【格安デュエマ研究所】5000円で唯一性を模索せよ!ダイナモ構築譚

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【格安デュエマ研究所】5000円で唯一性を模索せよ!ダイナモ構築譚
このデッキはこんな人におすすめ!
●安くて楽しいデッキが欲しい!
●今後ダイナモが増えると信じている!
●キルターンが遅くても許せる!
●一緒に研究に取り組みたい!(?)

難しいぞダイナモ!!

『デュエキングMAX2023』でフィーチャーされたダイナモ

けれど、ダイナモ自体がやや扱いづらい能力ということもあって、形にするのはちょっと難しい印象を受けた。

そこで今回は、所長がダイナモと格闘した末に辿り着いた『現時点でのデッキ』と、そこに至るまでの思考を紹介しようと思う。

同じようにダイナモを研究中の人・これからダイナモを触ってみる人への道標となれば幸いだ。

あとまあ、こういう記録を残すのも研究所っぽいよね!(言い訳)

目次

格安デュエマ研究所とは?

『格安デュエマ研究所』は、デュエル・マスターズの安くて楽しいデッキを構築・紹介していく企画だ。所長が月末を担当しがちなのは、新弾レビューとの被り回避だぞ。

所長が新弾レビューとの被りを回避すると副所長に皺寄せが行く

「格安」の定義として、「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」と設定している。

※シングル価格は、執筆時点(2023/10/28)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算

もちろん、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。

また、安いデッキは高額デッキの代用品や劣化版ではない。

……ないんだけど、今回はホントに「現時点でダイナモ組むならこうかな?」っていう趣が強いです、はい。

デッキのコンセプト

改めて、今回のテーマはダイナモ。

ダイナモってどんな効果?というお話は、北白河さんやボルスズさんが以前に書かれているのでお読みいただきたい。

上述の記事にあるように、「パワーと能力を受け渡す」というダイナモ能力自体はちょっと扱いづらい。(原則として打点が伸びないこと・出すだけでは何もしないことが特に厄介)

ただ、ダイナモ種族には名指しサポートとして《漂流大陸の復活》が存在する。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5

■各プレイヤーは、「ウェーブストライカー」を持つクリーチャー、サバイバー、ダイナモをすべて、自身の墓地から出す。

580円

『デュエキングMAX2023』では、「《漂流大陸》と組ませてね」と言わんばかりに墓地肥やしのツインパクトも登場。デザイナーズデッキとしてのパーツが並ぶ。

小型クリーチャーを展開するだけなら《有象夢造》《キユリのASMラジオ》《アーテル・ゴルギーニ》あたりで間に合ってしまうため、これらと差別化しつつ《漂流大陸》を活かしていこう。

《漂流大陸》による差別化ポイントは以下の2点。

  • 他の踏み倒し手段より多くのクリーチャーを出す
  • 他の踏み倒し手段で出せないコスト域のクリーチャーを出す

これらを満たせるよう意識して構築することが、ダイナモ独自のデッキに繋がるはずだ。

漂流大陸》ならではの蘇生先であり、フィニッシャーとなるのが《 電脳鉄人センジュオー 》!

【 ツインパクトカード 】
種族 グレートメカオー / ダイナモ / 文明 水 / パワー3000 / コスト5

■ダイナモ
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このターンに「ダイナモ」能力を使うためにタップした自分のダイナモ1体につき1つ、シールドを追加でブレイクする。

────────────呪文────────────
カード名:センジュ・チューン
文明:水
コスト:4マナ

■S・トリガー
■自分の手札の数と同じ枚数のカードを引き、その後、こうして引いた枚数と同じ数、手札を捨てる。

180円

能力をパスすると打点が減るというダイナモの欠陥をカバーできる《センジュオー》は必須といえそうだ。

……とはいえ、現時点だと《漂流大陸》《センジュオー》への依存度が高すぎる。

他のフィニッシュ手段として考えられるのは、《伝印の精霊龍 エメラモンド》あたりだろうか?

