
昨今のタイムラインでも話題になるくらい、2026年秋のデュエマは《ハッスル・キャッスル》に支配されています。
そんな中、3-5のマナカーブで動くデッキとしてひときわ目を引く山が優勝されていました。

【祝えQ.E.D.】!?
しかも《逆》なし!?
さっそく、乗り手のKuriboh選手にコンタクトを取り、このデッキについていろいろと取材させて頂きました。
ウワサのオリジナルデッキ紹介所、第36弾です。
入賞オリジナルデッキ紹介所とは

デュエル・マスターズにはこんな心の衝動に従い、好きなカードたちと向き合い、独自の牙を研ぎすまし、爪痕を残す環境外デッキ使いたちがいます。
入賞デッキ円グラフの片隅で存在感を示し、ニッチなカードを高騰させ、時に布教せんとするストイックな挑戦者たち。
ウワサの入賞オリジナルデッキ紹介所は、そんな彼らの軌跡を取材して広める場所です。
デッキレシピ
このデッキはコンボ要素が強いビートダウンデッキです。
まずはサンプルリストをお見せしつつ大まかな動き方・コンセプトから紹介していきましょう。
デッキレシピ
独特な見た目、かつ、《ドギラゴン逆》が無いのでどう勝つんだろう……と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
このデッキの基本的な動きは以下の通りです。

ご覧の通り、キルレンジは後ろよりのデッキです。
しっかりと取られたメタカードで相手をコントロールしつつ、《Q.E.D.》のリソース獲得能力でコンボパーツを揃える……
そして攻めるときには暴力的なまでのロックを相手にかけて殴り切ることができます。
相手の受けと反撃の手段を徹底的に封殺して撲殺するコンボビート……
それが【祝えQ.E.D.】なのです!
前置きはここまで。
ここからは個別カードの解説に入ります!
個別カード解説
メタ&初動枠
《空間型無限収納ストラトバッグ》×4

【 タマシード 】
文明 自然 / コスト2
■各ターンはじめて、カードが自分のマナゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
■相手のカードが離れる時、かわりに持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
《ハッスル・キャッスル》と並んで重宝されるようになったメタカードです。
現環境では【ジョーカーズ】や革命チェンジ系のデッキ全般を咎めることができるため非常に信頼度が高いです。


また【デモニオ】の《CRY-S-MAX ジャオウガ》などの除去耐性にも刺さるため、見た目以上のメタ範囲を誇ります。
2コストなので3マナブースト札と競合せず、《極勝秘伝カイザー・ビクトリー》とコンボするのもNICEですね。

《キャディ・ビートル》×4

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■相手のターン中、相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
お馴染みのコスト参照型メタ獣です。《ハッスル・キャッスル》を割り、《ウィリデ・ゴル・ゲルス》の着地を阻害できるのはご存じの通り。

このデッキにおいては、破壊時にマナに行くため使い回せるのも強力です。
3ターン目4マナある状態で、《カイザー・ビクトリー》→《キャディ》を回収→増えた1マナと残った1マナで再度出し直すことができます。

しかも《カイザー・ビクトリー》のリサイクルでさらに使い回せるというおまけつきです。
《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》×4

【 G城 】
文明 自然 / コスト3
(G城は実行したら、表向きでシールド化される。このカードが表向きで自分のシールドゾーンを離れる時、かわりに墓地に置く。)
■このG城が表向きで自分のシールドゾーンに置かれた時、自分の山札の上から1枚をタップしてマナゾーンに置く。
■相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、かわりにマナゾーンに置く。
最強メタ札です。
3マナで《逆》などを止めて時間を稼ぎつつ、マナを伸ばしてくれます。
このデッキでは《Q.E.D.》の回収対象としてG城という、呪文・タマシード・クリーチャーとも異なるカードタイプなのも光ります。
《熊田すず<わらわは天才!>》や《デス・ザ・ロストの黒像》などに強く出られますからね。


《極勝秘伝カイザー・ビクトリー》×4

【 呪文 】
文明 自然 / コスト3
■アタック・チャンス:自然のパワー4000以上のクリーチャー(自分の指定のクリーチャーが攻撃する時、このカードをコストを支払わずに実行してもよい)
■自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
■リサイクル[自然(4)](この呪文を自分の墓地から「リサイクル」コストを支払って唱えてもよい。こうして唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く)
《ストラトバッグ》や《キャディ》と相性が良いブースト&回収要因です。
リサイクルもこのデッキでは多用します。
ハンデスでこのカードを落とされたとしてもダメージを最小限にとどめてくれるため、ロングゲーム適性が高いと言えるでしょう。
コンボパーツが地味に多いデッキなので、手札→墓地から連打して2枚回収できるのは沁みます。
《トラップの地版》×2

