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こんにちは、たけっしーです。
今回は8/23(土)に発売する『デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ』にて登場する新テーマ「糾罪巧(エニアクラフト)」を解説します。
新しく登場する3テーマの中でも特にクセが強いため個人的に面白いと感じており、今後対面する可能性もあるため今のうちに予習しておきたいテーマです。
まだ「糾罪巧」を知らない方も当記事の解説で興味を持っていただければ幸いです!
それではまずはテーマの特徴から解説していきます👇
「糾罪巧」の特徴
まずテーマ共通のステータスです。
- 地属性(下級モンスター)
- 光属性(上級モンスター)
- 機械族
- ペンデュラム(スケールは全て0)
- リバース
地属性 機械族のペンデュラムテーマということで【クリフォート】を連想した人も多いのではないでしょうか。
発売前なので当記事ではイラストを載せられませんが、デザインも【クリフォート】に似たものを感じます。
そして、リバース効果がメインギミックということでペンデュラムとの組み合わせは珍しいですね。
ちなみにこれまでリバース×ペンデュラムは《EMモモンカーペット》のみでした。
また、ペンデュラムテーマでありながらペンデュラムスケールの数値が全て等しいというペンデュラム召喚の性質とあまりにも相性が最悪な設計となっています。
一見謎なデザインですが、どのような戦い方になるのかは後ほど紹介します!
「糾罪巧」の共通効果
まずは「糾罪巧」の共通効果です。
テーマ内に下級と上級のモンスターがそれぞれ存在し、下級モンスターは
- 地属性 機械族
- レベル1
- 攻撃力100 守備力1000
で統一されており、以下のペンデュラム効果を持ちます。
【ペンデュラム効果】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):900LPを払って発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。 その1枚を自分の手札に加え、残りでデッキに戻す。
①はリバースすることで「糾罪カウンター」を貯める効果で、後ほど紹介しますが【糾罪巧】の勝ち筋に大きく関与します。
②はまさに《クリフォート・ツール》とも言えるサーチ効果で、一応ランダムとは言え同名3枚を選べば確実に好きなカードを手札に加えることが出来ます。
ライフを900払うため制限時間後のエキストラターンでの決着に影響しうる可能性がありますが、後ほど紹介するカードの中にバーンダメージを与える効果を持つカードもあり、ライフ差はすぐに埋められるため気にならなそうです。
続いては下級モンスターの共通効果です。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):(特定の発動条件を満たした時)、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 (固有効果)
①は手札のモンスターを裏側で特殊召喚する効果で、なんとターン1の制約は無いためモンスターを引いてるだけ場に出すことが出来ます。
そのぶん制約も重く、「裏側守備表示でしか特殊召喚出来ない」ためペンデュラムスケールの数値が共通していることも含めてペンデュラムテーマでありながらペンデュラム召喚と相性が悪く、ペンデュラムはもちろん他の召喚法を組み込んで戦う設計になっていません。
モンスターに永続魔法としての役割を持たせているだけと言ったところでしょうか。
制約の重さからテーマ外と組み合わせるのも難しいためデッキを組む際は必然的にテーマカードで固めることになりそうです。
②はテーマの最大の特徴とも言える裏側の状態から発動する誘発効果で、下級モンスターは共通してサーチ効果を持ちます。
フィールドで裏側の状態から発動する誘発効果は珍しく、これまでは《ビッグ・シールド・ガードナー》等数える程しか存在しませんでした。
③は表側になった際に発動するリバース効果で、②の誘発効果で表側になった処理後に続けて発動して妨害する設計になっています。
続いて「糾罪巧」の上級モンスターですが、
- 光属性 機械族
- レベル9
- 攻撃力3000 守備力2500
のステータスを持ち、以下の共通のペンデュラム効果を持ちます。
【ペンデュラム効果】
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、 もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、 このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
①は下級モンスターのペンデュラムと同様でテーマ共通の「糾罪カウンター」を貯める効果です。
②はバトルフェイズを経由した盤面除去です。
リバーステーマということで裏側守備表示から動き出すまでにラグがあるため、スケール効果で盤面処理が出来る点は優秀でしょう。
続いて上級モンスターは以下のモンスター効果を持ちます。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):(特定の発動条件を満たした時)、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 (固有効果)。
