【DM歴代名作デッキ】Vol.123~プチョヘンザ刃鬼~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.123~プチョヘンザ刃鬼~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 今週の紹介をする前にひとつお詫びを。

 前回の「無限死神(エターナル・デス)」で、関連カードとして《死神城 XENOM》の紹介をしたのですが、テキストを誤って記憶しており、誤ったまま紹介してしました。

 ざっくり言うと「デュエプレ版の《死神城 XENOM》はハンデスが強かったけど、元となった紙版ではそんな能力ついていません」的なことを書きましたけど、ハンデス効果はあります。

【 城 】
文明 闇 / パワー- / コスト4

城 - 自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
この城を自分のシールドゾーンに置いて、シールドを1枚要塞化した時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
自分の、名前に《死神》とあるクリーチャーを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
バトルゾーンにある自分の、名前に《死神》とあるクリーチャーすべてのパワーは+2000される。

 ここについては記憶を頼りに書いた結果、調べを疎かにしておりました。

 繰り返さないことが大切だと思いますので、以後気を付けていきたいと思います。大変失礼しました。指摘していただいた方、ありがとうございました。

 

 さて、本日11/21にはデュエプレ新弾「蒼剣革命」がリリースされます。

 一番の注目はキリコの脚……ではなく、やはり《蒼き団長 ドギラゴン剣》でしょう。

このシリーズ何度目の登場?

 ですがこの弾の中のカードで言うと、私が先に触っていた方はこっちだったんですよね。

【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ダママ団 / 文明 光/自然 / パワー12500 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジー光または自然のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。
■ファイナル革命ーこのクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。 

 当時を振り返ってみると、リリース前の評判といいますか、話題としては「ドギラゴン剣<プチョヘンザ」みたいな部分がありました(要出典)。

 これは推測にはなりますが、使い方が広すぎる《蒼き団長 ドギラゴン剣》よりも強化されるデッキがパッとわかりやすい《百族の長 プチョヘンザ》の方が手に取りやすく、デッキも考えやすかった、という要素はあるんじゃないでしょうか。

 じゃあその「パッとわかりやすく強化されるデッキ」とは何か、というとビッグマナ系統ですね。

 特に当時はまだ《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》が活躍出来た環境でもあったため、【白刃鬼】の強化パーツとして認識していた人も多かったことでしょう。

 そんな訳で今回は、当時の状況(革命ファイナル始動直後)の様子を振り返りつつ、デッキの紹介といきましょう。

 

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【プチョヘンザ刃鬼】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

革命的な1枚だった《百族の長 プチョヘンザ》

 というわけで今回の名作デッキは革命ファイナル初期に活躍を見せた、【プチョヘンザ刃鬼】になります。

 調べてみた限りだと、2016年の7月くらいまではそこそこ入賞報告がありますね(《百族の長 プチョヘンザ》の登場から約2ヶ月間くらい)。

 リストはそれぞれ個性はあれど、だいたいこんな感じ。


 前環境(革命編)の刃鬼と言えば、以前に【白刃鬼】で紹介したように《調和と繁栄の罠》《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を軸とした受けパッケージで耐え続けるというデッキでした。

 良くも悪くも《調和と繁栄の罠》に頼り切ったデッキであったのは間違いなく、2色以上で攻められると途端に弱いという問題点を抱えていました。

 そんな折に登場したのが、《百族の長 プチョヘンザ》だったわけです。

 これはね、かなり革命的だったんですよ。

 12000ラインを一掃しつつ、相手にタップインを強要する効果。やってることって実質《アポカリプス・デイ》《永遠のリュウセイ・カイザー》です。

 しかもそれが超次元ホールから《勝利のガイアール・カイザー》を経由してチェンジ出来るので、5マナで走れるという。

 立っているだけでも強いし、寝て出てきた相手を的にプチョヘンザ→プチョヘンザの革命チェンジで半永久的に除去も出来るんです。

 これまで毎ターン毎ターン必死に《龍素記号Sr スペルサイクリカ》をグルグル回してきたことを考えると、そりゃもう中盤戦の楽さが段違いな訳でして。

 あとはゆっくり超次元呪文を連打してリソースを広げたり、《ドンドン吸い込むナウ》でフィニッシャーを探しつつ山札を固定したりと、中盤域でやりたいことが出来るように。

 これまでは毎ターン5マナか7マナが天引きで徴収されていたことを考えると、大大大進歩です。

 その他の違いと言えば、《超次元ガロウズ・ホール》でしょうか。

【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト6

バトルゾーンにある、サイキック・クリーチャー以外のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
コスト7以下の水または闇のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

