【DBC】占うは星(デッキ)に眠る力-星遺物占術姫

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【DBC】占うは星(デッキ)に眠る力-星遺物占術姫

目次

挨拶

こんにちは、はじめまして。明太ソースケと申します。皆さまは占術姫というテーマをご存知でしょうか?リバースと儀式を用いるかなり斬新なカード群です。

「シャドールの添え物」「事故要素の塊」と呼ばれて久しい占術姫ですが、いやいやそんな事はない!シャドールがいなくたって戦えるぞ!って事をお見せするべく今回の企画

『第一回デッキビルダーコンテスト』

に参加させていただきました。よろしくお願いします。

デッキレシピ


こちらには今手元にある実物のデッキを掲載しておりますが、後述する主要カード以外はプレイ環境の流行によって入れ替わるのであくまで一例とお考え下さい。

デッキ紹介

1.デッキコンセプト

《聖占術姫タロットレイ》を素早く儀式召喚する」「その場に応じた手段で相手のモンスターの展開を封じていく」

これがこのデッキの基本コンセプトであり、できることの全てです。大量展開された盤面をひっくり返すパワーは残念ながら占術姫には備わっていません。ですので占い師の如く相手の考えを読み、先回りしてどこを封じれば展開されないか考えて手を打つ、というデッキとなっています。

2.主要カード

最優先で場に出すのはこのデッキのキーカードである《聖占術姫タロットレイ》。これを儀式召喚し、残りの手札で相手の展開を封じる策を講じていきます。

《聖占術姫タロットレイ》

【儀式モンスター】

星9/光/天使族/攻2700/守1200

「聖占術の儀式」により降臨。「聖占術姫タロットレイ」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できず、相手ターンでも発動できる。①:フィールドの裏側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを表側攻撃表示にする。②:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。③:自分エンドフェイズに発動できる。自分の手札・墓地のリバースモンスター1体を選んで裏側守備表示で特殊召喚する。

出典: 遊戯王OCGカードデータベース

「見えてる《月の書》」「殴る《太陽の書》」とも呼ばれる占術姫の要であり、相手ターン中に②の効果で相手のモンスターを裏守備にして展開を止める。あるいは自分のリバースモンスターを①の効果でリバースさせることでサポートする。というのがこのカードの役目です。

《禁忌の壺》

【リバースモンスター】

星9/地/岩石族/攻2000/守3000

「禁忌の壺」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリバースした場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分はデッキから2枚ドローする。
●フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
●相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
●相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

そして《聖占術姫タロットレイ》の生贄に捧げるレベル9をサポートするのが星遺物魔法カードです。

《星遺物の胎導》

【速攻魔法カード】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。●手札からレベル9モンスター1体を特殊召喚する。●自分フィールドのレベル9モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとは元々の種族・属性が異なるレベル9モンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

星遺物は小回りが利きにくいのが難点ですが、その分1枚で2枚以上のアドバンテージを稼ぐダイナミックな効果を持っています。

《聖占術姫タロットレイ》を対象に《星遺物の胎導》を発動することでデッキから呼び出したレベル9モンスター2体で《真竜皇V.F.D.》をエクシーズ召喚することができます。

《真竜皇V.F.D.》

【エクシーズモンスター】

星9/闇/幻竜族/攻3000/守3000

レベル9モンスター×2体以上
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。このターン、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

強力な封殺力を誇る《真竜皇V.F.D.》がいればそれだけで相手モンスターの動きは制限されます。また《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》のような純粋な攻撃力で押し切るカードに対しては《聖占術姫タロットレイ》で抑え込みます。この2枚が並んでいればモンスターによる突破は相手にとってかなり困難となるはずです。

そして今年に入って占術姫をサポートするカードが2種類増えました。その1つがこちらです。

《宣告者の神巫》

【チューナーモンスター】

星2/光/天使族/攻500/守300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。②:このカードがリリースされた場合に発動できる。手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

基本的には①の効果で《虹光の宣告者》をEXデッキから落とすことで6レベル分の儀式素材の確保および《虹光の宣告者》の効果で足りない儀式召喚パーツをデッキから持ってくるのが基本です。

しかし、《聖占術姫タロットレイ》はレベル9。ここまでお膳立てしても儀式召喚ができない場合もあります。

そこで《虹光の宣告者》の代わりに《宣告者の神巫》でデッキから落とすのが2種類目の占術姫サポーターであるこのカードです。

《トリアス・ヒエラルキア》

【効果モンスター】

星9/光/天使族/攻1900/守2900

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの天使族モンスターを3体までリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。さらに、この効果を発動するためにリリースしたモンスターの数によって以下の効果をそれぞれ適用できる。
●2体以上:相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
●3体:自分はデッキから2枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

このカードはいわゆるプランB、《聖占術姫タロットレイ》が出せない場合に使用するカードです。サポーターというより影武者のような存在ですね。《宣告者の神巫》の効果で墓地に送られた後に自身の①の効果で《宣告者の神巫》をリリースして墓地から特殊召喚し、《星遺物の胎導》を発動して《真竜皇V.F.D.》をエクシーズ召喚する。あるいは《宣告者の神巫》の②の効果でデッキから《ハネワタ》を特殊召喚して《時械神祖ヴルガータ》をシンクロ召喚する。といった動きが可能です。

