はじめに
どうも、◆ドラ焼きです。
6/24に発売されたアビスレボリューション第二弾「忍邪乱舞」のカード、使っていますか?今日紹介するのは、こちらのパックで強化をされた【火単アーマードメクレイド】になります。
あまり環境では見かけないデッキだという感想を抱く方も多いのではないでしょうか。そんなアーマードなのですが、新ギミックにふさわしい攻撃力と安定感を兼ね備えたデッキとなっています。
今回の記事では、【アーマードメクレイド】の強み、サンプルリスト、回し方など詳しく解説していきます。CSに持ち込んでも良いくらい、悪くはないデッキですので、是非参考にしてくださりますと幸いです。
目次
【アーマードメクレイド】の特徴
安定した4ターンキル性能
【アーマードメクレイド】の強みの1つは安定感のある4ターンキルの性能だと言えます。
《ボルシャック・バラフィオル》、《ボルシャック・アークゼオス》、《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》といったカードを駆使して4ターン目にアーマードを大量展開することで勝利を目指します。
手札が減らない2種類のチャージャー、《アシスター・コッピ》という上振れ要素となる初動と、序盤の安定感もあるため、かなり攻めっ気の強いデッキとなります。
【赤単我我我】との差別点について
安定した4ターンキルが出来るデッキ、というと、真っ先に思いつくデッキは【火単我我我】でしょう。ご存知の通り、【火単我我我】は3ターンキルもできるデッキなので【アーマードメクレイド】にとっては、最大のライバルデッキとなります。
そんな【火単我我我】と【アーマードメクレイド】の差別点は、4or5ターン目に出せる打点の量が圧倒的に違うことです。そのため、【4c邪王門】のようなデッキに対して強く出ることが可能です。
また、盤面処理が比較的得意な点や、《コッコ・武・ルピア》などを採用して、墓地メタができるという点も差別点となり得ます。
メクレイドが豊富に存在するため、デッキ内のあらゆるカードにアクセスしやすくなっている上、新弾で登場した《雷炎翔鎧バルピアレクス》のおかげで手札のファイア・バードを展開しつつ詰めていくことも可能になりました。
以前よりも、《コッコ・武・ルピア》をうまく使えるようになっていますね。
【アポロ】や【火単我我我】が多く、速度が求められる環境では【火単我我我】に軍配が上がりますが、もっと環境の速度が後ろよりの場合は、【アーマードメクレイド】にも活躍の場があるでしょう。
サンプルリスト
新弾で採用しているのが、《雷炎翔鎧バルピアレクス》と、《太陽との邂逅》の2種類です。これらのカードは、これまでのアーマードデッキの再現性を底上げしてくれている上で、4ターンキルなどにも貢献してくれるパワフルなカードですね。
採用カード解説
フィニッシャー
《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■自分のファイアー・バードすべてに「セイバー:ドラゴン」を与える。(自分のドラゴンが破壊される時、「セイバー:ドラゴン」を持つクリーチャーを1体、かわりに破壊してもよい。)
■このクリーチャーの各ブレイクの前に、アーマード・メクレイド5する。(アーマード・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のアーマードを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
このデッキのフィニッシャーであり、ブレイク前のアーマードメクレイド5×2回によって、ちゃんとゲームに勝てる盤面を作れるようにデッキを組むことが重要です。
たとえば、SAである《ボルシャック・バラフィオル》、《雷炎翔鎧バルピアレクス》といったカードは重要になりますね。
また、セイバードラゴンを自軍に付与する効果も強力で、すでに攻撃し終わったファイアー・バードも無駄にならないです。
《雷炎翔鎧バルピアレクス》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / アーマード・ワイバーン / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■スピードアタッカー
■このクリーチャーは、バトル中破壊されない。
■このクリーチャーが攻撃する時、ファイアー・バードを1枚、自分の手札から出してもよい。
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分のファイアー・バードを5つ破壊してもよい。そうしたら、このターンの後に自分のターンを追加する。
EXターンはあくまでもオマケで、メインはファイアー・バードを展開する効果になります。EXターンを取る効果は5ターン目など、ゲームが長引く展開でしか使うことができませんが、相手のスパーク系のトリガーなどをケアすることができるので、必殺技の1つとしては悪くないです。