 こちらは革命チェンジを使うにあたって《革命目 ギョギョウ》とか《ウソと盗みのエンターテイナー》とか邪魔なカードを除去しながら走るための1枚となっています。

 これについては入ったり入っていなかったりといったカードではありましたが、ただ1つ言えそうなこととしては、直前の環境で【アナカラーデッドゾーン】で大活躍をしていたからこそ、採用候補となったカードと言えるかもしれません。

 ちなみに《超次元ガロウズ・ホール》の採用によって次元枠が大きく圧迫されることとなったため、《超次元ホワイトグリーン・ホール》をこのリストでは抜いています。

 それ以外は普通の刃鬼のデッキです。

 マナを溜めて溜めて《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》を投げ、ジャッジで勝つというのは変わらず。

 強いて言うなら、《閃光のメテオライト・リュウセイ》が全体タップをしながら《百族の長 プチョヘンザ》にチェンジ出来る性能なので、相性が良かったことでしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 光/火 / パワー9500 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーは、すべて「スピードアタッカー」を得る。(「スピードアタッカー」を得たクリーチャーは召喚酔いをしない)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする) 

 《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》のフィニッシュ能力自体は、一応《ボルシャック・ドギラゴン》のせいで多少のケチは付いてしまうようになりました。

 とはいえ相手が《ボルシャック・ドギラゴン》からの禁断解放でカウンターをしたら、返しに《斬隠オロチ》を当てることも出来たので……。

 やはりまだ《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》は出せば勝てるというカードでしたね。

 

同期のドギラゴン剣さん

 《百族の長 プチョヘンザ》自体は登場から現在まで長く活躍しているカードですし、現在でも充分に戦える性能をしています。

 しかし同期の《蒼き団長 ドギラゴン剣》さんがちょっとね、凄すぎてね……。

 これは記憶だけでは怪しかったので調べたのですが、2016年の6月くらいまでは《百族の長 プチョヘンザ》入りの刃鬼みたいなのはそこそこ結果を残していました。

 当時はまだ【赤侵略】系のデッキを使っている人もいましたし、《蒼き団長 ドギラゴン剣》のデッキ自体がまだ夜明け前でしたし、上の方でも書いた通り既存のデッキを活用出来た分だけ【プチョヘンザ刃鬼】の完成度が高かったんですよね。

 ただ【デアリバスター】の登場以降は、ちょっと流れが変わりましたね。

 《メガ・マナロック・ドラゴン》がキツいのは勿論ですし、速度も安定感もワンショット性能もこれまでのデッキと比べて格段に上がったので、ちょっと付けいる隙がないといいますか……。

 ワンショットが難しく一度刻んでくる赤侵略系に対しては超次元呪文からの切り返しで勝てるんですけど、ワンショットしてくる《蒼き団長 ドギラゴン剣》にはそもそもトリガーを踏ませることからスタートなんです。

 また《蒼き団長 ドギラゴン剣》のパワーが13000というのも問題で、仮にトリガーで止まって超次元呪文から切り返せる展開になっても、《百族の長 プチョヘンザ》のファイナル革命で飛ばせないんですよ。

 だから《サンダー・ティーガー》でパワー下げて《百族の長 プチョヘンザ》を通す、とかやっていたことありますよ。

 あと上で紹介した《超次元ガロウズ・ホール》ですが、敢えて書かなかったんですけど《蒼き団長 ドギラゴン剣》を盤面から退けるという大きな役割で入っていたのは間違いないですね。

 で、仮に仮にここまで上手くいったとしても、マナが8まで伸びていないと相手側の超次元呪文から《勝利のガイアール・カイザー》がアンタップインで場に出てくるので、《蒼き団長 ドギラゴン剣》で再走されて負けるという。

 当然ですが、相手の攻撃をなんとか《ドンドン吸い込むナウ》とかで止めた返しに8マナとかあるわけないんだよな。

 という感じで、ここまで行くとどうにもならなかったかな、という感じで環境からひっそりと姿を消すことになりました。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第123回は私も好きな【プチョヘンザ刃鬼】でした。

 今回は《百族の長 プチョヘンザ》が登場した直後で初期も初期という感じのデッキを紹介しましたが、何だかんだでこのカードは長く使われることになります。

 実際、いまでも普通に強いレベルのカードですよ。いまだとそれこそ《切札勝太&カツキング ―熱血の物語―》とかと組み合わせられますし、ドラゴンの全体除去って珍しいですからね。

 デュエプレユーザーの皆さんも、是日《百族の長 プチョヘンザ》で遊んでみて欲しいです。私はこのカード、かなり好きですよ。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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