こんにちは。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを定期更新(週四回くらい更新できたらいいな)で毎日1枚取り上げて語っていきます。
というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《伝説の正体 ギュウジン丸》
【 クリーチャー 】
【種族】ジ・アンサー
【文明】 水
【パワー】71000
【コスト】71
■天才シンパシー―水のクリーチャー(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分の水のクリーチャー1体につき10少なくなる。ただし、コストは0以下にはならない。)
■ワールド・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚されてバトルゾーンに出た時、相手は自身のクリーチャーをすべて山札に戻してシャッフルする。
相手がこうして6体以上山札に加えたなら、自分はゲームに勝つ。
ご本人登場
DMR-20で登場した、レジェンドカードです。またレジェンドか!《正体不明》などの形で登場していた???種族クリーチャーの正体であり、革命シリーズの黒幕であり、侵略者を生み出した張本人です。名前や特徴的な腹部の顔からアニメ・漫画のキャラクターの邪藩牛次郎がモチーフであることが伺えます。ここまで漫画・アニメのキャラクターに寄せたキャラクターがクリーチャー世界の重要人物として君臨するのは例がありません。まあ前年の黒幕《龍覇 ザ=デッドマン》は開発部の特定人物に寄せたキャラクターだったんですが。
ロボっぽい見た目も含めて、名前の元ネタはおそらく「魔神英雄伝ワタル」の「龍神丸」ですね。カード化された《龍神丸》には一方的に負けてしまうあたりにバッタもんの悲哀があります。
そのスペックはと言いますと、71という莫大なコストを天才シンパシーにて賄って登場する、ワールドブレイカー持ちの超巨大クリーチャーです。召喚時効果で相手のみの山札への全体除去を繰り出し、この時6体除去できるとその場で勝ってしまいます。レジェンドにふさわしい派手な効果ですね。パワー71000はメインデッキに入るクリーチャーとしては単独トップであり、《トランプ・だいとうりょう》すら殴り倒してしまいます。
同時収録の《イッツ・ショータイム》とはわかりやすいシナジーを形成しており、相手が無警戒に召喚した大量のクリーチャーに対して71というコストで確実に上から除去を行うことができ、あわよくばエクストラウィンにまで持ち込めます。また、《夢の変形 デュエランド》のエキストラウィンが失敗しても大量カード使用で出てきたクリーチャーを元手に天才シンパシーにて登場ができるなど、実用性は置いといてジ・アンサー同士の派手なシナジーを持っています。
デザイナーズコンボ以外にも「大量に水文明のクリーチャーを並べるデッキ」と非常に相性がよく、水文明のGR戦略と異様に噛み合うことも知られています。《C.A.Pアアルカイト》の超天フィーバーを活かすデッキならナチュラルに投入可能です。この機構を活かした北白河謹製のデッキが【ウェイボールレジスタンス】です。こいつ毎回この話してるな。
GR関係でなくても一時期のバニラ軸・ウィニー軸の【リキッド・ピープル】など、活かせるデッキはたくさんありますね。
黒幕だがラスボスではない
背景ストーリーにおいては前述の通り革命シリーズの黒幕です。かつて追放された天才科学者であるギュウジン丸は、海底都市にて世界征服の研究を進めていました。その研究の成果がクリーチャーを欲望のままに動く「侵略者」に変えるウイルスです。その力を持って世界を混乱させるばかりか、禁断の力を求めて封印されていた《伝説の禁断 ドキンダムX》を目覚めさせたりと黒幕として暗躍します。
その後も「S級ウイルス」「最終侵略ウイルス」などでより強い侵略者を生み出し革命軍を苦しめた彼ですが、革命軍との最終決戦の直前に自分が目覚めさせた《伝説の禁断 ドキンダムX》に突然殺されてしまいます。「倒された」とか「敗れた」とか「消滅した」とかでなく、「死亡」です。背景ストーリー上公式に「死亡」扱いされた例は他にほとんどなく、あまりにあっけない結末を迎えました。
ちなみにその後は《伝説の禁断 ドキンダムX》が事実上のラスボスとして大活躍。暴走の末に革命軍も侵略者も一掃し、ラスボス生存のまま革命ファイナルへと続くことになります。
こう見ると傍迷惑な諸悪の根源……と思いきや実はそうとも言い切れず、そもそもギュウジン丸が世界征服に拘るようになったのもかつて《伝説の禁断 ドキンダムX》がこの星にやってきた時に世界に悪意をばらまいたのがきっかけです。さらに《伝説の禁断 ドキンダムX》はそもそも《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の生み出した端末であり、大きな流れとしてみれば全部《終焉の禁断 ドルマゲドンX》が悪いということになります。でもこれ後付けっぽいな……
ちなみに、《伝説の正体 ギュウジン丸》の侵略ウイルス関連の研究の最終到達点として構想されていたのが《SSS級侵略 デッドダムド》です。もし完成していれば「原始」「宇宙」「不死」の3つのS級侵略の力を融合した「天災」の侵略者として、《伝説の正体 ギュウジン丸》の世界征服の尖兵として大活躍していたことでしょう。
ちなみに、《SSS級侵略 デッドダムド》が完成していると《S級不死 デッドゾーン》がいなくなるので《禁断の轟速 レッドゾーンX》が生まれない→《ZEROの侵略 ブラックアウト》が生まれない→ 《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の封印が解かれないというシナリオの玉突き事故が発生して以降のストーリーがめちゃくちゃになります。
こうなると侵略者が《伝説の禁断 ドキンダムX》 に勝っちゃうルートが生まれる気もするんですが……その場合もラスボスは《伝説の正体 ギュウジン丸》じゃなくて《SSS級侵略 デッドダムド》って扱いになりそうですね。ままならない。
というわけで、《伝説の正体 ギュウジン丸》でした。元ネタである牛次郎の話は、またそのうち。それでは、次の記事で。
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