので、要素ごとに解説していきます。

長期戦をするデッキである

2ドローを活かすことなく召喚権の増加のみを行いたいのであれば《二重召喚》の下位互換になってしまいます。

召喚権が増える事を活かす事が出来る

せっかく毎ターン召喚権が2つ増えても、モンスター少な目の罠ビートのようなデッキで使ってしまっては、その効果を活かす事が出来ません。

また、単にモンスターが沢山採用されてるデッキであっても、昨今の展開カードは「召喚権に依存せず手札から出力できるモンスター」を中心に構築してある事が多いです。

そのため活かすためには「召喚権が1つしかない場合は召喚権が不要なモンスターをサーチし、召喚権が増えている場合は召喚権が必要なモンスターをサーチする」などの使い分けが出来ると理想的です。

手札誘発が不要である

《時を裂く魔瞳》を発動すると手札誘発カードが使えなくなってしまうため、必然的に採用枚数を減らす事になります。

現代遊戯王において手札誘発は「先攻の相手の展開を妨害する数少ない手段」であるため、それに頼らないということは相手に好き放題デッキを回させるのを許す事になります。

そうなった際、「全体除去で対処する」「壊獣などで対処する」など別のプランを用意するなどの工夫が必要となります。

《時を裂く魔瞳》を前提としていてはいけない

《時を裂く魔瞳》は発動できたか否かで非常にその後のゲームメイクに影響のあるカードですが、テーマカードではないので特にサーチカードなどはなく、所詮3枚しか積めないカードであるという事を意識しておく必要があります。

このカードを引いたときの事を考えて召喚権の使い道を大量に用意してしまうと、引けていない時にモンスターがダブりまくることになってしまいます。

相性の良いテーマ

【ふわんだりぃず】

《ふわんだりぃず×ろびーな》

【 効果モンスター 】
星 1 / 水 / 鳥獣族 / 攻600 / 守1200

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
②:表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
③:このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ふわんだりぃず×いぐるん》

【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻800 / 守1000

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
②:表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
③:このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ふわんだりぃず×えんぺん》

【 効果モンスター 】
星 10 / 風 / 鳥獣族 / 攻2700 / 守1000

①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ふわんだりぃず」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
その後、モンスター1体を召喚できる。
②:アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示モンスターは効果を発動できない。
③:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、手札を1枚除外して発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【ふわんだりぃず】は特殊召喚が出来ない都合上、通常の召喚権と《ふわんだりぃずと謎の地図》の効果による召喚権の計2回の召喚を止められてしまうとそれ以上動けなくなってしまいます。

そのため、《時を裂く魔瞳》を使う事によりプラス1回の召喚権を付与し、妨害を乗り越える事のできるこのカードは非常に相性が良いです。

また、動きとしても1ターンで完封するのではなく繰り返し戻ってくる【ふわんだりぃず】下級モンスターを活かしたリソース勝負をしていくデッキです。

2ドローも相性がよく、上級を用いた動きについても本来は《霞の谷の巨神鳥》などを出してしまうと効果による召喚の連鎖がストップしてしまうので《ふわんだりぃず×えんぺん》などを並べた最後に出す事になります。

しかし、《時を裂く魔瞳》が適用されている場合はまず一番最初に《ふわんだりぃず×いぐるん》から《霞の谷の巨神鳥》を出してからその後の動きを改めて行う事で通したい動きへの妨害のケアがしやすくなります。

【天気】

《雪天気シエル》

【 効果モンスター 】
星3 / 地属性 / 天使族 / 攻0 / 守2200
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
②:フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《雪の天気模様》

【永続魔法】
①:「雪の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
②:このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外して発動できる。
デッキから「天気」カード1枚を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

展開していると《雪の天気模様》で手札に【天気】があふれかえるのですが、それを出力する方法がテーマ内になく、ダブったモンスターを《時を裂く魔瞳》があれば全て場のリソースに変換できるのが好相性です。

