こんにちは、神結です。
デュエプレではクロニクルパックの告知が進んでいますが、環境では順調に新DMのデッキたちの活躍が目立っていますね。
個人的には当時から効果は強いのに使いにくいなぁと思っていた《星の導き 翔天》が活躍しているのがなんか嬉しいですね。
メタリカについては紙からの様々な変更点もありましたが、展開系のデッキがデュエプレで活躍しているのを見掛けると「上手く纏めてるなぁ」と感心します。
というわけで、今回は新DMシーズンなのでメタリカの話を。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【白単メタリカ】(限定戦)です。
目次
本日の名作デッキ紹介
攻守に優れたバランス型 「白単メタリカ」
というわけで今回の名作デッキでは限定戦の【白単メタリカ】の活躍を振り返っていきましょう。
リストは甲信越エリアを優勝したばんぱく選手のものをご紹介。こちらはタッチで赤が投入されています。


以前の【ムカデグラスパー】【シータグラスパー】の回にて、2017年のエリア戦に関する大まかな流れを書きました。
見た目最強の【ムカデグラスパー】、真の最強だった【ビートジョッキー】、そして真の最強に立ち向かうべく作られた【シータグラスパー】という流れを経て、エリア代表決定戦の前半が終わりました。
ここまま「グラスパー vs. ビートジョッキー」の流れが続くのかなと思われたところで、北海道大会にて別のデッキ優勝を果たします。
そう、本日の主役である【白単メタリカ】です。
北海道大会を制したまりんか選手は純メタリカですね。


この時の北海道が極寒すぎてカバレージスタッフが遭難しかけたらしいという嘘のような噂を聞いたことがあるのですが、それは置いておいて。
実はメタリカ自体は5つあった関東エリア予選の1つを制しており、これまでの大会でもベスト4や8ではちょくちょく見掛けるデッキではあったため、全くのノーマークという訳でもありませんでした。
《一番隊 クリスタ》→《龍装者 バーナイン》の黄金ムーブに加えて、先攻であれば《絶対の畏れ 防鎧》の刺さりがよく、これらを起点に《赤攻銀 マルハヴァン》を建てて、そこからの盤面の強固を軸に「負けないデッキ」に組み上がっているという印象です。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト4
■このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
特に《赤攻銀 マルハヴァン》は偉大です。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー7000 / コスト6
■シンパシー:コスト3以下のクリーチャー(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のコスト3以下のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のコスト3以下のクリーチャーが破壊された時、このクリーチャーをアンタップする。
■自分のコスト4以上のクリーチャーが破壊される時、かわりに自分のコスト3以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
こちらは、《一番隊 クリスタ》や《龍装者 バーナイン》と同様、通常環境でも【白緑メタリカ】で大いに活躍しました。
デュエプレ界隈ではお馴染みの能力「シンパシー」持ちなのですが、こちらの対象範囲が3コスト以下と広く、更に3コスト以下が破壊されれば自身がアンタップ、更に更に4コスト以上のクリーチャー破壊を3コスト以下で肩代わりなど、テキストがたくさん書かれております。
ちなみに破壊置換は、自身も対象。
自身もブロッカーであることから、一度建ってしまったら突破するのは困難です。例えば、相手の大型クリーチャーの攻撃を《赤攻銀 マルハヴァン》でキャッチして、破壊をコスト3以下で肩代わりし、そして肩代わり先が破壊されたので自身が起き上がる……なんて動きが成立します。まさに鉄壁。
一方《赤攻銀 マルハヴァン》は攻撃でも強く、上記の効果を生かして《凶殺皇 デス・ハンズ》や《爆殺!! 覇悪怒楽苦》といったメジャーどころの破壊トリガーに対して上手く置換を使えるので、「下手すれば打点が増える」にもなりかねません。
というわけで【ビートジョッキー】のような攻めるデッキに対しては受け切ってしまって相手の手切れを待ってから動き出すようなプレイングも可能でした。
また効果対象範囲をメタリカに限定していないため、エリア予選ではマフィ・ギャングと手を組んだ【白黒メタリカ】などもちょくちょく活躍が見られました。
そんなわけで、北海道大会は《赤攻銀 マルハヴァン》を軸に3コスト以下を多く採用したまりんか選手の【白単メタリカ】が優勝。
そして翌週、甲信越大会でばんぱく選手が同じくメタリカで優勝を達成します。
こちらはタッチで赤が入っていますが、それが《爆殺!! 覇悪怒楽苦》です。

【 呪文 】
文明 火 / コスト9
■スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にoB 能力を与える)
■相手のクリーチャーを、コストの合計が8以下になるよう好きな数選び、破壊する。
■oB 自分の山札の上から5枚を見る。その中から、火の進化ではないクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、その2体をバトルさせる。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
白単メタリカのメタクリーチャーである《絶対の畏れ 防鎧》が3ターン目の着地ということで、普通に先攻の《ランド覇車 ガンブルマン》には轢かれてしまうという問題は残っています。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■相手が自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はそれを山札の一番下に置く。
■相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、自分の手札は捨てられない。
この意味で当時の自分は「メタリカは相手が上振れたらごめんなさいデッキ」という認識を持っていたのですが、そこを補うべく採用されたのが《爆殺!! 覇悪怒楽苦》ということになります。
これであれば《ランド覇車 ガンブルマン》もそうですし、《“罰怒“ブランド》のリーサルについても小型を焼き払って対応することが出来ますからね。
実際どこまで《爆殺!! 覇悪怒楽苦》が活躍したかは本人から聞いたことはないのですが、決勝では当時小学生だったマ・ヒーロー選手の【ビートジョッキー】を倒して優勝。
ちなみにマ・ヒーロー選手が小学生のうちに再びエリア決勝の舞台に戻ってきてリベンジを果たす機会があるのですが……またそれは別の話ということで。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第154回は【白単メタリカ】でした。
どうしても【白緑メタリカ】のイメージに引っ張られてしまうのですが、エリア戦ではしっかり結果を残しており、単独でも充分に強いことを証明しています。
2017のエリア戦はメタリカの優勝によってまた流れが変わり、最終的にまた別なデッキが関西で勝ちまくって……みちいな流れもあって追っていくと楽しいですね。
こうしたエリア戦特有のメタゲーム、エリア戦特有のデッキなどは今後も紹介していけたらとは思っています。エリア戦、面白いよ。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。
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