《時械神祖ヴルガータ》

【シンクロモンスター】

星10/闇/天使族/攻0/守0

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードは戦闘・効果では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。②:EXデッキから特殊召喚したこのカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。相手フィールドのモンスターを全て除外する。この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。③:このカードの②の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。その効果で自分が除外したモンスターを可能な限り相手フィールドに特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《真竜皇V.F.D.》より優先度は低いものの、 《星遺物の胎導》を引けなかった場合、あるいは《禁忌の壺》《機怪神エクスクローラー》が既に墓地にあるなど《星遺物の胎導》が腐ってしまった場合にこのカードがいてくれると心強いです。①の破壊耐性と②の効果で《双穹の騎士アストラム》《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》などの強力なカードに対する盾となってくれます。

そして壊獣。レベル9以上の壊獣は全て光属性なので《聖占術姫タロットレイ》《星遺物の胎導》から呼び出すことはできませんが、《オネスト》を共有することができます。このデッキに足りない打点を補強しつつ相手の場に出した場合でも《聖占術姫タロットレイ》の効果で守備表示にしてしまえば処理しやすいのも魅力です。

《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》

【効果モンスター】

星9/光/雷族/攻3300/守2100

①:このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。②:相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。③:「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。④:1ターンに1度、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを3つ取り除いて発動できる。このターン、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できず、このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

3.動かし方

基本的には最初に紹介した通り《聖占術姫タロットレイ》を場に出し、《聖占術姫タロットレイ》と残りの手札で相手の展開を封じながら相手のライフを削りきる。というのがこのデッキの戦い方です。

先攻1ターン目に 《聖占術姫タロットレイ》を儀式召喚し、《聖占術姫タロットレイ》を対象に《星遺物の胎導》を発動。デッキから《禁忌の壺》《機怪神エクスクローラー》を特殊召喚し、その2体で《真竜皇V.F.D.》をエクシーズ召喚。残りの手札を伏せてターン終了。相手のターン開始時に《真竜皇V.F.D.》の①の効果を発動して牽制しつつセットカードで 《聖占術姫タロットレイ》 を死守する。次の自分のターン以降エクシーズ素材として墓地へ送られたリバースモンスターを《聖占術姫タロットレイ》の③の効果で使いまわしながら追い詰めていく。

これが理想的な勝負の流れですが、相手からの妨害がなかったとしても最初の手札5枚では儀式召喚を行って尚且つ《星遺物の胎導》でデッキから2体のレベル9モンスターを呼び出せる確率は高くありません。《聖占術姫タロットレイ》+リバースモンスター1体、あるいは《真竜皇V.F.D.》《時械神祖ヴルガータ》 のみが場に立っている場合が殆どです。そのためにも適切な 《聖占術姫タロットレイ》 の効果や罠カードの発動タイミングについて考え抜かなくてはなりません。

動かし方とは違いますが、最近は《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》のような対象に取れないカードがまた世を席巻するようになってきました。《聖占術姫タロットレイ》ではそのようなカードを処理できません。その場合には壊獣や《原始生命態ニビル》の採用枚数を増やすなどして随時アップデートする必要があります。サイドチェンジで対処できるよう自分の対戦環境をよく見渡し、如何にして勝つかを考えながら私はこのデッキを使っています。

苦手なカード・デッキタイプ

《時械神祖ヴルガータ》を除く全てのモンスターに効果破壊の耐性がありません。ですので《幽鬼うさぎ》《ダイナレスラー・パンクラトプス》のようなカードは天敵です。《墓穴の指名者》等でカバーできなくもありませんが都合よくそのようなカードを握れる場面は多くありません。

またモンスターの展開を封じることに重きを置いているためどうしても魔法・罠カードの除去,無効化手段に乏しくなっています。閃刀姫と相対した場合、より優秀な「姫」としてはあちらに軍配が上がります。そこは割り切って構築してしまったため大会などで当たってしまった場合潔く散華します。

終わりに

《聖占術姫タロットレイ》は最上級の儀式モンスターとしては攻撃力が低く、また効果も破壊や無効といったわかりやすく強いものではありません。所詮は使いまわせる《月の書》or《太陽の書》なので大手を振って「強い」と言えるカードではありません。ですが今日において強力なリバースモンスターや各種EXデッキのモンスターをサポートするサブアタッカーとして活躍できるようになりました。

そう、「なった」のです。2018年頃から始まった9レべサポートカードの登場や儀式サポートの充実により「シャドールを裏返す」以外の方法で戦えるレベルに達しました。

占術姫に限らずストレージの奥や100円~500円の束売りコーナーで燻ぶってるカードは沢山あります。OCGも特に最近は日の目を見なかったカードの強化に力を入れており、 今後はこれまで以上に自由なデッキ作りができるようになると思っています。

あなたが昔使っていたエースカード、彼らと共にもう一度デッキを組んでみませんか?


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