場にあふれてもリンク素材にできるので過剰に出力して余るという事もありません。

【天気】自体がリソースの循環はテーマ内で出来るものの妨害を増やす動きがテーマ内だけだと不足していて《スキルドレイン》などの汎用罠カードで戦うデッキなので《時を裂く魔瞳》の2ドローでそれらを引き込みにいけるのが強そう。

《曇天気スレット》《雷天気ターメル》のような横並びで出来るコンボが存在するのも召喚権増加と相性が良いです。

【ABC】

《A-アサルト・コア》

【 ユニオンモンスター 】
星4 / 光属性 / 機械族 / 攻1900 / 守200
①:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
②:装備モンスターは他の相手モンスターの効果を受けない。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカード以外の自分の墓地のユニオンモンスター1体を選んで手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《B-バスター・ドレイク》

【 ユニオンモンスター 】
星4 / 光属性 / 機械族 / 攻1500 / 守1800
①:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
②:装備モンスターは他の相手の魔法カードの効果を受けない。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《B-バスター・ドレイク》《A-アサルト・コア》のおかげで 召喚権の回数=展開回数に置換できるので、《時を裂く魔瞳》がそのまま妨害のかさましになります。

これによって「《時を裂く魔瞳》を発動したことが手札マイナス1枚分になってしまう」という《時を裂く魔瞳》の弱みの部分が、1枚分の展開かさましカードとして扱えるようになるので強く使う事が出来ます。

また、本来【ABC】は《ユニオン格納庫》《無許可の再奇動》などがないと2枚並びませんが、《時を裂く魔瞳》があれば素引きしたユニオンを2体そのまま召喚するだけでリンクを伸ばしていって《ABC-ドラゴン・バスター》になれたりします。

【代行者】

《神秘の代行者 アース》

【 チューナーモンスター 】
星2 / 光属性 / 天使族 / 攻1000 / 守800
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキから「神秘の代行者 アース」以外の「代行者」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、代わりに「マスター・ヒュペリオン」1体を手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《創造の代行者 ヴィーナス》

【 効果モンスター 】
星3 / 光属性 / 天使族 / 攻1600 / 守0
①:500LPを払って発動できる。
手札・デッキから「神聖なる球体」1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【代行者】は本来《神秘の代行者 アース》を引いていても、そこからからサーチした《創造の代行者 ヴィーナス》を場に展開するための召喚権が足りないので必ず2枚初動で動くことになるのですが、《神秘の代行者 アース》+《時を裂く魔瞳》があればサーチした《創造の代行者 ヴィーナス》をそのまま召喚できるので2枚初動のうちの1枚になる事が出来ます。

また、展開上《天空神騎士ロードパーシアス》をはじめ手札コストが要求されがちな他、展開の中で次の手札が生まれ辛いデッキなので、返されたあとのリソースとしても次ターンから2ドローで補給できるのがありがたいデッキとなっています。

【マジェスペクター】

《マジェスペクター・ラクーン》

【 ペンデュラムモンスター 】
星3 / 風属性 / 魔法使い族 / 攻1200 / 守900
【Pスケール:青5/赤5】

【モンスター効果】
「マジェスペクター・ラクーン」の①のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」モンスター1体を手札に加える。
②:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《マジェスペクター・ラクーン》+《時を裂く魔瞳》などの初手から、《マジェスペクター・ラクーン》《マジェスペクター・ラクーン》サーチ、《時を裂く魔瞳》で召喚権増やして《マジェスペクター・ラクーン》出して【マジェスペクター】サーチ、更に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》もしくは《軌跡の魔術師》でもう1枚追加する事で上下スケールを揃える動きが可能です。

《時を裂く魔瞳》を引いていない時は《マジェスペクター・ラクーン》⇒本命のサーチと動き、《時を裂く魔瞳》が適用できている時は《マジェスペクター・ラクーン》《マジェスペクター・ラクーン》⇒本命のサーチ、と動くことで、召喚権の追加がそのままモンスター1枚分の増加になるので《時を裂く魔瞳》が1枚分のリソースになります。

