目次
1.はじめに
みなさん、初めまして。さばみそと申します。こういう形で記事や文章を書くのは初めてになるので、至らぬ点なども多いと思いますが、気楽に見ていただけると幸いです。
今回記事にさせていただくのは、GP3rd3位入賞デッキとして有名な、【NEXダンテ】のリペアになります。
長らく環境に縁のなかった《ボルシャック・NEX》や《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を最大限に活用したこのデッキは、まさに過去と未来を繋ぎ、時というルールを支配する時の法皇たる《時の法皇 ミラダンテⅫ》に相応しい、非常に強力、かつ格好いいデッキです。
ん?時の法皇…法皇、王…時の王様?
祝え!奇跡の力で時空を超え、過去と未来を統べる時の法皇、その名も《時の法皇 ミラダンテⅫ》!革命の最終章へ辿り着いた瞬間である!
…そういうわけで、【NEXダンテ】勝手にリメイク、はじめていこうと思います。
2.NEXダンテ/呼応する凰翼、高め合う絆
さて、まずは元になるデッキリストを確認しましょう。
※ドラゴンで固め、《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》や《メンデルスゾーン》などを使ったドラゴン型の【NEXダンテ】もあるようですが、今回はこちらをベースに改造していきます。
《コッコ・ルピア》か《スクランブル・チェンジ》から4ターン目に《ボルシャック・NEX》に繋ぎ、《凰翔竜機バルキリー・ルピア》に進化して《時の法皇ミラダンテⅫ》をサーチ&即革命チェンジ、ファイナル革命+《ファイナル・ストップ》で強固なロックを掛けフィニッシュへ向かう、非常に強力なコンボをコンセプトとしたデッキです。
しかし、【赤黒剣(バスター)】系列でも猛威を振るっていたパワーカード、通称スクチェンマナロこと《メガ・マナロック・ドラゴン》&《スクランブル・チェンジ》の殿堂入りによるサブプランの消失、《時の法皇 ミラダンテⅫ》本体の殿堂入りによるフィニッシュムーブの弱体化、こちらが動く4、5ターン目にはループが始まっている環境など、時代の流れによる風化は痛いものがあります。
しかし、新カードにより確かに強化も入っています。それがこちら。
双極編より二枚のカード。《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》の呪文面は《ファイナル・ストップ》より1コスト多いものの《時の法皇 ミラダンテⅫ》の踏み倒し圏内であり、クリーチャー面は空いている2コスト帯にすんなり入るコスト踏み倒しメタです。《ボルシャック・ドラゴン/決闘者チャージャー》はマナブーストと《ボルシャック・NEX》のサーチ、最悪はクリーチャー面が赤のチェンジ元、あるいは進化元ドラゴンとして、三つの役をこなしてくれます。
さて、これらの様々な新戦力が加わった新デッキがこちら。
NEXダンテの速度を完全に取り戻すことは出来なかったものの、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者チャージャー》による安定性の強化、《音階の精霊龍 コルティオール》に比べ少ないコストと、自ターンでも使える防御性能から手打ちのしやすい《幸弓の精霊龍 ペガサレム》、さらに《時の法皇 ミラダンテⅫ》殿堂入りの穴を埋めるべく、新しい革命チェンジ先に相手の呪文をこちらが利用できる《天革の騎皇士 ミラクルスター》と打点マジックの《武闘世代 カツキングjr.》を用意。
新たに追加された呪文《オリオティス・ジャッジ》は自軍も巻き込んでしまうものの、《時の法皇 ミラダンテⅫ》を山札の一番下に送って《凰翔竜機バルキリー・ルピア》で再利用することで、複数ターンに渡りファイナル革命によるロックを掛けることも可能です。
そしてなんといっても《超竜キング・ボルシャック》。《コッコ・ルピア》、《ボルシャック・NEX》とつなげ、《コッコ・ルピア》の上に《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を、《ボルシャック・NEX》をサーチした《超竜キング・ボルシャック》に進化させる、「お互いがお互いを高め合う」ような圧倒的ギャラリー受け重視の展開ができ、さらに《天革の騎皇士 ミラクルスター》がハンドにあれば(相手の盾次第で)1ショットキルの可能性すらあります。
GRは適当に見えて《天革の騎皇士 ミラクルスター》の効果で《煌銀河最終形態 ギラングレイル》や《”魔神轟怒”万軍投》、《MANGANO-CASTLE!》、さらには《烈王”轟怒”飛流投》などのGR召喚呪文を引いたときに追加打点、あるいは革命チェンジ元を用意できるようにしてあります。
全体的に、失った多くのものの代わりに、安定性と汎用性の強化、選択肢の増加で様々な動きを取れる面白いデッキに仕上がりました。
3.愛すべき戦友へ/デッキは続くよどこまでも
という事で、今回は自分の好きなデッキ【NEXダンテ】を自分なりにリペアしました。
ところで皆さん、今、好きなデッキを使えてますか?時代遅れだから、今の環境には対応できないから、といって机の奥に仕舞い込んでしまってはいませんか?
もし、好きだと思ったカードがあるなら。回していて楽しかったデッキがあるなら。…今すぐ使え、とは言いません。たまには、時々でいいので、その”愛すべき戦友”のことを思い出してあげてください。
時計は幾度も、幾度も巡ります。後ろに置いてこないといけなかったものにも、たとえ遠く離れていても、いつかは。いずれまた、一周回って出会えるはずです。
そして、これを読んでくださった皆さんと、その愛すべき戦友に。何かを愛する全ての人へ、賛辞を込めて。
祝え!時という名の奇跡の中、出会い、別れ、過去と未来全てを導く力!その名も「絆」!新たなる歴史が導かれる瞬間である!