このカードの登場によって価値が上がったカードが《ボルシャック・ヒート・ドラゴン/ヒートブレス・チャージャー》や《ボルシャック・アークゼオス》です。ファイアー・バードのシナジーを持つカードと相性が良く、双竜戦記の頃と比べてもデッキとしてまとまりが生まれてきていますね。
《ボルシャック・バラフィオル》
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / ACE / 文明 火 / パワー9000 / コスト4
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■自分の火のクリーチャーまたは火のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■自分の、名前に《ボルシャック》とあるクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードがコスト6以下の火のクリーチャーまたはコスト6以下の火のタマシードなら出す。それ以外なら墓地に置く。
いわば、このデッキの『バトライ閣』。溜めのターンを作る意味を与えてくれるカードでもあり、自身がSAなこともあって4キルへの貢献度も高く、このデッキの閣となっているカードです。
ただ、《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》や《太陽との邂逅》は《ボルシャック・バラフィオル》からするとハズレのカードなのは残念ですね。
サポートカード
《ボルシャック・アークゼオス》、《ファイン・撃・ピヨッチ/「暴竜爵は不滅なり!」》、《太陽との邂逅》
アーマードメクレイド5を3種類10枚採用しており、1度アーマードメクレイド5が始まると、その時アクセスしやすいカードにできる限りアクセスしやすいようにしています。
これらのカードは増やせば増やすほどデッキの安定感は上がりますが、その分絡め手となるようなカードを採用しにくくなったりはするので、枠との相談になります。
《ボルシャック・バラフィオル》のハズレとなることを懸念して、今回は《太陽との邂逅》のみ2枚の採用にとどめています。
《クック・轟・ブルッチ》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000 / コスト4
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーが出た時、このターン次に使うアーマードのコストを6少なくする。ただしコストは0以下にはならない。
■自分のドラゴンすべてに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)
4マナで6軽減で、出す先として《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》は勿論、《ボルシャック・アークゼオス》や《ボルシャック・バラフィオル》でも十分に強力です。
このカードを引けていな時は、4マナで《「暴竜爵は不滅なり!」》を使い、強気にこのカードをメクレイドしにいく状況もよくあります。そういった状況下において、やはりデッキ全体のメクレイド5の枚数を増やすことは重要になりますね。
《コッコ・武・ルピア》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、プレイヤー1人の墓地にあるカードを好きな数選ぶ。その持ち主は選ばれたカードを好きな順序で山札の下に置く。その後、選ばれたカードの枚数以下のコストの、相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
やはり【水闇サガ】へのメタカードになります。あとは【アビスロイヤル】にも刺さりますね。
このカードをプレイするタイミングはこのデッキにとってはかなりシビアで、自分の手札を減らしながら、マナも伸びないというカードではあります。《雷炎翔鎧バルピアレクス》の登場によって、手札に抱えた《コッコ・武・ルピア》を出すタイミングがない、なんてことが減りました。
最近は【水闇サガ】の活躍が著しいので、このカードをしっかり採用することは、必須の条件となりますね。
初動
《アシスター・コッピ》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000+ / コスト2
■パワーアタッカー+2000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+2000する)
■各ターンに一度、自分のアーマードを使うコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
