どうも、ミソです。
定期連載3回目です。
この記事は定期連載2回目の続きです。ぜひ前回の記事をご覧ください。
【前回の記事】ミソの定期連載その2 自己紹介~OCGとの邂逅編~
目次
いざ遊戯王復帰の時
2003年、中学2年生になった私を待っていたのはクラス替えでした。
クラス替えって鬱イベントのうちの一つですよね。毎回嫌な気持ちで学校に行っていたのを思い出します。
案の定まるで友達のいないクラスになったわけですが、その時にコミュニケーションツールとして一瞬活躍してくれたのが「遊戯王」でした。
私は当時サッカー部でモテモテキラキラ陽キャ生活を送っていたのですが、新しいクラスは野球部ばかりだったのです。
なんとクラスの男子7/18が野球部。4割弱が野球部です。
クラスに石を投げれば野球部に当たるぐらい野球部が多いクラスでした。
私はサッカー部だったので普段野球部とのかかわりが薄く、仲の良いといえるのは小学校からの繋がりがあるやつばかり。
しかし同じクラスになったらそうもいきませんので、どうにか仲良くなろうと話すとどうやら野球部の一部では遊戯王ブームが再熱している模様。
仕方なく遊戯王を引退した私もそれには大興奮。
早速友達の家に行く約束を取り付け、机の引き出しに仕舞っておいたデッキを引っ張りだして意気揚々と遊びに行くのでした。
あ、モテモテキラキラ陽キャ部分は嘘です。
マジックジャマーが可哀想じゃん
意気揚々と友達の家に向かった私を待っていたのは昔と違うゲームになった遊戯王でした。
昔の遊戯王と言えば、召喚・攻撃・セットぐらいのものでしたが、
召喚・特殊召喚・破壊・攻撃・無効・セットと情報量が多い多い。
衝撃だったのは小学生の時に最強だった≪青眼の白龍≫を容易に特殊召喚する≪白竜の聖騎士≫の存在。
≪奈落の落とし穴≫≪サンダーブレイク≫などの除去。
≪ヤタガラス≫などの最強ロックカード。
また、ありがちではありますが、≪サイクロン≫で魔法罠を無効に出来ないこと。
ルールが完全に整備された今では信じられないかもしれませんが、2000年以前はネット環境も整っておらず、ルールもコロコロ変わる割に知る手段が少なく、小学生ルールは完全にフリーダムな状態でした。
前述のとおり《サイクロン》で魔法罠を無効にしたり、ライフポイントが4000だったり、融合モンスターもメインデッキにいたり、手札がなくなったらモンスターが来るまでドローしてもOKという謎のご当地ルールがあったり・・・
そもそもVHSのビデオでルールを覚える時代ですから、そんなもんでしょう。
さて、そんなこんなで友人との決闘に臨んだ私が初めて《サイクロン》で魔法罠を無効にできないと知った際の会話はこちら。今でも鮮明に覚えています…
ミソ「えっ・・・だってサイクロンで破壊にしたら無効にならないとおかしいじゃん」
ミソ「フィールドからなくなるし」
ミソ「なくなったのに効果が残るなんておかしいじゃん」
ミソ「使用したらこのカードを破壊するって書いてある処理できなくなるし」
ミソ「おかしいじゃん」
ミソ「おかしいじゃん」
ミソ「ねぇ、おかしいじゃん」
友「サイクロンが無効にしたらマジックジャマーがかわいそうじゃん」
《マジック・ジャマー》
【 カウンター罠 】
①:魔法カードが発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
《サイクロン》があるのにこのカードなんで出たのwwwwwwwwwwと思っていた少年時代
出典:遊戯王OCG公式データベース
ミソ「(ぐぅの音も出ない顔)」
かくして、ボコボコにされ2年前のカードではまるで歯が立たなかった私は、友達らに勝つためにカードを買うことを決意。
しかし2年前の嵐のような遊戯王ブームが去った中では、カードを取り扱っているショップも少なくなっていました。
年齢×100円のお小遣い制が続いていた私には高いカードを買うのもパックを買うのも厳しく、シングル買いをしたくてもできないジレンマが続いていました。
その中でカードを手に入れる手段はやはり友達とのトレード。
高いカード1枚と複数の安いカードを交換することで、とりあえずデッキパワーの底上げを狙っていきました。
世は≪ヤタガラス≫やら≪いたずら好きの小悪魔≫やら≪押収≫やらのハンデス嫌がらせ全盛期。
安くてこの嫌がらせに対応できるカードを考えに考えた結果、エースが決まりました
