目次
登場人物紹介
安価構築探偵
安いカードやダブったカードでデュエマのデッキを組むのがうまい探偵。ハードボイルドを目指しているよ。
カード検索少年
脳内のさまざまなカードの知識を活かしてデッキのアイディアを練る少年。安価構築探偵の相棒だよ。
カード買ってあげたパパ
カード買ってもらったボーイのお父さん。
ボーイがたくさんすすめたのでデュエマのルールは覚えたよ。
カード買ってもらったボーイ
今回は出てこないよ。
余ったカードでもデッキは組める?
えーと住所は……ここか。すいません、カードを持ってここに来るように言われたのですが……
おう、話はあいつから聞いてるぜ。デュエマについての依頼だろう?
はい……息子と一緒にルールは覚えたのですが、自分用のデッキがないので息子と遊べなかったのです。
息子にせがまれてクリスマスにデュエマのカードセットを買ったのですが、その中から何枚かカードを持たされまして。
これは……好評発売中のガチヤバ4!無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGRのカードか……
なるほど。これはつまりこのカードでデッキを組んでほしい、という依頼だね?
そのとおりですが……あなたは?
こいつは俺の相棒。地球のストレージにアクセスしてカードの情報を検索できるのさ。
ここに舞い込む依頼は安価カードのことばかりだから、最近はそればかり検索しているけどね。
そして俺が構築する。俺たちは二人で一人の探偵で……デュエマライターさ。
同じセットをニコイチした結果余るカードとは?
さっそく検索を始めよう。キーワードは「ジョーのビッグバンGR」「3枚以上収録の通常カード」「2枚収録の超GRカード」……
同じセットを二個買った場合の余りは
・4枚収録通常カード→4枚
・3枚収録通常カード→2枚
・2枚収録GRカード→2枚
になるからな。
よし、完了だ。以下のカードが使用できるカードだね。
通常カード
《ザパンプ》4 《イェーガー a.k.a. 噴射》2 《エナジー・ライト》2 《バミューダ・トライデント》2 《パラリラ・セーリング》4 《スペルブック・チャージャー》2 《ドトシオール・タバローチェ》2 《バリスイトーヨー/水筒の術》4
《ジョラゴン・オーバーロード》2 《フェアリー・ライフ》4 《メイプル超もみ人》2 《オラオラ・ジョーカーズ》4 《ひゃくよウグイス》2 《バー・キューベー/クー・ラクタロウ》2 《マン・オブ・すて~る》2
《おしゃかなクン》2 《勇愛の天秤》2 《スープリンス》2 《夢のジョー星》2 《フンバルさん/フンバ・フライ・ダイ》2 《行燈どろん》2
超GRカード
《マジカルイッサ》2 《ジェイ-SHOCKER》2 《無限合体 ダンダルダBB》2
《マシンガン・トーク》2 《ツタンメカーネン》2 《メカドクターGR》2 《ロケパン万次郎》2 《The ジョラゴンGS》2 《メタルトッQ》2
青・緑のカードが多めで、赤のカードは少な目ですね。
……そうだな。あとは案外4枚使えるカードが多いか?
好評発売中のガチヤバ4!無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGRは1セットでデッキを組みやすくなっているからね。収録枚数もきちんと考えられているのだろう。
お二人ともWizards of the Coastにお勤めだったりします?
使用可能カードプールから考えるコンセプト
さて、カードプールの確認が終わったところで……ここからデッキを作る鍵になるのはこいつだな。
4枚使える《バリスイトーヨー》/《水筒の術》!
一気に2体GR召喚する呪文面は攻撃に、トリガーブロッカーのクリーチャー面は防御に大活躍できる。これが4枚収録されてるのは流石だぜ。
そしてSRカードながら2枚フルに使える《無限合体 ダンダルダBB》!
GRクリーチャーはほとんど2積みなのもいいセットだ。どうやら切り札は常にカードプールにあるようだぜ……!