【 タマシード 】
種族 ジャイアント/レクスターズ / 文明 自然 / コスト3
■S・トリガー(このタマシードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、コスト4以下のクリーチャー1体またはコスト4以下のタマシードを1枚選び、持ち主のマナゾーンに置く。
カードタイプが異なるおかげで《Q.E.D.》と相性が良いブースト札です。最低限の受けとブーストのかさましとして採用されています。
現環境では《世界のy チャクラ・デル・フィン》を簡単に処理できるのがありがたいところ。
相手の《チャクラ》+《ハッスル・キャッスル》という2段構えに対して、このカードで《チャクラ》を除去。
続いて《「D4に敗北は許されない!」⦆でG城も剥がす……といった動きは頻出するそうです。

今ですと相手の《ストラトバッグ》なども除去できるので、増量してもよいかもしれません。
《シンクロ・ルピア/「D4に敗北は許されない!」⦆×3

【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード/スノーフェアリー/アーマード・ドラゴン・ワード / 文明 水 / パワー4000 / コスト5
種族:アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード/スノーフェアリー
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:「D4に敗北は許されない!」
文明:水文明
コスト:3マナ
呪文:アーマード・ドラゴン・ワード
■シールドを1つ見る。そのシールドに含まれるカードを1枚、表向きまたは裏向きにしてもよい。
■カードを2枚引く。
相手の《ハッスル・キャッスル》を無効化するカードです。
このデッキは《Q.E.D.》がジャストダイバー持ちなおかげで、出して「おく」ことができます。
そのため、走るターンには6マナ以上自由に使えるわけで……こういうメタのメタが使いやすいわけですね。
ツインパクトなので《Q.E.D.》の当たりになりやすく、最低限の受けにもなる……非常に便利な1枚です。
コンセプトカード
《龍V王 Q.E.D.》×4

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 / 文明 水 / パワー8000 / コスト5
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を表向きにする。その中から、異なるカードタイプを持つカードを好きな数選び、手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。
■このクリーチャーが離れた時、コスト6以下のクリーチャーではないカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに実行してもよい。
デッキの核です。
革命チェンジができる、場もちのよい、ぼくの考えたさいきょう《フォーチュン・スロット》は……そりゃ強いです。

冒頭のデッキの簡易解説で書いた通り、このデッキの勝ち筋はこのカードの全能力を使い倒します。
・手札補充でパーツを揃え
・ジャストダイバーで生き残り
・パワー8000でチェンジし
・《祝え》で自身を出し直し
・そのまま殴りきる
出し直したときにも追加のパーツを手札に加えられるため、1度走り出したら大体3回ぐらいは連続攻撃できるそうです。
《五番龍 レイクポーチャー Per Zero》×2

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 水 / パワー8000 / コスト5
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から6枚を見る。その中の2枚を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、自分の手札を1枚、相手に見せてもよい。そうしたら、その見せたカードと同じコストの相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
《Q.E.D.》の5-6枚目となります。
必要なパーツを手札に加えつつ、同じくジャストダイバーで裏目を作らずにコンボの準備を手助けしてくれます。
《「祝え!この物語の終幕を!」》×4

【 呪文 】
種族 美孔麗王国 / 文明 水・火 / コスト6
■ビビッドロー [wf04](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を [wf04]支払って唱えてもよい)
■カードを1枚引く。その後、水または火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の上に置く。
《Q.E.D.》射出装置です。
ジャストダイバースピードアタッカーをぶっ放せるのは爽快そのもの。相手の受け手段をほぼ貫通します。
もし想定外のタップトリガーなどで止められたとしてもご安心を。ターン終了時に山札に戻す能力で《Q.E.D.》の能力を使えます。
《ハッスル・キャッスル》や《ストラトバッグ》、追加のロック札で相手のプランをメチャクチャにしましょう。


なお、ビビッドローをCSで使うことはなかったとのことなので、超超超超上振れとして当てにしないようにしましょう。
《武将利と威嚇命の決断》×3

【 呪文 】
文明 水・火・自然 / コスト6
■アタック・チャンス:水、火、または自然の、パワー8000以上のクリーチャー(自分の指定のクリーチャーが攻撃する時、このカードをコストを支払わずに実行してもよい)
■次の中から2回選ぶ。同じものを選んでもよい。
▶数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストの呪文を唱えられない。
▶相手のパワー8000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを2倍にし、「パワード・ブレイカー」を与える。
最強クラスのアタックチャンス呪文です。
まずは除去。
相手の《キャディ》などを焼きつつ、革命チェンジを通せる強力なものです。やたらと射程のパワーラインが高いです。
続けて呪文ロック。
《深淵の逆転撃》や《ペテンシー》のような手札誘発札や、クリティカルなカウンター札を止められます。
これまた《オーパーツ》と組み合わせることで凶悪な性能を発揮します。
最後にパンプアップ。
《オーパーツ銃》などが5点ブレイクできるようになるので、《祝え!》1回でジャスキルが成立します。
採用枚数は3枚。多色枚数を減らしたいことと、序盤では使わないためです。
革命チェンジ獣
《完璧団長 オーパーツ銃》×2