《闇より出でし絶望》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / アンデット族 / 攻2800 / 守3000
①:このカードが相手の効果で手札・デッキから墓地へ送られた場合に発動する。このカードを特殊召喚する。
恐ろしい名前とイラストの可愛さのミスマッチ感
出典:遊戯王OCGデータベース
ハンデスを受けてもカウンターを狙える最強のカードを見つけた私はこいつを集めました 。
(出るだけなので実際はそんなことないけど当事はこいつで勝てると思っていました)
その後は手札を使うカードを集める作業です。
なぜなら、ランダムで捨てたり、相手の手札を確認して捨てたりするカードが多いので、≪闇より出でし絶望≫以外のカードが手札にあるとそれを狙われる可能性があるからです。
ですので、≪同族感染ウイルス≫やら≪サンダーブレイク≫など手札コストを要するカードを使用し、後は下級で絶えしのぐようなデッキでした。
今思えば、高レアリティカードへの反骨心でデッキを組んでいた気がします。
また、その時の思考が環境とは異なったカードを使用する今の自分に繋がっています。
では、≪闇より出でし絶望≫を使用したデッキはどうだったのか
もちろん勝てませんでした。
うまく行けばたまには勝てるのですが、ハンデスを使ってくるタイミングが合わなかったり、そもそも使わないデッキには弱かったり、≪闇より出でし絶望≫が出たところで大した脅威ではなかったりするわけです。
野球部とサッカー部では遊べる日も異なり、学校に持ち込むと鉄拳制裁を食らう時代だったので、遊戯王をやれる機会も少なくなり、またまた遊戯王からフェードアウトしてしまうのでした。
その後もコンビニで売っているパックを気が向いたら買うぐらいの付き合い方をし、デッキを組んだり決闘したりということはなくなりました。
遊戯王、今再びの時
その後、高校に進学した私は特段面白い話もない高校生活を過ごしていました。
2007年、高校3年生になった私は、同じマンションに住んでいた友達の家に入り浸って実況パワフルプロ野球を一生やり続ける日々を過ごしていました。
大学受験を意識し始めるこの時、友人から言われた一言が今なお続く遊戯王ライフの幕開けでした。
友「最近学校で遊戯王流行ってるんだよね。やってみない?」
ミソ「今更遊戯王てw でも暇だしやるかw」
小学生の時も中学生の時も辞めたくて辞めたわけではないので、再開するのは非常に喜ばしいこと。
実際のリアクションとしては、
ミソ「今更(仕方なく辞めた)遊戯王(を誘ってくれるなん)てw でも(遊戯王やりたいってなんか言い出しづらかったの解消してくれてサンキュな)暇だし(これを機にめっちゃ)やるかw」
的な感じです。
早速家に帰り、《闇より出でし絶望》デッキを持ってくることに。
久しぶりに行った遊戯王は非常に楽しいものでした。
その友人は非常に丁寧に教えてくれたのと、レベルを合わせてプレイしてくれたので、とても入りやすいものでした。
1からルールを学び、初めて遊戯王を「カードゲーム」として認識して遊んだという感じです。
ハンデス三種の神器は禁止カードになっており、《闇より出でし絶望》はまるで活躍しませんでしたけどね。
オリジナルデッキとの邂逅
時が過ぎて高校3年の冬、2008年になりました。
大学進学も決まり、友人と高校生活の余生を過ごす日々、そんな2月には『LIGHT OF DESTRUCTION』の販売がありました。
遊戯王GXシリーズ最後のパック、人気テーマであるライトロードが収録されたパックです。
《オネスト》《ライトロード・マジシャン ライラ》《ライトロード・エンジェル ケルビム》を狙ってパックを剥くものの、アルカナフォースしか出ずにキレる決闘者を数多く生みました。
当時の私はというと、バイトをやっていたこともあり、遊戯王にかけるお金を増やせるようになりました。
中学生の時は資金面で周りと差がついていましたから、ようやくカードゲームを純粋に楽しめるようになったとも言えます。
そんな中で私が組んでいたデッキは、当時のカードプールのロマンを詰め合わせた『フロフレホルス』でした。
『フロフレホルス』は、名前の通り《氷炎の双竜》や《ホルスの黒炎竜》を主体としたドラゴン族デッキです。
氷炎の双竜
【 効果モンスター 】