このデッキの上振れ初動カードで、いわば《メンデルスゾーン》といったところ。
3ターン目に《ボルシャック・バラフィオル》を出せますし、《クック・轟・ブルッチ》からの展開もこのカードがあった方が打点を作りやすくなります。
除去されたら意味がないカードではあるので、相手次第ではチャージャー呪文の方が強い対面もありますが、デッキパワーの面を鑑みて是非とも採用したいカードですね。
《ボルシャック・ヒート・ドラゴン/ヒートブレス・チャージャー》、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》
このデッキで使えば手札が減らない強力な初動として使うことができます。
また、《ボルシャック・ヒート・ドラゴン/ヒートブレス・チャージャー》に関しては、《雷炎翔鎧バルピアレクス》の関係で手札が余るようならキープしながら戦う場合もあります。
《ボルシャック・バラフィオル》から展開する打点として役に立つことも多いことから、今回は《ボルシャック・ヒート・ドラゴン/ヒートブレス・チャージャー》を多く採用しています。
構築次第では《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》の方をもっと採用しても良いでしょう。
回し方解説
山札が一周するのに慣れる
【アーマードメクレイド】はメクレイドを連打していく関係上、終盤にはデッキが1周して、デッキの中身を全て把握している状態になることが多々あります。
序盤にあえて下に送った《クック・轟・ブルッチ》をメクレイドでうまく経由して、大量展開を狙ったり、《ボルシャック・バラフィオル》のハズレとなるカードの位置をちゃんと把握していないといけなかったりと、色々な局面でボトムを覚える必要が出てきます。
慣れてくると、終盤のメクレイドを強くすることを意識して、序盤のメクレイドの選択をしていくというようなこともできるようになるので、戦いの幅が広がるでしょう。
初手で4ターン目、5ターン目のフィニッシュを描く
【アーマードメクレイド】はデッキとしてかなり【火単我我我】と似ているデッキだと考えていただいて大丈夫です。初手の時点でそのゲームの終着点を考え、逆算的にマナチャージやプレイするカードを決めていきます。
基本は《クック・轟・ブルッチ》からの《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》が決まれば勝ちで、そうでない場合は《ボルシャック・バラフィオル》や《ボルシャック・アークゼオス》を駆使しながらゲームを作っていきます。
もっとも、相手がブロッカーを使ってくるデッキの場合は《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》を使いづらくなってくるので、相手によっても戦い方を変える必要があるでしょう。
特に【水闇サガ】の《蒼狼の大王 イザナギテラス》は厄介ですね。ブロッカーを立てつつ、呪文でアドバンテージを取ろうとしてきます。
そういった相手には《ボルシャック・アークゼオス》+《コッコ・武・ルピア》でゲームをつくるなど、他の攻め方をする必要がでてきます。
溜めて勝つプラン
【アーマードメクレイド】は《ボルシャック・バラフィオル》による溜めるプランや、《雷炎翔鎧バルピアレクス》によるEXターンといった、ゲーム展開が引き延ばされた際の必殺技が存在しています。
こういった突破力の高い詰め方は20打点なんかをつくることもざらです。そのため、【4c邪王門】のような受けの硬いデッキでも突破は難しくないでしょう。
この大量展開の展開はまさに【アーマードメクレイド】の強みの一つです。《アシスター・コッピ》が絡めば、最速で4ターン目に《ボルシャック・バラフィオル》+《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》による宇宙的な展開力を発揮できるので、狙える相手には積極的に狙っていきたいですね。
終わりに
以上が【アーマードメクレイド】の解説でした。その攻めっ気の強さ、展開力の高さは、環境デッキとも渡り合える水準です。
惜しむらくは、【水闇サガ】が台頭している関係から、かなり環境が速度重視になってしまっていることでしょうか。【アポロ】、【火単我我我】といった速度で【水闇サガ】に対抗するデッキには、【アーマードメクレイド】は力を100%発揮できません。
【水闇サガ】、【4c邪王門】、【水魔導具】・・・みたいな環境が訪れれば、他の速攻デッキ以上の貫通力をもつ【アーマードメクレイド】の出番がくるかもしれませんね。
アーマードに限らず、メカ、アビス、マジック、ジャイアント、全ての種族デッキが今回の『忍邪乱舞』では強化されています。活躍の場は【水闇サガ】が殿堂した後・・・・になるかもしれませんが、今しっかり練習しておくことは今後のデュエマを楽しむ上で決して回り道にはならないのではないか、そう最近は考えています。