【イベントレポート】DMGP2023-2nd どうだった?

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【イベントレポート】DMGP2023-2nd どうだった?

 こんにちは、神結です。

 今回は少し時間が空きましたが、先々週末に開催されましたDMGP2023-2ndイベントレポート的なものになります。

 ただし今回はちょっと「私のGP」という方向で書かせていただこうかと思っております。

 GPの参加者は4000人。イベントスタッフやジャッジなども含めると、総勢5000人近い人が関わった大会です。それだけの人数がいるので、皆それぞれの準備と結末が存在するはずです。

  ゲーム環境の総括的な話については、他の方も触れていますので、是非併せてご覧いただけると嬉しく思います。

 それではどうぞ。

目次

事前準備の話

 まずそもそもなのですが、私の今回のGPに対するスタンスが「アドバンスにはプレイヤー参加、オリジナルはライター参加」というものを2023-1stが終わった時点から決めていました。

 だから優先権のあるランキング100位以内を目指してアドバンスを軸にプレイしていたのですが、サガ環境で中々勝つことが出来ず、150位前後を彷徨っていたところで「2023-2ndは1day開催」ということが決まりました。

 結構ショックだったのですが、以降は割り切ってアドバンスのみを遊んでおり、サガ殿堂以降はそれなりの成果にはなっています。

 とはいえ後期が始まり、GPも開催近付いてくるとなると、そうも言ってられません。

 基本的には「カバレージライターは選手と同等以上の環境知識・実力を持って然るべき」と私は考えているので(別に他人に強要するつもりはないです)、9月後半以降はオリジナルもぼちぼちやっていました。

 ただ結果として、偉そうなことを書いた前述のスタンスを達成出来たかというと遠く及ばず、そこについては結構な反省があります。

 ちなみに現アドバンス環境は、【アナカラージャオウガ】や【赤青マジック】といったオリジナル発のデッキが活躍しております。

 「オリのデッキがアドで強い」というのは過去を鑑みても別に珍しいことではないので(昨年の春~夏頃の環境は、【グルメ墓地】や【青単スコーラー】がアドバンスで強かった)、「アドバンスのみに注力すると、『アドで強いオリジナルのデッキ』の発見が遅れる」と思うに至り、今後はある程度オリジナルにも触れておこうと決意しました。

 

 さて、話は戻りますが、オリジナルの勉強をする過程で当然【アナカラージャオウガ】を触っていたのですけども、とあるカードのやり取りに苦労していました。

 何かというと、《飛翔龍 5000VT》というカードなんですけども。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー12000 / コスト8

■このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。

 大人気どころの騒ぎではなく、現代デュエマの環境を定義していると言ってもいいカードなんですが、このカードにあまりにも耐性がなかったんですよ。

 というのも、コイツは殆どアドバンスにいなかったんですよね。だって【モルトNEXT】に効かないんだもん。

 だからいわゆる「VT算」みたいなものをやる習慣が全然なくて、だから当然ながら出来ず、自分視点だと「いや、これ負けるわけなくね?」みたいな状況をVTで覆された試合が多数ありました。

 基本的にはトリガーを1枚ケアする打点を作るより、VTをケアしてジャスキルとかで突っ込む方が勝率高かったりするのですが、あまりにもその習慣がなさ過ぎて。

 異文化から外敵侵略を受けてるときってこういう気分なんだろうなとか思ってました。

 そんなわけで、対VTは今でも苦労しています。このカードのやり取りを日常的にやってきたオリジナルの精鋭たちは、面構えが違いますね。

 

