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こんにちは、たけっしーです。
今回は2/22に岡山県で開催された『第3回 黒猫CS 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事になります。
普段は僕が活動する関西圏での大会結果を振り返っていますが、今回は僕を含めた関西の競技プレイヤー達で遠征して参加しました。
それでは早速デッキ分布から見ていきましょう!
予選デッキ分布
- ライゼオル⋯20
- M∀LICE⋯6
- 青眼⋯6
- メメント⋯5
- 白き森⋯4
以下分布1
- Evil★Twin
- ジェムナイト
- シャーク
- オルフェゴール
以上 15チーム 45名参加
分布トップは【ライゼオル】となりました。
参加者の半分が使用しており、シェア数が頭1つ抜けています。
次点で【M∀LICE】【青眼】【メメント】【白き森】と続きます。
これらのデッキは入賞報告も多くあり、どの大会で一定数使用者がいるため順当なデッキ分布といえるでしょう。
この4つのデッキは使用者が固定化されてきており、その使用者達がその日に何人大会に出ているかで分布が前後する印象です。
分布1には【Evil★Twin】【ジェムナイト】【シャーク】【オルフェゴール】といった展開系のデッキが存在しており、今期は「展開が通れば勝てる」デッキが非常に多いため、展開系が中心の環境であることがわかります。
「展開が通れば勝てる」のはどのデッキにも共通していますが、それ以外の要素でどれだけ差をつけれているかが今期のデッキの優劣を分ける点になるでしょう。
それでは予選を勝ち抜け決勝トーナメントに残ったデッキを見ていきます。
決勝トーナメント デッキ分布
- ライゼオル⋯11
- メメント⋯4
- M∀LICE⋯2
- 青眼⋯2
- 白き森⋯1
- シャーク⋯1
以上、7チーム 21名
予選のデッキ分布からそれぞれのデッキの半数が勝ち残っています。
【ライゼオル】は11名残っており、ほぼ1チームに1〜2名は使用しているため高いシェア率を誇ります。
予選全勝チームは【ライゼオル】×3のチームです。
次点で【メメント】が多く勝ち残っています。
強弱のムラが激しいデッキであるため個人戦では安定して複数名が勝ち残ってくることは少ないものの、チーム戦であれば下振れをチームで拾うことが出来、「回り出せば最強」であるため強ムーヴがハマれば無双できるポテンシャルを持つデッキです。
それでは入賞したデッキを見ていきましょう。
ベスト4【メメント】【白き森】【ライゼオル】
ベスト4は【メメント】【白き森】【ライゼオル】のチームになります。
それでは順番にデッキレシピを見ていきましょう。

ベスト4 1人目の【メメント】になります。
【メメント】は固定枠が多く、限られた自由枠は少数精鋭のパワーカードを選定されることが多いためデッキ構成はシンプルです。
後攻はドロー系の手札誘発で展開を牽制しつつ手数を補充し、
残った妨害に対して捲り札で攻略するプランになります。
【メメント】は融合召喚にさえ辿り着ければ手数が増えていくため、それを通しにいけるドロー系+捲り札のプランにマッチしていると言えます。

ベスト4 2人目の【白き森】になります。
特徴的なのは【デモンスミス】のギミックを組み込んでいることでしょうか。
《スプライト・スプリンド》+《刻まれし魔レクストレメンデ》は採用されていないため【デモンスミス】から【白き森】のギミックに繋がらないものの、展開のオプションとして強力です。
サイドデッキで特徴的なのは《エクシーズ・オーバーディレイ》です。
主に【ライゼオル】に対する有効札で、似た役割の《月女神の鏃》と比べてエクストラの枠を食わない点、意識外からの捲り札であるためケアされにくいといった強みを持ちます。
モンスターが守備表示で並んでしまうものの、《白き森の魔狼シルウィア》による貫通ダメージでライフカットできる点も相性が良いです。

