【DM歴代名作デッキ】Vol.129~4cデイヤーループ~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.129~4cデイヤーループ~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 2025年になりました。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 さて、特に明言はしていなかったのですが、この「歴代名作デッキ」には自分なりのルールを設けておりました。

 それは「コロナ以前、2019年までのデッキを紹介する」というものでした。

 というのもこの連載を始めた頃、デュエマはコロナ以前・以後でプレイヤー層が分離したというのをCSなどを通して実感しておりました。私の同世代やちょい下くらいのプレイヤーはコロナを経て仕事・私生活などの変化によって競技シーンを離れることも増え、逆に新世代のプレイヤーたちが続々と増えていきました。

 こうした新陳代謝というのはコンテンツとしては非常に嬉しいものであり、歓迎すべき話です。

 その上でちょっと前のデッキの話などというのは、盛り上がりやすく、また新しいプレイヤーたちが昔のカードの情報を得るのにも都合のいい機会だったりもします。

 デュエマは新規カードがベースになりつつも、かなり古いカードの知識が求められるゲームでもあります。

 例えば現在大活躍の【マーシャルループ】なんかも、《マーシャル・クイーン》《邪魂転生》といった20年近く前のカードが使われているわけですからね。

 ただその上で、「当企画で勉強して欲しい」みたいな意図があるわけでもありません。個人的には「うわ~懐かしい」「こんなデッキがあったんだ、面白いね」くらいに読んでいただくのが、ちょうどいいかな、と。

 まぁですので、当企画は「自分の子どもの頃好きだったスーパー戦隊の話をしている」くらいに解釈していただくのでいいんじゃないかな、と思っております。

 さて、話を戻しましょう。

 これまでちょいと足をはみ出すことはあったとしても、基本的にコロナ以前のデッキしか紹介してきてなかったんですね。

 しかし、今年は2025年。十王篇も5年も前の話になります。

 5年というと、小学生が高校生になるレベルですし、革命編が十王篇になっているわけですから、「思い出」の1つになってきているのかもしれません。

 ですので2025年は、2020年までのデッキ紹介を解禁していこうと思います。およそ5年経てば、名作デッキとして紹介していいかな、って。

  

 ……と、前置きはここまで。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【4cデイヤー】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

超天篇に二度目の終焉を 「4cデイヤーループ」

 というわけで今回の名作デッキは超天篇に二度目の終焉をもたらした【4cデイヤーループ】になります。

 リストは初期型の紹介になりますが、一旦これで。


 時は2019年末。

 前年の【赤青ミッツァイル】や【シータミッツァイル】の大活躍に伴い、ユーザーの《BAKUOOON・ミッツァイル》へのヘイトは凄まじいものがありました。

 振り返ってみても、結構異質な嫌われ方だったと思いますよ。

 なんか《BAKUOOON・ミッツァイル》への悪口は言ってもいいみたいな謎の風潮もあり、コロコロチャンネルコメント欄は凄まじかったと記憶しています。

 またどうデッキを組んでもミッツァイルに勝てないこともあって、デッキ紹介系・対戦系YouTuberの再生数が軒並み落ち込むという、「そんなところに影響出る?」と思えるようなことまで起きていました。

 直近だと、《絶望神サガ》が近いでしょうか。でも《絶望神サガ》って好きな人が「オレはサガが好きだ~~~!」って叫んでたことや、なんかこうユーザーが「一周回った感」を覚えていたり、あとはインターネットの主流が怒りから冷笑に変わったこともあった(?)結果、直接的な悪口はミッツァイルほどは見掛けなかった気がします。

 ですがそんなミッツァイルも、2019年末の殿堂発表にて無事殿堂へ。特に環境最強格だった【赤青ミッツァイル】は年を越えないことが確定しました。

 そして忘れもしない2020年1月1日。

 《BAKUOOON・ミッツァイル》から解放され、ようやくGR以外のデッキでも遊べる……!

 そんな希望を抱いていたプレイヤーに現実を叩き付けるべく、奴は現れます。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー5000 / コスト5

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべて捨てる。
■自分の手札を1枚捨てた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

 アフターミッツァイルの支配者として名乗りを上げたのが、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を使った【4cデイヤーループ】でした。

 元々《MEGATOON・ドッカンデイヤー》自体は【メルゲドッカンデイヤー】というデッキの核として、GP9thでも活躍もあり知られているカードではありました。


 ですのでパターンにハマれば凄まじい出力を出すことは、知っていたんですよ。

 で、そんなデイヤーに与えたのが、これ。

(プレミアム殿堂カード) 【 GRクリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー2000 / コスト4

■マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇コスト8以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

 ストレージコーナーにたまに50円くらいで落ちてるやつ。

 こいつ、「コロナ禍でも半年でプレ殿」「ヨミジを割る札を探していたら勝手に自壊していた」「シールド戦でもループを完遂」などの様々な伝説を持つカードではあります。

 ホントに実働期間少なすぎてな。伊藤智仁や斉藤和巳より太く短い活躍だったんだよな。

 じゃあこの《ヨミジ 丁-二式》で何が起こるかと言えば……マナドライブさえ使えれば勝ち、みたいな。

 少し具体的な話をすると、《“魔神轟怒”万軍投》からコストで落とした《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を蘇生して、莫大なリソースを得た後にそれをGRに還元し、更に最後はループのフィニッシュも支える、とかいう訳のわからないことをしています。