環境予想と当日の結果

 そんなわけで苦労はしていましたが、CSでの入賞結果や分布などはちゃんと追跡してはいましたので、「分布予想」や「トップ8予想」については考えていました。

 当然【アナカラージャオウガ】が最大数で、そこに対抗して【赤青マジック】【黒緑アビス】【青(黒)魔導具】がいるな、という認識ではあり、実際そうなりました。

 実績と過程、加えて《CRYMAX ジャオウガ》のわかりやすさや人気度を見ると、トップ予想の【アナカラージャオウガ】は逆張るのも難しい話です。

【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7

■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

 で、そこに肩を並べていそうなのは【赤青マジック】かな、という。

 上振れのあるアグロデッキで、それに加えてマジックシナジーがあるために《飛翔龍 5000VT》の強さが他のデッキより1つ上なんですよね。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・モンスター / ゲーム・コマンド / 文明 水/火 / パワー4000 / コスト5

■G・ストライク
■革命チェンジ:マジック(自分のマジックが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、その後、コスト3以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

 ただ手札の持ち方とかでかなり練度の出るデッキだとは感じていて、何人も上位に送り込むというのは難しいのかな、という印象でした。

 あとはGPという環境もあってお馴染みの【赤緑アポロ】の他、【5cザーディクリカ】或いは【ブレスラチェイン】といったような受けるデッキも何かしら上位にいるだろうとは考えていました。

 特にGPの5cはずっと強い印象があり、環境的に言ってもワンチャン対アナカラーにイケることを考えると勝ち組になるかも? なんてことを考えていたんですよね。

【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト6

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。自分のクリーチャーまたはタマシードの中に水と闇があれば、かわりに両方選んでもよい。
▶カードを3枚引き、その後、1枚捨てる。
▶コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

 そして当日の結果を見ると、予選抜けの分布にそこまで大きな認識違いはありませんでしたし、アポロも5cも残っていました。

 しかし最終的に予想の一歩先に行く展開となり、受けデッキにかなり有利に立ち回れる【青黒魔導具】が決勝の席を占めることとなります。

【 クリーチャー 】
種族 ドルスザク / マフィ・ギャング / ゼニス / 文明 闇 / パワー15000 / コスト10

■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。

 《「無月」の頂 $スザーク$》、本当におっかねぇ。

 発売前は「そこまで評価されてないけど、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》から出てくる3点ってだけでたぶん強いよ! 評価はA!」とか言ってたんですけど、なんかそんな程度の話では済まなかったですね。

 ちなみに私が別で書いた事前予想記事では、【青黒魔導具】について「全体的にバランスのよいデッキなので、そこそこいい結果残すんじゃないでしょうか」としているんですよね、一応。

 ただこの文面のニュアンスとしては「まぁベスト8くらいまでは全然残りそう。ただ最終的には先攻上振れの4tジャオウガとかに負けてそこまでかな」みたいな認識で、優勝はおろか準優勝も同時に達成するとは考えてなかったです。

 

私のDMGP2023-2nd

 で、私が今回のGPで何をしていたかについて書いておこうと思います。

 前々日に家を出発し、ひとまず名古屋へ。そこから伊勢へ向かって伊勢神宮を訪問したあと(観光案内をしてくれた空亡くんありがとう)、三重県津市へ。

 そこで一泊した後に津から高速船に乗ってセントレアへと入りました。

 ちなみに何故こんな遠回りをしてセントレア入りしたのかと言えば、単純に伊勢神宮に参詣したかったからです。

 そして今回のGPは、前述の通りカバレージライターとしての参加になります。

 実はGPのカバレージってそんなに経験なくて、7thが初参加。9thは選手だった(メタゲームブレイクダウンは書きましたが)ので、5回目ですね。

 ちなみにカバレージライターが何をするのかというと、大会にまつわる観戦記事(カバレージ)を書くというものです。主にフィーチャーマッチの試合が中心になりますが、プレイヤー・ジャッジへのインタビュー記事なんかもあります。

 私は今回プレイヤーへのインタビュー記事と、決勝のマッチカバレージを担当させていただきました。

 事前準備のところでデュエマ的な部分の話は書いたんですけど、それ以外で言うと実はそんなにやっていなくて、記事用のフォーマットを弄ったり、フルコンプさんのサイトで公開されていた参加者4000人の名簿に目を通していたり、といったくらい(ですので、一応参加者全員の名前はおおよそ把握してます)。