(3):(固有効果)
①②は「糾罪巧」共通の効果となっており、下級モンスターと違ってサーチ以外の効果になっています。
③はリバースを条件に発動・適用される固有効果です。
それでは実際の「糾罪巧」カードを見ていきましょう。
現時点でモンスター8種類、魔法3種類の11枚が判明しています。
まずは下級モンスター4種類からです。
《糾罪巧α'ー「orgIA」》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):900LPを払って発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せて、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。 その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):手札のモンスターの効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 相手フィールドのモンスター1体を破壊する。
②の固有の発動条件は「相手が手札のモンスター効果を発動した時」になるため、先攻ではとりあえず最初に召喚権を使ってこのカードをセットしてから他の行動することで手札誘発による受けを作ることが出来ます。
「糾罪巧」共通の①の特殊召喚に《増殖するG》を貰うことが想定されるため、そこに合わせて発動することが多いでしょう。
リバース時の効果はモンスター破壊と下級モンスターの中で最も使いやすい妨害効果になります。
《糾罪巧β'ー「alazoneIA」》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):900LPを払って発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せて、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。 その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):デッキからカードを手札に加える効果を含む、カードの効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 相手の手札をランダムに1枚選んでエンドフェイズまで表側で除外する。
②の固有の発動条件は「相手がデッキから手札に加える効果を含む効果を発動した時」。
条件がやや限定的で対面によって使い所がブレますが、ほとんどのデッキに対して発動出来る効果でこちらも先程の《糾罪巧α'ー「orgIA」》と同様、最初にセットしてから展開することで《増殖するG》に対する受けを作ることが出来ます。
③のリバース効果はエンドフェイズまでのランダムハンデスと少し微妙な妨害効果ですが、②の発動条件を満たした処理後に加えた相手のカードを抜くことが出来るので噛み合っています。
《糾罪巧ϝ'ー「tromarIA」》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):900LPを払って発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せて、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。 その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):モンスターを特殊召喚する効果を含む、カードの効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 相手フィールドの効果モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする。
②の固有の発動条件は「相手がモンスターを特殊召喚する効果を発動した時」と下級モンスターの中で最も発動条件が緩く、相手ターンに積極的にリバースさせやすいモンスターです。
③のリバース効果はモンスターの効果無効とこちらも使いやすく、相手がモンスターを特殊召喚する効果で出したモンスターをそのまま無効にする流れで妨害することが出来ます。
相手はこのカードの②を踏まないようにすると大抵通常召喚→バトルフェイズで攻撃することになるため、どっちにしてもリバース効果は使える上に「糾罪巧」上級モンスターのペンデュラム効果で破壊することが出来ます。
《糾罪巧θ'ー「oknirIA」》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000
【Pスケール:青0/赤0】 このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):900LPを払って発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せて、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。 その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):墓地・除外状態のカードの効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 相手の墓地・除外状態のカードを3枚までデッキに戻す。