【アンデット族】

《ユニゾンビ》

【 チューナーモンスター 】
星3 / 闇属性 / アンデット族 / 攻1300 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
手札を1枚捨て、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
②:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
この効果の発動後、ターン終了時までアンデット族以外の自分のモンスターは攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《牛頭鬼》

【 効果モンスター 】
星4 / 地属性 / アンデット族 / 攻1700 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《グローアップ・ブルーム》《屍界のバンシー》などとにかく手札から墓地へ送りたいカードが多く、召喚権さえ追加できればリンク素材として墓地に送れます。

本来手札から吐ききれず絡まなかった分のモンスターが先攻展開に絡むので《時を裂く魔瞳》が1ターン目に妨害として機能した事になります。

また一度成立した盤面でそのまま5,6妨害などで制圧し切るデッキではなく、あくまで《死霊王 ドーハスーラ》《アンデットワールド》によって安定して後続がキープ出来るのが強みのデッキなので、《アンデットワールド》が割られてしまうと不成立になってしまい、《ライトニング・ストーム》など後手のうごきから返された後に後続が続かなくなってしまいます。

この欠点を2ターン目以降の2ドローによるスタミナ回復で補えるのが好相性です。

また、1ターン中のうごきの上限が《ユニゾンビ》《牛頭鬼》など被って引いても召喚権依存の出力になっているというところにあるので、妨害を貰っても乗り越える事ができるようになります。

アンデットの汎用ギミックの1つである 《アルグールマゼラ》は手札から使う事の出来るカードですが、チェーンにのらない効果なので《時を裂く魔瞳》の制約と両立が可能です。

また、本来《時を裂く魔瞳》を採用することで手札誘発は腐ってしまうのですが、 《灰流うらら》《屋敷わらし》はアンデット族・チューナーというところで、《時を裂く魔瞳》発動後に手札誘発としての仕事を失っても展開パーツとして機能するため、《時を裂く魔瞳》を採用しつつ手札誘発も十分な枚数採用するという構築が可能となります。

【魔弾】

《魔弾の射手 カスパール》

【 効果モンスター 】
星3 / 光属性 / 悪魔族 / 攻1200 / 守2000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。
②:このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
その発動したカードとカード名が異なる「魔弾」カード1枚をデッキから手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《魔弾の射手 ドクトル》

【 効果モンスター 】
星3 / 光属性 / 悪魔族 / 攻1400 / 守1200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。
②:このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
その発動したカードとカード名が異なる「魔弾」カード1枚を自分の墓地から選んで手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【魔弾】モンスターを場に出し、【魔弾】魔法・罠カードを使って1:1交換による妨害を繰り返すデッキです。

場に【魔弾】が大量にならんでいればそれだけ1ターンに稼げるアドバンテージの枚数が増えるので、《時を裂く魔瞳》の消耗分を補う事が出来ます。

更に元々の勝ち筋が1ターン目に完封する動きというわけではなく、1ターン凌ぎきったあとも継続的に妨害を増やしていく動きで2ターン目以降を乗り切ろうとする流れになるので、2ターン目以降相手の超える動きが突然増えるとそこから返されてしまう事もあります。

ドローによって妨害を増やせるとそこがケアできるようになる上に、召喚権が追加されていてれば2ターン目の妨害追加もしやすくなります。

【剛鬼】

《剛鬼スープレックス》

【 効果モンスター 】
星4 / 地属性 / 戦士族 / 攻1800 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札から「剛鬼」モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「剛鬼スープレックス」以外の「剛鬼」カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《剛鬼ガッツ》

【 効果モンスター 】
星1 / 地属性 / 戦士族 / 攻800 / 守0
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:守備表示のこのカードは戦闘では破壊されない。
②:自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドの全ての「剛鬼」モンスターの攻撃力は200アップする。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「剛鬼ガッツ」以外の「剛鬼」カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【剛鬼】モンスターが共通効果で場から墓地へ送られた時にサーチを行う事が出来るので、【ABC】同様に《時を裂く魔瞳》による召喚権の追加をそのまま1枚分の場への出力とする事が出来ます。