ベスト4 3人目の【ライゼオル】になります。
特徴的なのは《月の書》の採用です。
初動に対する無効系を躱したり、捲り札として妨害を踏んだり、伏せて妨害にしても強力で今期は幅広く使いやすいカードになります。
《金満で謙虚な壺》や《スモール・ワールド》等、制限改訂で初動を減った枠は特にリペアはされていませんが、
これらは「組み合わせを覚える必要がある」「コストの選択に慣れが必要」といった練度を要するため「構築段階で練度が発生する余地を減らしてシンプルなゲームにする」という使用者のプレイスタイルから不採用になったと推測します。
🥉3位🥉【ライゼオル】【M∀LICE】【シャーク】
3位は【ライゼオル】【M∀LICE】【シャーク】になります。
それでは順番にデッキレシピを見ていきしょう。

3位 1人目の【ライゼオル】になります。
特徴的なのは《共界神淵体》のメイン採用でしょう。
【ライゼオル】ミラーでは先後どちらでも活躍でき、メイン戦からミラーを重視しているようです。
サイドデッキには《ライゼオル・クロス》の2枚目の採用が特徴的ですね。
【ライゼオル】に対して伏せ割りを投入されることが一般的になりつつあり、1枚だと1度剥がされてしまうとリソース切れを起こしてしまうため、返しのターンに2枚目でリカバリーすることが目的だと思われます。

3位 2人目の【M∀LICE】になります。
特徴的なのは【深淵の獣】の採用でしょうか。
最近は採用が減りつつありますが、【M∀LICE】を支える展開札でありながら特定の対面へのメタにもなる強力なカードです。
《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》《霊王の波動》といった無効系は採用されず、
メインとサイドに合わせて入っている【マルチャミー】と、広い対面で強く使いやすい《ライトニング・ストーム》と合わせて各対面に合わせたメタで捲りにいくプランでしょう。

3位 3人目の【シャーク】になります。
競技シーンではあまり見ない珍しいデッキですが、度々強化を受けており、競技シーンでも活躍できるポテンシャルを持ったデッキになります。
特徴的なのは《豪雨の結界像》の採用でしょう。
《時空の七皇》でアクセスすることができ、《原始生命態ニビル》をケアしたり
《増殖するG》を受けた場合でも《豪雨の結界像》+《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》まで着地させてストップすることが可能です。
《豪雨の結界像》に召喚権を割いても《浮上するビッグ・ジョーズ》《アビス・シャーク》から展開することができます。
展開が通れば先程の《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》に加え、《FAーダーク・ナイト・ランサー》や《ヴァーチュ・ストリーム》による着地狩りで《豪雨の結界像》を戦闘から守ることができますし、
《豪雨の結界像》がいなくても盤面干渉を連打するため強力な妨害になります。
🥈2位🥈【ライゼオル】【ライゼオル】【メメント】
2位は【ライゼオル】【ライゼオル】【メメント】になります。
それでは順番にデッキレシピを見ていきましょう。

2位 1人目の【ライゼオル】になります。
メインデッキに【マルチャミー】2種が投入されており無効系は《灰流うらら》《無限泡影》のみの採用です。
3位の【ライゼオル】同様、サイドデッキに《ライゼオル・クロス》の2枚目が投入が特徴的ですね。

サイドの先攻札は《次元障壁》《アーティファクトの神智》のターンスキップカードで、《三戦の号》はそれらをかさ増ししつつ後攻では捲り札にアクセスする万能札になっています。

2位 2人目の【ライゼオル】になります。
こちらはメインから【マルチャミー】2種を投入した上で無効系もフル投入されています。
シンプルな構成でオーソドックスな形だと個人的に思います。