星 6 / 水 / ドラゴン族 / 攻2300 / 守2000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の水属性モンスター2体と炎属性モンスター1体をゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。手札を1枚捨てる事でフィールド上のモンスター1体を破壊する。この効果は1ターン1度しか使用できない。
ホルスの黒炎竜 LV6
【 効果モンスター 】
星 6 / 炎 / ドラゴン族 / 攻2300 / 守1600
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する限り、魔法の効果を受けない。このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、このカードを墓地に送る事で「ホルスの黒炎竜 LV8」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
狙いは《未来融合》で《F・G・D》を指定し、ドバっとドラゴンを落として 《氷炎の双竜》や《ホルスの黒炎竜》 を展開していくこと。
《魔導雑貨商人》や《カード・ガンナー》などの墓地肥やしと《リビングデッドの呼び声》《早すぎた埋葬》などの蘇生カードも併せて使用されていました。
『フロフレホルス』も長くトーナメントシーンで活躍したデッキではありませんでしたが、一時結果を残していたこともあり、大会結果をみて私も使用していました。
そのような形で、当時の私は他人の組んだデッキレシピを見てデッキを組むタイプの決闘者でありました。
そんな中、2008年Vジャンプ3月号には《ダーク・シムルグ》が付属として登場。
ダーク・シムルグ
【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / 鳥獣族 / 攻2700 / 守1000
このカードの属性は「風」としても扱う。自分の墓地の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札から特殊召喚する。手札の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から特殊召喚する。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はフィールド上にカードをセットする事ができない。
アロマダムルグとかいう相手に使われると最強コンボを生み出しました。なお自分で使うと速攻突破される模様。
出典:遊戯王OCG公式データベース
この《ダーク・シムルグ》が私の遊戯王を変えたといって過言ではありません。
友人が組んできたデッキは、とても美しく、私がオリジナルデッキに魅入られるのに十分な衝撃を与えました。
そのデッキとは、
『LIGHT OF DESTRUCTION』 の前に発売された『PHANTOM DARKNESS』に収録された《終末の騎士》
その前に収録されたネオスペーシアン達。
『LIGHT OF DESTRUCTION』 にて収録された《スペーシア・ギフト》《リミット・リバース》《クロス・ポーター》
それらつなぐ《コンバート・コンタクト》
墓地に溜まった《N・エアハミングバード》《N・ブラックパンサー》を除外して《ダーク・シムルグ》を特殊召喚し、《スペーシアギフト》で《魔封じの芳香》を手札に集める。
つまりネオスペーシアンと《ダーク・シムルグ》と掛け合わせたデッキです。
正直に申し上げると、さほど強くはなかったのですし、友人も人づてやネットを介してレシピを知ったのかもしれません。
しかし、自分が考えつかない、予想外のコンボというものは、ここまで心を動かすものかと感動したものです。
それ以来、私も自分なりにオリジナルデッキを考えるようになったわけです。
しかしまたまた友人と別れる時がやってきました。
大学進学を機に県外で一人暮らしをすることになった私は、友達ゼロの状況に逆戻り、当然遊戯王をやる友人もいなくなります。
弥太郎、社長らに出会うまでは。
本日はここまで。
以上、読んでくれてありがとう。
ミソ
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