【 呪文 】
文明 火 / コスト6

■マスターG・O・D・S(ルビ:ゴッドオーバーダイナマイトスペル)(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■GR召喚を3回する。

 この時期のGRって、概念で説明するにはちょっと複雑なんですよね。

 完全に解析をしようとすると、複雑なパターンを想定して計算して……ということをしなきゃいけないんで、めっっっっっっっっちゃ難しいんです。

 どっちを先にプレイした方が広いとか、マナの作り方的には当たりがn枚だけど、《クリスマⅢ》があれば全部当たりになるとか。

 まぁでもね、そこまで考えなくても勝つんですよ。

 言ってることは「うわ~~~!? ちゃんとやっていれば100000までいけたのに、ミスって70000までしか出来なった!?」みたいになっちゃうという。

 GRデッキは様々なリソースを我々に提供してくれますが、その中身はブラックボックスみたいなものなのかもしれません。

友人の名言

 で、話は戻りますがこの《ヨミジ 丁-二式》を使うために組み上げられたのが【4cデイヤーループ】という訳ですね。

 何はともあれ「ブースト→ブースト→《“魔神轟怒”万軍投》」の出力は凄まじく、《マリゴルドⅢ》《天啓 CX-20》《クリスマⅢ》といったカードを引くと、そのまま決着なんてことも。

 最終的にはGRを掘りきって《スゴ腕プロジューサー / りんご娘はさんにんっ娘》を《斬罪 シ蔑ザンド》で割り続けながら、《ヨミジ 丁-二式》で蘇生していくことによって無限GRが確定。

 あとのフィニッシュは《蒼神龍ヴェール・バビロニア》《カット 丙-二式》だったり、メインに《ひみつのフィナーレ!》を積んだり、《腐敗麗姫ベラ》だったり、2ブロでは《ラルド・ワースピーダ / H.D.2.》だったり、各々好きな方法で。

 更にループでありながら、汎用GR召喚カードでほぼ完結するため、専用札を積む必要も少なく、デッキを構成しているカードがどれも軒並み高出力に纏めることも出来ました。

 普通にグッドスタッフデッキとしても強い、という。

 その凄まじい出力のため、登場以降すぐさま環境トップとなり、環境を席巻。その年の3月に行われる全国大会でも活躍が期待されるデッキ……でした。

 しかし突如襲来したコロナによって、全国大会は延期。そして全国大会よりも早く、《ヨミジ 丁-二式》が寿命を迎えることになりました。

 

 【4cデイヤーループ】のリストは、初期型から様々に派生し、チューンアップがされていくことでデッキ自体が変化していきます。

 2020年3月時点でもフィニッシュからGRの選定まで色々派閥あった“らしい”んですよね。

 ただこの時期って、ある意味では黎明期以上に文献が欠落しています。

 これもまた悲しい話ですが、本来であれば2020年3月の全国大会を経てこのデッキの様々な知見が明らかになる筈だったんですよ。

 先の見えぬコロナ禍に突入してしまったことで、構築の結論どころか議論の過程もよく見えないまま、デッキ自体が消滅します。

 ちなみに《ヨミジ 丁-二式》のプレミアム殿堂が2020年の6月ですから、ちょっと十王篇に入ってはいるんですよ。

 で、十王篇って《U・S・A・BRELLA》みたいなGR召喚メタはあったんです。革命チェンジに対する《異端流し オニカマス》みたいに。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 火 / パワー4000 / コスト3

■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
■コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

 でもこのデッキはね、自分でメタを克服するんですよ。

 というのもこのデッキの《絶望と反魂と滅殺の決断》ってホントに強くてですね……。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5

■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)  
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。  
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。  
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。

 というように【4cデイヤーループ】は本当にデッキの幅が広かったので、オープンにCSが開かれている時期だと、本当に様々な構築が生まれたと思うんですよ。

 いやぁ、つくづく生まれた時期が悪かったなぁと思います。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、新春最初の第129回は、私の大好きな【4cデイヤーループ】でした。

 このデッキ、《BAKUOOON・ミッツァイル》の殿堂が決まったあとにハマチが持ってきて、回したら信じられないことが次々起きて、もう大盛り上がりで……。

 デッキの実績で言うと「エリア予選ジャッジ大会優勝」くらいなのですが、《ヨミジ 丁-二式》をわずか半年でプレ殿に叩き込んだ事実が何よりの実績でしょう。

 ちなみに《“魔神轟怒”万軍投》は今でも強力なカードです。「最強のGR召喚カード」だと、現在では《頂上混成 BAKUONSOOO8th》に譲ってはいますが、GRを使ったコントロール系のデッキでは未だにトップクラスのカードです。

 実際GRって今でもカード移動レシオが非常に高く、《“魔神轟怒”万軍投》が一発通ると覆せないリソース差を生むんですが、やっぱり2種のプレ殿が痛いですね。

 どうしても中身が薄くなってしまう部分はあるので、リソース型のGRクリーチャーにもまたチャレンジして欲しいなぁ、と思っています。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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