はじめに
「変則的なデッキを使ってみたい!」「ボードを移動するデッキを組んでみたい!」
今回はそんな方に向けた、【ジャックナイツ】デッキの解説記事です。
この記事では、【ジャックナイツ】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【ジャックナイツ】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【ジャックナイツ】デッキの特徴
【機界騎士】はリンク召喚をメインとしたテーマで、効果モンスターには以下のような共通効果があります。
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
【機界騎士】共通効果
①:同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合、このカードはその縦列の自分フィールドに手札から特殊召喚できる。
この効果を駆使して、「相手の場」や「EXゾーン」「魔法・罠ゾーン」全ての配置を考えながら展開していく少し変わった特徴のあるテーマデッキです。
そして、【機界騎士】という名称はモンスターのみにしかありません。サポート魔法・罠カードは背景ストーリーに関連した【星遺物】という名称で統一されています。
今回は、【ジャックナイツ】の展開を活かしながら【召喚獣】ギミックで底上げした構築にしています。
《召喚師アレイスター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1800
①:このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。
デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
【ジャックナイツ】カードの解説
【ジャックナイツ】モンスター
《紫宵の機界騎士》
【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / サイキック族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合、このカードはその縦列の自分フィールドに特殊召喚できる。
②:自分フィールドの「ジャックナイツ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを次の自分ターンのスタンバイフェイズまで除外し、デッキから「紫宵の機界騎士」以外の「ジャックナイツ」モンスター1体を手札に加える。この効果は相手ターンでも発動できる。
相手ターン中にも効果を発動出来る【ジャックナイツ】モンスターです。
フィールドの【ジャックナイツ】モンスターを対象に、自ターンのスタンバイフェイズまで除外することで【ジャックナイツ】モンスターをサーチする事が出来ます。
自発的にフィールドを開けながらサーチが出来る能力であり、すぐさま次の展開カードをサーチする事が出来ます。
また、相手ターンにも発動出来るので【ジャックナイツ】モンスターを除去から守る事も可能です。
《蒼穹の機界騎士》
【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / サイキック族 / 攻2000 / 守2500
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合、このカードはその縦列の自分フィールドに特殊召喚できる。
②:このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードと同じ縦列の相手のカードの数だけ、デッキから「蒼穹の機界騎士」以外の「ジャックナイツ」モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。
相手依存にはなるものの、相手の「EXゾーン」「モンスターゾーン」「魔法罠ゾーン」を参照すれば最大3枚の【ジャックナイツ】モンスターを手札に加える事が出来ます。
《紫宵の機界騎士》の効果で持ってきたいカードです。
《紺碧の機界騎士》
【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / サイキック族 / 攻2400 / 守2400
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合、このカードはその縦列の自分フィールドに特殊召喚できる。
②:1ターンに1度、自分フィールドの「ジャックナイツ」モンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。この効果は相手ターンでも発動できる。
【ジャックナイツ】モンスターを別の場所移動出来るテクニカルなモンスターです。
展開する際に1列しか2枚以上のカードが無い際に、別の場所に移動させる事で複数の【ジャックナイツ】モンスターを並べる事が出来ます。
後述する《星遺物に眠る深層》を組み合わせて、モンスター効果の発動を止めるようなテクニカルなプレイでも使用します。
《黄華の機界騎士》
【 効果モンスター 】
星 7 / 光 / サイキック族 / 攻2200 / 守2800
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合、このカードはその縦列の自分フィールドに特殊召喚できる。
②:自分の墓地から「ジャックナイツ」モンスター1体を除外し、このカードと同じ縦列の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
魔法・罠カードを除去出来るモンスターです。
《御前試合》や《センサー万別》などの展開を妨害する強力なカードを破壞する事が出来ます。
《宵星の騎士ギルス》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 機械族 / 攻1800 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「オルフェゴール」カードまたは「星遺物」カード1枚を墓地へ送る。このカードと同じ縦列に他のカードが2枚以上存在する場合、さらにこのターン、このカードをチューナーとして扱う。②:自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合に発動できる。お互いのフィールドに「星遺物トークン」(機械族・闇・星1・攻/守0)を1体ずつ守備表示で特殊召喚する。