なるほど……水筒の術などのGR呪文で展開したダンダルダから、さらにGR呪文を使ってクリーチャーを途切れさせないビートダウンというわけだね。
ああ。ダンダルダを出来るだけ早くGR召喚するためにも水筒の術を最速で撃ちたいから……
マナブーストの基本《フェアリー・ライフ》を使うぜ。
《ジョラゴン・オーバーロード》も採用するが、非ジョーカーズのカードもそこそこ採用することになるのでそちらのGR効果は不発になることもあるだろうな。
呪文コスト軽減の《ザパンプ》も外せないな。
水筒の術に限らずGR召喚は呪文で行うデッキになるだろうから、コスト軽減は後半まで役に立つはずだ。
ランパンとコスト軽減で3マナ帯をスキップできるというわけですね。
4マナには《ひゃくよウグイス》もいるから、マナブーストの方が少しだけ優先度が高いことになるな。
逆に、強力だが《オラオラ・ジョーカーズ》は今回は採用しない。
「ジョーカーズがあるなら」ではなく「ジョーカーズがデッキトップにあれば」という条件だと非ジョーカーズを多目にとる構築とは相性が悪いからな。
デッキ完成!
というわけで完成したデッキがこれだ!
赤緑青は全部使ってシータカラーのデッキになったのですね。
まあ火文明のカードはトリガーだけだから……水自然タッチ火といった感じかな?
そうだな。基本的にこのデッキにおいて、火文明のカードはトリガーとして採用しているので枚数が少なく、プレイするのは厳しいかもしれない。
ただ、後半《行燈どろん》を撃って盤面を一掃!など使うタイミングがないというわけではないので 引き次第マナゾーンに1枚埋めておくべきではあるな。
どんなカードもマナ発生源になる以上、同じ文明のカードが2枚以上入っているならばプレイのチャンスは残せるというわけですね。
火文明の《友愛の天秤》は除いて、合計10枚入った2マナの始動カードから《水筒の術》《ひゃくよウグイス》に繋げるのが基本の動きになるね。
ああ、うまくそれらを引けなかった場合は……
ドローもできるGR召喚呪文の《パラリラ・セーリング》を撃って展開しつつ引きにいこう。
2マナの始動カードを引けなかったときもこいつからスタートすることになるだろうな。
《クー・ラクタロウ》は《水筒の術》もクリーチャー面を参照して持ってこれるから、始動カードにもなりうる。
マナコストの関係上持ってきてすぐ次のターンに使えないのは注意だ。《クー・ラクタロウ》→《パラリラ・セーリング》→《水筒の術》のような動きを目指していこう。
家族(ファミリー)で遊べるデュエマ
こんなところだな。このデッキなら息子さんときちんとデュエマができるはずだぜ!
ありがとうございました!
あまりいい勝負ができる自信はないですが、この正月休みは息子とデュエマで遊んであげたいと思います。
そんなことはないんじゃないか?
デュエマの経験がなくったってあんたは立派なデュエリストとしての経験があるはずだぜ。
いや、プレインズウォーカーとしての経験って言った方がいいかな?
!? なぜそれを!?
カードを文明ではなく色で呼ぶ、タカラトミーではなくWizards of the Coastに言及する……
ここまでならちょっと気になる程度だった。でもあんたは水・自然・火の三色をシータカラーと呼び、2マナのマナブーストをランパンと言ったよな?
シータカラーはまだどこかのデュエマ記事でも読んだのかもしれない。
だけどランパンは《不屈の自然》の英名からきた愛称だ。そこまでの手がかりと合わせて、多分プレインズウォーカー……つまるところ、マジックプレイヤーじゃないかと踏んだってわけさ。
流石探偵さんですね……そのとおりです。
なるほどね。息子さん、というより家族の方は知らないのかな?
子供ができたのを機に家を買って、そのときから時間とこづかいの関係で離れてしまったので……おそらく知らないでしょう。
TCGは一生付き合っていける趣味だ。息子さんとデュエマで遊んで、情熱を取り戻して……
またはじめればいい。そのときも相談に乗るぜ?
……そうですね。もう一度TCGと向き合ってみることにします。
家族といつでもデュエマで遊べるってのは大事なことだぜ。TCGで一番必要なのは対戦相手!
好評発売中のガチヤバ4!無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGRにも対戦相手は収録されてないからな!
やはりメーカーにお勤めだったりしませんか……?
おまけ
……と、見事に依頼のデッキを構築しつつハードボイルドにキメた俺は……(カタカタ)
そういえばデュエマのこととはいえ、街の人以外の依頼を受けるのは珍しいね?
ああ、アイツの紹介だからな。最初に会った時にアイツが言ってただろ?
「ライターは助け合いでしょ!」ってな。借りは返すのがハードボイルドな男だぜ。