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ダイナモ / 文明 光 / パワー4500 / コスト4

■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■このクリーチャーがタップした時、山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)

50円

光器ペトローバ 》でダイナモを指定して高打点を形成……なんて立ち回れると面白そうだ。

ただ、光ダイナモの選択肢がマジで全然ないことに加え、パワード・ブレイカーと高パワーの組み合わせならもっと手っ取り早いパターンが豊富であることから、今回この路線は見送ることとした。

でかいパワーにこれ
あるいはパワードブレイカー持ちにこれ

今後、光のダイナモが増えることがあれば改めて研究したいところだね。

で、《エメラモンド》採用を見送ったことで、サブプランは再検討。要求される条件は結構厳しくて、

  • そこそこサイズの打点になる
  • 既に多色が多めなのでできれば単色
  • 墓地肥やしやパーツ引き込みに役立つと嬉しい
  • 受けまたは盤面干渉ができるとなお良い
  • 漂流大陸》を唱える助けになるとベター

……といったあたり。これらをクリアできたのが……《龍装艦 チェンジザ》だ!!

【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

────────────呪文────────────
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ

■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

120円

奇しくも『デュエキングMAX2023』に同時収録され、格安圏内に来てくれた名カード。

《スクリーム・チャージャー》を唱えた場合、次のターンは6マナに到達し《チェンジザ》が召喚可能となる。

《チェンジザ》のcip(出た時効果)で《漂流大陸》を引き込みつつ踏み倒せるのは頼もしいぞ。

その他、追加の墓地肥やしやスピードアタッカー付与手段を入れて……デッキ完成!

デッキレシピ

というわけで、完成したデッキがこちら!



合計金額は4,980円(2023/10/28時点)。

新ギミックということで、インフルエンサーの方々もこぞって紹介なさって未再録パーツの値段が上がっている感じだね……

細部に関しては選択肢がいくつか考えられるので、そのあたりの入れ替え候補や今回の選択理由は以下で紹介していきたい。

……マジで今回そういう、「何を考えてコレを入れたか/入れなかったか」みたいなお話が多めなので、ご感想とかいただけると有り難いっす。ほんとに。

個別カード解説

では個別のカードの解説をば。

個別カード解説【漂流大陸】

《漂流大陸》はもちろん《漂流大陸》なんだけれど、あまりにもオンリーワンなので、独立した項にて解説。

《漂流大陸の復活》 4枚

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5

■各プレイヤーは、「ウェーブストライカー」を持つクリーチャー、サバイバー、ダイナモをすべて、自身の墓地から出す。

580円

前述の通り、ダイナモを他のデッキと差別化するカギ。コイツで《センジュオー》含む複数体のクリーチャーを蘇生させるのが、現時点でのダイナモの勝ち筋だ。

難点は黒いダイナモクリーチャーがネタめいた2種類しかいないこと。《伝印》サイクルに闇もくれよ!!

《漂流大陸》以外にダイナモの展開サポートが存在しない以上、《漂流大陸》および墓地肥やしツインパクトがダイナモデッキの必須パーツといえる。

……そもそもダイナモを大量収録するなら《漂流大陸》も一緒に再録するなり、他のサポートも配るなりしてほしかった気がするけれど、無いものねだりをしても仕方ないのでやめておこう。

なお、《漂流大陸》で合わせて蘇生対象となるサバイバーやウェーブストライカーは、ダイナモより単体性能に優れるカードが多い一方で墓地肥やしは苦手。

墓地肥やしをダイナモに持たせることで、サバイバー・ウェーブストライカー・ダイナモの混成デッキを組ませたい狙いがあるのかも……?

(今回サバイバーの採用を1種に留めたことについては後述)


個別カード解説【ダイナモ】

さてお待ちかね(?)メインギミックたるダイナモ解説。

《電脳鉄人センジュオー/センジュ・チューン》

【 ツインパクトカード 】
種族 グレートメカオー / ダイナモ / 文明 水 / パワー3000 / コスト5

■ダイナモ
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このターンに「ダイナモ」能力を使うためにタップした自分のダイナモ1体につき1つ、シールドを追加でブレイクする。

────────────呪文────────────
カード名:センジュ・チューン
文明:水
コスト:4マナ

■S・トリガー
■自分の手札の数と同じ枚数のカードを引き、その後、こうして引いた枚数と同じ数、手札を捨てる。

180円

このデッキの主役。

呪文面で自身を含めた複数のダイナモを墓地に送り、《漂流大陸》に繋げるのが必勝パターン。

ただし、4ターン目ともなると切る手札も限られることには注意。他の墓地肥やしを併用し、十分な数のダイナモを墓地に送り込んでおこう。

余談だけれど、呪文面の取り回しが良く、ついでにメカ種族持ち。ダイナモ関係なく使いたい場面があるかもしれないので、今のうちに集めておくと良いかもしれない。


《電脳鉄人センジュオー》 1枚

【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / ダイナモ / 文明 水 / パワー3000 / コスト5

ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える)
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このターンに「ダイナモ」能力を使うためにタップした自分のダイナモ1体につき1枚、シールドを余分にブレイクする。

430円

とにかくフィニッシャー不足なので追加の打点。一度も再録されていないので、実質ほぼ下位互換なのにお値段が張ってしまうのが難点。みんな不死鳥編のパック剥いてくれ(手遅れ)

なお、《センジュオー》が2体いる場合、《センジュオー》Aの能力を《センジュオー》Bにパスすることで追加ブレイクを二重に持たせることが可能。

また、追加ブレイクの獲得は「ダイナモのためにタップした数」であり、自身にダイナモ能力を引き継いでいない場合もブレイクが増えることも覚えておこう。

どうでもいい話をすると、同じアートだけれどトリミングと印刷の質ゆえに「海の奥深くにいる怪しげなメカ」感があって、所長はこっちの絵が好きだぞ。


《大鉄漢シルバスターズ/スクリーム・チャージャー》 4枚

【 ツインパクトカード 】
種族 グレートメカオー / ダイナモ / 文明 水/闇 / パワー1000 / コスト3

■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、カードを1枚引いてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:スクリーム・チャージャー
文明:闇
コスト:4マナ

■自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)

50円

墓地肥やし担当1号。

この手の墓地肥やしとしては珍しく、呪文を回収できるのが大きなポイント。

道中で墓地に落ちてしまった《漂流大陸》を拾えることから、呪文面は優先して唱えていきたい。

チャージャーであるため自身は墓地に落ちないこと、多色ゆえにチャージャーでマナに飛んでも使用可能マナが増えないことが惜しまれる。

また、墓地回収は強制。墓地に置いておきたい《リンパオ》あたりしか回収候補がない場合はちょっと歯痒い。


《早食王のリンパオ/ライク・ア・ローリング・ストーム》 4枚

【 ツインパクトカード 】
種族 ドリームメイト / ダイナモ / 文明 闇/火 / パワー1000 / コスト3

■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)
────────────呪文────────────
カード名:ライク・ア・ローリング・ストーム
文明:闇
コスト:3マナ

■自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。

50円

クリーチャー面はスピードアタッカー付与・呪文面は墓地肥やし担当2号としてデッキを支えるカード。

……なんだけど、元のカードが不死鳥編とエピソード3のカードであり、スペックそのものはちょっと微妙。

墓地回収が強制かつ《スクリーム・チャージャー》と違って呪文を拾えないのが手痛く、大事な《漂流大陸》を墓地に落としながら2枚目の《リンパオ》を拾わざるを得ない、という場面もよくある。

他のアクションが優先できそうな際はマナに埋めてしまおう……って言うと今度は多色である点が厄介な、見た目よりクセのあるカードだ。

……そもそも《ローリングストーム》の上面は《オブザ08号》くらいのカードパワーくっつけてくれて良かったんやで……?


《力持ちのジェロン/ガード・グリップ》 4枚

【 ツインパクトカード 】
種族 ドリームメイト / ダイナモ / 文明 水/火 / パワー1000+ / コスト2

■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)
■パワーアタッカー+2000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+2000する)
────────────呪文────────────
カード名:ガード・グリップ
文明:水
コスト:1マナ

■カードを1枚引く。

30円

《リンパオ》《シルバスターズ》と並ぶ、コモンの既存カードツインパクトサイクル(?)の一角。

直接的な墓地肥やしではないものの、《 ガード・グリップ 》で手札を減らすことなく墓地のダイナモ枚数を水増ししてくれる。

この動きで墓地の頭数を増やしておくことが《センジュオー》フィニッシュに繋がるので、地味ながら欠かせないカードと言えるぞ。

……ただ、ここまでで多色カードが12枚となってしまう。

所長は多色事故恐怖症なので、これ以上の多色カード採用は避けたいと考え、デッキの残りを単色カードだけで固めた。「ビビり過ぎでしょw」と思う人は非ダイナモ枠にもう少し多色のパワーカードを入れても良いはず。