②の固有の発動条件は「相手が墓地・除外のカード効果を発動した時」。
③のリバース効果は相手の墓地・除外のカードを3枚までデッキに戻す効果ですが、
対面によって刺さりやすさがブレやすく墓地・除外で発動する効果は発動した時点で役割を終えていたり、「自身を墓地・除外から特殊召喚効果」である事が多いため「糾罪巧」モンスターの効果の中では妨害としてはやや使いにくい印象を受けます。
続いては「糾罪巧」上級モンスター4種類を見ていきましょう。
《糾罪巧ーAizaβ.LEON》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、 もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、 このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分の効果の発動にチェーンして、相手がカードの効果を発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 フィールドのカードを3枚まで手札に戻す。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手は自身のカードの効果で自身の手札にカードが加わる度に、1枚につき900ダメージを受ける。
②の固有効果は「自分の効果に対して相手が効果を発動した時にフィールドのカードを3枚バウンス」。
効果を誘発させるには自分の他のカードを動かす必要がありますが、このカードの存在で相手はこちらの発動に対してチェーンするとフィールドのアドバンテージを大きく失う恐れがあるため牽制役として強力です。
また自分フィールドのカードもバウンス出来るため、1度表側表示になった「糾罪巧」をバウンスして再度裏側守備表示で出し直す使い方も出来ます。
③はリバースした状態で存在する限り相手が効果で手札にカードが加わる度に900ダメージを与えるバーン効果で、戦闘によるライフカットが難しい【糾罪巧】の勝ち筋の1つになり得ます。
②③共に相手に大きく圧をかけるモンスターといえるでしょう。
《糾罪巧ーAstaγ.PIXIEA》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、 もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、 このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分フィールドのカードを対象とする効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 その効果を無効にする。 その後、相手の手札をランダムに1枚裏側で除外できる。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手はフィールド・墓地のカードを効果の対象にできない。
②の固有効果は「相手が自分フィールドのカードを対象とする効果を発動した時」とやや限定的な発動条件ですが、効果を無効にした上で裏側除外のランダムハンデスと強力な効果になっています。
③の永続効果も強力で、自分の場を守りながらも相手のデッキによっては自身の墓地のモンスターを対象に取れないことから展開が出来なくなるといった妨害にもなる場面もあるでしょう。
このカードが絡んだ時点で対象に取る効果は腐り続けるため、【糾罪巧】は対象を取らない除去を持たないデッキに対して強く出ることが出来ます。
《糾罪巧ーAtoriϝ.MAR》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、 もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、 このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分ターンに相手がフィールドでカードの効果を発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。 相手フィールドのモンスターを全て裏側守備表示にする。 この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。
②の固有効果は「相手がフィールドで効果を発動した時」とテーマ全体でも1番緩い発動条件でありながら、無効破壊とわかりやすく強力な妨害効果です。
③のリバース効果も除去兼盤面ロックであり、2〜3体縛り付けるだけで相手のテンポを大きく奪うことが出来ます。
【糾罪巧】の中でも1番強力なエースカードと言えるでしょう。
《糾罪巧ーArchaη.TAIL》

ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