唯一下級の【ジャックナイツ】モンスターです。
注目は②の効果で、お互いにトークンを生成出来る能力です。
これによりリンク召喚に繋げられるのは勿論ですが、相手ゾーンにもトークンが生成出来るため、【ジャックナイツ】の展開効果を最大限に引き立ててくれます。
これにより先攻でも展開が可能となります。
①の効果では《星鍵士リイヴ》のL召喚に繋げる為、《星遺物-『星冠』》を墓地へ送る事が多いでしょう。
《星鍵士リイヴ》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / サイバース族 / 攻2000 /
モンスター2体
このカードは自分の墓地に「星遺物」カードが存在する場合のみリンク召喚できる。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「星遺物」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。このターン、自分の墓地に「星遺物」モンスターが存在しない場合には、そのカードは発動できない。②:リンク召喚したこのカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。
【LINK-2:左/左下】
《星遺物-『星冠』》
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 機械族 / 攻2000 / 守2000
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに手札から守備表示で特殊召喚できる。
②:EXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターが効果を発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。
③:通常召喚したこのカードがリリースされた場合に発動できる。デッキから「星遺物」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
基本は《宵星の騎士ギルス》からのリンク召喚が多くなります。
《星鍵士リイヴ》の効果で魔法・罠をデッキからセットする事が出来ます。
セット出来るカードは下記の3枚。
【ジャックナイツ】 魔法・罠カード
《星遺物の機憶》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札・デッキから「ジャックナイツ」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「ジャックナイツ」モンスターしか特殊召喚できない。
《星遺物を継ぐもの》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをフィールドのリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
《星遺物に眠る深層》
【 永続罠 】
①:このカードの発動時に、自分の墓地のレベル5以上のモンスター1体を対象にできる。その場合、そのモンスターを特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
②:自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、そのモンスターと同じ縦列で発動した相手モンスターの効果は無効化される。
リクルートが可能な《星遺物の機憶》。《星鍵士リイヴ》の効果でセット後に即発動出来る蘇生魔法の《星遺物を継ぐもの》。蘇生と妨害が可能な《星遺物に眠る深層》。
この3枚からサーチ先を選べます。
特に自ターン中であれば、《星遺物を継ぐもの》で《星遺物-『星冠』》を蘇生し、妨害を構える。もしくは、ランク3以上のリンク召喚に繋げる事が出来ます。
【ジャックナイツ】デッキと相性が良いカード
【召喚獣】カード
《召喚師アレイスター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1800
①:このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。
デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
《召喚魔術》
【 通常魔法 】
「召喚魔術」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「召喚獣」融合モンスターを融合召喚する場合、自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
②:このカードが墓地に存在する場合、除外されている自分の「召喚師アレイスター」1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードをデッキに戻し、対象のモンスターを手札に加える。
《召喚師アレイスター》1枚で妨害札を構えられる【召喚獣】カードです。
光属性と闇属性で統一されている【ジャックナイツ】モンスターと相性が良く、手札と墓地の両方を参照出来るので、展開終えた【ジャックナイツ】モンスターを強力な融合モンスターに変換する事が出来ます。
《召喚獣メルカバー》《召喚獣アウゴエイデス》 | 《紫宵の機界騎士》《黄華の機界騎士》《紺碧の機界騎士》《蒼穹の機界騎士》《アストラル・クリボー》 |
《召喚獣プルガトリオ》 | 《灰流うらら》 |
《召喚獣カリギュラ》 | 《星遺物-『星冠』》《宵星の騎士ギルス》《召喚師アレイスター》 |
《アストラル・クリボー》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 悪魔族 / 攻100 / 守100
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキの「No.」Xモンスター1体を相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
このカードのレベルは見せたモンスターのランクの数値と同じになる。
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分は「No.」XモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:フィールドのこのカードを素材としてX召喚した「No.」モンスターは以下の効果を得る。