2位 3人目の【メメント】になります。
【メメント】の限られた自由枠には【マルチャミー】2種をメインから投入。
無効系は採用せずにドロー系+手数を重視されていますね。
特徴的なのは《皆既日蝕の書》の採用です。
主に【ライゼオル】に対して先後問わず有効で、ドロー系で展開を弱らせて残った妨害を消したり、《ライゼオル・ホールスラスター》から後出しされる《No.41 泥酔魔獣バグースカ》への解答になります。
変わったところでは《冥骸合竜ーメメントラル・テクトリカ》を裏側守備表示にすると【ライゼオル】の盤面除去手段である《ライトドラゴン@イグニスター》で干渉出来ず、
【ライゼオル】は5000打点を超えながらライフを取りきるのが困難であり、《冥骸合竜ーメメントラル・テクトリカ》の効果で「メメント」を供給して追加された妨害を超えながらの盤面処理が難しいため確実にターンを稼ぐことが出来ます。
裏側守備表示にしたモンスターは《メメント・ボーン・パーティ》で貫通を付与してライフカットの的にできる点も相性がいいですね。
🏆優勝🏆【ライゼオル】【ライゼオル】【ライゼオル】
優勝は【ライゼオル】【ライゼオル】【ライゼオル】になります。
僕もこのチームの中の1人で、優勝することができました✌
余談ですが、決勝戦の相手は車で一緒に遠征してきたメンツで関西チーム同士の対決でした。
3人とも【ライゼオル】を使用していますが、それぞれの構築は全く違うものになっているので、そこに注目して見ていきましょう。

優勝 1人目の【ライゼオル】です。

特徴的なのは《強欲で貪欲な壺》の採用でしょう。
《エクス・ライゼオル》が無制限の環境では採用も多く見られたカードです。
今期は制限改訂による弱体化もありリスクが高いカードとなっていますが、
10枚除外のリスクよりも2ドローのリターンを重視し、《禁じられた一滴》《三戦の才》《月の書》といった捲り札と合わせて採用することで手数を意識した構築となっています。
続いては《ヴェルズ・ウロボロス》の採用です。
先攻展開では《エクス・ライゼオル》1枚から《ヴェルズ・ウロボロス》でハンデスし、
《蝕の双仔》で再度特殊召喚することで手札を2枚奪いながら《ライゼオル・デッドネーダー》+《ライゼオル・クロス》の布陣を敷けるため、通ってしまえば捲り札による逆転を通しにくいです。
先攻札としては《魔封じの芳香》が採用されており、流行している伏せ割りや捲り札、魔法を起点とするデッキに対して有効なカードを選択されています。

優勝 2人目の【ライゼオル】になります。
特徴的なのは《成金ゴブリン》の採用です。
《エクス・ライゼオル》が制限になったことによる初動枚数の低下は《金満で謙虚な壺》《スモール・ワールド》といったサーチカードでリペアされる構築が多いですが、《成金ゴブリン》でデッキ枚数を実質37枚に圧縮することで初動率を上げる方針になっています。
初動以外のカードも引きやすくなるのも利点でしょう。
自由枠には無効系と捲り札兼貫通札の《月の書》《三戦の才》を投入されており、一定の展開を抑えつつ残った妨害を踏み抜くことを想定されています。
【ライゼオル】では《月の書》の採用が増えてきつつあり、今回の入賞レシピでも採用率が高いです。
多くのデッキで【マルチャミー】は2種採用されていますが、《マルチャミー・プロリア》のみの採用で留めています。
《マルチャミー・フワロス》は効果範囲が広いものの、どのデッキもある程度受け方があったりリターンが低いことも多いので、ほぼ確実に1ドロー以上のリターンを得れる《マルチャミー・プルリア》に絞っています。
基本的に初動に当てたい《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》が通常召喚時のドローで間に合うのが大きいですね。
メインデッキには【マルチャミー】を採用せず、《成金ゴブリン》でデッキを圧縮することも考えて先攻のバリューを落とさないことも意識されていますね。

優勝 3人目は僕自身が使用した【ライゼオル】になります。
戦績は5ー2でした。
基本的なプランとしては2位の2人目の【ライゼオル】と同じく、「ドロー系+無効系」を軸に、サイドデッキの先攻札は手数で超えられないターンスキップ系を投入しています。
特にこれいった癖も無くシンプルな構成になっています。
【ライゼオル】を使用してから安定して入賞できており、優勝できたのは嬉しいですね。
今回のまとめ
今回は2/22に開催された『第3回 黒猫CS 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事でした。
環境もすっかり固まり、今期も残り1ヶ月となりました。
3月は日本選手権の店舗予選も始まるので、僕の活動する関西ではCS等の自主大会は少ない月になるかと思いますが、店舗予選を無事勝ち抜けるために環境の研究を怠らないようにしたいですね。
それでは👋
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!