あとコイツも、《 ガード・グリップ 》の上半分は《卍ギ・ルーギリン卍》くらいの性能くれていいのになーとか、あとそもそも《 ガード・グリップ 》はリキッド・ピープルのツインパクトにしてあげればいいのに……とか思わなくもない


《伝印る両手 スミスモンド》 4枚

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / ダイナモ / 文明 火 / パワー3000 / コスト2

■このクリーチャーがタップした時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、カードを1枚引く。
■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)

30円

低コストのダイナモがいなさすぎたので採用。

ルーティング(捨てて引く)効果で墓地肥やしとパーツ引き込みを狙えないこともないけれど、むしろ役割は「あらかじめ立っておくこと」。

というのも、《漂流大陸》でダイナモを一斉復活させた場合、《リンパオ》のスピードアタッカーを次々に受け渡していくことになる。

結果、1体のアタッカーだけがスピードアタッカー化してダイレクトアタック要員がいない!となりがち。事前に立てておけるクリーチャーで、そのリスクを減らしてみた。


《一なる伝印 イワシモンズ》 4枚

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / ダイナモ / 文明 水 / パワー1000 / コスト2

■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうしたら、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力を自分の他のダイナモ1体に加える)
■このクリーチャーがタップした時、カードを1枚引いてもよい。

30円

役割は概ね《スミスモンド》と同じ。

こちらは墓地を肥やせないこと・《ラッシュα》でスピードアタッカー化できないことから、プレイの優先度は低めでOK。


個別カード解説【非ダイナモ】

残りは非ダイナモカード。

ちなみに、《漂流大陸》で蘇生できないカードはデッキ内に15枚以下に抑えたいな~と考えている。そのあたりの枚数バランスも参考にしていただければ幸いだ。

《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》 2枚

【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

────────────呪文────────────
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ

■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

120円

前述のように、特定カードに依存しすぎたこのデッキを救うマスターピース。《スクリーム・チャージャー》を優先的に撃ちたい以上、マナカーブは基本的に繋がる。

《漂流大陸》が引けていなくても登場時の2ドローで引き込めるチャンスが増えるし、それでも引けない場合はツインパクトの面々を踏み倒して次に繋げることが可能。

言わずもがな、サブアタッカーとしても優秀なため、3枚目を入れてみてもいいかも。


《無礼な刃 ラッシュα》

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / サバイバー / 文明 火 / パワー3000 / コスト4

■SV-スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
■自分の火のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

30円

今回のデッキ唯一のサバイバーであり、《漂流大陸》の蘇生対象。

《リンパオ》が墓地に落ちなかった際に、《ジェロン》ないし《スミスモンド》にスピードアタッカーを配るのが役目。

火のクリーチャー全体にスピードアタッカーを配りつつ、自身もスピードアタッカーなので「ダイレクトアタック要員不足」と無縁なのが嬉しいところ。

ちなみに、他のサバイバーも採用は検討したんだけれど、「(サバイバー種族に染める都合上)《ラッシュα》と同時に蘇生する必要がある」という要求値の高さから、今回は見送った。

そもそもサバイバーを増やすならサバイバーデッキを組んだ方が良さそうだしね……(サバイバーメインの《漂流大陸》デッキに墓地肥やしダイナモを出張させる感じならアリかも?)


《モノクル=ドクトール/「すべてを見通す眼だ」》 3枚

【 ツインパクトカード 】
種族 アビスロイヤル / アビスへの誘い / 文明 闇 / パワー8000 / コスト7

種族:アビスロイヤル
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。

────────────呪文────────────
カード名:「すべてを見通す眼だ」
文明:闇
コスト:3マナ
種族:アビスへの誘い
■各プレイヤーは、自身の山札の上から2枚を墓地に置く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)

50円

取り回しの良い墓地肥やしとサブアタッカー候補として採用。リソース確保が苦手なデッキなので、チャージャーが沁みる場面は多いはず。

なお、呪文面の性能が近しく、クリーチャー面が受け札となる《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》も採用候補。

今回は「グダった時のサブアタッカー」という観点で《モノクル=ドクトール》を積んだものの、《ドルブロ》の方が嬉しい場面も多いかも……?