●このカードは戦闘及び相手の効果では破壊されない。
《紫宵の機界騎士》や《紺碧の機界騎士》がレベル8のモンスターの為、《アストラル・クリボー》と合わせてランク8のエクシーズモンスターを特殊召喚する事が出来ます。
特殊召喚の条件が、「EXデッキからエクシーズモンスターを見せ、そのランクと同じ数値のレベルにして特殊召喚」という出しやすいモンスターです。
また、表側表示で存在する限りエクシーズモンスターしか出せないという条件がありますが、すぐにランク8エクシーズモンスターを出すため大したデメリットにはなりません。
《No.97 龍影神ドラッグラビオン》から《No.100 ヌメロン・ドラゴン》を出すことで一撃9000ダメージのワンショットを狙う事も可能です。
《No.100 ヌメロン・ドラゴン》
【 エクシーズモンスター 】
星 1 / 光 / ドラゴン族 / 攻0 / 守0
同じランクの同名「No.」Xモンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで、フィールドのXモンスターのランクの合計×1000アップする。
②:このカードが効果で破壊された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、お互いは自身の墓地の魔法・罠カードを1枚選んでフィールドにセットする。
③:このカードが墓地に存在し、自分の手札・フィールドにカードが無い場合、相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
【ジャックナイツ】デッキの回し方
【ジャックナイツ】デッキはフィールドの縦列にあるカードを参照する都合上、後攻でしか展開する事が出来ませんが、【召喚獣】ギミックを採用する事で《召喚獣メルカバー》などの大型融合モンスターで先攻でも妨害を構える事が出来るようになりました。
《紫宵の機界騎士》+魔法・罠1枚での動き方
【使用カード/条件】
- 《紫宵の機界騎士》
- 魔法・罠カード1枚
- 相手の場にカードが1枚
【結果】
- 《星鍵士リイヴ》
- 《星遺物-『星冠』》
- 除外ゾーンに《紫宵の機界騎士》(次の自分のターンのスタンバイフェイズに戻ってくる)
【手順】
- 相手のカードがある場所に魔法・罠カードをセット。
- 《紫宵の機界騎士》を特殊召喚。
- 《紫宵の機界騎士》の効果で自身を除外し、《蒼穹の機界騎士》を手札に加える。
- 《蒼穹の機界騎士》を特殊召喚。
- 《蒼穹の機界騎士》の効果で《宵星の騎士ギルス》を手札に加える。
- 《宵星の騎士ギルス》を通常召喚。
- 《宵星の騎士ギルス》の効果でデッキから《星遺物-『星冠』》を墓地へ送る。
- 《宵星の騎士ギルス》と《蒼穹の機界騎士》を素材に《星鍵士リイヴ》を特殊召喚。
- 《星鍵士リイヴ》の効果で《星遺物を継ぐもの》をデッキからセット。
- 《星遺物を継ぐもの》を発動して墓地から《星遺物-『星冠』》を特殊召喚。
【盤面の解説】
《星鍵士リイヴ》+《星遺物-『星冠』》を展開する初動です。
手札にもう1枚【ジャックナイツ】モンスターがあれば、《トロイメア・ユニコーン》から《アクセスコード・トーカー》へと展開する事が可能になります。
《星鍵士リイヴ》はリンク素材となった時にデッキバウンスを行う事が出来るので、《トロイメア・ユニコーン》と合わせて2面除去を行うことが出来ます。
【ジャックナイツ】デッキをカスタムするオススメカード
【壊獣】カード
《怪粉壊獣ガダーラ》
【 効果モンスター 】
星 8 / 風 / 昆虫族 / 攻2700 / 守1600
①:このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
②:相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
③:「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
④:1ターンに1度、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを3つ取り除いて発動できる。
このカード以外のフィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力を半分にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
《 海亀壊獣ガメシエル 》
【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / 水族 / 攻2200 / 守3000
①:このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
②:相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
③:「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
④:相手が「海亀壊獣ガメシエル」以外の魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし除外する。
《妨げられた壊獣の眠り》
【 通常魔法 】
「妨げられた壊獣の眠り」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、デッキからカード名が異なる「壊獣」モンスターを自分・相手のフィールドに1体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、攻撃可能な場合は攻撃しなければならない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「壊獣」モンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
【壊獣】は相手のモンスターを除去しつつ、相手のモンスターゾーンの好きな場所に特殊召喚できるので、【機界騎士】と相性が良いです。
特に 《海亀壊獣ガメシエル》と《怪粉壊獣ガダーラ》はレベル8なのでランク8エクシーズへと繋ぎやすくなります。
おわりに
いかがだったでしょうか?
【ジャックナイツ】デッキは、テクニカルで奥の深い楽しいデッキとなっております。
興味のある方は、ぜひ一度遊んでみてください!
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!