 実は何の担当になるかはこの時わかっていなかったので(プレイヤーインタビューなんかはある程度自分が担当するだろうなとかは思っていましたが)、事前取材とかはしてないです。なんならガイアッシュ覇道の記事とか書いてました。

 翌日から滅茶苦茶忙しくなるのはわかっているんですけど、前日に出来ることが少ないというのはなんだかもどかしいものです。せいぜい早く寝るくらい。ちなみにソワソワして寝られないのは皆さんと同じです。

 で、当日ですが予選の時間は会場を歩き回って皆さんの使用デッキをチェックしたいり、試合を観ながら面白いデッキを探したり、選手と話しながらシクテクなんかを教えて貰っています。

 実際に歩き回るのはかなり大事だと思っていて、今回で言えば1回戦の時点で「環境デッキを素直に使ってくる人が多いな」という印象を持ちました。上位プレイヤーが何を使っているかは情報として共有されることも多いのですが、全体図としてどうなっているのかは、自分の目で観るしかありません。

 他にも例えば、2回戦くらいでたまたま見掛けたせいな選手が《マーシャル・クロウラー》を召喚していたのを見掛け、これは絵面がよいということもあって最終的にインタビューもさせていただきました。

 あとはやっぱりGPでしかご挨拶出来ない方も多いので、会場で見掛けた選手とはなるべくお話するようにはしています。

 予選の終盤くらいになると、ある程度誰のどんなデッキが勝っているのかがわかってきたので、プレイヤーインタビューの概要を決めて、予選から本選に掛けて選手の方にお願いしてインタビューをさせていただきました。

 負けた直後とかのお話になった方もいたのですが、快く対応していただきました。ありがとうございます。

 インタビューの形式については特に決まりがあるわけでなくて、例えば前回のGPの「アドバンス特集」では予め誰にインタビューするか(自分の中で)決めていたので、予選の早い段階から選手にお願いしてもいました。

 あとは我々ライターも生放送を試合を観ながら、「え、UKパンク!???」とか普通に盛り上がっていました。

 そして今回、名誉なことに決勝のカバレージも担当させていただきました。

 今回のフィーチャーエリア、良かったですよね。色んな選手に聞きましたけど、だいたいみんな好意的でした。わかりやすさもそうですし、「あのエリアで試合したい!」ってモチベも湧くじゃないですか。

 高所恐怖症の自分としては実はギリギリまで怖くないか不安だったのですが、下が見える構造じゃなかったので安心しました。

 それよりもむしろ「青黒魔導具のミラー」という完全に事前の勉強から抜け落ちたマッチアップだったので、大慌てで会場に残ってた上位プレイヤーを捕まえて「このミラーってどういうゲームになるの?」「キーカードは何?」とか聴き回っていました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

 決勝は時間の押す中でのゲームで、雰囲気も緊迫していたのですが、配信では中々拾うのが難しそうな、そういった空気も感じ取っていただけたら幸いです。

 monokuro選手、改めて優勝おめでとうございます。

 我々ライターとしましては、大会が終わった直後は勿論のこと、後から大会を振り返るときに記事の存在を思い出して読み返して貰えるのが一番の喜びです。

 あとは取材対応してくれた選手が、記事の内容に納得していただけることも大事だと思っているので、その点については襟を正しつつ頑張らねばなと思っています。

 

おわりに

 というわけで、DMGP2023-2ndについて、私視点の振り返りになりました。

 大型大会はいいものです。やっぱり観てると出たくなるんですよね。来年こそはアドバンスのGP開催を楽しみにしています。

 ちなみに今回の一番の教訓は、大型大会の翌日に別の仕事を入れないことと、翌々日くらいに運動を伴うイベントをしないこと、といったことでしょうか。

 もうそんなに若くないことを痛感しました。

 

 というわけで、今回はここまで。

 また次回の記事でお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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