(1):モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、 もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、 このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる (この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。 手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):フィールドのカードを破壊する効果を相手が発動した時、 裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。 このターン中、自分フィールドのモンスター及び「糾罪巧」魔法カードは効果では破壊されない。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 モンスターが相手の墓地へ送られる度に、相手は900ダメージを受ける。
②の固有効果は「相手がフィールドのカードを破壊する効果を発動した時」とやや限定的ではあるものの、破壊耐性を付与するため《ハーピィの羽根帚》を初めとした伏せ割りからペンデュラムスケールや後に紹介する「糾罪巧」魔法を守ることが出来ます。
相手が自身のフィールドを破壊する場合でも誘発するため、一部のデッキにはリバース条件が緩くなる点は覚えておくと良いでしょう。
③は《糾罪巧ーAizaβ.LEON》同様の永続効果によるバーンダメージを与える効果で、相手のモンスターが墓地に送られる度に900ダメージが入るため、シンクロ召喚やリンク召喚を数回行うだけでかなりのダメージを与えることが出来ます。
続いては「糾罪巧」魔法3種を見ていきます。
《糾罪都市ーエニアポリス》

フィールド魔法
このカード名はルール上「糾罪巧」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「糾罪巧」Pモンスターカードを任意の数だけ対象として発動できる。 そのカードを手札に戻す。
(2):自分フィールドの「糾罪巧」Pモンスターがメインフェイズにリバースした場合に発動できる。 その内の1体を選び、手札に戻すか自分のPゾーンに置く。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。 糾罪カウンターを全て取り除き、相手はその数×900ダメージを受ける。
①は場の「糾罪巧」を任意の枚数バウンスする効果です。
リバースして表側表示となった「糾罪巧」をバウンスし、再度共通効果で裏側守備表示で特殊召喚することでリバースを使い回す設計となっており「糾罪巧」のギミックを回すにあたって非常に重要となっているカードです。
ペンデュラムスケールのカードも対象に出来るため、必要に応じて置くカードを入れ替えて各種のペンデュラム効果のサーチで盤面整える役割も持ちます。
②も同様で状況次第でペンデュラムスケールへの配置や手札に戻して使い回すことが出来ます。
③はお互いのエンドフェイズに「糾罪カウンター」を全て取り除きその数×900ダメージを与える効果で、恐らく【糾罪巧】のメインの勝ち筋になると思われる重要な効果です。
共通のペンデュラム効果にある「糾罪カウンターを貯める効果」に関して、モンスター効果では一切触れられていなかったため初見ではなんの意味があるのか不明でしたが、《糾罪都市ーエニアポリス》でのバーンダメージによる決着を狙うことがこれで明らかとなっています。
【糾罪巧】の各種サーチ効果で真っ先に触れておきたい重要なカードといえるでしょう。
《糾罪巧ー始導》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「糾罪巧」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
(2):このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外して発動できる。 自分のEXデッキ(表側)から「糾罪巧」モンスター1体を手札に加える。
わかりやすく初動の安定性とリソースを賄うカードで、下級モンスターをペンデュラムスケールに置けばそのままサーチ効果に繋がります。
特に語るまでなく強力ですね。
《糾罪巧ー裁誕》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールド(表側表示)から「糾罪巧」モンスターカードを任意の数だけデッキに戻す。 その後、自分は戻した数だけドローする。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した場合、 このカードを除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「糾罪巧」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
●自分フィールドの裏側守備表示の「糾罪巧」モンスター1体を表側守備表示にする。
①は手札・フィールドの「糾罪巧」モンスターカードを戻してドローするマリガン効果。
1度リバースした「糾罪巧」を戻したり、ペンデュラムスケールで役目を終えたカードを戻しつつ非ギミックを引き込む役割を持ちます。
②は相手の召喚・特殊召喚に合わせて発動する墓地効果で、手札から「糾罪巧」を特殊召喚するか場の「糾罪巧」をリバースさせるかを選択出来ます。
ドロー系で動きが抑制された場合でも相手ターンに「糾罪巧」を展開可能になったことや、「糾罪巧」の固有効果以外で共通してリバースさせるタイミングが作れるようになるため、展開の中で積極的にサーチして墓地に送っておきたいカードになります。