《バーニング・フィンガー》 2枚

【 呪文 】
文明 火 / コスト2

■S・トリガー・プラス(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文にP能力を与える)
■手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
■P−相手のコスト6以下のエレメントを1つ選んで破壊する。

120円

  • 受け札がマジで何もない
  • 2マナ域で有益な行動が全然ない

……という致命的すぎる弱点をカバーするため採用。致命的な弱点多すぎないか?

現状「墓地にカードを送りつつ《漂流大陸》を探せる」「受け札になる」という点に価値を見出しているため、2マナ域により噛み合うカードが来てくれたら差し替えたいところ。

リンパオ》の呪文面、今から《ブラッディ・ツヴァイクロス》になってくれない?


デッキの回し方

デッキの回し方――は、繰り返し述べているように「墓地を肥やして《漂流大陸》!」

良くも悪くもこの動きに頼っているので、やることはシンプルだ。

ここでは補足として、いくつか細かなテクニックも紹介しておこう。

①撃っておけ!ガードグリップ

墓地のダイナモを手軽に増やせる《ガード・グリップ》は使い得。

イワシモンズ》はもちろん、初手にあれば《チェンジザ》も惜しまず埋めて唱えてしまおう。

基本的には「軽量呪文を積極的に唱えて墓地を溜める」という動きが序盤のミソだ。

②肥やせ墓地!3~4マナ

3ターン目以降はガッツリ墓地を肥やしていきたい。

このとき、最優先で墓地に落としたいのが《センジュオー》!

《スクリーム・チャージャー》に比べると墓地肥やし効率は悪いものの、手札にあるなら優先的に《センジュ・チューン》として唱え、墓地に送り込みたい。

手札にあってもマナ置きを濁らせる多色ツインパクト連中も《センジュ・チューン》で墓地に送っておこう。

③漂流大陸!ダイナモを引き継げ!

墓地が肥えたら《漂流大陸》!

……なんだけれど、たとえば《リンパオ》《ジェロン》《ジェロン》なんて並びで蘇生しても正直嬉しくない。

《センジュオー》を含むか、《センジュオー》抜きでも過剰打点を形成できる状態での《漂流大陸》を目指したいところだ。

おまけ:センジュオー算

《センジュオー》が2体いた場合、《センジュオー》Aもタップして《センジュオー》Bにダイナモを引き継ぐべきか否か?

基本的には「片方の《センジュオー》にすべて注ぎ込む」方が打点は高い。

《センジュオー》2体と、その他ダイナモがn体いる場合、
a) n体のダイナモをすべてタップし、《センジュオー》2体で殴る場合・・・2(n+1)打点
b) n体のダイナモすべてと片方の《センジュオー》をタップし、《センジュオー》1体で殴る場合・・・2(n+1)+1打点

ただもちろん、相手シールドと自軍の数次第では《センジュオー》Aだけで全シールドを割り切って《センジュオー》Bでダイレクトアタックを目指せるケースもあるはず。

個別解説の項でも述べたように、《センジュオー》の能力は重ね掛けできることも含め、注意深く打点計算を行おう。

改造するなら

ここまで、所長としての見解をあれこれ述べてきたけれど、まだダイナモの『正解』は見つかっていないとは考える。

それこそ多色事故が怖いことから《超越男》なんかは見送ったけど、1~2枚なら採用したい!という意見は分かるしね。

あとは《漂流大陸》や《センジュオー》不在時のサブプランだって候補は多数。

《 ライク・ア・ローリング・ストーム 》《スクリーム・チャージャー》が撃てていれば《DOOM・ドラゲリオン》だって出せるわけだし、《センジュオー》不在でも大量の蘇生ができていれば《弾丸超邪 クロスファイア》のG・ゼロは割と簡単に満たせる。水ダイナモを増やせば《ギュウジン丸》すらワンチャン……?