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 / 文明 水・闇 / パワー13000 / コスト8
■革命チェンジ:水または闇の、パワー8000以上のクリーチャー
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■カードがどこからでも相手の墓地に置かれた時、カードを1枚引いてもよい。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターンに他の「ファイナル革命」を使っていなければ、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストの相手のエレメントをすべて破壊する。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストのカードを実行できない。
現環境の通りが抜群の1枚です。
《唸る鉄腕ギリガザミ》のようなクリーチャーを止められるのに加え、ニンジャや《ガイアッシュ》もケアできるのは強力無比。



初見殺しギミックや、特定のクリーチャーに依存しているデッキなどにも強く……とにかく便利極まりない1枚です。
《時の団長 ミラダンテ槍》×2

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 / 文明 光・水 / パワー13500 / コスト8
■革命チェンジ:光または水の、パワー8000以上のクリーチャー
■T・ブレイカー
■エスケープ
■相手のクリーチャーが出た時またはアンタップした時、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃できない。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターンに他の「ファイナル革命」を使っていなければ、相手のクリーチャーをすべてタップする。その後、相手のタップしているクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。
膠着した盤面を突破させてくれる、これまた環境にマッチした1枚です。
例えば《逆》系のデッキなどが、《叡智のW インビンシブル・ギャラクシー》を投げてきたとしても、これ1枚でシールドフォースを解除できます。


盤面を止めて保険をかけつつビートできる、有用な1枚と言えるでしょう。
《 時の秘術師 ミラクルスター》×2

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 / 文明 光・水 / パワー7000 / コスト7
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、あるいは、相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によってこのクリーチャーが自分の手札から捨てられた時、異なるコストを持つ呪文を好きな数、自分の墓地から手札に戻してもよい。
連続攻撃の中継点です。
このデッキは《オーパーツ銃》でファイナル革命を使ってしまう都合上、出ただけで仕事ができる革命チェンジ獣の需要が高いです。
刺しておくだけでかなり柔軟に立ち回れるようになる半面、パワー不足ではあるので2枚ほどに落ち着いています。
立ち回り方
見た目通りの動きをするデッキです。
まずは3-5で動き、4ターン目に《Q.E.D.》を着地。コンボパーツを集めて、5ターン目にワンショット……というのが基本になります。

いくつかポイントがあり
・2ターン目のメタの追加の有無
こちらはハンドリソースならびに単色チャージをシビアに行いたいデッキです。
2ターン目に《キャディ》や《ストラト》を置くかどうかは、相手のデッキの動きを理解して行いましょう。
・相手の受けと返し札の把握
《オーパーツ銃》も《Q.E.D.》もジャストダイバー。仕留めきれなかったとしても生き残ることはほぼ確実です。
なので、相手の受け手段だけでなく、返しのターンで「勝つ」手段も含めて何を封じるのか考えましょう。



逆に次のターン走られそうなのであれば、コンボパーツがなかったとしても例えば《オーパーツ銃》で《ギリガザミ》と《ペテンズ・ゲート》を止める、
なんてプレイも考えられます。
自軍のカードがジャストダイバーで生き残りやすく、継戦能力が高いからこそ、「死なない」ような立ち回りを意識しましょう。
このデッキの強みについて
いわゆる【環境外デッキ】なので、相手の知識不足を刺す「わからん殺し」ができるのはもちろんですが、このデッキならではの強みがいくつかあります。
・ロック性能の高さ
クリーチャー1コスト分+呪文数コスト分を止められる《オーパーツ銃》×《ビクトリー》の圧は半端じゃありません。



しかも《Q.E.D.》と《レイクポーチャー》のおかげで溜めるターンを作れるため、安全に構えてからワンショットすることができます。
保険をかけて相手の返しの動きも縛りながら全力でぶん殴る……凶悪極まりないです。
・ジャストダイバー連続攻撃が強い
ロックだけでなく、打点が選ばれないスピードアタッカーになるのもえげつないところです。
GSや除去呪文がほぼ通用しない状態で、3-4回に分けて刻んでくるのは……ほとんどのデッキでは止めきれません。
タップトリガーで止めたとしても《Q.E.D.》でメタカードを張りなおされるわけですから……容赦ないですね。
・リソース供給が豊富
《Q.E.D.》の手札補充のバリューが上がるようにデッキ全体が組まれているため、安定性が抜群です。
連続攻撃の途中でも追加のカードを補充しながら《ビクトリー》や革命チェンジ獣をお代わりしていけるのは、このデッキならではと言えるでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
【祝えQ.E.D.】の正体は、安全に、何重にも渡って保険と束縛をかけながら相手を連パンする……コンボビートでした。
個人的に胸熱な点は、《Q.E.D.》を活かすためのカードチョイスでしょうか。

《トラップの地版》1枚をとっても
・苦手な《ストラト》対策
・最低限の受け
・《チャクラ》も飛ばせる
・初動を兼ねる
上で、《Q.E.D.》の回収能力の対象を増やしてくれます。
構築全体で戦っている感がすごくあって、こういうのがグっと来るんですよね。
気になった方はカーナベルでパーツをいろいろと集めてみて、ぜひ試してみてくださいね。
使い手:Kuriboh 選手
取材 : sobo
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