しかし、このカードを絡めるために他のカードからアクセスした場合は《ドロール&ロックバード》が直撃し、②を起動するために墓地にも遅れずに腐ってしまう点は注意が必要です。
また、墓地に送っておくためには基本的に①を発動することになるため、ドロー効果を使う都合でデッキの性質上相性のいい《強欲で金満な壺》の制約と被ってしまう点は構築段階で考慮しておく必要があるでしょう。
テーマカードの紹介は以上となります。
【糾罪巧】の戦い方
基本的にペンデュラム効果のサーチ効果で必要なカードを集め、共通効果による特殊召喚で裏側守備表示でモンスターを並べていき、相手の各行動に合わせてリバースしてサーチや妨害や行いながら盤面を固めていきます。
イメージとしてはペンデュラム効果でサーチを行う点は【クリフォート】、相手の行動に合わせて動き出す点は【PSYフレーム】に近いでしょうか。
各種特殊召喚する効果にはターン1が無い他、裏側でモンスターを展開するためどれだけ並べようとも《原始生命態ニビル》で盤面を一掃されない点は【糾罪巧】の強みと言えます。
盤面を固めた後は「糾罪巧」上級モンスターの永続効果や《糾罪都市ーエニアポリス》によるバーンダメージでの決着を狙います。
裏側守備表示での展開とリバース効果を繰り返し使う設計の都合、戦闘によるライフカットはあまりに行えないことからバーンダメージがメインになるため【神碑】と似た性質を持っています。
【糾罪巧】と相性の良いカード
まずは《裏風の精霊》です。
「糾罪巧」は全てリバースモンスターであるためサーチ対象であり、共通の特殊召喚効果で自力で展開出来るため召喚権を必要としないためこのカードから動き出すことが出来ます。
初動が足りないと感じる場合はまず採用候補に上がるでしょう。
続いては《魔砲戦機ダルマ・カルマ》です。
単体でも強力で度々競技シーンで《三戦の号》でセットする先として採用が見られるカードですが、全体除去と同時に表側表示になった「糾罪巧」を裏側に戻すことが出来る点がとにかく強力です。
相性が良いカードとして「糾罪巧」が登場する『ビルドパック ファントム・リベンジャーズ』でも再録が決定しています。
続いては《原始生命態ニビル》です。
「糾罪巧」は裏側守備表示で展開するため、このカードで盤面が流されることは無いということは《原始生命態ニビル》を強く使うことが出来るということです。
並べた「糾罪巧」の妨害を掻い潜ろうとしてきたところにぶつけるカードとしても強力なカードです。
続いては《軍神ガープ》です。
「糾罪巧」モンスターを出す度に自動的にリバースするためペンデュラムスケールに「糾罪カウンター」を即座に貯めることが出来、《糾罪都市ーエニアポリス》のバウンス効果も組み合わせてひたすら「糾罪巧」を出し直してエンドフェイズのバーンダメージで先攻ワンキルすることが可能です。
現状このカードにアクセスする手段がほぼ無いことから再現性は低いですが、覚えておいて損はないでしょう。
他にもエクストラデッキを使用しないことから《強欲で金満な壺》、テーマ内が地・光属性で固まっていることから《聖王の粉砕》を使用出来る点はテーマの個性が活かせる点でしょう。
各種テーマカードと上記の相性のいいカードで固めるだけでも自然とデッキになるのは『デッキビルドパック』産テーマの特色が出ており、非常にわかりやすいですね。
【糾罪巧】の課題
弱みとしては「糾罪巧」が動き出すには相手の行動に依存する点です。
裏側守備表示で展開する性質上、能動的に攻めに転じるにもラグがありダメージソースはバーンダメージであるため基本的に受け身な戦い方になり、現状の妨害手段も対面によって強さがブレやすいため上手く刺さらず相手の攻め手を抑えきれなかった場合あっさり崩壊してしまいます。
この点は今後の新規カードで上手く改善されると嬉しいですね。
裏側表示から発動した効果に対して《禁じられた一滴》を受けるとその後のリバース効果も封じられてしまうため負け筋となるカードです。
また、全体的に受け身なデッキにも関わらず《増殖するG》《マルチャミー・プルリア》といったドロー系が重めなのも現状の課題といえます。
チェーンブロックを作る特殊召喚まで待たれることが多い《増殖するG》であれば《糾罪巧α'ー「orgIA」》《糾罪巧β'ー「alazoneIA」》をセットしてから動くことで任意のカードにアクセス出来ますが、サーチ先に受けとなるカードが《糾罪巧ー裁誕》ぐらいであるため基本的に汎用札で凌ぐことになりそうです。
対【糾罪巧】での《増殖するG》は《マルチャミー・プルリア》同様ドローフェイズに投げるのが良いでしょう。
今回のまとめ
今回は8/23(土)に発売する『デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ』で登場する新テーマ「糾罪巧」の徹底解説の記事でした。
同弾で登場する「ヘカトンケイル」「キラーチューン」も非常に面白いテーマであるため、今後の活躍に注目したいですね。
『デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ』の発売日には僕が運営する『第9回 Mogi杯 3チーム戦』が開催されるため、早速新テーマの活躍が見られるかもしれません✨
競技シーンの環境変化にも注目です🔥
それでは👋
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