デッキがそちらに傾いても仕方ないので不採用とはしたものの、フィニッシャー不足である以上ハイブリッド型のデッキを目指すのはアリだろう。

このあたりはサバイバーやウェーブストライカーとのハイブリッドについても同じことが言えそうだね。

キリフダイナモ

H宮田さんの受け売りなんだけれど(先にやっちゃって申し訳ない)、ダイナモ連中はキリフダッシュとの相性が良好。

特に、《 大鉄漢シルバスターズ 》や《一なる伝印 イワシモンズ》で攻撃中に増えた手札を活用できるのは嬉しいポイントといえる。

キリフダッシュ型ならば自然を足して、チーム切札の色に寄せつつマナを確保したい。《 食いしん坊チャロック 》はぜひ採用したいところだ。

《食いしん坊チャロック》

【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / ダイナモ / 文明 自然 / パワー2000 / コスト3

ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える)
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置いてもよい。

このあたりはきっとH宮田さんが形にしてくれるはず……《パンヌダルク》で全ダイナモアンタップとか見てみたいね!(無責任な提案)

ムゲンダイナモ

実のところ、最初は墓地肥やしおよび《伝印》サイクルの「タップした時」効果を活かすべく、ムゲンクライムを採用していた。

特に、ドロー・墓地肥やし・あとブロッカーで一応の守りをこなせる《罪無 ミズゲム垓》はかなり噛み合いそうな印象。

《罪無 ミズゲム垓》

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー4000 / コスト3

■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。

……ただ、残念ながらダイナモに《戯具 ザンボロン》相当の1コストクリーチャーはいない。

コスト2のクリーチャー2体をタップしつつ2マナ支払う」というアクションが想定以上にもっさりしていたことから、この方針は見送った。《グラン・ギニョール》とかも悪くなかったんだけど……

今後カードプールの拡充(特に闇ダイナモの登場)があれば思い出したい構築だ。

シノビダイナモ

不死鳥編時代、ダイナモはグレートメカオーとドリームメイトの固有能力としてデザインされた。

今回のデッキも、グレートメカオーが計9枚採用されている。

……そのため、実はニンジャ・チェンジの条件を満たせるのだ。

《堕カオスマントラ》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5

■ニンジャ・チェンジ3(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、この攻撃中に自分が「ニンジャ」能力を使っていなければ、手札にあるこのクリーチャーと、自分のコスト3以上でメカまたはシノビのクリーチャー1体を入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーはすべて、可能であれば攻撃する。
■自分のクリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。

特に、攻撃が通った際にドローできる《 大鉄漢シルバスターズ 》は好相性。引いたカードを「相手ターンに」「マナを払わず」使えるシノビとは噛み合っている。

この路線ならば、光のシノビやシノビ持ちのダイナモを採用してみるのもアリかも……?

また、ドリームメイトはダイナモ界の最大勢力であり、なんと11種類もの『ドリームメイト/ダイナモ』が存在する。(※メカオーは10種)

だったら――《漂流大陸》でドリメを展開しする、【ドリメダイナモ】も組めちゃうかも……!?


ドリームメイトの場合、大量展開をそのまま勝利に繋ぐことができる《 お目覚めメイ様 》の存在も大きい。やれるか……?

ド級のドリメ、ドドリメだ(ドドリア感)

バトルダイナモ

ダイナモは「バトルが始まる時」にも起動が可能。

というわけで、強制バトル効果持ちのカードを採用してみるのも面白い。

《D2V3 終断のレッドトロン/フォビドゥン・ハンド》

【 ツインパクトカード 】
種族 ソニック・コマンド / マスター・イニシャルズX / 文明 火 / パワー5000 / コスト5

■このクリーチャーを召喚する時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。

────────────呪文────────────
カード名:フォビドゥン・ハンド
文明:火
コスト:9マナ
■S・トリガー
■相手のパワー9999以下のクリーチャーを1体破壊する。
自分のフィールドがあれば、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。

《レッドトロン》がバトルしている横で、何故か《レッドトロン》そっちのけでせっせと能力を受け渡すダイナモ達。(※《レッドトロン》へのパワー受け渡しはできないため)

これだけだと意味不明だけれど、この動きなら攻撃時のダイナモ能力と異なり「ダイナモ使用後に他のカードをプレイする機会」が用意できる。

何かしらのコンボが隠されているかも?今後の課題としたいところだ。

さいごに

格安デュエマ研究所、今回はダイナモデッキの構築録をお送りした。ちょっと毛色の異なる展開だったけれど、最後までお読みいただいたことに感謝。

「組んでみたよ!」「こっち採用するのはどう?」「ダイナモでCS優勝しました」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所で寄せてほしい。

特に今回は構築録めいた要素を強めにしたので、こういうテイストがアリかどうか伝えていただければ幸いだ。

格安デュエマ研究所は今後も毎週火曜更新予定! 来週もお楽しみに!

【格安デュエマ研究所】研究成果一覧

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