展開例

  1. 《剛鬼ガッツ》を召喚し、《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚
  2. 《剛鬼ガッツ》効果で《剛鬼マンジロック》サーチ
  3. 《時を裂く魔瞳》発動して《剛鬼マンジロック》召喚
  4. 《剛鬼マンジロック》素材に《リンクリボー》リンク召喚
  5. 《剛鬼マンジロック》効果で《剛鬼再戦》
  6. 《転生炎獣アルミラージ》《リンクリボー》《サイバース・ウィッチ》リンク召喚
  7. 《剛鬼再戦》発動して《剛鬼マンジロック》《剛鬼ガッツ》蘇生して《コードブレイカー・ウイルスソードマン》リンク召喚
  8. 《コードブレイカー・ウイルスソードマン》効果で《コードブレイカー・ゼロデイ》特殊召喚
  9. 《コードブレイカー・ウイルスソードマン》《コードブレイカー・ゼロデイ》《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》リンク召喚
  10. 《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》効果で《コードブレイカー・ウイルスソードマン》《コードブレイカー・ゼロデイ》蘇生
  11. 《サイバネット・リチューアル》とサイバース儀式を入れておけば《サイバース・ウィッチ》でサーチも可能

このように、《剛鬼再戦》とサーチによってモンスターの頭数を大量に追加できるので、様々な展開に派生する事が出来ます。

また、《剛鬼スープレックス》は召喚時の効果にターン1が無いので、《剛鬼スープレックス》を召喚⇒別の剛鬼を特殊召喚⇒2体でリンク召喚し、《剛鬼スープレックス》と別の剛鬼をサーチ⇒2回目の召喚権で《剛鬼スープレックス》を召喚し、再び効果で剛鬼を特殊召喚、という流れで大量に場にモンスターを展開する事が出来ます。

《時を裂く魔瞳》と相性の良いカード

《妖精伝姫-カグヤ》

【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1000
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。
墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《妖精伝姫-カグヤ》はサーチにもバウンス効果にも同名ターン1が無いため、《時を裂く魔瞳》を引いたときには《妖精伝姫-カグヤ》でサーチした2枚目の《妖精伝姫-カグヤ》も場に出す事ができ、さらに2枚ともバウンス効果が使えるので《時を裂く魔瞳》が実質1妨害分のプラスカードになります。

また、《妖精伝姫-カグヤ》は毎ターン召喚⇒バウンスを繰り返すため、《妖精伝姫-カグヤ》さえあれば召喚権の使い道に困るという事はないため、毎ターン2回の召喚権を妨害に変換できます。

他テーマとのコンボなどではなく《妖精伝姫-カグヤ》自体が単体完結したギミックとして採用しやすいため、デッキ構築上罠カードなどの素引きで機能するカードを多数投入しやすいこともあり、《時を裂く魔瞳》下での理想的な試合進行に持っていきやすいカードです。

《無限泡影》

【通常罠】
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《時を裂く魔瞳》は手札で発動するモンスター効果を縛るだけで《無限泡影》は問題なく発動する事が出来るため、《時を裂く魔瞳》適用後も問題なく使用可能な手札誘発として使う事が出来、デッキ内の手札誘発比率を下げることなく構築が出来ます。

終わりに

ということで、今回は話題の新カード《時を裂く魔瞳》について紹介していきました!

こちらのカードは公表された瞬間は「めちゃくちゃ強い」という風に騒がれていたのですが、実際に運用する段階になって考えると色々と使いづらさが目立つカードです。

初報での評判に比べてどんどん評価が落ちて行ったのですが、うまく利点を伸ばし欠点を補える構築や使い方が発掘されていけばまたどんどん評価が上がっていくカードだと思います。

こういったテーマに属さない汎用カードをどのような役割として捉えるべきか考えて使い方を自分で模索するのもカードゲームの醍醐味ですので、皆さんも是非《時を裂く魔瞳》の面白い使い方を考えてみてください。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!


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