──かつて遊☆戯☆王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
しかし、現代遊戯王においてこの理論を信じている者はあまりにも少ない。膨大なカードプール、高速で移り変わる環境がそれを許さないのだ。
ならば歴史に埋もれていくカードたちに希望は無いのか?
そんなことはない!そのために私は立ち上がった。この企画記事はツイッターで「やたら持ってる」「みんな持ってるけど使わない」「使い道が思い付かない」カードを募集し、それぞれがメインを張ったデッキを作成・紹介しようという企画である(労力)
今企画、最大迷ったやつの一角・・・
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻 800/守1600
このカード以外の自分フィールド上に
表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターのレベル×100ライフポイント回復する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
みんなもデッキを考えてみよう!
1.ヒール・ウェーバー......?
今から11年ほど前に登場した回復効果を持つモンスターである。
実はアニメ遊戯王5D'sにおいて遊星さんが使用している。主人公カードじゃん。 ウェルカム!《ヒール・ウェーバー》ちゃぁん!されたが。
さて、《ヒール・ウェーバー》の長所だが実はこのカード、数少ない
・回復の起動効果
なのである。
もっといいのがあるだろう。と思うだろうが、しょうがない。私も思った。
しかし回復効果を持つモンスターというのはよく見ると、発動タイミングが決まっている誘発効果なのだ。
さらに他の起動効果のモンスターも条件が決まっていたり、コストを要求している。
何てこった!意外とはっきり差別化できるではないか!
あと残っているのは・・・《N・エア・ハミングバード》くらいか。
じゃあ種族・属性を活かして・・・デッキの完成だ!
2.デッキ紹介
というわけで今回の《ヒール・ウェーバー》デッキは、
まぁそうなるよね。回復効果をメインに活かせってんだから。【ロックバーン】を交えた【キュアバーン】です!よ!
そういえば《原子ホタル》もそうだったが、あまりにもマイナーなカードはDECK MAKERに画像が無かった。わがまま言って画像もらっちゃった。
ホンマ運営さんには感謝感謝やでぇ!(媚売り)
・・・・・・
さて、解説するよ(冷静)
【キュアバーン】といえど、《ヒール・ウェーバー》を活かすため正面からバーンダメージを与えるカードも多い。《地獄の暴走召喚》がある時点でお察しだが、かなりのコンボデッキなので解説していこう。
・《ビッグバンガール》と各モンスターの展開
・盤面の維持
の流れで説明する。
簡潔なデッキは強いよね。わりと自信作。
①《ビッグバンガール》と各モンスターの展開
まずは【キュアバーン】の要、《ビッグバンガール》を出さねばならない。
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1300/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のライフポイントが回復する度に、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
【キュアバーン】の朝は早い。このカードを場に維持することから始まる・・・。
といっても《ビッグバンガール》は召喚すればいいんじゃないかな。準備が整ったらでいいよ。
それより《ヒール・ウェーバー》の展開を気にしろ。
《ブリキンギョ》、《召喚僧サモンプリースト》等で展開、必要があれば《ギアギガントX》をX召喚してサーチしよう。理想ではそのまま地獄のように暴走召喚すると楽しいけどね・・・。
《ビッグバンガール》、《ヒール・ウェーバー》が揃ったら次のステップに移ろいゆくよ!
②盤面の維持
我々は《ビッグバンガール》も《ヒール・ウェーバー》も、高い攻撃力も効果による耐性も持たないことを真剣に考えなければならない。
防御カードを用意しよう。
永続罠
このカードのコントローラーは自分エンドフェイズ毎に1000LPを払う。
1000LP払えない場合このカードを破壊する。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、相手モンスターは攻撃宣言できない。
(2):自分の墓地のレベル1チューナー1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターを特殊召喚する。
この効果はフィールドに「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が存在する場合に発動と処理ができる。
《スクリーン・オブ・レッド》は攻撃宣言自体をさせない強固な守りだ。ただし、ライフコストを要求する。
だが今!この盤面には!《ヒール・ウェーバー》がいる!ライフコストなどエクストラターンに入る時間まで払えるわ!
まだ心配があるか?ならば、
永続魔法
自分のモンスターカードゾーン上に「マシュマロン」が存在する限り、
相手は「マシュマロン」以外を攻撃対象に選択できない。
これで万全だろう。相手モンスターにはもはやマシュマロンしか見えていない。バカめ!
《ゴブリン突撃部隊》のような高攻撃力への対策もこれで十分だろう。あとはロックを維持しつつ、回復するだけだ。
まだ説明の必要なカードがあるな・・・。
③補足
めんどくさそうなカードがあるな。
フィールド魔法
(1):「ブラック・ガーデン」の効果以外でモンスターが表側表示で召喚・特殊召喚される度に発動する。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。
その後、そのコントローラーは、
相手のフィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力の合計と同じ攻撃力を持つ、
自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
このカード及びフィールドの植物族モンスターを全て破壊する。
全て破壊した場合、対象のモンスターを特殊召喚する。
要約しよう。
800の倍数の攻撃力を持つモンスターの蘇生だ。深読みするな。《ヒール・ウェーバー》とか☆4連中な。
あとはこいつか。
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1400/守 600
自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分フィールド上の光属性モンスターの数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。
「フェアリー・アーチャー」の効果は1ターンに1度しか使用できず、
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
このカードの火力、意外と馬鹿にならない。このデッキで並びやすい《マシュマロン》、《ヒール・ウェーバー》は光属性なのだ。
つまり、理想の最終盤面は《マシュマロン》、《ヒール・ウェーバー》×2、《フェアリー・アーチャー》、《ビッグバンガール》である。
毎ターン800の回復と、2600のバーンが得られるのだ!
このデッキを使う決闘者はこの盤面を目指して頑張ってほしい。
3.終わりに
今回紹介した《ヒール・ウェーバー》活用デッキ、【キュアバーン2019】
凝った盤面を形成したい物好きにおススメだヨ!
初心者にはちょっと遊戯王の面白さが伝わんないかもしんない
見ろ!俺のライフは、何と3000ポイントだ!
―─かつて遊☆戯☆王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
それはカードたちを救う希望の言葉である。